Terence
Stamp あくまでも個人的映画感想(*はビデオ化、されてたはずだけど廃盤モノもあり) 第一期・美青年時代 (と、勝手に決めた) ‘62 「可愛い妖精」 Term of Trial デビュー作品。ローレンス・オリビエ、ロミイ・シュナイター主演 かわいい男の子のちょい役だったらしいけど、映画自身はたいしたことなかったらしい まだ未見 「奴隷戦艦」 Billy Budd ピーター・ユスティノフに見いだされ主役に抜擢 根明の善人なのに最後には助けを前にして首吊られて殺された役らしい 主役だったのに何故かアカデミー助演男優賞にノミネートされたけど取れなかった けどその後仕事がどんどん来たと言う話。まだ未見 ‘65 「コレタター」 The Collector * にもかかわらず、頑ななテレンス君は役が固定されるのが嫌で演技活動をお休みする そんな時待ってましたとばかりにやってきたのがこの映画 初めはかなり「もっさり・むっちり」と登場するのだけど、 だんだんと顔付きや身体つきがソリッドになってくる メモをとる姿があるけど、よくよく見れば左利き がんばったおかげでその年のカンヌ映画祭の主演男優賞を貰う けど、どう考えてもこっちのほうが役が固定される結果になったような気がして仕方がない ‘66 「唇からナイフ」 Modesty Blaise * が、しかしここでテレンス君はスリムになってコメディなんかに出演したりする 変わった映画で監督はジョセフ・ロージー 共演者もモニカ・ヴィッティやダーク・ボガードなど、みんなドシリアス畑の人ばかり 内容もぶっとぴまくってて遊んでるとしか思えない テレンス君はかっこいいけど、何故か「君は異常性格者だ」とやたら人に言われているが、 残念なことにビデオ化されてなく、半年に一度くらいTVのお昼の奥様劇場などでやっても いつも半分近くカットされてしか放映されないので、その理由が解らなかったのだけど WOWOWで放送されてやっと全容がつかめた 歌って踊ってセミヌードもある やっとDVDも出た ‘67 「遥か群衆を離れて」 Far from the Madding Crowd * 「緑の草原を焼きつくす女の凄絶な愛の生きざま。三人の性格も境遇も違う男たちに 愛され、もてあそぴ、衝動的な情熱のおもむくままに行動して悲劇を呼び起こす」 と、いうのが映画の解説。どんな映画やーっと思わせるけど、そんなにはすごくない 「テス」の原作者と同じ人だから、雰囲気としては英国版「風と共に去りぬ」といった感じ この映画、隠れて人気があるのか、似たような設定の少女マンガをいくつか読んだ事がある ラストは皆様「ま〜そうよね」とご納得の、とはいえ「これでいーのか?」のハッピー・エンド アラン・ベイツはおいしすぎで、ピーター・フィンチは非常に気の毒とはいえ 今見るとストーカーまがいの役どころ テレンス君は色男の軍人さんだけど、以前TVで放映した時は半分くらいカットされて、 ただのパープーみたいな役になっていた(声が山田ルパン康雄だったし…) やっぱり脱ぐ この映画がきっかけでか、テレンス君とジュリー・クリスティーはこの頃お付き合いしていたらしく ザ・キンクスの67年の「ウォータールー・サンセット」という曲の中で ♪テリーとジュリーは金曜の夜にウォータールー駅で会っている♪と歌われている 「夜空に星があるように」 Poor Cow * でてきたと思ったらすぐ捕まって刑務所にぶち込まれてしまい、 一時間半の映画のほんの20分ぐらいしかでてこない主人公の恋人のチンビラ役 ギターを弾いてドノバンの「カラーズ」なんかを歌ってくれるのだが、 どうみてもギターは弾いてない しっかり脱いでおフロに入るシーンあり 後の「イギリスからきた男」に挿入されてるのはこの映画 ‘68 「血と怒りの河」 Blue
* アメリカ開拓地時代、メキシコに入植していたアメリカ人一家の子供が両親を殺され メキシコ人の盗賊にAzur (スペイン語で「青」) と名付けられ育てられた青年が 自らの出生を悩み、最終的には育ての親と対峙するといった異色の西部劇 テレンス君は物語前半ほとんど口をきかないダークでクールな役どころ 物語もテレンス君の青い目のアップで始まり、その目が閉じられる所で終わるんです なんでイギリス人のテレンス君が西部劇に??と思ったけど 銃さばきも鮮やかに、まるで一輪車を扱うように馬を乗りこなして(例えヘン) きゃああ美しいっかっこいいっっ 劇中で足をかかえて体育座りしているブルーに、彼が隠す出生を疑う恋敵が 「その座り方はメキシコ人の座り方だ」と責める場面があるのだけど テレンス君は「コレクター」の頃からそんな座り方してたのよっっ ・・などとちょっと突っ込んだりして 「テオレマ」 Teorema
* あるブルジョアの家庭にキリストの風貌をした青年が現れ、家族全員を虜にして去って行く 自我を喪失した人間の姿を描いたパゾリーニ監督の作品なんだけど、 テレンス君は30分くらいで去ってしまう。 けど中身は濃い。なんてったって魅力的な男の極めつけのような役だったりする しっかりぼかしなんかあったりして… 「世にも怪奇な物語」 Trois histoires extrdinaires d’Edbar Alan
Poe * ポー原作の短編を下敷きにした3人の監督によるオムニバス テレンス君は三つ目のフェリーニ監督の「悪魔の首飾り」に出演 英国の俳優が映画に出演するためイタリアにやってくるのだけど、 フランス映画なもんでイタリア人がみんなフランス語をしゃべっている 演出からしてフェリーニ調で不気味なのに、テレンス君はそれに輪をかけて不気味 (一緒に見た友達は「この人ほんまに病気ちゃうか」と言った) フェリーニはテレンス君のことを「すばらしい俳優だ」とか言って、 どっぷり愛してくれたらしいけど、何故かその後使ってくれてない このトビー・ダビット役、当初はピーター・オトゥールが演じる予定だったらしい Fade-In 日本未公開 ‘70 「ランボー・地獄の季節」 Una Stagione all’inferno * アルチュール・ランボーの半生記 イタリア映画なのでフランス人もイギリス人もみんな「チャオ」などと言ったりしている JUNEがご推薦していたので、ランポーはもちろん男に強姦されたりするのだが、 しっかり女性との全裸のラブシーンもある ランボーはポケットに手を突っ込んで歩く癖があったらしいけど テレンス君は「コレタター」の時からそんな歩き方をしていたような気がするのが ちょいと嬉しい The
Mind of Mr. Soames 日本未公開 ものの本によると30年間昏睡状態のテレンス君が、 ロバート・ポーン演じる医者の手術を受けて目覚める、という話だと思うけど 洋書の立ち読みなので保証できない DVDはブート物が出ているようです この後何故か少しばかり映画にご無沙汰 ブロードウェイの舞台に出てたという話はこのころかもしれない ヨガにこってインドに修行に行ってたという噂もあったけど、 こっちの方が妙に説得力があるような気がする 本当は世界を放浪して、日本にも立ち寄ったりしていたという話 新ネタまだまだ捜索中 |