●2005年5月号報告書●


GWも半ばを越えました。(毎度性懲りもなく・・・)お預けの我慢もそろそろ限界です。
のでガシガシいきましょうOURS報告書!

冒頭。
保険屋ガールズによる憲兵軍攪乱作戦はブラドたちが小型飛行艇が張った煙幕が薄れてきたことにより一時撤退を余儀なくされ。
引きかけたところで攻撃を受けて、ミリィちゃんがトマごと転倒。
一瞬彼女が撃たれたのかとヒヤリとしましたが、弾が当たったのはトマの腰のあたりだったみたいです。
地面に叩きつけられて気を失った彼女にメリルが駆け寄るとほぼ同時に煙幕が急速に薄れ、銃を構えた憲兵軍の前に彼女達二人は無防備に身を晒すことになり。
意識を失っているミリィちゃんの体を引き摺って、それでもどうにか逃げようと懸命のメリル。
「構わん撃ち殺せ」
という隊長の言葉には、先月トマに散々蹴りまわされた恨みもこもっていたものと思われますが。
万事休すかと思われたその時。
メリルたちと憲兵軍との間に入り、障壁を背にメリルとミリィを憲兵軍の一斉射撃から守ったのは、エレンディラさんの後を追いかけていると思われたリヴィオでした。
2004年9月号でジャスミンからもらった黒いマント(?)と少年からもらったツバ広の帽子を身に着けた姿で。
彼はこの姿そのままで今月の表紙ジャックもかましてますが、本屋でじっくり眺め回してもしばらく誰だか分かりませんでした・・・。
構えてる武器がダブルファングで「おおっリヴィオじゃん!」と気付いたのはレジに手渡す直前だったり。
さて。リヴィオ。
メリルに出会いがしらの自己紹介で。
「リヴィオでぷぺ」
『ぷぺ』ってなんじゃい、『ぷぺ』って!!
『噛んでない大丈夫!!』
噛み噛みだよ、大丈夫じゃないよ。普通ならリテイクだよ。つられてメリルも「プラド」とか言ってるし。パ行伝染危うし。
ところでこのリヴィオが背にしている障壁。これは憲兵隊の砲台が設えてあるのがSHIPの表面かどこかで、そこの床面を引っぺがして盾にした、で良いんですよね。
最初、砲台があるのは地面の土の上だと思っていたので、リヴィオがあの障壁をどこかから背負ってきたのかと。(それは無理だろう)
そして始まるリヴィオ対憲兵軍。一対多数の真っ向勝負。
「手っ取り早く訊きますね。将軍はどちらですか」
エレンディラさんの狙いは憲兵軍所有の核爆弾なわけで、そのボタンを握るのは最高司令官である将軍であるわけで。
だからエレンディラさんの行き先は将軍のもと。それは正しい。
そして初めての場所でリヴィオくんは地理に不案内。それも正しい。
んだけど・・・なんとなく冷静になって考えてみると、他流試合に来たヨソの町で「試合会場ドコですか?」と言ってるように聞こえてきて、もうとっくに辿り着いているもんだとばかり思っていたのもあってちょっとリヴィオが気の毒になってしまった・・・。すごい焦りながら一生懸命街中走り回ってたんじゃなかろうか、とか考えると余計に。
でもそんなところもリヴィオらしいか・・・彼に関してはなんだか苛められっ子なイメージがつきまとうなぁ・・・。

ところでこの『リヴィオvs憲兵軍』という図式は思い出してみれば2002年3月号(コミック8巻「#1.侵攻」)と同じなんですね。
「ダブルファング」として、まだ内面に「ラズロ」というもう一人の人格を抱えていた頃のリヴィオと、今のリヴィオの違い。
それが時と場所を変えて繰り返される同じ図式を通して、より明確に示されているように思いました。
二つの目的を達するための中央突破。
一つにはメリルとミリィが安全圏に逃げ出すまでの時間稼ぎ。もう一つは目的地に向かうため。
ヘイスト(加速)の呪文を使っているんじゃなかろうか、という勢いの敵陣切り込み速度は今も昔も健在ですが、その中を敵に致命傷を与えず駆け抜けていく。
「鏖殺は一瞬にして完了」という戦い方をしていたリヴィオが確実に変化している。
その変化を頼もしくも喜ばしくも思いながら、その姿に牧師の姿を重ねてみてしまうのは・・・致し方ないかなと。
彼があなただったら。あなただったなら。(by沢田千可子)・・・いえ、半分以上本気ですが。

そして頂上決戦。
台風氏とナイブズの激しい攻防戦が続く中、フイに訪れる静寂の間。
零れ落ちる赤い雫。不吉に大きく響く心音。
それらが示すものは劣化の限界。
それはいつか来るんじゃないかと恐れていたことではあるのだけれど、ちょっと待ってよ早すぎる。
まだたくさんの要素が残されているこの段階でこんなギリギリを突きつけられるとは思わなかった。
突きつけられてるものの鋭さに恐ろしくてその刃先を直視できなくなる感じ。
分かってる分かってますよ。もう台風氏はいっぱいいっぱいで崩れそうなギリギリで力を振り絞ってるってことなんだって。
あれだけ「黒髪化」が進んでるんだもの。余裕がない状態なのは分かっていたけれど。
死に物狂いで遠ざけていた決定的な瞬間が刻一刻と近づきつつある気配。
もう猶予はないのだろうか。台風氏は決断を迫られることになるのだろうか。
ああ、もう誰か。無理矢理でもいいからこの頂上決戦に割り込んで流れを変えてくれんだろうか。
台風氏が「最後の最後」に手を伸ばす前に。そんなことになる前に。

坂道を転がり落ちるように物語はクライマックスに向けて加速しつつあります。
これからが大詰め。しっかり見つめていきたいと思います。



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