●2004年9月号報告書●


すでに定例化しつつある遅延報告書もいっそここまで遅れれば、秋の訪れのように清々しい(わけはなかろう)。
そろそろ次号差し止めの我慢も限界点に達しそうなので、サクサクなるだけ手短にいってみましょうOURS報告書!

今月号はリヴィオくんとエレンディラ姐さんのガチンコ勝負!かと思ったのですが物語の主軸はそこにはなかった気がします。
戦闘に関してはエレンディラ姐さんの有効→技あり→一本勝ちな展開だったと思いますし。
(リヴィオくんはエレンディラさんの頬に一筋傷をつけたということで、効果1ポイントと)
一回戦はリヴィオくんの敗退ということで、次回敗者復活による再戦になるのだなと。
(脳内アテネ五輪モード不完全切替中)
彼の場合は、尋常ならざる打たれ強さをすでに証明済みなので、「戦闘=命のやりとり」という感じがあまりしないんですよね。
腕がとれたり足がとれたりしても、なんだかニョキニョキ生えてきそうな気がして・・・・。
だからそういう意味での切迫感はない。ある意味落ち着いて見れる(見れてしまう)というところはあるのですが。

多分重要なのは、彼がどのような想いを持って今後の戦いに臨んでいくのかということなんだと思うのです。
それがしっかり見極められれば、四肢バラバラになっても死にそうにない打たれ強さを踏まえた上でも、緊迫感のある戦いになるのかな、と漠然と考えたりしておりましたが。

今回のお話はそういった彼の「想い」の部分、リヴィオの人格統合後の内面の変化、といったものにスポットを当てるお話だった気がします。
昔、孤児院にいた頃、子犬を助けようとして屋根の上から張り出した板の上に乗り、あまりの高さに目がくらんで動けなくなった女の子。
バランスを崩して落下したその子を受け止めた記憶が、リヴィオにとっての「誰かを守ること」の原点になっていることがはっきり現れていると感じました。
エレンディラ姐さんとの戦闘に巻き込むまいと、咄嗟にかばった見知らぬ子供たち。(一人、銀河鉄道のフリーパス持ってそうな子がいますね)
かつてリヴィオが受け止めた女の子は、その子たちの保護者になっていて。
(リヴィオ11才時に8〜9才くらいっぽかったので、ジャスミンちゃんは16〜17才くらいでしょうかね?)
もちろん、ジャスミンの方は相手が孤児院にいたあのリヴィオだとは気付かないままなわけですが。
(内藤さんってこの一方通行すれ違い邂逅の演出が得意だなぁと思うのです。牧師とメイリーンの時もそうだったし。)
守れるものの中に、また彼女がいてくれるということがリヴィオの気持ちをより強く方向付けるファクターになったのは確かだと思うのです。

守りたいものができて優しくなってしまったリヴィオくんはエレンディラ姐さんには駄目出し喰らってましたが、 そうなれなかった頃の彼より何倍もカッコええと思うのですがどうでしょうか?
ただし、初対面の子供相手に「かわいいなあ、おまえら」とか笑いながらいきなり言うと、様子のおかしいアラーム点滅なお兄ちゃんに見えるので要注意だと思います、リヴィオくん。
(ひいた子供たちは大正解。そーゆー人にはお菓子くれてもついてっちゃイケマセン)

リヴィオくんに勝ったエレンディラさんは憲兵軍所有の核爆弾を奪いに行ってしまわれたし、ナイブズは目下接近中だし。
事態は好転も前進もせず、幸先悪い方向へばかり転がってるようにも見えるのですが。
救いのないラストにだけはならないことを信じて今後の展開を見守って行きたいと思います。


・・・・・・・・ところで、フト思ったことなんですが。
幾多のプラントと融合して原型を失いつつあるナイブズがこのままスンナリ元通りになるとは思えず、かといってナイブズとプラントの融合体を撃破してメデタシメデタシって話でもなかろう。
それに救援船がきてくれて、この星の生き残った人々を全員連れてってくれたらそれでいいのかも分からない。
本意ではなかったとはいえ、150年間この星の上で培われてきた人々の想いや歴史に終止符を打ち(言い換えればすべて置いてきぼりにして)、この地を去ることが果たして理想の形なのか。
憎しみや悲しみも数多くあっただろうけど、喜びや幸せがどこにもなかったわけではないだろうし、やっぱりここが彼らにとって自らを育んだ故郷であることに変わりはないんじゃないだろうか。
いったいどういうラストなら大団円に近づけるのか?
グルグル考えてるうちに一つだけ思いつきました。

巨大な融合プラント群があの星の土になって、砂の星を大規模緑化する。
『もの○け姫』のダイダラボッチ状態で)

・・・駄目かしらこんなラストは・・・。
でもこれだったら、あの星の上で一面のゼラニュウム畑を見るのも夢ではないような気がするのですが・・・・・・・。
駄目かな・・・。



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