梅雨明け間近かと思いきや、なかなか切れの悪い雨雲が去らず相変わらず不安定な天気が続く今日この頃。
そして相変わらず強引グマイウェイな駆け込み症候群から抜け出せない哀れな子羊がここに一匹・・・・。
良い子の皆さんは夏休みの宿題は早めに済ませましょうね。ダメな大人の真似しちゃアカンよ?
と、自分にぐっさり釘刺して(あいたた)、いってみましょう今月のOURS報告書!
冒頭。牧師の
『何故おまえがここにいる』
のモノローグにアニメ3話のフランク・マーロンの台詞を思いだしてみたり。
(あれは「何故俺はここにいる!」だったかと思うので方向は違いますがなんとなくニュアンスで)
次のページのタイトル背負った見開きの台風氏がえらい格好ええ〜〜〜っっ肩から羽が生えてる様子がっ引き結ばれた意志の強そうな口元がっっ
少し斜め下から見上げるような視線がっっっと浮かれてみたり。
煽りの『ラストステージ開幕!?』の言葉に「またまたそういうことを・・・」と顔に縦線混じりで突っ込みいれてみたくなったり。
『おどれにはもっと大きな戦いがあるやろ』
『こんな所で何してるんですかいう事や』
続く牧師のモノローグ。
青い空に浮かぶ教会のシルエット。
微妙に丁寧語が混ざった台詞回しが今までの牧師にない感じで少し新鮮な印象です。
(同時に某関西系漫才コンビの片割れM本氏の語り口調を思い出したちゅうのは大幅な蛇足ですが)
青空を見上げるようなこの構図が牧師の視線そのものだとするならば、ちょっと胸にあふれる感情がそのまま形になって零れ落ちるのを
食い止めようとしてるのかな・・・なんて思ったりしたのですが。
そしてなんだかこの場面のこの台詞に某刑事モノを思い出してみたり。
「あんたにはあんたの仕事がある。」
台風さんが見た目のほほんなキャリア組官僚の管理官で、牧師が見たまんま現場たたき上げの刑事っていうのも面白いかもしれないな〜と。
(「踊る大捜査線2」只今大ヒット上映中です。)
・・・脱線多すぎですね。時間もないことですし、控えて次にいきましょう。(今回語りたい中心ポイントはここではないので)
3台のパニッシャーによる同時攻撃を全弾台風氏に止められて呆然とするラズロ。
彼の問題発言を看過しきれずやっぱり突っ込ませてもらいますと。
「面白え・・・」「たまらねえ」は許容範囲としておきますが、それであそこが元気になるのは人としていかがなものかと。。。。
レッドカード通り越してブラックリスト行きですアナタ。
台風さんの半径3キロ以内立ち入り禁止(−_ー;+)。
ニアミスも不可。視界に入った時点でアウトなのは航空機と一緒で。
たしか重慶ビル戦の時にも、ガントレット氏に同じようなこと言われてましたよね・・・台風さん。
なんで皆して彼目掛けてセクハラ発言かますんかな〜〜〜〜〜〜。
そりゃ台風さんが格好よくて可愛くて、桁違いに強くってめちゃくちゃ魅力的なのは分かりますが。
男性陣にそーゆー感じでもてまくり(?)っていうのもねぇ。。。主人公も大変だねぇ台風氏・・・・。
で、スイッチが入ってしまったラズロくん。
「なんでも速攻で終わっちまう」
「あんたは楽しませてくれそうだ」
「せめて10秒はもたせろ」
・・・すいません。3キロじゃ生ぬるいみたいです、国外退去でお願いします。(ええ、出口はあちらで→)
フルスロットル攻撃の前振りなのは承知してますが、前記問題発言と併せるとエライ気合いの入ったセクシャルハラスメント発言に聞こえてきます。
私の耳がおかしいのでしょうか・・・。ねぇ・・・?(気弱に同意を求めてみたり)
その言葉とともに始まる3台のパニッシャーによる一斉射撃。
猛烈な勢いで撃ち込まれる銃弾の嵐を広げた羽で懸命に食い止める台風氏。
乱射される銃撃の音とリヴィオの狂気の雄叫びが場を満たすなか。
硬いガラスが砕ける微かな音が、台風氏に意識を奪われていた爺様の耳に飛び込んできます。
その音は組み敷いた足元、半身を起こした状態の半死の男の口元から漏れたもので。
噛み付いたアンプルホルダーの布越しにアンプル液のケースを噛み砕き、飛び散るガラスのカケラに構うことなく
そのまま溢れた液体を飲み下した牧師。
気付いて身動きしかけた爺様のパニッシャーに手をかけると、そのまま銃口を強引に地面へ下げさせます。
それと同時に、傷つけられた筋肉や神経、臓器から骨に到るまで、軋むような音を立てながらフルスピードで始まる体組織の再生。
パニッシャーの動きを片手で封じられた爺様が、取り出したハンドガンを立て続けに牧師の脇腹に撃ち込みますが、牧師の体はビクともせず。
着弾と同時に再生するあり得ないほどの回復力を見せて。(ラズロならともかく牧師の施された改造手術の世代を考えるとあり得ないってことですよね)
どうも牧師、2本同時にアンプル液を服した模様。
「馬鹿な!!!貴様・・・体が爆発するぞ!!!」
まったくだ!噛み付いたまではいいとして、なんでホンマに噛み砕いて飲むんやアンタ!!と爺様の台詞にここだけ思わす賛同。
冗談で描いた先月の落書きネタがまさか現実のものになろうとは夢にも思わず・・・・。
いや、なんらかの方法でいずれ飲んでしまうやろうとは思っていましたが、ホントに噛み砕かんでも・・・ねぇ・・・。
しかも2本同時って・・・。後がなさすぎ。切羽詰らせすぎ。『死を厭わぬなら』の限界許容量あっさり使い切ってどうすんねん。
いくら難題とはいえファイナルアンサー導き出すまでに残されてたライフラインすべて投入してしもて。
まだ1000万のチャレンジには早いでしょ牧師さんっっ(いやチャレンジしないから)
でもアンプルホルダー越しなので、直接服用時に比べ、体内に取り込めた量は少ないはず・・・。
(アンプルホルダーが半分くらい吸ってしまってる気がしますし→皮製だったらまた別ですか)
ということは実際に牧師が噛み砕いたアンプルケースの数は3本くらいが妥当ではないかと・・・・・・・・。(冷汗)
そこらへん、ちゃんと計算した上で噛み砕いたんだよね、牧師さん??
歯の間に挟まってるやつ全部まとめて噛んだら偶然2本分だったゆうオチは、洒落が効きすぎて笑えませんで・・・。
そして、アンプル液による再生のさなか、牧師が最初にしたことは。
爺様蹴上げて頭突きをかます。
それよりも前に。
ジャケットの前ボタンを留めることだったと私は思っているんですが(爆)
・・・・余裕だな牧師さん。安心してええんかな私ら・・・。
だって先月まではだけてましたやんか、前・・・。
それともあれ、ボタンとまってなくても体のラインにフィットするよう仕立てられたジャケットなんやろか・・・。
もしそうならグッドデザイン賞なのですが。
(重箱の隅な話はこれくらいにしまして)
爺様を片足で頭上高く蹴上げた牧師が身を起こしながら考えていたのは相変わらず台風氏のことで。
ごっつあきれた言いながら、おまえどこまでアホやねんって思いながら牧師が出した答えは一つ。
『オマエがここに来たのは何故や。簡単や。おまえがどうしようもなくおまえだからや』
・・・・・まいりました。
そんな一言でサクッとこれ以上ない明確な答え出されたら、先月なんのかんのとグルグル考えこねくり回してた私が馬鹿みたいやないですか。
100の理屈も1000の理屈も利害も駆け引きも抜きにして、台風氏がすっとんできたのは、彼が彼であったから。
『別になんもややこしゅう考える必要ないやろ。あいつはそういう奴やねん。それでええとは言わへんけど、しゃあないやんか』
って牧師に諭された気分ですわ…。
しかし、この短い台詞の中に込められた牧師の色々な思いを考えますとどうにもこう、胸の奥の辺りが締め付けられるといいますか。
牧師は台風氏のことを何もかも分かって理解した上でこの答えに行き着いた訳ではないだろうと。
分からないことはたくさんある。考え方も感じ方も自分とは異なるものを沢山抱えている。
それでも。
そういった理解できない訳の分からなささえも、相手の一部と認めて丸ごと受け入れている。
だからこそ出てきた台詞なんじゃないかと思うのです。
ぶつかり合い反発しあいながらも時間をかけて彼らが積み上げてきた様々な思いが少しずつ形を変え、互いの関係に変化をもたらしていることの
一つの証明のような気さえしてきます。
今の牧師以外の誰にも言えんでしょうよ、この台詞は・・・。
そして落下してきた爺様に容赦のない強烈な頭突きを食らわす牧師。
(どれくらい強烈かていうと高速回転後、地面にワンバウンドしてなおも止まらんというほどの)
いや、まさか反撃の方法が頭突きとは思いもよりませんでしたが・・・。
吹き飛ばされた爺様に意識を奪われ攻撃の手を止めるラズロ。
その苛烈な攻撃を捌ききれずにわき腹に銃弾を受け体勢を崩していた台風氏は、そのことによって命拾いをしたともいえるのですが。
牧師のこの攻撃によって、爺様は命を落とすことになります。
その結末に何も言わずに歩を進め、牧師が辿りついた先は放りだされていた彼の得物。
長年連れ添った十字型の装甲銃に手をついて顔を上げると台風氏になんともいえない鋭さの交じる一瞥を与え、そのまま無言で指を上げて、遠く左手の彼方を指差します。
何も言わず何も言わさず、ただあちらへ行けと。頭を下げて、胸のうちで頼むと呟いて。
二人の間に会話はなく、台風氏が牧師の名を呼ぶ気遣わしげな声だけが微かに大気を震わせるだけで。
格好いい。この沈黙の再会が恐ろしいほどに格好いい。
台風氏の加勢によって絶対絶命の状況をどうにか自力で引っくり返した牧師の、やはり最後は自分の手で決着を着けようとするその姿勢が。
自分の大切な人たちの命を台風氏に託すことによって示された優しさと信頼が。
しかし、同時に狂おしいほどもどかしくて切ない。
せめて一言でも会話を交わしてくれたなら。
「阿呆」でも「馬鹿」でもなんでもいいから、牧師が台風氏に声をかけてくれたなら。
というかせめてその「頼む」の述懐だけでも声にしてくださいよぅ牧師さん。。。。。
じゃないと、色々色々考えながらそれでも素っ飛んできた台風氏にあなたの気持ちが伝わりきらんでしょうがっっ
頭を下げて、指差して。それで伝わってるものもあるとは思いますが、ないとは言いませんが。
何も言ってもらえなかったら勝手なことして怒らせたかとか、あっちに行ってろが拒絶を含んでるんじゃないのかとかまた色々色々考えちゃうかもしれんでしょうがっっ
いえ。この場面は会話がないが故に絶品なのだということは百も承知の上なんですが。
沈黙の持つ多弁さとでも言えばよいんでしょうか。その表情や仕草の一つ一つに溢れんばかりの言葉の(すなわち思いの)存在を感じたものですから。
いっそ言葉にしてしまえれば、楽になれるのにあなたたちっっ・・・と身悶えしたくなりまして。
そして場面が変わって爺様の側に跪くラズロの姿。
牧師の起死回生の一撃となった爺様への攻撃の結果が、果たして吉と出るのか凶と出るのか。
爺様の死は、牧師が選ぶべくして選んだものなのか、望まずしてそうしたのか、やはり牧師と台風氏の間には一線を画す行動原理が存在するということを立証しているのか・・・・
考えても考えてもなんや堂々巡りで答えは出ないんですが・・・。
爺様の死がラズロの怒りの呼び水になったことだけは確かなようで。
「どうしてくれるんだ、おまえ。俺を独りぼっちにもどしやがったぜ?」
そう呟いて涙をこぼすラズロの暗い表情に来月号の展開の凄惨さを覚悟せざるを得ない感じなのですが・・・。
牧師本気で大丈夫だろうか・・・精神的には台風氏の登場で、肉体的にはアンプル液の投入でエネルギー充電してどうにか形は保っていますが・・・いつ爆発してもおかしくない
そんな危うさの上にいるような気がするんです、彼。
どうか恐ろしいことになりませんように。切に祈って次号を読みたいと思います。
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