桜の頃も過ぎ初夏の香り漂いはじめる頃となりました。皆様いかがお過ごしでしょうか・・・。
という時候の挨拶はともかくとして。次号も本日発売となりましたが(爆)いってみましょうOURS報告書!
(最近毎月駆け込み大会を演じているような気がしてなりませんが・・・(しかも間に合ってないし))
まずは表紙。
期待と予想を裏切ることなく、今回はばっちり台風氏が表紙でしたvvv
新コートお披露目vvvなんだか初期版デザインに近いですかね。
一番にてるのはアニメ版のコートデザインかな〜。襟元とかちょっとアレンジ変わってますね。
でも、この角度からだと全体像を掴むのは至難のわざ(汗)
新コートでイラスト描こうと思ったらチャレンジ精神を試されますか・・・。(がんばれチャレンジャー・・・)
久しぶりに台風氏の姿を(しかもカラーで)拝むことができてかなり嬉しかったり。
表情が少し幼く見えるのは最近の傾向でしょうか。(これはこれで好きなんですけど)
今月号は冒頭、幼いリヴィオの過去回想から舞台が始まります。
親からのひどい虐待にさらされている子供が、酷い現実に直面しているかわいそうな子供は自分ではなく
別人なのだと思い込もうとし、別の人格を作り出すことがある。それがリヴィオにとっての「ラズロ」なのだと。
回想から察するにどうもリヴィオは両親を殺してしまっています。
拘束具をつけられ椅子に座らされた状態で、覗き込む研究者に臆することなく残忍な笑みを浮かべながら
リヴィオもとい「ラズロ」は言います。
「もっとフレンドリィな所かと思ってたぜ、ミカエルの眼ってのは!!!」
やはりリヴィオの中の別人格がラズロだったんですね。でもそうするとその3本目の腕はなに。
生えてきたわけじゃあるまい?思い一つで一世代内にそこまで進化しちゃったらダーウィンもビックリですが。
あ、もしかして悪魔の実の能力者??「ハナハナの実」三輪咲き。(←だからそのネタはもうええて・・・)
「ラズロ=リヴィオの別人格」説はある程度予測していたところではあるのですが「ラズロ」が生み出された原因が
「虐待」だというあたりに重さとキツさを感じます。その挙句、両親を殺傷し、受け入れる先がなくて孤児院に送られ、
そこでさえも居場所がなくて、辿りついたところが殺人マシーンとしての今の彼の姿だというのなら、あまりにも救われ
ない・・・。
しかし、この両親殺しの経緯から推し量るに、孤児院での子犬殺傷事件はやっぱりリヴィオの手によるものだった
ってことになりますね。一度生み出された残虐性を消し去ることは難しく、リヴィオの社会復帰には相当な根気と気力が
必要になってくると思われます。
それでもその道を選ぶことを諦めないでいてくれますか、牧師さん・・・。
(諦めて欲しいような欲しくないような複雑な心境なんですわ実際・・・。)
「おんどれが「ラズロ」やったか・・・・・・!!」
変わり果てたリヴィオの姿を目の前にしてそう呻く牧師に爺様が呟きます。
「こうなってしまった以上別れの刻は近い。わしの声が貴様に届くのもこれが最後になろう。さらばだ、ニコラス」
おおっ爺様お帰りになるそうです。お見送り後、土俵入りもかくやといわんばかりの盛大な塩蒔きお願いします。
ホウキも立てますか。イワシの頭はいりませんか。
(発言ご都合解釈後、作業指示大誤りの典型なのは確信犯なので見逃し希望ということで)
「別れの刻」ってなにっ「さらば」ってなにっそういう不安を煽る縁起でもない発言を連発するのは頼むからやめて〜。
お別れするのは爺様一人で結構です。「ラズロ」と黒パニも撤収で。牧師は置いてってください。
・・・一応リヴィオも。(←ここら辺にも複雑な心境がにじんでる気が)
「おじいちゃん、そんなものは置いてく!!」→重慶ビル戦モブ発言参照←そんなもの!?(自分で引用しておいて怒られても)
街外れまで見送りにこいとか言うわがままもなしってことで。
爺様の呟きが終わるか終わらないか。
その直後、「ラズロ」が動きました。
跪いてたお付の一人を蹴り上げて、目潰しに使う(使い方エグ過ぎなのでここに書くのはちょっと・・・)
と、パニッシャーを駆使した攻撃が牧師目掛けて矢継ぎ早に繰り出されます。
防戦一方、というか応戦のタイミングさえ掴めず攻撃をかわすだけの牧師にむけて放たれた3本の
パニッシャーからの3発のランチャーミサイル。
その三つが牧師に届く手前でぶつかりあい、相乗的な作用により何倍にも威力を増した爆風と爆煙が
瞬時に辺りを包み込みます。その強烈な爆発によって吹き飛ばされた牧師の体は血を撒きながら宙を舞い、崩れかけた
岩壁に叩きつけられて。そのまま力なく地面へと声も無く倒れこみます。
被弾による即死こそ免れたものの至近で炸裂したミサイルの衝撃はさすがに大きくて。
ピクリとも動かない牧師を恍惚の表情を浮かべながら見下ろす「ラズロ」。
闘いに酔い痴れるっていうのはこういう状態を言うんでしょうね・・・。
息一つ乱すことなく3本のパニッシャーを振り回してあれだけ素早く動き回られてはどうすることもできないよ・・・。
圧倒的な火力と機動力の差。それはさながら「ニュータイプ」と呼ぶにふさわしく。
(じゃあ牧師は「ザク」ですか?)←ゴメンなさい。ガ○ダムよく知らないけどこんな感じかなと・・・。
(加速度的に膨張していく不安感を何かで紛らわしたくてかなり必死の模様)
倒れ臥した牧師に歩み寄り、やや複雑な表情を浮かべながら自分のパニッシャーを構えなおし、牧師の額へと銃口を
構えた爺様。
(「ラズロ」の発言によれば爺様の呼び名は「マスターC(チャペル)」だそうですが、この際そこは
どうでもよろしと置いといて)
「・・・最後まで・・・失望させ続けおって・・・」
「せめて安らかに、迷うことなく冥府への道を征くがよい」
とどめを差そうとする爺様の声を聞きながら、牧師は胸のうちで呟きます。
『・・・・・・・・ああ、アカンかったか・・・なんとかしたいと思ってたんやでリヴィオ・・・』
目蓋の裏に浮かぶのは幼い少年だったリヴィオの姿。諦めにも似たその言葉が胸を浸しかけたその時。
爺様の声が牧師の耳に届きます。
「あの男・・・あの男がこ奴をここまで堕としおったのだな・・・ヴァッシュ・ザ・スタンピード!!」
その瞬間、牧師の脳裏をよぎったのは。
風にはためく赤いコート。
少し困ったように笑う男の口元。
それは違う、あいつの事を自分は馬鹿だと思っていると繰り返し思う牧師。
(そう、それこそ「まるで自分自身に問うてるみたい」に)
「不死者の理想論に傾くほど、血の巡りの悪い男ではなかったはずだが・・・」
思考の合間をぬって届く爺様の声が、牧師の途切れそうな意識の底を揺さぶってそう遠くはない記憶を呼び覚ましていきます。
死ににくいからあいつはあんなキレイごとが言えるのだと思いながら、蘇ってきたのはSHIPの指導者であるルイーダの姿。
奴は死なへんのか、そういう特別な存在なのかという問いかけに彼女はなんと答えたか。
そして自分があの男に吐いた言葉の数々。
「人生は絶え間なく連続した問題集や。揃って複雑、選択肢は酷薄。加えて制限時間まで有る。選ばなアカンねや!!!
ワシら神さまと違うねん。万能でないだけ鬼ににもならなアカン・・・」
「ワイはなトンガリ・・・絶対に死ねへんのや。危ないと思たらためらいなく引き金を引く。この生き方は変えへん」
その牧師の思考の軌跡にかぶさるようになおも響く爺様の声。
自分たちが何も考えない殺人マシーンとしての「機能」を優先させること。それは。
「とりもなおさず生き残る為だ」と。
わかっている。そんな事はわかっていると繰り返し思う牧師。その意識の奥深くから湧き上がってくる何か。
目に浮かんだのは赤いコートの男の背中。俯かず振り向かずただ前を見続ける。その背中。
あいつが馬鹿だということはよく分かっている。いってる事は現実を見ないガキのたわ事だ。
『でも』
力の入らない重い体に無理やり力を込めて、限界を訴えてガクガクと痙攣する全身の筋肉を抑え込んで。
体の下に広がる血溜まりの中に新たな血の滴りを零しながらもう動けないはずの体に鞭打つようにして牧師は再び立ち上がろうとします。
『あいつは一度も言い訳をせえへんかった』
見開き一ページ。
立ち上がるために片ひざをつき、硬く握りしめた両腕を地面についてその間に深く頭を垂れたその様が「懺悔」のようだと思ったのは私だけですか。
「頭の中では不吉の鐘がけたたましく鳴り響いている、はずなのに、今は聞こえない」
という意味深長な台詞を最後に次回へ続くわけなのですが。
爺様による「台風氏責任発言」(早い話が「ウチのニコラスをこんなにしたのはお前か!」ってなんかそんな風に受け取れたので・・・)
よりあとのコマと台詞はもう読み進めるうちに指が震えてしまってですね。
久しぶりに回想の中とはいえ、台風氏が出てるぞっっという喜びもこれが牧師の走馬灯回想だったらという不安の前には半減してしまってですね。
ページめくるのがエライ苦痛でした。
(でも同時に救いを求めて色々突っ込み考えてしまうあたり、私の脳みそも救いがたいんですが・・・)
まず、爺様の「あの男がこ奴を〜」発言ですが。この人のこの発言を待つまでもなく牧師は台風氏の影響もろ受けだってばって思って
たのはどうやら読者ばかりであったようで。当の牧師本人が、「いや違うで」って無自覚だったとは思いもよらず。
まさかこの期に及んでまだ認めていないとは思わなかったので。
(いや、ホントは認めているんだけど、素直に認めているとは言えないだけだとは思うんですが)
つまり、爺様の発言は牧師にそのことをはっきり自覚させるきっかけになってしまったわけなんですよね。
それまでこの教会死闘編を通じて全く話題に出なかった台風氏の名前を出すことで、この瞬間に牧師に台風氏のことを思い出させている。
それが結果的に復活のまじないみたいな効果を生んでしまうことになるんですが、爺様それ確信犯ですか。
爺様が諭せば諭すだけ、牧師の決意が固まっていってるようなそんな感じがします。
これってあれですね。
兄弟とか家族とか友人とか、自分にとって関わりの深い人間の悪口を自分が言うのは構わないんだけど、その人のことをよく知りもしない
他人から言われたら腹立つって心理と同じ部分があるんじゃないでしょうかね。
「あいつは馬鹿で阿呆やてわかっとるけどな、それをあんたに指摘されるとなんや腹たってくるねん」
きっとそんな感じで。
そして今回、一番のポイントはやっぱり『あいつは一度も言い訳をせえへんかった』という部分ですね。
それまで決して台風氏のやり方や考え方に同意を示すことがなかった牧師が、(そりゃ微妙な態度の変化とかにその気配を垣間見ることはできましたけどそれは
あくまで行間の話であって)初めてはっきりと言葉にして台風氏のことを認めた瞬間なわけですよ。
胸が震えましたね、私は。
話の展開無視してでもこの場に台風氏を引きずり出してきたいって思っちゃいましたよ。
(ホントにこの場に出てきたら出てきたでエラく複雑な心境ではあるんですが
(この期に及んでまだ牧師オンリーでこの問題に決着を望むのは酷なのかもしれませんが、でもここまできたらば是非とも彼自身の手で
決着を着けて欲しいって思ってしまうのですよ・・・)・・・でも、もうソロソロ・・・別の形でもうソロソロ・・・)
しかしですね。これって裏を返せば牧師は自分のいままでの発言について言い訳だって思ってる部分があるってことですよね。
自分の発言を間違いだとまでは思っていないとは思うんですけど。
ってかそうは思って欲しくない。そこに一つの正しさが含まれているのは確かなわけだから。
ただ、多分、根本的に牧師は自分が今歩いている道の正しさを心の底から信じていないと思うのです。
今いる場所は牧師にとっては物凄く不本意な場所のはずで。ホントはそこから抜け出したいって思ってる彼にとって、
今の道を歩いていく上で都合のよい論法は自分に対する言い訳にしかならないって、つまりそういうことじゃないのかな、と。
自分の歩く道の正しさを信じていられれば、言い訳だとは感じないはずですよね。
「人間は変われるもんと違う」。3巻1話SHIP編で本格的な戦闘に突入する直前にそう思っていた牧師が今、歩む道を変えようとしてる。
まさに「体を縛りつける過去という名の鎖」を「引き離そう」としているわけですよ。
で、あるならば恐らく牧師にとって「肉体と同化」したそれを引き離す行為は「鮮血をしたたらせ骨や筋まで剥ぎ取ってゆく」そういう苦痛を伴うものであるはずなのです。
牧師はそれを分かってて、それでも選ぶ決意を固めたんですよね。
その結果、どのような結末が訪れるのか怖くもありますが、きっとどんな結末を迎えても牧師は本望なのかなぁって思ってしまったりしておりますが。
え〜・・・・・・私は全然本望ではないので(泣)
牧師が死ぬようなことになったら、(例え彼自身がどれほど満足していようともっっ)きっと仕事は手につかないので
会社休んで号泣します。
(あ、でも明日は午前中、どうしても休めないから午後休で←←・・・小市民やな自分。。。そんなに有休残日数が怖いか・・・)
ファンの我侭かもしれませんが、生きて再会する台風氏と牧師の姿が見たいのですよ・・・。
きっと今までとはまた微妙に異なる距離感の二人がそこにはいるはずですよね??
見たくないですか??
私は見たいんです。もの凄く。
ちなみに。
日夜、傷だらけで闘う牧師の姿に、勇気を与えられながら思い通りにならない仕事をそれでも何とかしてやろうと頑張ってる人、
今のご時世意外と多いと思ってるんですけど。
違いますか?
私はそうなんです。
この作品に出会ってなかったら、もっと前に会社辞めてたかもしれないしな・・・。
(もちろん、そればかりが理由ではないですけどかなりウエイト重いのは確かです)
これからもこの作品が心の支えであって欲しいと思っているので、未来への希望が感じられる展開となることを期待しつつ、次号を読みたいと思います。
|