今月号。突っ込み箇所が多すぎて、かつスタイリッシュアクションポイント満載で
もうどこからどう突いてよいのやら分からなくて舞い上がってます。ヽ(*´▽`*)ゝ
舞い上がりすぎて報告書よりもネタバレ小説を先行UPさせるという掟破りを演じてみたり。(^^;)
それくらい内容濃かったというか、満足度高かったというか、テンション上がりっぱなしになったと
いうか。
居ても立ってもいられない衝動に駆られて近所の鉄道の高架橋まで走っていって、特急電車の通過に合わせて雄叫んで
こようかと思いましたが流石に思いとどまりました。
あ、でも献血センターに行って血抜いてきてもよかったかも。
今なら血中の赤血球濃度が不必要に高くてお得な気がします。
(←それは一般には「ドロドロ血」と称されるのではっちゅう突っ込みは置いておくとしまして)
上がり過ぎたテンションを冷ます方法として、いっそ今回の報告書は一コマ一コメント形式にしようかと思いつきました。
試しに2ページほど書いてみたのですが、読み返して出た結論。
「いつもの報告書と変わんないじゃんかよう!」
管理人の激馬鹿っぷりが判明したところで、いってみましょうOURS報告書!
冒頭、至近距離から撃たれ仰け反るリヴィオと飛び散る鮮血。先月号、ラストの銃声はやっぱり牧師がリヴィオに対して
放ったものであることが判明。
その様子を下から見上げる牧師の鋭い視線。
血の飛沫が視界を染めてリヴィオの体はそのまま地面に叩きつけられます。
喉にほど近い胸元に穿たれた傷跡からあふれ出した血が喉を伝って頭の方へと流れ出して。
・・・・牧師、結構容赦なく撃ち込んでるかも・・・。微妙に急所は外れてるんかもしれませんが
(とりあえず右側やし)結構体の中心線近く狙ってます。
リヴィオを見下ろしながら立ち上がる牧師の眼光は相変わらず鋭くて。
そんな二人のやりとりをすぐ側で見ていたゴロツキ連の生き残りさん。(存在を忘れかけてましたが)
明らかに次元の違う二人の闘いを間近に見て、すっかりおびえちゃってます。
自分たちがかなうわけがない相手に対する「かませ犬」として使われたことにようやく気づいて悔しがりますが
時すでに遅かりし。牧師に死なない程度に戦闘不能状態にされているので逃げることもできません。
そんな観戦者の存在など完全に眼中にない様子の牧師。(最初からまともに眼中にあったとも思えないんですが・・・)
無言で手にしたハンドガンのマガジンを入れ替えると
この時、やっぱり銃の手前のレバー引いてます。
それに合わせてキチンとブローバックもしてるし・・・
スゴク細かいとこまで描き込みされてるなぁ
歯を食いしばって横たわるリヴィオに弾丸を撃ち込みます。
完全に恐怖のまなざしで見つめるゴロツキさん。
我関せずな牧師はそのまま立て続けに何発もリヴィオに対する発砲を繰り返して。
・・・もしもし・・・牧師さん?・・・ニコ兄?・・・なんだか容赦なさすぎて別の人に見えてくるよぅ・・・。
歯を食いしばった表情もどこか残忍な気配が漂っているようで・・・。どうしてしまわれたんでしょうか・・・。
リヴィオくんを助けたいんじゃなかったんだっけ?それはもう諦めちゃったの?それはないよね??違うよね?
と、読者の不安は煽られっぱなし。
で、ようやく牧師が発した言葉は。
「眠っとれ、リヴィオ」
牧師、寝かしつけるためにあんだけ撃ちこんでたんですか・・・。あ、荒っぽいですね。
気失わせるのも一苦労ってことでしょうか。うん。痛い愛情表現だ。。。。私は遠慮しときたいです。。。( ̄− ̄;)
しかし容赦のないように見えたその撃ち込みさえもリヴィオを戦闘不能に追い込むには至らず。
解説者役の爺様の説明によれば、リヴィオの体に施されている代謝促進手術は牧師のそれより一世代先のもの
なんだそうです。
だから、戦闘不能に追い込みたければ殺すつもりで頭蓋を砕きにいくくらいのことせんと駄目らしいです。
わ・・・分かるかそんなん!無茶やん!
そんなすでに人間の肉体の限界超えた状態の人の更に限界点なんてどうやって見極めたらよかですか!
殺すつもりだっていうならともかく、牧師が狙うのがあくまで「戦闘不能」っちゅうことなら滅茶苦茶難しいですよ、それ・・・。
ただでさえ生かすことは殺すことより何倍も難しいというのに。
その相手が敵ってことになれば尚更のことですよね・・・。
そして再び起き上がったリヴィオの手によって牧師は容赦のない攻撃に晒されることになります。
パニッシャーごと着弾の衝撃で何度も吹き飛ばされながら、牧師も反撃を試みます。
しかし、リヴィオの手にする得物は前後左右同時射撃可能な「二重牙」。(「ダブルファング」の名の由来のようですが)
死角なく切れ目無く続く攻撃をかわすのは容易なことではなくて。
死闘を見守りながら、爺様が叫んだ一言。
「かわしきってみせるか!?チャペル・・・いや・・・ニコラス・ザ・パニッシャー!!」
出た。出ましたよ。牧師の通り名!初めてなのでなんだか変な感じです。
テレビシリーズからこっち、牧師の通り名には幾つか説があったんですよね。
他のGUNG−HO−GUNSのメンバーは「ザ」で始まる通り名を持っているのに牧師だけないのはおかしいと。
テレビシリーズで一番有力視されていたのは「ニコラス・ザ・エバーグリーン」でした。
あの時のお師匠さんの通り名が「チャペル・ザ・エバーグリーン」だったので、名前を継ぐならそうなるなぁと。
で、原作の方では「ニコラス・ザ・チャペル」が一番有力視されていたのですが。
また某所では「チャペル」がそもそも名前にあたる部分になって「チャペル・ザ・〜」形式だろうという話も
出ており「チャペル・ザ・ウエディング」なんてのも浮上してましたが(笑)・・・その通り名だと職業はきっと
ウエディングプランナーですな。闇の世界の通り名としてはラブリーに過ぎるというかなんというか、って感じでは
ありました。
得物の名前が通り名についてたんですね。「なるほど」というか「やっぱり」というか。
しかし、牧師の場合「ウルフウッド」という名前がすでに馴染んでしまっているので、今更通り名出されても
ピンと来ないってのはあるんですが。
爺様的には「ワシ等だけが知っているニコラス君の秘密♪」なんでしょうか。
そう考えるとなんか無性に腹立ちます。(=_=+)
もしかしたらまだ隠し玉持ってるかもしれません、この爺様。
牧師の秘密の一切合切、一思いに読者の前に吐き出して楽になんなさいって感じです。
(ああでもそうすると、牧師が泣くかもしれませんね・・・いらんことまで言われかねない・・・)
間断ない銃弾の嵐は、フイに訪れた双方同時の弾切れによって一瞬止みますが、構え手を持ち変えればよいだけのリヴィオに
比べてマガジンの入れ替えをしなければならない牧師の動作の方が一瞬遅れて。
(牧師のマガジンの替えってズボンのポケットに入ってたんだとこの時発見)
撃ち込まれた弾丸が肩を貫いて、牧師の体は銃弾ごと後ろの壁に叩きつけられます。
壁に血の跡を引きながら地面へとずり落ちる牧師に対し、リヴィオは驚異的な跳躍で一瞬にして間合いを詰めると
牧師のもたれる壁に足を着き、上方から両手に構えた「二重牙」の銃口を牧師に向けます。
傍らに引き寄せたパニッシャーを抱えて、攻撃をさけるように身を捻る牧師の背に容赦のない銃弾の雨は注がれて。
苦悶の叫びとともに牧師の体は数メートルの距離を土煙を上げながら横滑りに滑っていきます。
ああ、もう・・・多分それで死ぬことはないんだろうと分かってはいても、痛くないわけではないんだろうと
思うとですね。かなりしんどい状況です。ホントに。
パニッシャーの上に半分体を預け、地面に血の跡を引いてうずくまる牧師の姿を見下ろしながら、リヴィオは
正体不明の焦燥感に苛まれていました。
明らかに自分の方が優勢に立ち、相手に対して撃ち込んでいるというのに、
「この人に勝てる気がしない」と。
あっったりまえじゃないリヴィオ君!今更何言ってるの?
君が牧師に敵うわけないでしょ?
勝てると思っていたあたり結構な自信家ねぇ。
君と牧師とじゃ年季が違うのよ。
積み上げてきたものが違うの!
そんな1年やそこらウロチョロしてたくらいで、
ここ数ヶ月の出演比率が台風氏より多い(!)(←ここ重要ね)
ってくらいで思い上がってもらっちゃ困ります。
牧師に、ニコ兄に勝とうだなんてあなた10年早くってよ?
格の違いってのを少しは自覚なさい。
ほほほっ
文句があるならベルサイユへいらっしゃい。(←?)
・・・と多くの牧師ファンに思わせたに違いないリヴィオの発言ですが。
(なんかこう書くとまるでホストクラブの売れっ子人気ホストと新人ホスト
のNO1争奪戦の論評してる客みたいで緊張感ボロボロですかね・・・・)
今の牧師が背負っているものを考えると、それも頷けるかなと思います。
自分にとって守りたいものが明確で、そのために自分が為す事もはっきりしてて
どんなに苦しくても投げ出すわけにはいかないという状況。
そういう状況に置かれた人間の意志の強さというか諦めの悪さには恐ろしいような
パワーがこもるもので。
生半可な意志しかもたない人間は、そういう人の前に立つと自然、気圧されてしまう
でしょうな。
抱えてる覚悟の違いっていうんでしょうか。
それだけで総てが解決するわけではないけれど、覚悟を決めて腹を括った人間ってのは強いもんです。
より多く守りたいものを持ってる人の方が強くなれるってのは真理だと思うのです。
物思いに囚われるリヴィオの眼の前で、牧師は代謝促進を促す劇薬のアンプルを口にします。
歯の間に咥えたアンプルケースの中身を煽ると、見る間に背中に穿たれた傷跡がふさがっていって。
無音劇のように牧師の動作だけが追いかけられているこの場面はなんかもう、
どうしたらいいんだから分からなくなるくらい、壮絶で。
いや、壮絶って言えばその前のけたたましいドンパチの方がそうちゃうの?って話も
あるかと思うんですが、ちゃうんです。
なんというか壮絶さの中身というか種類というかがもう別物。
命を削り取る劇薬をそれと分かっててためらわず口にする牧師の覚悟とでもいうんでしょうか。
活性化した細胞の再生に伴う発熱が、白い煙となって背中の傷跡から立ち昇る様はまるで
幻にみる白い翼のようでもあり、神聖な儀式を見ているような気持ちに一瞬させられて
しまいましたわ。
(それ以上に牧師の発する男の色気のもの凄さに打ちのめされてもいたのですが)
リヴィオくん、彼はすでに次元の違う存在になりました。諦めなさい。(byエレンディラ姐さん)
君では敵わないから。
多分、代謝促進手術によって発生する命の不自然な「歪み」を誰よりも
嫌悪しているのは牧師自身なんだろうと思うのです。だから、多分、彼はこれまでこの
劇薬を使うことを自分自身に禁じてたところもあるんじゃないかと思うんです。
(組織のお偉いさんに半死半生の大怪我負わせて大陸放浪してた頃は、追われる身の上だから
そもそも使いたくても持ってなかっただけちゃうか、とかいう突っ込みはとりあえずあっち
に置いといて←いや、意外と現実ってそんなもんでしょ。←だからそれは置いといてやね?
(一人ボケ突っ込みは繰り返すと寂しくなってくるのでここらで止めておくとして))
死を恐れ、生に固執する、牧師はどうしようもなく「人間」であり、そんな「人間」で
居続けることを選びたかったはずだと思うのです。
(だって彼には人として帰りたい場所があるんだから)
改造手術を施された牧師は、倫理的な意味でいうところの「人の道」ばかりでなく当たり前な
「人間」という存在からすらも遠ざかってしまうことを何より恐れてた、そんな気がして
ならないんです。
それら諸々の迷いや恐れをかなぐり捨てて、禁じ手である劇薬を使用してまで再び彼を立ち
上がらせようとするものは何か。
そこら辺の考察はインスパイア小説に詰め込んだつもりですので、ここでは割愛するとしまして。
爺様の叱責を受けて我に返ったリヴィオが突進してくるのに併せて牧師もパニッシャーを抱えた
まま前へと踏み出します。
そして、互いの距離が縮まったその時、至近からランチャーが発射されて。
見開き一ページのこの場面は動と静が一体となったその刹那を見事に切り取っておりまして。
ミサイル射出の余波で影のできた牧師の髪が、今までにないコントラストで少し新鮮な感じがします。
咄嗟に交差させた両腕で飛んできたミサイルを真上へと跳ね飛ばしたリヴィオ。
なんかこのときのリヴィオの表情が妙に幼い気がするのは私の気のせいではないと思うのですが。
一瞬の空隙の間。そこを逃さず牧師は抱えたパニッシャーをリヴィオに叩きつけて。
十字架ごとリヴィオの体を抱え込むと、パニッシャーのトリガーの隙間からハンドガンの銃口を差込
みます。
なんでこんな構図思いつきますかね、内藤さん・・・。凄まじいですよ、ホント。
しかも、このパニッシャーのトリガーよくみるとドクロ型になってたんですね。
今の今まで気がついてませんでした・・・。
「心臓いくで」
って、牧師さんっっドクターストーップっっ無茶ですってばっっ!!
でもそれに続く
「生きろ、リヴィオ」
の台詞と併せると、もう何も言えなくなるってどういうことよ・・・。(弱い・・・弱すぎるぞドクター(誰))
いや、もう、なんか力技で理屈が捻じ伏せられてしまう、そんな迫力があるんだよな、この台詞・・・。
TRIGUN-MAXIMUM2巻にて牧師が台風氏に言った「命くれたる」発言に及ばずとも続く殺し
文句やと思いますわ。
ラスト、おそらくは祈りを込めてハンドガンの引き金を引く牧師の姿と鳴り響く銃声。
でも銃は必要なかったんと違うかとか思います。抱擁(?)と台詞だけで『心臓を貫かれて』って感じに
なりそうだったので。
果たして、これでリヴィオを戦闘不能に追い込めるのか?
来週はいよいよ爺様との師弟対決か?
それともラズロの登場になるか?
それはいいけど台風氏はどーなっとんねん!
赤コートが出んせいで、悪魔と踊る羽目になった責任は誰にとってもらえばええっちゅうねん!
(「ついでに赤い靴はいてそのまま死ぬまで踊り続けろ」とかいうキツイ突込みはナシっちゅうことで・・・)
波瀾を胸に秘めて(こぼれとるがな、ボロボロと)来月号を待ちたいと思います。
なんだかいつも以上に壊れた文章になってる気がしますが、大目に見てもらえるとありがたいです。
ネタバレ小説のラストで「報告書に書くことなくなっちゃう」って大嘘つきました。
それもついでに大目に見てください。(甘えまくり)
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