●2003年2月号報告書●


さてさて。ノンビリ(?)風邪など引いておりましたら、翌月号が 発売されてしまいました。(^^;)
ただ今、獲得してきたばかりのOURS3月号を前にガルガル唸っております。
(新手の拷問かも・・・)
あ〜でも前にもやったな・・・こういうの。(前科モノ)
精神衛生的に非常によろしくないなのでサクサク行ってみましょう。OURS2月分報告書!

今月号は牧師とリヴィオくん、因縁の対決編でありました。
見開き部分の牧師の横顔がいい感じですね。髪が渇いた感じでボサボサしてて 煙草の煙が渦巻いて流れてるとこになにやらストイックなものを感じるのは 私だけでしょうか。
冒頭、教会の地下室に閉じ込められたおばちゃんと子供達の様子が出てきます。
とりあえず乱暴なことはされてないようですね。一安心。
怖がる子供達を励ますおばちゃんの様子がなんだか暖かくてホッとします。
そして一人の女の子の呟き。
「こんなとき・・・・ニコ兄がいてくれたらなあ・・・」
孤児院の子供達のヒーロー的存在だったことがここでもさらに証明されることに。
スゴイや牧師。彼ら彼女らにとってはホントに頼りになるお兄ちゃんだったのね・・・。
そんな呟きにおばちゃんが優しく言います。
「ニコラスはもうここには居ないの。」
「居ない人の事をあてにするのはやめましょう」
おばちゃん。居るんです。すぐ外に!すぐ側に!来てるんですよぅニコラス君は!!
んでもってなんとかしようと頑張ってるんですってばっっ
・・・と突っ込み入れたいのは山々だったんですが、確かに彼女たちの立場からみれば それで正しいんやと思います。頼りにしていた人が居なくなって、「こんな時あの人がいて くれれば」って思うことは日常生活の中でもよくありますが、言っても問題は解決しないわけで。
なんとかしてくれる人がいないなら自分達でやるしかないし、また自分達でやろうって思わなけ れば何も解決しないのが現実だからなぁ・・・。黙って待ってるだけでは何も変らんのですよね。
相手のことを信頼してるとか信用してるとかいう問題とはまた別の次元の話やと思います。
これってSHIPで指導者のルイーザさんが言ってたことと一緒かな。
信じていようといまいと、自分達にできることは限られてて、だから今はそれを行いましょうって いうそれと、きっと同じ。
分かってはいても・・・・・・・やっぱりちょっと切なくて痛いな・・・(T_T)。

さて本編。牧師に促されてリヴィオの昔話が始まります。
孤児院を出てから彼がこの道に足を踏み込むまでに何があったのか。
流れ流れてたどり着いたのは砂漠の塵の吹き溜まりのような場所。
待っていたのはヒマを持て余したゴロツキにど突かれたり殴られたりの日々の繰り返し。
そんなことすらもうどうでもいいと思っていた疲れきったリヴィオのもとに見知らぬ 人物からの手紙が届きます。繰り返し繰り返し、気付くといつもポケットの中に入っている 紙切れ。差出人は「ラズロ」。
・・・・・誰?ラズロ?この期に及んでまだ出ますか、新キャラ!!
(『ミカエルの眼』関係者多数ですな・・・)
「いつもみてるぞ」・・・・・ストーカーかも。気を付けろリヴィオ。
そして姿をあらわしたラズロは自分よりもあきらかに年下の子供で。
リヴィオを痛めつけていたゴロツキ連を一瞬で片付けると、ラズロはリヴィオを促します。
「俺たちを必要としてくれるところへ」いこうと。
そして彼に導かれてリヴィオは『ミカエルの眼』に入った、ということなのですが。
ラズロの影絵出演が気になるところなんですよね。
顔が見えない・・・正体が分からない・・・。
もしかしてリヴィオの幻なんじゃないかしら、とか。
(リヴィオの中のもう一つの人格説っていうのもあるみたいですが・・・)
もしもリヴィオが孤児院から姿を消さないで、あの場所にとどまっていたとしたら また違う道を選べたんじゃないだろうか、って思うんですが。
「居場所も行き場もないから何も変らない」って思い込んでたみたいだけど、でもそんな 中でもかすかに思い出していたのは、あの孤児院で助けたジュディちゃんの笑顔だったわけだから。
少なくとも殺人兵器みたいにならなくて済んだかもしれないなぁと。
(あの孤児院自体が『ミカエルの眼』の人材登用の前線基地としての役割があったって時点で アウトっていう話もあるけれど・・・いや、でもしかし)
そして話の終りとともに始まる戦闘。
リヴィオの渾身の蹴りを体を低くしてかわすと牧師はリヴィオに銃口を向けます。
「楽になれ。リヴィオ」
響く銃声。そして舞台は次号へと。

リヴィオの蹴りをかわす時、牧師、めいっぱい開脚で体落としてますよね?
「股関節やわらかっ」とか思ってみたり。(^ー^;)
野球選手とかと一緒でああいうのも訓練の一環であるんでしょうか・・・柔軟体操。股割り。 体硬い私には真似のできない技です。
ラストの銃声。おそらくこれでこの闘いが終りになるってことはないのでしょうけれど、 (そしてもし当たっていたとしても牧師は急所を外して撃ってる可能性が高いと  踏んでおります。)
だとしたらだとしたで、どういうラストになるんだろう。。。
まだ爺さま孤児院に居座ってるしねぇ・・・。

そして今月号も台風氏は影も形も見えやしないし(あははははは)←(T△T)アウアウッ
カムバーックプリーズ!ヒューマノイドタイフーン!!
(そういえば連載再開宣言で「HERO RETURNS」を謳われてからこっち台風氏の 姿を拝んでないような・・・)
彼が動けないなら保険屋ガールズでも構いません。
牧師の孤独すぎる闘いを誰かバックアップしてやって下さい。
先月号の感想のラストでは「他の誰かにどうにかしてもらうんじゃ意味が無い問題っていうのもある」 って言ったんですけど・・・一人で全部抱え込んでしまうには背負う荷が重過ぎる気がするので。

<今月のイメージソング>
時々ランダムに出現する感想蛇足ですが、今回作品を読みながら頭の中を回っていたのは 小田和正の『君住む町へ』。
なんだか何もかも諦めかけている少年リヴィオくんにこの歌を是非、と思ったのでした。

<蛇足の蛇足>
この歌に出てくる「君住む町まで飛んでいくよ」というフレーズは、約束ではなくて 願望であり「君が好きだよ」という告白なんだな、と気づいた今日この頃。
ホントに思う時、思うところにいつでも飛んでいけるんだったら楽ですが、そこには色々 事情もあり都合もありというのが世の常、人の常ですからねぇ。
「いつでも来られるわけがない」って、それは言われる方ならずとも言う方にとっても分かっている話で。
それでも何かの時には飛んでいきたい。側にいたい。そういう想いが託された言葉なんだろうなぁと。
好きな人に言われると嘘でも嬉しくなったり、逆にそれほど好きでない人に言われると白けたり腹が立ったりする のは、やっぱりこれも一つの告白だからなんだろうなぁと思うのです。



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