少し遅くなってしまいましたが、行ってみましょう今月のOURS報告書!
今月は内藤さんの表紙。
「これでようやく台風氏の新コートに会える♪」と胸高鳴らして本屋に
向かった私の想いは物の見事にはぐらかされて、今月の表紙は牧師でございました。
(このたぎる想いはドコへぶつければっっo(>_<)oジタジタ→吹きこぼれ要注意)
確かに、現在の話の流れを考えれば合っているんですよね。
でも思い込んでいた分、ちょっとだけブルーでした。(そうちょっとだけ・・・)
本屋の店頭で表紙の牧師を睨みつけること約10秒。
「・・・くそっ・・・格好いいじゃないか・・・////」
いともたやすく陥落されて。(それでいいのか自分・・・)
壊れかけのパニッシャ-を抱えて炎をバックにこちらを見つめる牧師の眼差しの鋭さがひどく印象的で。
傷を負っても前を見つづける意思の強さがやっぱり彼らに共通の魅力なんかな〜と改めて思ったり。
(でもできれば流血は避けて欲しいというのが本音ですな・・・絵柄的な装飾としては見栄えがするんだけど、
想像すると痛いんですわ・・・同調連鎖っていうんでしょうか?とにかくホントに痛くなってくるので・・・)
さて本編。
明けて冒頭、教会からの脱出に成功し牧師のことを「ニコ兄」だとは気付かぬままに助けを求めた子供の一人が、
あの人にどこかで会った気がすると口にします。
それはその場にいた他の子供たちも思っていたことのようです。
しかし、彼らの理解を阻むのは年齢の厚い壁。
「似てるんだよ、でも・・・そんなに歳上じゃなかったじゃないか」と。
一番近い答えの側で、足踏みする彼らの様子が事情を知る身としてはもどかしい限りで。
「あの人がニコ兄ちゃんだよっ」と教えて上げられたらなぁと思いつつ、でもそれを伝えるためにはこれまでの経緯も
説明しなければならなくなるわけで、それは決して牧師が望むものではないってことも明らかだし。。。
ただ、このまま牧師が「親しい人に似た誰か」としてしか彼らに認知されないまま物語が終わっていくのは
嫌だな〜と思うのです。
(生き死には別にして。っていうか大前提として「牧師は生き残る」派なので生きてることを前提に)
それじゃあまりに悲しいじゃないですか・・・。
その頃牧師はというと、『ミカエルの眼』の面々によって占拠された教会の周辺でトリップ爺様に「鐘」と呼び称された雇われ用心棒の集団と戦闘状態に突入しておりました。
一対多数の戦闘はそれでも牧師の圧倒的な優勢勝ちとなり。
今回の戦闘は人数比とそのシチュエーションからマキシマム版1巻第一話の場面を思い出してしまいました。
台風氏が「エリクス」と名乗って身を潜めていた町で「ヴァッシュ・ザ・スタンピード」を名乗る無法者の連中にリィナを
攫われ、台風氏と牧師が二人で彼女を奪還に行ったあの場面。
あの時、牧師は台風氏に「殺すなよ」と言われなければためらわず無法者の一味を撃ち殺していたような気がしま
す。それが彼が教わった闘い方であったろうしそうすることで生き延びてきたやり方でもあっただろうから。
ところが今回、牧師は相手を戦闘不能に追い込んだだけで、決して殺していないんですね。
相手が多額の報酬を約束されて雇われたゴロツキ崩れの無法者の集まりであるにも関わらず。
「危ないと思たらためらわず引き金を引く。祈りながら頭に二発心臓に二発。この生き方は変えへん」
SHIPに向かうロープウエイの中で台風氏に向かってそう言っていた牧師が。
絶対に死ねないからそうするのだと言っていた牧師が。
やっぱりこれって台風氏の影響なんだろうなぁって思うわけです。
牧師の姿勢が変わり始めたのって思えばいつ頃からだったんでしょうか。
なんせSHIPを出てからこっち、大規模な団体戦はほとんどなかったので判断は迷うところなんですが。
(SHIP戦は見た目はどうあれ基本的にはシングル戦だったし、重慶ビル戦は変則混合ダブルスって感じだし)
「掃除係」として憲兵隊を退ける役割を担った時には、すでに「不必要な殺生は回避する」という意識が強くなっ
てきていましたね。
今回は更に「状況からみて必要だと思われる殺生も回避する」というところにまで踏み込んでいる。
なんだか、話の展開上台風氏が登場できない部分を牧師の行動が補ってくれている気がします。
『殺さず』を貫く台風氏の精神が牧師の中に取り込まれて息づいてる・・・というよりは、おそらくもともと牧師の心の中
にあった優しさとか強さといったものが台風氏の影響を受けて増幅されて、それが行動に現れているんじゃないか
なぁと思うのです。
(それはけして特別なものではなくて、誰の心の中にでもあるものだと思うのですが)
でもこれはある意味非常に危険を伴う闘い方でもありますよね。
トドメを刺さなかった相手に後ろから撃たれるかもしれない。
それで死んだら悔やんでも悔やみきれない。
言わずもがな牧師はその危険性については充分に認識している。
その上であえてその道を選んだのは、かつて「なんでもあっさり見限っている」と台風氏に突きつけられた
自分の弱さと、そんな自分の中にあるどうしても見限れないものに気付いたからかもしれない、
と思うのですがどうでしょうか。
牧師のその闘い方を見ながら、トリップ爺様は激昂しておりました。
「手ぬるい!!くだらん!貴様はもう生き残れん!」
そう叫んだトリップ爺様の眼からはなぜか涙が溢れていて。
不詳の弟子の意に染まぬ振る舞いを不甲斐なく思っての悔し涙でしょうか?
殺人マシンになりきれなかった弟子の不完全さを嘆いているのでしょうか?
それとも人として、師匠として、かつての愛弟子の歩む道が裏世界に生きる彼らにとって
破滅的なものであることを察して心を痛めているのでしょうか?
涙につづく台詞を読む限りにおいては、悲しみに属する涙のように感じられるのですが・・・。
トリップ爺様にとっては自分の後継者として牧師を育てることが一つの生甲斐だったのかもしれないなと思ってみたり。
体機能の改善により、その代償として命の期限を短く切られ闇に生きることとなった彼らにとって、自分の生きた証を
残せるのはそういった限られた方法しかなかったのかも・・・。
ただ、時に師匠と弟子として、時に計画の実行者同士として接し、今は組織の裏切り者と組織の重鎮として相対する
彼らの関係は複雑すぎて、(しかもこの「組織」が「ミカエルの眼」と「GUNG-HO-GUNS」に二重にかかっているから余計に複雑で)
単純に一言で言い表しきれない感情が胸の奥深くで絡み合って渦を巻いている気がします。
そこにあるのは愛憎入り混じった自分でも判別不可能な感情なんと違うかな・・・。
で、悪い予感ていうのは当たるもので。
一命を取りとめた用心棒の一人が、隠し持っていた(いや、あれだけ目立つのを隠していたと形容すべきかどうかは
置いておくとして)ロケットミサイルを取り出します。標準の先には教会の建物。
「やめろ!!アホ!」
「ワイの苦労はどうなるねん、タコ!」
・・・牧師さん。語尾のあたりで微妙に緊張感削がれるんですが・・・。(^^;)(いや、いい意味で)
常につついっぱいの緊張感っていうのはこの作品にはそぐわないんでOKやと思います。
でも、牧師が言っていたのはロケットミサイル構えた用心棒に対してではなくて。
牧師の言葉を当然のように無視して射出されたミサイルは、その直後に飛び出してきた
リヴィオの手によって用心棒のもとに叩き落されます。
この時点でリヴィオ、デタラメーズ3号に決定。(1号と2号は言うに及ばずのため割愛)
素手で落とすな素手で・・・。(しかも「ぽいっ」って感じで放り投げてるし・・・)
立ち上る爆煙を背に目の前に立ちはだかるリヴィオに対して牧師が一言。
「撃ち落とせたちゅうんじゃ、ボケ」
・・・さすがデタラメーズ2号。語尾の変化形バリエーションもなかなか豊富でございます。
(余談ですが言われるんだったら「馬鹿」より「阿呆」の方に愛情を感じるのは、西日本の遺伝子でしょうか・・・)
再び相まみえることとなったかつては共に同じ孤児院で同じ時を過ごした2人。
「奴は完璧だ。万にひとつも勝機はないぞ」とトリップ爺様に言わしめたリヴィオに対して、ここに至って『不殺』に徹し始めた牧師は
どのように闘うのか。
(そもそものきっかけが、リヴィオに銃口を向けられてそれでもなお彼を「救いたい」と
思ったところに根ざしている気がするからな・・・)
できることなら、悲しい結末にならないように。悔いの残る闘いにならないように。
その困難さを思いながら、今は祈るのみです。
しかし、この展開だと来月号も台風氏はお休みかな・・・(T-T)
ヘタに手出しすると収集つかなくなりそうだし・・・
でもお節介は台風氏の十八番だからそういう展開もありかな・・・
この件に関しては台風氏にあまり直接的に関わってもらいたくないっていうのが本音なんですが。
なんというか・・・他の誰かにどうにかしてもらうんじゃ意味が無い問題っていうのもあると思うので・・・。
ただ、なんらかの形で間接的に関わってくれると嬉しいかも。(前々回のメリルみたいに)
いままで一方的に牧師が台風氏を追いかけてばかりだった気がするので
たまには逆のシチュエーションっていうのもいいかな〜と思ってみたりはするのです。
(単純にベタベタして欲しいわけではないんですが・・・クールかつウェットな関係が
理想だな〜と思っているので。←ドライでないところがミソ)
直訳すると「冷たくてしっとりしている」・・・・・・・・・・・それって「タレぱんだ」?(爆)
なんにせよ「方舟」はディセムバを目指しているようなので、自然合流の機会は多分にある
ということで。
今後の展開に期待したいと思います。
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