●2002年12月号報告書●


3ヶ月のブランクを越えていよいよ連載再開!
冷めやらぬ熱を抱えて過ごしたこの3ヶ月は長かったような短かったような・・・。

前回、「お別れ」したヴァッシュとウルフウッド。物語の主軸が二手に分かれてどちらの展開から 追いかけが始まるのかと思ったら、牧師の方からでした。(・・・ちょっとションボリ)
台風氏は中表紙にのみ登場。やっぱりコートはリニューアルされている模様。
(しかもオプションついてより難しくなっている様子・・・)
来月号は表紙カラーということなので、それを見てからイラスト追加を・・・と画策中です。
冒頭、他の車がディセムバからの脱出を図るなか、車の流れに逆走する形で一人ディセムバへと 向かってバイクを走らせる牧師。すでにディセムバは「方舟」による襲撃を察知してた人々によって放棄され ようとしているところでした。
街へと渡る橋の手前、憲兵隊による制止を振り切って牧師はスラム化しつつあるディセムバの街へ踏み込みます。 この時、牧師を引きとめた憲兵隊のおじちゃんが牧師の顔を見て
「おまえ・・・どこかで・・・?」
と呟いていましたが・・・・孤児院時代の顔見知りだったりするんでしょうか?
それとも別の場所で憲兵隊と衝突した際に目撃されたのかな・・・?
(場所が場所なだけに前者の可能性が極めて高いと睨んでいるのですが・・・)

6月号で「船はもうすぐ・・・カルカサスに着いてまう・・・」と牧師が心配していたので「孤児院があるのは カルカサス?」説が出ていたりしたのですが、(そして住民失踪事件があったのもカルカサスだったので (マキシマム編1巻第2話で牧師がそう言ってました)「???」という思いもあったのですが) カルカサスがディセムバに隣接する街で、そこまで到達したらもう一刻の猶予もない、という意味での牧師の 発言だったみたいです。孤児院があるのはあくまでもディセムバの外れの模様。

そこで牧師を待ち受けていたものは、「ミカエルの眼」に占拠された孤児院のある教会。
そしてそこから逃げ出してきた数名の子供たち。
占拠された孤児院にはトリップ爺様と今は「ダブルファング」と呼ばれるリヴィオの姿。
建物の中にはまだ施設の人間が多数閉じ込められているという状況。
(ああああっ恐れていたことがついに・・・(T_T))
この状況下で牧師は一体どのように闘うのか。
っていうかまともな闘いになるのか。
(人質を盾にされたら牧師はきっと撃てない・・・)
でも、牧師本人もこの事態を考えていたみたいで。
「予想どおりや」
と比較的冷静。孤児院の顔見知りと会うのにも彼なりの葛藤はあったろうと推測されるのですが 表面上は微塵もそんなことは感じさせず。
(でも案の定、子供達は誰も彼を「ニコ兄」だとは気づかないんだよね・・・やっぱそれって痛いよ・・・)
嫌なかんじの嵐の予感を孕んで物語は次回へと続くのであります。

今回は表面的な物語の進行とはまた別に展開する牧師とリヴィオにまつわる過去回想が非常に 大きなウエイトを占めていまして。
子供時代の彼らが多数登場します。
牧師の子供時代は外伝でもチラリと出てきたけど、今回ほどじゃなかったからなぁ。
(なので勝手に副題「子ニコ祭り」と命名しております)
孤児院にきてから三日泣きどおしだったリヴィオ。
いつも敷地の隅で膝を抱えていたリヴィオ。
そんなリヴィオに「ええ加減にしとけ」と説教をして、厨房の手伝いをさせたりしていたのが「ニコ兄」 ことウルフウッドでした。(説教好きが高じて牧師になった・・・わけではないでしょうけど)
大体11〜12、3歳くらいかな?
雰囲気としては「小学校高学年の面倒見のいいお兄ちゃん」なので12歳が妥当な線でしょうか。
いやしかしホント、ウルフウッドは世話好きだと思います。
構いすぎる、っていうのとは違うんだけど・・・放っておくことができない性分なんでしょうね。
なんだか某サッカー漫画にもいたな、こんな感じの人・・・ボール蹴りながら新聞配達とかしたら 意外と・・・似合うかも。同じチームには子犬を助けて交通事故にあった髪の長いゴールキーパー がいて、隣街には噂のゴールデンコンビが住んでいるに違いない。そうに違いない。

・・・・閑話休題。

絵柄でみるとウルフウッドとリヴィオの年齢差はあまりないように見られます。
あったとしても1〜2歳かな?でもリヴィオ君はウルフウッドのことを「ウルフウッドさん」と苗字で呼んで しかも敬語を使ってる。(ニコ兄はちゃんと「ニコラス」って名乗ったのにねぇ・・・)
というか彼は誰に対しても敬語のようです。(雇ったゴロツキ蹴飛ばした時も敬語でした)
某、竜堂家の次男坊とか名探偵コ○ンに出てくる少年探偵団の光彦くんとかをフト思い出したり。
もともとはいいとこのお坊ちゃんだったのかもしれないな・・・。
そんな彼に子犬を巡る大きな事件がおきます。(羊だったら冒険になったのにねぇ・・・)
屋根の上から張り出した板の先に座り込んだ子犬。
その子犬を助けようとして板の上に乗り、あまりの高さに目がくらんで動けなくなった女の子。
ニコ兄が屋根伝いに近づいて助けようとしますが、その姿をみた女の子が顔を上げた瞬間 バランスを崩して板を掴んでいた手を離してしまいます。
咄嗟に走り出て落ちてきた女の子を受け止めたのはリヴィオでした。
そのおかげで女の子は無事、一命を取りとめることになります。
(そして多分、動けなくなっていた犬はニコ兄が回収したものと思われます)
元気に庭を走り回る子犬と女の子を眺めながらリヴィオがニコ兄に言います。
「自分が大事にされないのは、ぼくが誰かを大事にしてなかったからかも知れないですねえ」
リヴィオのその言葉に嬉しそうに笑うニコ兄。
束の間の幸せな時間は、でも長くは続かなくて。
ある日、助けられた子犬が無残な血まみれの死体となって発見されます。
その前の晩に死体が発見された場所にリヴィオがいたのを目撃していたニコ兄はすぐさま リヴィオのもとに駆けつけます。
寝ぼけ眼で寝台の上に身を起こしたリヴィオは何が起きたのかまだ知らぬ様子で。
でも、その手の平は血で真っ赤に染まっていました。

「僕はやっていません」
呼び出された部屋の中、まっすぐに自分を見つめるリヴィオの言葉を、施設の世話役である おばさんは信じます。でも子供達の間に広まる不信感は防ぎようもなくて。
そして、リヴィオの姿は施設から消えてしまいました。
子犬を殺したのが本当に彼だったのかどうか。
もしかしたら違っていたのかもしれません。
でもそれはもう誰にも分からないことで。(もしかするとリヴィオ本人にさえも)
この二人の少年達がどんな結論を導き出すのか。今は祈るような思いで見つめるだけです。はい。

ところで、「少年」といえばこのところ色々賑わしい「牧師年齢詐称事件」ですが、やっぱり実年齢17〜19あたりが妥当な ラインのようです。
今回の展開もあわせて整理してみると以下の通り。

@牧師が12歳くらいのころ、5、6歳であった男の子が、今11〜12歳くらいになっている。
 (時間の流れおよそ6年程度)
     ↓(逆算開始)
A牧師が「ミカエルの眼」に引き抜かれたのが13、4の頃。
B訓練・実習期間が1年ほど。(ここで14、15歳)
      →生死に関わる大怪我があったのはこの辺り?
C改造人間化に1〜3ヶ月(長くても半年)ほど。(ここで見た目が+10歳くらい?)
D改造後の組織の一員としての活動期間が半年ほど。(15〜16歳)
Eトリップ爺様殺害未遂。オーガスタへ向かう途中、人間台風と遭遇。
F人間台風を探して2年間大陸を放浪。(15〜17歳あるいは16〜18歳)
G見つけ出した台風氏とともにナイブズの居城をめざす。
      →途中SHIP立ち寄り期間を合わせても1年くらい?)

そんなわけで現在牧師は18歳!(←『奥様は18歳!』みたいでなんだかやだな・・・)
(見た目は多少の伸びはあるものの改造後大きな開きはないってことで29〜31歳あたり?)
外伝で牧師が「かれこれもう18年くらいか・・・」といっていたあれはきっと「8年」の勘違いじゃないんでしょうかね? そうすれば、ほら、当時牧師が10歳でいま18歳なら辻褄あいますよね?
はっ煤i ̄□ ̄;)
でもそうすると、メイリーンちゃんが歳をとってくれないっ
(彼女はどうみても9歳にはみえないっっっっっっ)
誰かメルモちゃん呼んできてっ(赤いキャンディーだっけ?)←違うだろ、おい。
うううう・・・・辻褄合わせ論理崩壊・・・。
もう一度最初から組みなおしてみます・・・。
(あの話はあの話としてスピンアウトってことで拘らなければよいんだろうけど・・・)



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