●2006年10月号報告書●


今月号。
4ヶ月ぶりの連載再開記念号で、かつ表紙が内藤さんで、それだけで語りたいことは山のようにあります。
かつ内容も濃いのであっちもこっちもコメントしたいところはたくさんあります。
なんですけど、ちょいと思うに任せぬ管理人の諸事情により、いつもの長文報告書が書けそうもありません。
もうちょっと時間をおけば書く余裕がでてきそうなのですが現状では全編カバーは無理かなと。
だけど、今回ばかりはどうしても来月号の発売後に遡及で書くわけにはいかないところがあるので、その部分だけでも叫んでおきたいなぁと思いまして。
というか叫んでおかないと、管理人が来月号を読めなくてノタうち回ることになりそうなので。
手短にいってみたいと思います崖っぷち報告書!(それは毎度じゃ)

レガートとの真っ向勝負に競り勝ったバシさん。
一度は外した「不殺」の枷を最後の最後、ギリギリのタイミングで嵌めなおし銃口を引こうとする彼をレガートは許しません。
自分の命に対する愚弄だと言って、発砲を迫りますがバシさんは当然応えない。
奥の手として彼は人質を引き摺りだしてきます。
ここで一瞬テレビシリーズのこともあり、前号の保険屋さんズのこともありで、もしや彼女たちが!?とも思ったのですが。
引き摺り出されてきたのは、エレさんと一緒に串刺しになったままのリヴィオでした。
・・・出てきた瞬間は「あんた、まだ刺さっとったんかい!」とか思ってしまいましたが。
多分体の再生待ちしてる間に、傷口とかも癒着しちゃって取れなくなったんじゃないか。
それでオタオタしてるウチにレガさんの技に絡め取られたんじゃないか。
そんな想像もしてしまいましたが。(オタワタしてるリヴィオくんは容易に想像がついてしまうので・・・)
でも彼が、レガートが用意した台風氏の心を折るための人質なのかと思ったらグゥっと胸にきました。
彼の存在の重みは彼個人のものだけじゃない。
そこに繋がる人がいる。その命に繋がってる人がいる。
そのことをレガート氏がどんだけ分かってて彼を選んだんだっていったら「何故君がこんな男と行動をともにしているのかは分からないが」って発言していることからも、恐らく全然分かってなくて選んでるっぽいんですけど・・・。
レガート氏の頭に押し当てられた銃の引き鉄を引かなければ、台風氏の眼の前で、リヴィオは死ぬことになる。
ギリギリの選択を迫られる台風氏の前で、リヴィオの首にかけられたエレさんの手の指に容赦なく力がこもっていく。
頚動脈を裂き、首の骨をへし折り、頭と胴とを分離する意図を込めて。

その瞬間、彼の脳裏を過ぎったのはあの男の姿。

咥え煙草に十字架を担いだあの男の姿。

鳴り響く銃声は誰のものか。何のためのものか。
以下次号と続くのですが。

追い詰められた台風氏の姿。
その先にあった見開き1Pの牧師の姿。
いっそ爽やかななまでの笑みを口元に刻んで、真っ直ぐに前をみるその姿。
それはコノ2年あまりの間、私たちが行間に探し続けていたヤツの姿であり、もしかするともっとずっと前から求め続けていた彼の姿であったかもしれない。
それがいてくれた。
一番いてほしいと思っていた場所に。
台風氏の心の根源に関わるようなそんな深い所に。
いい顔してるなオイ。
いい顔してるよなぁぁぁぁちくしょおぉぉっっっ(滂沱)
どこで見せたんだよそんな表情。
なんでそんな綺麗な姿でいんだよぉぉぉぉ。
泣くなとか無理だろぉぉぉぉっっっ(T△T)

しかし、この流れ、物語の進行からいっても非常に自然に演出されている。
人質に取られているのが他ならぬリヴィオだから。
台風氏とリヴィオを繋ぐもの。それが他ならぬ牧師の存在であるのだから。
出るべくして出るべきところで出てくれた。
再登場を望みつつ、しかし作品としての質も下げて欲しくない、ご都合主義に走った内容にはなって欲しくないという読み手の手前勝手な欲求をここまで満たしてもらえるとは思わなかったです。脱帽。ホントに脱帽。
しかし、その登場にただ単純に感動し、喜んでばかりもいられません。
モノローグもなく台詞もなく、ただ彼の存在だけで示されたものは一体なんなのか。
『いつかおどれにも「選ぶ」日が・・・・』という前々回台風氏が思い出していた彼の言葉に象徴されるようなものとは違う気がする。
つまり『一人も殺せん奴に一人も救えるもんかい』といってた時の牧師であるなら、もっと厳しい表情をしてるんじゃないかと。
だからそうじゃないんだ、違うんだ。
アレは台風氏を追い詰めるようなものじゃない。
どちらかというと、崩れそうな心の支柱的なものじゃないか・・・と思うんです。
ってか思いたい。どっちかというと願望大半。
この期に及んで、いやむしろこの期に及んだからこそ、台風氏には不殺を貫いてもらいたい。というか貫かせてあげたい。
このタイミングで心を折られたら台風氏は一体どうすりゃいいんだって話になるわけです。
その状態で、兄ちゃんとの最終決戦に挑めるのか?プラント群との架け橋となれるのか??
全部待ったなしの状態なわけじゃないですか。髪も服も真っ黒で何もかもボロボロなのに、彼がこれ以上ボロボロにならんといかん理由はないと思うのです。
そのためにはどうしたらいいかっていうと・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

リヴィオくん、自分でなんとかしなさい。

いや、もうそれ以外道が見当たらないんです。そうじゃなきゃリヴィオ自身も救われない気がするし・・・。
そんなわけで頑張ってもらいましょう!
彼の奮闘にひたすら期待しつつ、来月号に挑みたいと思います。
(・・・冒頭で手短にとかなんとか呟いてたのは何やったんかなぁ・・・きっとデンパやなぁ・・・)



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