●2000年12月号報告書●


さて、今月のOURS報告書。
内容の前にポスター行きたいと思います、ポスター。
今月号は内藤さんの担当だったから楽しみにしてたんですよ。
(カレンダー執筆も進行中だろうに大変なことで・・・)
前のポスターは単品台風でしたね。「砂漠でカウチ」っていうタイトルついてて、 青い空の下なぜか豪華なカウチに腰掛けてテレビを観て笑っている台風氏という よく分からないコンセプトの絵だった記憶が・・・。

で、今回はどういう構図で誰でくるのかと思っていたらば、やってくれました。久々の牧師!
しかもたて切り一人舞台。
いや〜台風もスタイルいいけどなんせあのロングコートだからせっかくの脚線美(?)が
なかなか拝めなくてそこが残念って感じなんですが、牧師の場合はスーツだからねぇ。
身体のライン上から下までばっちりって感じです。
脚長いよ〜。がい骨の山の上で鎖に縛られたパニッシャー。
それを支える牧師の右手には白いロザリオ、身体の横に垂らした左手にはハンドガン。
う〜ん・・・やっぱいい男だなウルフウッド。思わず惚れ惚れと眺めてしまいました。
(こういうことばっか熱心に書くから「牧師ファンに転向?」とか聞かれるんだろうな・・・ 最初から好きやっちゅうねん。台風の方が比重重いってだけで)
ちなみにタイトルは「GRAVEYARD」
最初見た時一瞬鎖が牧師に絡まってるのかと思ったけど違っていたのでちょっと残念。(なにが?)
それはそれで牧師っぽい感じになったと思うんだけど・・・色々なものに縛られて身動きとれなく なってる感じが。
(それをいったら台風氏の方がそうか。拘束具系な仕様の服とか好きだし←誤解甚だしい+人聞きの悪い発言・・)


とりあえず今回は走っております。ええ、それはもうスペインの牛追い祭りの牛のように。
モノローグとはいえ台風氏の心情告白がメインに展開した今回の出だしは、もー台風ファンとしては ツボつかれまくりでした。
一生懸命なヴァッシュのラブリーな横顔に (いやこればっかりは表現間違いじゃありません。ホント可愛いんです。まるで少年です) 半年待った甲斐があったなぁとしみじみと喜びを噛み締めておりました。
(しみじみ・・・・・・・・・)
ちなみにチビヴァッシュ(子供時代の台風氏)も横顔アップで登場し、これは言い訳無用で可愛かった。
(その前の頁では発動を阻止されたエンジェルアームの力が暴走してやっぱり地球外生物化してたので余計に 救われた気が・・・(ちなみにこの台風氏を称して「マシュマロマン」っていってる人がいたな・・・ 懐かしすぎるゴーストバスターズ・・・))

で、暴走する台風氏の懐辺りには「小さい嬢ちゃん」ことメリルがいるわけで、気付いた牧師が「逃げろ!」 って言うんだけど彼女腰抜けてて逃げられない状態。
それをジャスチャ−で牧師に伝えるコマがかなり可愛くてお気に入りだったりします。
(後ろにはマシュマロマンな感じの台風もいたりして(笑))
プラントとしての力を暴走させる裏側で取り戻した記憶と消せない過去の過ちについて考え続ける台風氏。
「もうゆるがない もうゆずらない」と決意を固めた彼が取った行動は、GUNG−HOの背信者として 消されそうになっていたガントレット氏を身を呈して庇うことでした。
「それでこそトンガリだ!」って思ったけどやっぱ見てて痛いです。銃撃ち込まれる姿ってのは・・・。
どうしてそこでガントレット氏を庇ったのかっていうのは、やっぱり彼がロスト・ジュライの生き残りだったからかなぁって思います。
(もちろん「目の前で人が死のうとしている」っていうこともあったんだろうけどミッドバレイ氏は庇ってくれなかったからなぁ・・・・・・)
「もう一人もあの街の人間を死なせたくない」って気持ちもあったのではないかと・・・。
それってある意味、我侭かもしれないけど脈絡のない博愛主義より筋通ってて私は好きだな。
あとこれは他のHPでも何人かの人が指摘してたことだけど、ヴァッシュが自らの過去や罪に対する結論を結局自己完結させてしまって いる感じがして残念だっていうことかな。
いままで出会った人、それにも増して今側にいるメリルだとかウルフウッドだとかの存在ってヴァッシュにとってなんの影響も与えてないの? って感じがしてなんだか寂しくなってしまいます。
誰の言葉にも惑わされず自分の信じる道を行く生き方も格好良いかもしれないけれど、ヴァッシュはそういうキャラクターではないはずだから。
信じる言葉が一番最初にレムからもらったものだけなんだなんて言って欲しくはないわけです。
でも彼の闘う理由も迷う理由も全て彼女が起因だとしたら、そこから抜け出せないで100年以上も同じやり方を繰り返し、その度に傷ついている のだとしたら、その生き方はやっぱり愚かと称されてしまうんだろうなぁ。

一度目の邂逅の時、
「綺麗ごとと痩せ我慢の生き方がおまえの心を蝕んでいるんじゃないか?」
と問い、二度目の邂逅の時
「また増えてるんじゃないか?・・・傷。お前はどうしてそこから何も学べないんだ」
と呟いたナイブズの言葉が今になって重く響いてきます。
多分ヴァッシュの生き方はあの世界での理想なんだろうなとは思うわけです。
でも多くの場合、人は理想をそんなに真っ直ぐには貫けない。
どこかで妥協して折り合いをつけて自分も他人も納得させながら生きて行く。
それは生きて行く上で必要な処世術であると思うのです。
そして同時に体あるいは心を守る術でもあるでしょう。
理想を貫こうとすれば心に、時には体にも傷を負うことになる。
それに耐えてなお進もうとすればそこには狂気の闇さえ潜んでいる。
異端視され異常視されることを覚悟してその道を選ぶというのは端からみればやっぱり愚か者なわけだけど、結局はそういう人達が世界を変えてゆくの だろうなぁとも思うのです。(賢者と愚者は紙一重ってね)

でもでもっ!
聖なる愚者にならなくてもいいから、周囲の人の言葉に耳を傾けて迷ったり悩んだり影響されたりするヴァッシュであって欲しいのです。
そういう「只の人間」的弱さと強さをもっとみせて欲しい!
プラントだけど、100年以上生きてたりするけど、右手に物騒な銃仕込んでたりするけどっっ
彼には人間の中で生きて幸せになって欲しいんだよう!(>_<)
(一台風ファン魂の叫び)
テレビシリーズのヴァッシュ君が結構そういうキャラクターだったから余計そう思うのかな?

ちなみにラストで新キャラ登場。
エレンディラ・ザ・クリムゾンネイルという名前でどうもオカマさんらしい。しかも結構すっとんだ性格と見た。
腰抜かしたメリルが「でもなんか私よりスタイルいいですわ」って妙なとこだけしっかりチェックいれてるのが微笑ましいというか。
オカマでもいい・・・この殺伐とした空気に華そえてくれるなら許しちゃう!
来月あたり牧師と台風とオカマさんにメリルも加えた四人で漫才会話成立希望。
(最近ギャグゴマなくって辛いから・・・・トライガンの迷言(?)はギャグゴマより生まれるのが定番なので)
今月の牧師はといえばすっかり解説者の役回り。リング外実況生中継状態だったので来月あたりに期待かな。
(台風氏の暴走パワーで吹っ飛ばされた以外特に変動なし←画面外退場はしてません)



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