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”いいでん“とは福島交通飯坂線の愛称の1つです。 ”いいでん”や飯坂電車といった愛称は、 乗客や市民に広く使われているほか、 福島交通のホームページやポスターなどには”いい電”の表記も見られます。

その、”いいでん“こと福島交通飯坂線は、 福島市の中心部である福島駅から有名な温泉街である飯坂温泉までの9.2kmをおよそ22-25分で結んでいます。 全線で12駅あり、市街地や住宅地(清水・笹谷地区)を縫って走っているため、 通勤・通学客を主力とした都市内輸送を担いつつ飯坂温泉までの観光客の足としても活躍しています。 普段は2両編成の電車が25分間隔で運行しており中間駅は桜水駅以外は無人となりますが、 平日朝夕のラッシュ時には15分間隔での運転になります。 また、朝のラッシュ時には3両編成の電車も投入され、ほとんどの駅に駅員が配置されます。

東北地方では福島交通飯坂線の他に、 弘南鉄道の弘南線・大鰐線、津軽鉄道の3路線(いずれも青森県)が私鉄線として運行されておりますが、 飯坂線は運行本数や利用客数の面からもっとも元気がある私鉄だといえます。

平成3年6月に直流1500Vに昇圧され、車両は元東急7000系に統一されています。 2両編成が4本、3両編成が2本在籍しています。 乗務員は運転士と車掌の2人ですが車内の駅案内放送はテープによる音声で行っていて、 車掌は主に無人駅での集札に従事しています。 ドアの開閉も、無人駅が多くなる日中時間帯は運転士が行う場合が多くなっています。

開業は大正13年4月13日、当時の福島飯坂電気軌道によって福島駅前と飯坂までの運行が始まりました。 終点の飯坂駅は、現在の花水坂駅となります。 開業時から電化されており、当初は軌道線(路面電車)としての運行でした。 昭和2年3月23日に現在の飯坂温泉駅まで延長され、 昭和20年3月に地方鉄道法による営業(軌道線から鉄道線へ)を開始しました。 当時は、伊達を経由して飯坂(湯野)へ向かう軌道線も運行されており、 軌道線の飯坂東線に対して鉄道線である今の飯坂線は飯坂西線と呼ばれていました。

福島の市街地は飯坂線に沿っても拡大し、沿線には多数の住宅団地が形成され、上松川・桜水といった駅も誕生しました。 その間、昭和46年4月12日には福島から伊達方面を結んでいた福島交通の軌道線が全廃されましたが、 飯坂線はその後も福島交通唯一の鉄道線として利用客を延ばし続け、車両の投入等輸送力の増強を図ってきました。

昭和50年代から平成にかけ本格的な車時代(モータリゼーション)が到来し、 平成14年3月のダイヤ改正では朝の10分間隔の運行が廃止されるなど利用客の減少が続いています。 福島市は車の街であり輸送量の大幅な伸びは期待できないのですが、 年間の利用客数は平成20年代前半には底打ちしてその後は幾分持ち直しています。 サイクルトレインの導入やフリー切符、飯坂温泉にちなんだ企画乗車券の発売をはじめ、 平成27年4月にはICカード乗車券であるNORUCAも飯坂線で使用可能になり、 地方のローカル線でありながら各駅に自動券売機が設置されるなど、利便性の向上も図られています。 飯坂線沿線には現在でも住宅団地の造成が少しずつですが進んでおり、 今後も福島市民の重要な交通機関として活躍することと思います。

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