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艶やかな来訪者 その6(最終話)


闇。
これは夢だろうか。
俺は暗闇の中で考える。

英雄。
そういって俺が持ち上げられるようになったのは、いつからだっただろう。
俺は1人で最強の組織SSSを壊滅させた。
その戦いの中では負けは死を意味した。
俺が戦いに身を投じる前にも同じように組織に挑んだ男たちは数えきれないほどいた。
王国の戦士、傭兵、裏組織…
その全てが組織の女たちに堕とされ、喘がされ、調教され、敗北の射精を余儀なくされた。
そしてテクノブレイクするまで容赦ない射精地獄に晒されたのだ。
俺は数々の戦いを通してそのようになった同志たちを多く見てきた。
俺の中で疑問だったことが一つだけあった。


なぜ、負けて死んでいくのに幸せな顔をしているのか?


俺は情けなく幸せそうに我を失った屍を越えてきた。
あの頃は分からなかったその答えを俺は今、身をもって教えられている。


『が!』


突然のことだった。
俺の咥内に水が押し込まれたのだ。

思わずごくりと飲み込む。
水だけでなくカプセルが体内に侵入するのが分かる。

あの薬か…

射精を普段の10倍耐えられる妙薬。
こうやって飲まされるのは5回目。
単純計算で普段の10万回分の射精を我慢できることになる。
もはや一生でできる射精の回数を超えている。
だが俺には射精を我慢できる自信などとうに失っていた。


視界がまだぼやけているが、目の前にシオリ様がいるのは分かった。
洪水のようにおびただしいフェロモンがこの家、いや島中に広がっているのだ。
甘ったるい香りを嗅ぐだけで俺の肉棒は完全に屹立し、我慢汁でぐちょぐちょになっていた。


そして視界がはっきりとしてくる。


「あら?ようやくお目覚めのようね。」
ぴく!びくん!

『あ!』

もはや声だけで反応してしまう。
目の前には俺を手玉に取り何度も思い通りに射精させたシオリ様がいた。

エロかった。
先ほどと服装は変わっていない。
シオリ様は大の字に地べたに寝そべる俺に対し、股間あたりにしゃがんでいた。

深いVネックが谷間を際立たせている白いノースリーブセーター。
レザーの黒いタイトミニスカートはシオリ様のプロポーションを演出している。


『う!』
どびゅうう!
射精したかのように我慢汁が噴出する。

「あらあら?仕方ない子ね。服を見ただけで欲情しちゃって。」

そう。
シオリ様は、まだ裸にもなっていないどころか下着姿にすらなっていない。
俺はその状況で5回も射精させられたのだ。


5回…?


『あ!』

「あら、どうしたの?もしかして『あと1回』ってことに気づいたの?」

シオリ様は小馬鹿にしたように何度もくすくすと笑う。

「さっきはパイズリ射精することに必死になっていたから回数なんて忘れちゃっていたのね?情けないね?」

シオリ様がさらりと煽ってくるが、俺は恥ずかしさのあまりペニスを何度も頷かせていた。

「ふふ。ほんとあなたのおちんちんは正直ね。」

シオリ様は立ち上がる。
ふわっと甘くいやらしい香りが俺の鼻腔に突入し、またしても肉棒は震えた。

「最後は…」

シオリ様の美しい右手の人差し指がシオリ様の身体を渡っていく。
その動きは5回分の射精を俺に復習させるような動きだった。


シオリ様は左手で輪っかをつくり、自らの右手人差し指をペニスに見立てて出し入れした。
びゅうう!
俺は我慢汁を巻き散らかした。

シオリ様は左腕を上にあげ髪をかき上げ、露になった左腋に人差し指をこすりつけた。
びゅ!びゅ!びゅ!
俺は我慢汁をこぼしにこぼした。

シオリ様はミニスカートからのぞく白い美脚を人差し指でなぞり、押し付けた。
びゅー!びゅー!
俺は我慢汁を噴射した。

シオリ様はほくろのある乳房を人差し指で押し、そして谷間に人差し指を入れ挟み込んだ。
びゅっびゅ!びゅっびゅ!
俺は我慢汁を霧散させた。


そして、シオリ様はこっちを見ながら人差し指をミニスカートのあたりに持ってくる。
もしや…!

『あ…あ…』

俺は期待に震えながら喘ぎ声のように声をこぼしてしまう。


「最後は私のナカで逝ってみたい?」


シオリ様のその言葉は俺の中で何十回も反響した。
その言葉だけで射精したかのように思えたが、薬のおかげかなんとか耐えた。
だがペニスは真っ赤に腫れあがっており、今にも射精しそうだ。


「想像だけでイキそうになってない?」

『はあ…はあ…』

「そんな犬みたいに喘いでないで答えてくれる?どうなの?」

シオリ様がつま先で俺の睾丸を踏む。

『あおおおおおん!』

「じゃあ、いつものよろしくね。ふふ。」

『はい!』

俺は必死に息を吸い込む。そして精一杯大きな声でシオリ様の命令に応えた。

『シオリ様の美しい膣の中でイカせて頂きたいです!俺のおちんちんをイカせてください!どうか!どうか!シオリ様ああああ!』

「あら?でもあなたは英雄じゃなかったかしら?」

『お、俺は英雄じゃないです!』

「じゃあ…なんなの?」

『お、俺はシオリ様に射精させていただきたい、ただの変態です!』

「あら正直になったね。偉いじゃない。ご褒美あげないとね。」

『あ、ありがとうございますううう!シオリ様!』

すうーっ

シオリ様の足裏が俺の膝裏を無造作に撫でる。

『あおおおおお!シオリ様!きもぢいいいいいいれすうう!』

「ふふ。じゃあ最後の射精は膣内ね。ま、挿れるまでに射精を我慢出来たらだけど。」

泣き叫んで悦ぶ俺とは対照的にシオリ様は冷静に答える。
それが俺をまた興奮させ、無限に我慢汁が出てくる。

『ぐふう…ふううう…』

俺は息も絶え絶えだった。

「1日の摂取許容量ぎりぎりまで薬を飲んでいるから。英雄さんは、裸見ただけじゃ射精しないよね?」

そうだ、俺は普段の10万倍我慢ができるんだ…。
にやにやしながら自信をもった俺の顔を見て、シオリ様はくすっと笑った。
だが俺にはその意味は分からなかった。


「さて始めようかしら、最後の射精を。」


俺はふらふらしながらも立ち上がる。
夜は更け、ひんやりとした風を感じた。


「残念だけど…あなたすぐ射精するわよ?」

『え?』

「目を閉じなさい。」

俺は何の疑いもなく、きつく目を閉じる。

ファサッ ジー ポトッ

これは…


「良い?心の準備が出来たら目を開けなさい。」




『ふー…フー…』
どくんどくん



胸の高鳴りが止まらなかった。

もう何分経ったことだろうか。


俺はゆっくりと目を開けた。







『あ…あ…シ、シオリ様…』




艶やかだった。


シオリ様の下着姿。


赤いレースの下着。
真っ白な美肌とのコントラスト。

こぼれそうなおっぱいを強調してしまっているセクシーなブラ。
ショーツもぎりぎり下腹部を隠しているだけ。

こんなにも露出されたシオリ様の美しい姿。

妖艶だった。
エロティックだった。
セクシーだった。
扇情的だった。


「あらあら…よだれがこぼれているわよ?」


睾丸の全ての精液が一気に肉棒を昇り始める。


『で、でる…!でちゃいます…!』

「射精するときは…どうするの?」

『お、俺はシオリ様の下着姿を見て射精してしまう変態です!』

「あらあら最後は残念、暴発ね。」

『シオリ様の裸…!せめて…生おっぱいを…見て…射精したい…ですう!シオリ様あああああ!』

もはやまともに立てない。腰は痙攣しっぱなし。
そんな中、俺は無意識にシオリ様におねだりをしてしまう。

「なんて浅ましく情けなく醜いのかしら。良いわよ、サービスね。」

シオリ様が後ろに手をまわしブラのホックに手をかける。

『ありがたき幸せ!!ありがとうございます!シオリ様!…シオリ様!あ、あ、でちゃいそうですうううう!』

「じゃあ6回目の射精。偽英雄の変態さんはおっぱいを見ただけで射精。」

そう言ってシオリ様がブラのホックを外したのと、俺が最後の射精をしたのは同時だった。

『あああああああ!きもぢいいいいい!シオリ様ああ!シオリ様のお゛っぱいいいいい!』


完璧な形の美巨乳。
真っ白でツヤがあり、それでいてふわふわと膨らんでいる。
そして乳首はピンク色でほどよい大きさ。


どっぴゅううううどっぷどぴゅるうるるるるるるるるっるるるうるるるるる!
どっぷ!どっぷ!どっぴゅうゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆうううう!
どぴゅゆううううううどぴゅううううううううう!
どっぴゅるるるるるるるるるるるるるるる!
びゅるるるる!びゅるるるるるる!どぴゅうううううううううう!
どぴゅるるうっるるるるうるるるるるるるる!
ぴゅる!ぴゅる!どぴゅびゅううううううううう!

俺は今日一番、いや人生で一番の射精をした。
天井にまで精液がぶつかる。

「あらあら、おっぱい見ただけですごい射精ね。そのまま死んじゃうのかしら?」

『シ、シオリ様ああ…』

俺はシオリ様のおっぱい、シオリ様の全てを目に焼き付けながら射精を止められないまま、立ったまま気を失った。

「ふふ、さよなら。そのまま天国に逝きなさい…。」














ちゅん…ちゅん…










小鳥のさえずりとともに目を覚ます。
あれは…夢だったのだろうか。

俺は周りを見回す。
いつもの家のようだが、ありとあらゆるところに乾いた精液がこびりついていることが俺にあの一日の出来事が現実のことだったことを教えた。

あれから何日が経ったのだろう。
昨日のことではない。
机の上に埃が溜まっている。


ふわっと甘い香りが風に乗ってやってくる。
俺は勃起してしまう。
机の上の手紙からだ。


そこにはあの女からの言葉が残されていた。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜

下着姿で射精しちゃう変態さんへ


テクノブレイクせずに生き残れたかしら?
これから私は王国を私物化するために大陸に戻るわ。
また気持ち良くされたかったら、3か月後に王国にいらっしゃい。

もし強くなっていたら、いっぱいかわいがってあげる。
もしかしたらセックスまでできるかもしれないわね。
そのためにも6回の射精を思い出しながらいっぱい練習しておきなさい。


P.S.
この手紙を読んでギンギンに勃起してしまった変態さんへ。
これを読む前から必死にオナニーしてしまっていると思うけど、
その時は同封の私の写真と下着をオカズにしてもいいわよ?
まあ、薬なしで我慢できるようになるまでには相当かかると思うけど。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜

シオリの言うとおりだった。

俺はシオリの下着姿の大きな写真を食い入るように見つめ、
下着から香るシオリ様の残り香を必死に嗅ぎながら、
自らの肉棒を高速でしごいた。

そして10秒ほどした後に

『シオリ様!いくうううううう!でちゃいますううう!』



誰もいない島で一人叫びながら射精した。





あれから世界はひそかに変わっていった。
一人の女の手により王国の要人たちは篭絡され、彼女の思うがままに動くようになった。
皇帝は健在である。
健在であるが、射精を我慢できるという薬を以て薬漬けにされ、その女の射精ペットとなっていた。
市民たちはまだ気づいていない。
気づいたものは彼女自身の手によって彼女のペットになるか、もしくはひそかにこの世から消えていった。
部隊を束ねる男グレイもその女のおっぱいを見て射精することをご褒美に仕事に励んだ一人だった。





そして英雄と呼ばれた男は島で一人で暮らしながら訓練に励んでいた。
あの日の一方的な調教を思い出すだけで時と場所に関係なく射精した。
毎日のように淫乱な夢を見て幸福に包まれながら夢精した。
気が付けば手紙を読み、写真を舐め、下着を顔に押し付け、様々な妄想をして自慰行為に走った。
毎日のように何十回も射精していくうちに徐々に平常心を取り戻した。
2か月後には自慰行為以外は自制できるようになった。



そして…あれからちょうど3か月が経った。
彼は今、島からボートで大陸に向かった。

『シオリ、待っていろ。今度は…俺が勝つ。』

手紙を握りしめた男は、自らが勃起していることに気づいていなかった。





第一部 完


続く可能性は…?

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