1954

艶やか来訪者 その5




目が覚める。
いつもの天井だ。
眠りがつく前は体が滾り、燃えるように熱かった。
しかし今は少し肌寒いくらいだ。
涼しい風が窓の隙間から部屋に入る。
夜の風だ。

一瞬、今までの出来事がすべて夢だったかのように錯覚させられる。
しかしその錯覚はすぐに終わる。

びくん!
夜の風に運ばれる甘い香り。
シオリの全身から滝のようにこぼれるフェロモン。
俺の体に染みついてしまったその匂いだけで俺のペニスは完全に勃起した。

「ふふ、お目覚めのようね。」

シオリは以前と同じようにベージュのトレンチコートで全身を覆っている。
椅子に腰かけてシオリが組んだ美しい脚が隙間からちらちら見える。
それだけでそそるものがあり、俺は射精欲に駆られ始めていた。

「そろそろ調教が終わりそうな顔をしているじゃない。」
シオリはそう言ってテーブルのスプーンをつまむように目の前を持っていき…


カラン


地べたで寝ている全裸の俺の近くにわざとらしく落とした。
シオリの意図が俺にはまったく見えない。
『え?』
「早く。」
『え?』
「え?じゃなくて早く拾いなさい…。」
『は、はい!シオリ様!』

そう言って俺は急いで這いつくばるように移動し、スプーンを拾いシオリに手渡す。
少し前屈みになって髪をかき分けながらスプーンを受け取るシオリ。

「くすくす…」
『な、なんですか?』
「無意識に私のことシオリ『様』って呼んじゃってるわよ?」
『あ!』

お決まりのように毎回のように、射精前にシオリ様と呼んでしまっていたのは事実だ。
だが、平常状態ましてや一番冷静であるはずの今の状態でとっさとはいえ…。
もしや…もう俺は…?

「もう染まっちゃったのかしら?」

そうシオリに染まってしまったのかもしれない。
シオリの奴隷として生きていくのかもしれない。

『そんな…こと…ない…』

必死に言葉を選びながら、選んだにもかかわらず苦しい言葉で答える。

「そうよね、まだ早いよね?"あと2回"残っているんだから。」


あと2回。
シオリのその言葉に俺の股間は急激に熱くなる。


淫らなポーズと言葉責めで触れずに屈辱的に射精させられ
手コキで自分の欲望をさらけ出しながら搾りだされ
甘美な香りに誘われて腋コキで無我夢中に精を噴き出し
脚コキ調教により偽りの勝利に酔いしれながら白濁液を噴射した。

シオリの身体の全てが俺を射精させるために出来ているのではないか。
そんな風にさえ俺は思い始めた。


逡巡する俺をよそに、シオリは前屈みになりこちらに顔を近づける。

「目を閉じなさい」

俺は言われるがままに目を閉じる。


ふにゅう


唐突に唇にとんでもなく柔らかい感触が当てられる。
それと当時に果実のような甘い香りが脳髄に伝わる。
頭がとろける…。
これは…まさか…


じゅろっ


『んん!んっ!』

ぼーっとしたところへ口の中に何かが侵入してくる。
俺の咥内を蹂躙する。

そして何か小さなものがのどに押し込まれて、俺はごくりと飲み干してしまう。

びっくん!びくん!
ぺちん!

肉棒が跳ね上がり自身の腹をたたく音が聞こえる。

ガチガチに勃起したペニスから我慢汁がとめどなくあふれているのが見なくてもわかる。

で、でちゃう…

精液がものすごい勢いで肉棒に集まっていくのが分かる。
俺のペニスが射精の体勢に入った瞬間にシオリが離れる。
二人の唇を粘りっこい糸が繋いでいるのが分かった。


キス、だった。
まさかキスができるなんて…。


「ふふ?キスだけで射精しそうだったね?」

『…はあ…はあ…シオリ…様…』

俺は朧気にシオリの名前を呼んでしまう。

「ふふ、ついに薬を飲んでも『様』付けで呼ぶようになっちゃったね。」

キスの途中、もう何度目かわからない射精を我慢できる薬を飲まされたのだ。
もし飲まされていなかったらキスだけで射精していただろう。
だが、快感が止められるものではない。
俺は地べたに座りながらひくひくと震えていた。

「ふふ、まるで子鹿みたい。あなたって本当に英雄なのよね?」

英雄、という言われ慣れたはずの言葉もどこか遠くの記憶のように思えた。

「さて、5回目の射精はどうしようか?」

そう言ってシオリは立ち上がる。
次の服はどんな感じなんだろうか。
それだけを期待して俺はつばを飲み込んだ。




ファサッ
トレンチコートが開かれる。





びゅっ!びゅっ!
我慢汁が反射的にこぼれる。

『はあ…はあ…すご…い…エロ…すぎる…』

「あら?ずいぶんと素直な感想ね?」


あまりにも淫らだった。


白のニットのノースリーブセーター。
縦に筋が入っている。
ぴったりとフィットしており、シオリの美しすぎる完璧なボディラインを強調している。
セーターの丈は短く、へそがちらりと見えている。

下半身は黒のレザーのタイトミニスカート。スリットが入っている。
丈はあまりにも短く角度によっては下着が見ることもできそうだ。

靴や靴下は履いておらず、すべすべの白くスラっと長い脚も見えている。

そして何よりも俺を興奮させたのは胸元だった。


セーターはあまりにも深いVネックで、美しい谷間をこれでもかと強調しているのだ。
これから先、決して垂れることがないと断言できるほど美しい形の胸が堪能できる。
シミ一つない真っ白なシオリの右の乳房の上にあるセクシーなほくろも見えている。


「ふふ、どうやって射精させてほしいのかしら?」
『お、俺は…』

俺の答えはほとんど決まっていた。
目の前に差し出されたこの巨乳で…


「…パイズリされたいの?」
『!』
シオリはわざとらしく右腕で胸を寄せる。
ふにゅう…とこの世のものとは思えない柔らかさを想像させながら乳房が変形する。

『も、もち…!』
「あ、でもそんなことは出来ないよね?…"英雄"さん?」
『え…?』

もちろん、と嬉々として答えようとした俺を遮りシオリは不穏な問いをぶつける。

「だって、このままあなたが『パイズリしてください!』って私に頼んだら、まるで奴隷みたいじゃない?」

シオリは試すようにこちらを見る。

「今迄みたいに戦いの末に仕方なくおねだりしてしまうならまだしも…。ねえ?"英雄"なんだから。」
『あ、ああ…』

シオリは完全に俺を掌握しているような口ぶりだったが、俺はそのように感じていなかった。
そう、俺はまだ最後のプライドを守っていた。

たとえ何度も射精をしてしまっていても
あくまで"敗北射精"だと。
まだ俺は屈服していなくて、まだ俺は戦っているのだと。
さっきの脚コキ射精も、ゲームには俺が勝った。
射精と引き換えにシオリに負けを味わさせて精神的ダメージを与えた。
まだ負けていない。
自分に言い聞かせていた。
だからこそ正気を保っていたのだ。


「だから勝負しないといけないわよね?」
『も、もちろん…だ…!』
我慢汁を垂れ流しながら俺は強気で答える。

答えながらも俺はシオリの揺れる谷間に目を奪われていた。
どんな形であれ一生に一度はこんな胸にパイズリされたい…。
そう思わせるすさまじい谷間だった。


「そうね…じゃあ尋問ゲームにしましょうか?」


シオリの説明したルールはこうだ。


シオリが俺に「してほしいか?してほしくないのか?」の2択の質問を10回する。

もし1度でも嘘をつくことができれば俺の勝ち。
その時点で残り2回の射精を残してシオリが島を去る。

正直に答えてしまった場合、その通りのことをシオリにされる。
7回とも正直に答えると、俺の負け。
シオリの思うままに射精させられる。

嘘かどうかは
リストバンド型のウソ発見器を使う。
正直に答えた場合スイッチを押すと緑、嘘をつくと赤に光る。


俺の勝つ方法はあまりにも簡単だ。
1回目の質問に対し嘘をつけばよい。
シオリは自分が負けた場合、口外もしなければ姿をもう一度現すこともしないと約束している。
たった1回の嘘で俺のプライドや地位が守られる。
俺の勝ちだ。

黒いウソ発見器を手首に巻きながら俺は勝利を確信した。

トレンチコート姿のままのシオリが俺の頭の中を覗いたようにクスッと鼻で笑う。
「何考えているのかしら?いやらしいことかしら?」
「まあいいわ、始めましょうか。」

ベッドのほうに移動した。
俺はベッドに腰かけ、後ろ手に真っ赤な手錠をかけられ、
シオリは目の前2mほどの距離で立っている。
5回目の戦いが始まった。



第1ターン。


シオリはすぐに質問をぶつけてきた。

「最初の質問。私に今すぐトレンチコートを脱いでほしい?」
『…YESだ』

嘘だった。これで俺は解放される。

「待ちなさい。答え方はYES/NOではなく、私の質問の言葉をなぞりなさい。」

答え方でどうこう変わるわけではない気がしたが素直に従う。

『俺は…今すぐ…シオリ様に…』

シオリ様に…
シオリがこっちを見ながら胸を寄せ上げる。

びくん!びくん!

条件付けされたように肉棒の跳ね上がりが止められない。

『トレンチコートを…脱いで…ほしい…です…』
シオリがスイッチを押す。

ピコン!
ライトは緑色に光った。

「ふふ、素直じゃない。」
『お、おかしい!お、俺は嘘を…!』
「あら?正直に答えたからその色なのよね?」

そう、さっき簡単な質問で10回ほど試した結果、このウソ発見器はかなり精巧で問題なかった。
ということは…

「ふふ、本能は正直なのに、あなたの頭の中はうそつきなのかしらね?」

そう言いながらシオリはトレンチコートを脱ぎ落とした。

パサッ

『あ!』
びゅーーーびゅ!
たったそれだけで我慢汁がはじけ飛ぶ。

俺を射精させた手や、腋や、脚が露になる。
何度もシオリに射精させられたことがフラッシュバックしたのだ。

だが、俺には6回もチャンスが残されている。
まだまだ大丈夫だ。

気を取り直す。



第2ターン。



「あと6回もあるのよね…」

言葉に反し、シオリは余裕の表情でこちらをまじまじと見つめてくる。

「2回目の質問。近くで私のおっぱいの匂いを嗅ぎたい?10秒だけど。」
少し前屈みになったシオリの谷間が強調される。

ごくり。

思わず生唾を飲み込む。

嗅ぎたい!

嗅ぎたいに決まっている…。
だから答えるべきはノーだ。

…ま、待てよ。
もしウソ発見器が偽物だったらシオリの手でノーは「正直」と判断されるのでは?
その場合はシオリの胸の匂いを嗅げない。近くで見ることさえ許されないかもしれない。
ここはあえてイエスで答えて「嘘」と判断されたら俺の勝ちになるじゃないか。

それに、まだ2回目。
ここで正直に答えたとしても、まだ5回もチャンスが残されている。
匂いも嗅いだうえで勝てばおいしいことこの上ないのではないか?


『お!俺は…近くでシオリ様のおっぱい…おっぱいの匂いを嗅ぎたいです!』
気持ち良かった。
こうやって『様』付けでおねだりをしていることに、俺は倒錯感を少しばかり感じ始めていた。

ライトは緑に光った。

「ふふ、また正直に答えちゃったね。」

白のノースリーブセーターに黒のタイトスカートのシオリがお尻を振りながら近づいてくる。

『く、くそう』

俺はわざとらしく悔しげな声を出したが、緩み切った顔を抑えられなかった。

「はい、どうぞ。」

怪しげな顔で笑うシオリは俺の顔に当たらないギリギリの近さまで谷間を近づけた。


視界がシオリの谷間で蹂躙される。
ふわり、と甘ったるい香りが鼻腔の奥から脳天に突き抜ける。

すー、すー!

必死に俺は呼吸をした。

「情けないわんちゃんみたいね。」

シオリの言うとおりだった。
俺は必死にシオリの胸の匂いを嗅いだ。

「3,2,1,…はいおわり。」

シオリは後ろに下がった。

「あらあら、そんな残念そうな顔しちゃって。」

俺はまるでお預けを食らった子犬のような顔をしていたことだろう。


つ、次は嘘をついてこの勝負を決着させてやる…。
俺は闘志を燃やした。




第3ターン。

「ふふ、すっかりおっぱいの虜になっちゃったんじゃない?」
『まだ…まだ…大丈夫…』

俺は息も切れ切れになんとか答える。

「あら?あなたの大事なところは私のおっぱいに夢中みたい。踊ってるわよ?」

びくん!びくんん!!
一方で俺の股間はすこぶる元気に悶えていた。

「ほんとに滑稽なおちんちんなこと。」
『え?』

ひとしきり俺を小馬鹿にした後、シオリは髪をかき上げた。
そして両腕で胸を挟み込み、谷間を強調しながら静かに俺に問うた。

「じゃあ…3回目の質問。」

ふーっと気だるそうにシオリが溜息を吐く。

はあ…はあ…
それに対し、俺は肩で息をしながら情けなく股間を揺らす。

「もし負けた場合…5回目の射精はパイズリが良い?」

『な…!?』

なんという狡猾な質問なんだ。
答えるべきはノーだ。嘘をついてこのまま終われる。
イエスで答えた先には快楽の沼にはまりながら最後まで正直に答え続けてしまうかもしれない。
しかし…
まだまだ質問は残されている。
ここで撤退するのはあまりにももったいない。
そもそもイエスで答えても「嘘」と判断される可能性もあるじゃないか。

「ねえ…?」

シオリは俺に呼びかけると胸元に自らの指を持っていき、ツンツンとつついた。
瑞々しい果実のようなバストがぷにぷにと変形する。

『あ…!あ…!』

そのたびに俺は情けなく我慢汁を漏らしていた。

「我慢しなくても良いのよ…。正直に答えなさい。」

シオリの指の動きが激しくなり、そのたびに胸が狂ったように踊る。
気づけば、俺の口元にはよだれが溜まっていた。

『お、俺は…!』

口が意思に関係なく勝手に動き出す。

「パイズリが良い?」

『射精…するとき…シオリ様の!シオリ様の、美しい…おっぱいの…中でパイズリされたいです!!!』

ライトは緑色に光った。

「また、正直に答えたねー。えらいえらい。ふーーーっ」

『あひゃあああ!!!』

びくん!!!びくん!!!!

ご褒美とばかりにシオリが俺の肉棒に息を吹きかけた。
まるで手コキされているかのような快感に俺の股間は踊り狂った。

「もう、パイズリ射精するためには正直に答えるしかなくなっちゃったね?」

シオリがあえて当たり前のことを言う。

『ま、まだ…まだ戦える。』

おもむろにライトが赤く光る。

『え?』

「嘘つきね。こういう使い方もできるのよ。」

『う…』

「戦っているふりだけの英雄さん、どんどん従順になっていきなさい。」

シオリが谷間を人差し指でそーっとなぞる。
俺はシオリの指を必死に追いながら股間を揺らしていた。


そこから俺は堕落していった。
正確にはもっと前から堕落していたかもしれない。
だが、俺は確実にシオリに堕ちていくことを感じながら、そのことにも快感を覚えていた。




第4ターンからは第6ターンまではあっという間だった。

第4ターン。

「あなたの目の前で私におっぱいを揉んでほしい?」

『シオリ様がおっぱいを揉むところを間近で見たいですう!!』

ライトが緑に光る。

「飛んだ変態ね。」

シオリがそう言いながらも、美しい両手で自らの胸を掴み、揉みしだく。

『あ…!あ…!』
びゅびゅびゅっ

目の前でこぼれそうなおっぱいが淫らに上へ横へ変形し、俺はカウパーを洪水のようにこぼし歓喜した。
時折黒いレースのブラが見え隠れし、そのことがさらに俺を欲情させた。



第5ターン。

「おっぱいに顔をうずめてみたい?」

『シオリ様のおっぱいに俺の汚い顔をうずめさせてください!!!!』

ライトが緑に光る。

「もうゲームのことなんて忘れちゃったのかしらね。」

シオリは立ったまま、ベッドに腰かける俺の顔を自らの胸に引き寄せた。

ふにゅうううう

甘い匂いに全身と脳が犯される。
すべすべの美肌、そして何よりもこの世のものとは思えないほど柔らかい感触。
そして体を揺らすシオリと同時に揺れる胸を感じる。
あまりの快感に視界がぼやけ意識を手放しそうになる。
何度も射精感に襲われながら薬のおかげでなんとか持ちこたえる。

『シオリ様…シオリ様…シオリ様…ああ…』

俺は体をぴくぴくと痙攣させながら、シオリの胸の中で何度も胸の主の名前を呼んでいた。



第6ターン。

「おっぱい、揉みたい?」

『シオリ様の…シオリ様の!おっぱいを、揉みたい!』

「誰がタメ口で良いって言ったの?」

『す、すみません!』

『シオリ様の!おっぱいを揉ませてください!!!!』

当然のようにライトは緑に光る。
もはや俺はライトの色を確認せずにシオリの胸を舐めまわすように見ていた。

「ふふ、これって尋問ゲームじゃなくて調教ゲームだったのかしら?」

俺の鼻息が荒くなる。
シオリ様のおっぱいを揉みたい!揉みたい!揉みたい!!!!
俺の頭をその言葉が支配する。


ガチャ

手錠が外され、シオリの手が俺の手に触れる。
俺の両手はそのまま服の上からシオリの胸に持っていかれる。

ピタ

びゅうううびゅびゅうううううう

触れただけだったが、危うく射精するところだった。
なんとか踏みとどまる。

『す…ごい…』
柔らかかった。

「ふふ、揉んでも良いのよ?」

『ありがとうございます!シオリ様!』

もにゅ

びゅっ!

もにゅにゅ

びゅびゅ!

俺は揉みながら全力で我慢汁を出していた。
シオリ様の胸はどこまでも柔らかく、手が吸い込まれるような感覚さえあった。

『き、気持ち良すぎる…ぎもぢいいいいい!』

言葉にならない声が漏れる。

「あらあら、もういけない子ね。おっぱい好き?」

『シオリ様のおっぱい!おっぱい!大好き…です…!』

シオリ様のおっぱいが声が香りがすべてが俺を気持ちよくさせていた。
体は燃えるように熱い。
薬を4回飲んだ俺は10000回分の射精を我慢できるが、
それでももう何千回も射精しているような気分だ。
脳の全てがシオリ様とシオリ様のおっぱいに捧げられているような気分だ。

「はい、おわり。」

手にじんわりと感触と甘い香りが残る。
どれぐらいの時間揉ませていただいてたんだろう…。


「10秒よ?」

『え?』

10分の間違いではないか。
とてつもない快感の波を浴びたのだ。

「これ以上揉んだら射精していたでしょ?おっぱいフェチの英雄さん?」

『はいい!』

反射的に答えてしまう。
ライトが緑に光る。

「ふふ、いまのは『尋問』じゃないのに、つい答えちゃったね。」

『あ…』

「じゃあ"一応"やろっか。最終ゲーム。」

俺の肉棒は極限まで腫れあがり、シオリ様が動くだけでぴくぴくと反応するようになっていた。



最終ゲーム。

この尋問だけは嘘をつかないと俺の負け。パイズリで射精させられる。
どんなに悩ましい尋問だろうと嘘をつかなくてはいけない。
最後の尋問は恐ろしいものに違いない。

俺はごくりとつばを飲み込む。

「あら?何か期待しているのかしらね?」

そこからのシオリ様の動き、そして尋問内容は予想外のものだった。

シオリはあえて距離をとり、もう一度トレンチコートを着て、前のボタンを留める。

『え?』

「最後の尋問はボーナス。あなたの地位とプライドを守るために、ね。」

「コート、脱いでほしい?」

『え…?』

「あら?1回した質問をもう1回するのはダメなのかしら?」

『で、でも…』

「でも、何?」

シオリが冷淡な声で言う。

『な、なんでもありません!』

冷静に考えれば、この尋問は変だった。
さっきまでの過激な内容と比べるとあまりにも"嘘がつきやすすぎる"のだ。
もう胸は見させてもらった上に、揉んでさえいる。
この問いになら簡単に嘘がつける。

「ふふ」

シオリ様が妖しげに笑う。


俺の勝ちだ。
俺はにやりと笑い深呼吸をする。
そして…








『シオリ様!シオリ様にコートを脱いでいただきたいです!シオリ様!』

俺は仁王立ちしペニスを前に突き出しながら"コートを脱ぐ"だけのことを必死におねだりした。

無理だった。
あれだけシオリ様のおっぱいの快楽を覚えこまされた体に逆らうのは。
耐えられそうになかった。
シオリ様のパイズリを受けずにこの人生を終えることに。

ライトは緑に光っていただろう。
だが、どうでもよかった。

「コートを脱ぐだけよ?…はい、どうぞ。」

再び、白のVネックセーターに黒いレザーのタイトミニ姿になるシオリ様。
俺は夢中になっていた。それだけで快感を感じて我慢汁を噴き出す。

「コートを脱いでほしいだけがために、敗北を選ぶなんて英雄失格じゃない?」

その通りだった。
今までどんな強敵と戦う時だって最後までプライドは保ってきた。
だが俺はシオリ様のいやらしい服を見るためだけに敗北を選んだのも同然だった。

「射精奴隷にしてほしいのかしら?」

その言葉にペニスは歓喜の舞を捧げてしまう。
体だけでなく心もシオリ様に犯されているような気分だった。


「じゃあ…約束通りの…なんだっけ?何をしてほしかったのかしら?」

谷間を寄せ上げながらわざとらしくシオリ様は俺に問う。

『はあ…はあ…パイズリ…射精させて…ほしい…です!』

「もっと大きな声ではっきり言いなさい。」

シオリ様による調教が始まる。

『シオリ様に…!パイズリで射精させていただきたいです!!』

「…足りないわ。あなたの思う最大限の情けない言葉で射精を乞いなさい。」

『俺は!シオリ様に!美しいシオリ様のおっぱいで!俺の汚いおちんちんを挟んでもらいながら!』

必死に情けない言葉を脳内で紡ぎだす。

『シオリ様のおっぱいの中で!パイズリされながら、情けなく喘いで!喘いで!』

情けない言葉を吐きながらも気持ち良くなってくる。

『英雄ではなくシオリ様の変態ペットになって!シオリ様に調教されてパイズリ射精!パイズリ射精させていただきたいですううううう!』

自分の言葉に我慢汁を垂らしてしまう。

「とんだ変態だけど、合格よ。」

そう言ってシオリ様は俺をベッドに仰向けになるように転がし、脚の間に座る。




「じゃあ5回目の敗北射精。パイズリでいかせてあげる。」


それからは夢のような時間だった。
シオリ様は膝の上に俺の足を乗せる。
俺の肉棒は天高く上を向いていた。
全裸の俺に対しシオリ様はセーターを着たまま、服の下を俺の肉棒を通した。


ふにゅううう!
びゅうう!
『うおおおおおお!』


俺はあまりの柔らかい感触に雄たけびを上げる。

俺の…おちんちんが…シオリ様の…おっぱいに挟まれている!

シオリ様が両胸を圧迫したのだ。

「あら?もうイキそうなの?早漏ね…。」

呆れたようにシオリ様が溜息を吐く。気持ち良い。

『はあ…はあ…ぎもぢいいい!シオリ様あああ!』

そこからシオリ様は何も動かなかった。

『あ…あ…』
じゅる!じゅる!じゅる!

動いたのは俺だった。
腰を必死に浮かせ、沈ませ、シオリ様の乳房を肉棒に感じた。
俺の体液のほとんどは我慢汁に変わったのかと錯覚させるほどの我慢汁が潤滑剤になり、
シオリ様のシミ一つないバストを汚していった。
腰を突き上げるたびに濃い赤に染まった俺の亀頭の一部だけがシオリ様の谷間から現れる。
それほどシオリ様の胸は深く俺をとらえていた。

「一回動かすと止められないわよ?」

小馬鹿したようにシオリ様が忠告する。気持ち良い。

『シオリ様あああ!とろけるううう!あへええ!』

とろけていた。
世界はシオリ様のおっぱいに包まれた。
とろけていく。
シオリ様に俺がとろけていく。気持ち良すぎる…。

俺は情けない声を上げながら思考がとろけていくのを感じた。

「ふふ、こういうのはどうかしら?」

『ぬおおおおお!シオリ様あああああ!しゅごいいいい!シオリ様あああ!』

シオリ様は今度は俺の動きに合わせて胸を寄せたり開いたりモミこんだりしてきたのだ。

もはや俺は必死にあえぐことしかできなかった。

「そろそろかしら?ぺろっ」

『シオリ様!??シオリ様ああああああ!ぎもぢいよしゅぎるうう!』

シオリ様が軽く亀頭を舐めたのだ。
一気に精液が上ってくるのが分かる。

「そろそろ限界ね。イクときはしっかり叫ぶのよ?」

「分かった?」

『シオリ様あ!はいいいい!』

俺は全身全霊をかけて叫び、喘ぎ、腰を振り、シオリ様のおっぱいの快楽地獄を味わった。




そしてその時が来た。

「カウントダウンしてあげるわ。3…」

むにゅう。シオリ様が一層強く俺のペニスを圧迫する。

『あひいいいいいい!シオリ様!シオリ様ああ!シオリ様!』

「2…」

シオリ様の黒いブラが見える。
隙間からピンクの乳首が少しだけ…ああああ!

『シオリ様!しゅごい!いっちゃうううう!シオリ様ああ』


「1…」

ぶるん!ぷるん!
俺の腰の動きに合わせてシオリ様が胸を動かしてくれる。

『シオリ様!!!でちゃうう!でちゃいますううううう!』

「0。叫びながら射精しなさい。」

むにゅううううう
シオリ様が美しく大きなおっぱいで俺の肉棒を完全に包み込み、閉じ込める。

『シオリ様あああああああああああああ!出ちゃう!出ちゃいます!シオリ様の美しいおっぱいに挟まれて俺の汚いおちんちんから精液が出ますううう!シオリ様あああ!!!イグウウウウ!シオリ様!シオリ様!シオリ様あああああああああ!!』

どっぴゅううううううう!どぷゆ!どぴゅうるうるうるるるっるるるるるるるるるるるる!
どっぴゅ!どぴゅるるるるっる!どぴゅるーーーー!びゅるるるっるるうるるるる!どっぴゅびゅるるる!
びゅーーーーーどっぷふぉっぷ!びゅるるるるるるるるうるるる!


精液はシオリ様の谷間からとめどなくあふれてきた。


何度目かの史上最高最大の射精は止まらなかった。

「ふふ。5回目。念願のパイズリ射精だったね。」

その声は気絶した俺には届かなかった。
顔は歪みきっており、よだれと涙でぐちゃぐちゃになっていた。


夜は更けていく。
最後の戦いを予感させるように強い風が吹いていた。

次で…最後?

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