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艶やかな来訪者 その4(前編)


私の名前はグレイ。
私が初めて彼に出会ったのは1年前のことだった。
SSSとの長い戦いのさなかにあり、彼の神経は常に研ぎ澄まされた状態だった。
ともに戦いの前線に立つことはなかったが、彼から学ぶことは多く、様々な戦いで彼から教わった技術や精神論が活かされた。
彼は戦いののち英雄と呼ばれるようになったが、世間から姿を隠すように街を離れた。
そこで私は彼を受け継ぐ形でこの1か月間SSSの残党狩りを行ってきた。
それはきつく孤独な戦いだった。
多くは一般構成員が相手だったが、元幹部との戦いは危うく敵に調教される寸前まで追い込まれながらの辛勝だった。
一歩間違えれば死と同然のぶつかり合い。彼はこれをどれだけ長い間やってきたのか。
私は戦いの中で彼への敬意とあこがれをさらに膨らませていったのであった。
そして残党狩りも終わり、私はささやかな休暇の合間に彼の住むという島を訪れた。

彼の住む家はここから数十分歩いた小高い丘の上にあるらしい。なるほど彼らしい。
時計を見る。せっかくの休暇なのだ。彼には悪いが少し遠回りしよう。
そう思い私は普段味わうことのない豊かな自然に包まれながら彼の家に向かうこととした。

静かでおおらかな波の音。揺れる木漏れ日にハミングする小鳥たち。風邪にたなびく青々とした草原。
そのどれもが戦いに疲れた私の精神を癒してくれた。

そうして彼の家を視認したのは16:00ごろになってしまった。
少しのんびりしすぎたな。そう後悔しながらも、私は満足感に包まれていた。



彼の家に近づきながら感じたのは女性のフェロモンだった。甘い匂いが少しだけ鼻腔に入ってくる。
もしや訓練中だったか?
私は首をかしげる。
女性隊員の性技訓練に彼が付き合わされているということはちらっと聞いたことがあるが、本当だったんだな。
タイミングが悪かったか?
そう思いつつも他に行く当てもなくなってしまっていた私はとりあえず家の入り口近くまでたどり着く。

甘い匂いが強くなってくる。それにつれて心臓が高鳴る。
訓練なら邪魔してはいけない。
そう思いながら私は無意識に入り口のドアノブを掴んでいた。家の中の様子はわからない。
会話の内容はわからないが、男女が何か話しているのが聞こえる。彼がいるのだろうか。
ごくり。
知らず知らずのうちに生唾を飲み込む。


がちゃり


そこに広がるのはにわかには信じられない光景だった。


『な…?』
私は思わず言葉を失う。
そこにいたのは、英雄と呼ばれるようになっていた彼と見知らぬ女が一人。
だがその格好と体勢が尋常ではなかった。
彼は全裸だったが女のほうは上下に服を着てブーツまで履いている。ほとんど後ろ姿しか見えないが下着姿にすらなっていないだろう。
彼は地べたに大の字で寝転がっており、女は彼の脚の間においた丸椅子に腰かけてブーツの先端を彼の股間にあてていた。

足コキ。

女から男に繰り出す性技の中でも最も嗜虐的な技である。
なぜなら脚は体の中心から最も離れた部分に位置する。そんな場所でぞんざいに射精させられるとなれば屈辱的なものに他ならない。
それがつま先、ましてや靴でされるとなれば、その屈辱と言ったらたとえようがない。
戦士たちは決してMではない。
だから無防備に足コキをされるとしたら、あえてハンデを背負って戦っている場合、もしくは男女の間に圧倒的な力の差がある場合以外に考えられないのだ。

そう教えてくれたのは彼だった。
その彼が、英雄と呼ばれている彼が今、全裸で着衣の女に足コキをされている。

ハンデを背負った状態での訓練だろうか。だがそれにしても…
「あら?まだブーツなのに出したくなっちゃったんじゃない?」
女の艶のある声が聞こえる。明らかに余裕のある声だ。勝者であることを確信した声だ。
びゅっびゅっ
彼のカウパーが床にこぼれる音がこちらにまで届く。
彼は…気持ち良く…なっているのか?
世界最強の男が…足コキで…射精しそうに…なっているのだ…。

「グ、グレイ…来たら…だめだ…逃げろ…」
私に彼の声は届いていなかった。私は彼を見ることもやめていた。
私は気づけば本能のままに女に注目していた。

美しい黒髪ロングは光沢がとんでもない。
白いチューブトップから伸びる腕は健康的な張りがあり、程よく細い。
そして何より肌が白く美しい。
下半身にはデニムのショートパンツだろうか。
わずかながらすらりとした脚が伸びているのが分かる。
おそらくニーハイストッキングが絶対領域を作り出している。
ブラウンのロングブーツは我慢汁で汚されており…淫靡だ。


「ふふ…誰か来たのかしら。変態さんのお友達かな?」
不意に女が後ろ姿のまま立ち上がる。
『はあ…はあ…』
私は呼吸が荒くなる。
そして…

彼女は振り返った。

うつく…しい…。

小さな顔が明らかになる。
美女、というよりもただただエロかった。
低俗な欲望を見透かすような怪しげな瞳。
ぷっくりとしてすべてを吸い取りそうな唇。
そして…おっぱい。
チューブトップだというのに谷間が用意されてあり、はちきれんばかりに主張をしている。
右胸の谷間のそばにはほくろがありセクシーさを最大限に引き立てている。
大きさもさることながら美しさも間違いなかった。

「あら…?坊やはもう射精したいのかしら?」

気づけば私は服を脱いでペニスを激しくしごいていた。
ペニスは見たこともないほどに膨れ上がりびくつきは隠せなかった。
いつからこんな状態だったのか思い出せないが、どうでもよかった。気持ち良かったのだ。

「我慢できない子ね。手を止めたら良いの見せてあげるのに。」

私はその言葉に急いでオナニーを止めた。

「どこかの変態英雄さんと違って素直じゃない。ま、その英雄さんも今じゃ結構素直なペットになりつつあるけど。」
ペニスから手を離した私だったが、ペニスの脈打ちは止まらない。彼女に見られることが何よりの興奮だった。
「あ…!あ…!ま…て…!」
寝そべった状態の彼のペニスも脈打っている。
必死に彼が絞りだした言葉は、私を救おうというよりも自身を気持ちよくしてもらいたいという願望の表れのようだった。
「…だーめ。ちょっとの間だから我慢しなさい。」
彼女の様子が少し変わる。冷たい口調で彼をいさめる。彼はびくびく動きながらも声を押し殺す。
『は…早く…』
早く、私は彼よりも早く射精させてもらいたかった。
足コキを求めるあさましいM男と違って私はこの美しい女に素晴らしいイカせられ方をするのだ。
彼女がこちらを向く。
『や、やった…!』
勝った。
私の中ではもはや彼を英雄ともあさましい男ともみなしていなかった。ただ、彼女を取り合うライバル。彼女のペットにふさわしい男は私だ。
「ふふ、あの子より早くイカせてもらえそうでうれしいのね。本当にお馬鹿ね。本音漏れちゃってるわよ?」
くすくすと彼女は笑う。
私はその言葉に快感を覚えながら、カウパーを漏らしに漏らしていた。


「私の名前はシオリ。覚えておいてね。…それ触っちゃだめよ。」
ひきつく私のペニスを指差しながら彼女は命じた。
『はいい!シオリ様!』
「ぷっ。ほんと素直ね。張り合いがないくらいに。」

「あなたずいぶんおっぱい凝視してたけど…」

「おっぱいフェチなのかしら?」

そう言ってシオリ様は前屈みになり左手の親指を胸元に持ってくる。
「どう?触りたい…?」
むにゅう。
おっぱいは淫らに変形し、谷間はどうしようもなく強調された。
『でる!でる…!』
その行為だけで射精しそうになる。
「ほんと男って早漏ね。そんな早漏ちんぽのあなたの射精回数は1回だけ。大切にしなさいね。」
そして静かにシオリは胸元のチャックを少し下げた。
『ああああああ!』
必死にこみ上げる精子を抑え込もうとする。亀頭の先から出る我慢汁に少しだけ白い液体が混じる。
とんでもなく美しい乳房のほとんどが見える。
乳首がギリギリ見えないだけ。まったく垂れておらずシミ一つないどころかツヤツヤと光沢を帯びた美しい…おっぱい!

『おっぱい…!おっぱい…!触りたい…!あああ!』
「情けない豚ね。グレイさん?」

シオリ様に名前を呼んでもらった私の全身が、シオリ様のおっぱいに引き寄せられる。
シオリ様は胸を寄せたり離したりして動かす。
たぷん!たぷん!むにゅう!むにゅう!
「ほら…あなたの大好きなおっぱいよ?」
『ああああああああああああああああああああ』


「…さっさとイキなさい。」
シオリ様のどこか気だるそうな声がトリガーになった。おっぱいが淫乱に波打つ。

『あああああああああ!イキます!イキます!シオリ様ああああああああああああああああああああ!』

どぴゅ!どぴゅ!どぴゅ!!!!
どぴゅーーー!どぴゅ!どぴゅ!どぴゅ!!!!どぴゅ!どぴゅ!どぴゅ!!!!
どぴゅーーー!どぴゅーーー!どぴゅ!どぴゅ!どぴゅ!!!!どぴゅ!どぴゅ!どぴゅ!!!!どぴゅ!どぴゅ!どぴゅ!!!!
どぴゅーーーーーーーー!

私はおっぱいを"見た"だけで射精した。

射精が止まらない。快感が止まらない。
『しゅごい…しゅごい…!し、シオリ…様…!あ゛…あ…』
シオリ様にイカされて、最高に気持ち良い。こんなに気持ち良い射精は初めてだ…。
そしてこのまま…俺はペットに…。
とんでもなく歪み切った顔と精液を垂れ流しながら私は意識を失っていった。






〜〜〜〜〜〜

意識を失った後もグレイの射精は止まらなかった。動物の本能のままに腰だけがぴくぴくと痙攣したようにたまに動く。
そのたびに射精をしていることは床に寝た状態の俺でさえ容易に想像できた。
『グ、グレイ…くそ…』
背中越しにシオリが胸元を整えているのが分かる。その作業が終わりシオリはこちらに振り向く。
一切服装は汚されていなかった。
びくん!
肉棒が震える。
「あら?それは知り合いを気遣っての言葉かしら?それとも自分もわたしの胸を堪能したかったというあさましい羨望かしら。」
『な…』
答えられなかったが俺の答えは後者だった。
後ろ向きで何も見えなかったが起こっていることは分かった。
シオリがグレイに胸を見せつけ、グレイは暴発射精したのだ。
悔しかった。俺も見ていない胸をグレイは見たのだ。
びくん!
再び肉棒が跳ねる。

どさっ

そんな薄暗い感情を抱き始めていた俺をよそにシオリは未だ射精が止まらないグレイを蹴り上げて家の外に出す。
とんでもない脚力である。
そして家の扉を閉める。
「ふふっ。」
シオリは不敵な笑みを浮かべる。


俺はその行為に怒りを覚えることはなく歓びを覚えてしまっていた。
「あら?嬉しそうじゃない。とんでもない友情ね。」
俺は3回射精した。だが、あと3回射精させてもらえる。
しかし奴は1回の射精で終わり。俺の勝ちだ。
「俺の勝ち、とか思っているかもしれないけど、どういう勝負をしていたのかしらね?薬を3回も飲んだくせにね。」
俺の心を見透かしてシオリはにやにやする。
『はあ…はあ…!』
「…じゃあ再開しようかしら。脚コキ我慢勝負。」
そう言ってシオリが丸椅子に戻ってくる。
びくん!びくん!びくん!
シオリがカツカツと音を立てて歩く一歩ごとに俺の肉棒は反応してしまう。
「あら?そんなにブーツが欲しいのかしらね?ふふ。」
シオリは笑いながら歩を進める。

シオリは丸椅子に再び腰かけ、美しく長い脚を組む。美しい太ももの筋が浮き出てとんでもなくエロかった。
「ただいま、変態の号泣ちんぽさん。」
シオリがおれの肉棒を見てあざ笑う。
びゅ!
我慢汁が歓喜の涙で応える。
俺は必死に腰を浮かせシオリのブーツに亀頭を押し付けようとする。
が、届かない。

「必死ね。犬みたい。…犬みたいなものか。」
「ところでルールは覚えているかしら?」
『ああ…!もちろん…!』

時はさかのぼる。
シオリの腋コキ調教で盛大に射精した俺は1時間ほど眠りについてしまっていた。
目覚めたのが5分ほど前。
シオリは脚コキをしてほしい、という俺の欲望を見抜いて提案したのがこの勝負。
甘美な提案だった。

まずブーツコキ、といってもシオリはつま先を亀頭に当てるだけ、を1分耐える。

我慢出来たらブーツを脱いでニーハイストッキングでの足コキ。今度は動かしてもらえる。これに1分耐える。

これも我慢出来たらストッキングと生足の境目にある膝を使っての膝裏コキを1分。

そしてそれも我慢出来たら脚を使って好きなようにイカせてもらえる…。
俺は合計3分耐えれば、シオリの絶対領域から少しだけ見えている女子高生のように瑞々しさがある太ももに挟んでもらっての太ももコキや、ストッキングの下に隠された生脚で肉棒を踏みつけてもらいながらの脚コキ、どんな方法でも射精できる。

勝利だ。

そしてこの勝負に俺は自信があった。それはシオリに再び飲まされた薬。
10倍を3回。つまり通常の1000回分の射精を我慢できるのだ。これならどうにかなるかもしれない。

邪魔は入ったがこの勝負に負けるわけにはいかない。
すっかり正気を取り戻していた俺は気を引き締めた。

途中で止まったタイマーを見る。
ブーツコキはあと5秒くらいで終わる…。想像以上に気持ち良くて名残惜しいが、次に行ける…。

「じゃあ最初から仕切りなおそうか。」
『え?…え!?』
「あら不満なのかしら?」
『でも…』
あいつだ!あの野郎がいなければ…俺は悔しい顔を浮かべてしまう。
「反抗的な目ね。『でも…』なんなの?」
シオリが語気を強める。
『な、なんでもありません!』
俺は思わず敬語で答えてしまう。
「ふふ。良い感じになってきたじゃない。そうなの。さっきの"雑魚"と違って徐々に心の芯からわたしに染まっていく感じ。いいわ…。」
シオリがうっとりとした表情を浮かべる。なんと色っぽいことか。
そして"雑魚"と俺が違う次元の存在だということを知らされ、とてつもなく幸福な気持ちになった。
「じゃあ、もう1回ブーツコキ。最初からでいいわね?」
『は、はい!』
俺はもはや何の悔しさもなく、即答した。

脚を組んだままのシオリがブーツを俺のパンパンに腫れた肉棒の先端にくっつける。
ビタッ!
ひんやりとして気持ち良い…
俺はあおむけの状態でも無意識に腰を動かしてブーツに己の肉棒を擦り付ける。
並みの女の手コキの100倍気持ち良い。1分というのが果てしない時間のように思えた。

だが止められない腰の動きに身を任せながら俺は考えていた。


勝つ。俺はこの勝負に、シオリ様に勝つ!




1回目は触らないままの射精誘導。
2回目は指コキ調教からの手コキ射精。
3回目は夢での髪コキからの腋コキ調教。
許されている射精回数は残り3回。



男と女の二人の「戦い」は終わらない。
すでに乾いてしまったとはいえ精液の跡が部屋のそこら中にしみついている。
島は夕方を迎えようとしていた。
(後編)に続きます。

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