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艶やかな来訪者 序章

俺はとある島に独りで住んでいる。
国際犯罪組織SSSを壊滅させたことで英雄視され始めたのはつい最近のことだが、そのような扱いを嫌った俺は静かな生活を選んだ。

SSSとはどのような犯罪組織か?大企業、政府、各国の諜報機関を落としてきた組織であるが、その手口が新しかった。腕がたつことはもちろんのこと、あくまでもその真骨頂は「性技」である。構成員はすべて女である。屈強な男たちを匂い立つ妖艶なフェロモンで動きを止めさせ、その胸元や脚、手、唇、全身を使って屈服させていったのだ。
だが俺はその組織を一人でつぶした。「目には目を」というが、腕力で制圧しようとしてもそれを発揮することなく射精していく男たちを見てきた俺は性技で対抗することとした。
長い戦いだった。しかし俺は組織のすべての女を喘がせ、もはや性技を使えない体にまで調教して見せた。

最後の戦いから1か月経った。俺はこの無人島で日々鍛錬を積みながら静かな生活を送っている。今もしこの島に残党が100人現れようと俺一人で討伐することができる。そう断言できよう。

ある曇り空の昼下がり、突然家の扉をたたく音が聞こえた。
「どなたかいらっしゃるかしら?」
女の声だ。
『ああ、どうぞ。』
今まで訪れたのは政府の要人や漂流者ぐらいだ。やや身構えながら答える。
女は扉を開け家に入ってくる。肌は白く、長い黒髪の、トレンチコートで全身を纏っている。
「英雄さん、あなたを墜としにきたの。」
『ほお?それで?』
女は唐突に宣戦布告をしてきたが俺は落ち着いていた。様々なシミュレーションはしてきた。そしてそれ以上に自信があった。この女の顔は決して美しいといえるものではなかったのだ。件の組織の中でも一般構成員レベルの顔である。もちろん肌の白さや髪の艶やかさは武器になるかもしれないが、体つきを見ても特別さは感じられない。
『SSSの残党か?』
「いいえ、私は組織なんて属していない。もちろんSSSにも。ただあなたを墜としにきただけよ」
えらく自信がありそうな女だが、やはり大したものではない。さっさと追い払おうと俺は思った。
『帰ってくれ、と言ってもさっさと帰ってくれそうにもないな…。そこまで言うなら相手をしてやるがどういう目的だ?』
「目的?そうね…強いて言うなら英雄さんをペットにすることかしら?」
そういうと女は無造作にトレンチコートを脱ぎ落した。
シルクの生地のノースリーブの赤いワンピースドレス。胸元はハッキリと見え、丈は短めでスラっとした美脚が膝上から露になる。
「品定めは終わったかしら?」
『中の下といったところだな』
「ふふ。その軽口はいつまで叩けるかしら。私の名はシオリ。覚えてね。」
『忘れなかったら覚えておこう』
「いいえ、あなたは忘れることが出来なくなるわ。この顔も、胸も、脚も、腋も、髪も、手も。ありとあらゆるところが鮮明に残るようになるの。」
暗示のつもりか?だが油断してはいけない、と俺は気を引き締め戦いは始まった。


今、シオリはワンピースドレス、俺はジャケットにパンツを合わせた服を身に着け立って向かい合っている。距離にして2m。まだ何も始まっていない状態である。
「ところで、結構たまってるんじゃない?」
『あ?』
「無人島で何か月もいるんでしょ?こうやって生身の女が久しぶりすぎて今にも襲いたかったりして。」
『それは無いな。俺はなまっちゃいないさ。政府の女戦士の訓練に無理やり付き合うこともあったしな』
「でも雑魚相手でしょ?」
『はは、なかなか言ってくれるな』
「そうね、例えばフェロモンを操ったりすることは出来ない女相手だったわけでしょ?こんな風に。」
シオリの様子が急変した。彼女の周りから突然甘ったるい匂いが出て、一気に部屋全体に充満する。媚薬か?
「媚薬じゃないわ。そもそも私はあなたに一切触れてないわ。」
思考を絡めとられたような気分だ。無意識に身構える。突然、シオリが右手を開き左手の人差し指と合わせた。
『なんだ?』
「6。そうね、今日のところは6回だけ射精させてあげるわ。」
『なんだと…』
「私の前では英雄さんも早漏になってしまうから、回数を決めておかないと我慢できなくなるでしょ?」
『無茶苦茶言いやがる』
「1回目はこのままの状態で触らずに射精させてあげる。」
『やれるもんならやってみろ』
「ふふ、強がりね。気づいてた?あなた、さっきから言葉遣いが乱暴になってるわ。余裕がなくなってきてる証拠よ。」
「見て…。」
そう言うとシオリは前かがみになり胸元を強調した。甘い匂いのせいかシオリの魅力は倍増していた。思わずごくりと生唾を飲み込む。その様子を上目遣いであざ笑うかのように一瞥したシオリは髪をかき上げる。美しい黒髪からはさらに強烈な香りがふわっと立ち、鼻の奥に一気に到達する。そのまま腕を頭上に持ってきて組むことにより腋が露になる。今度はシオリはこちらに目をくれることなく深呼吸をしている。ぽってりとした唇がわずかに歪む。まるでこちらの視線に気づいている、と言わんばかりに。頭上の腕を下ろしながら右手のスラっとしたシオリの人差し指がシオリ自身の顔をなぞり、首筋を伝う。はっきりとした鎖骨を通過し、エロティックなほくろが際立つ豊満な谷間に到達し静かに止まる。シオリの顔を見ると目が合ってしまう。その瞳は俺を見透かしたように怪しげに光っている。ふとシオリが下に目を向ける。その瞳の動きにつられて再び指を追っていく。谷間を指が押す。白い肌に影のコントラストができる。シオリの人差し指が程よい弾力に包まれているであろうことが容易に想像できる。その動きを数回繰り返した後、指は再び動き出す。ワンピースの上に沿って、胸から腰、そして秘所があるであろうところまで到達した。俺は再び生唾を飲み込む。すっと指が小さい円を描くように動く。まるで、ここにあるわよ、と教え込むように。そして指は動き出し、ワンピースの生地をはみ出し、真っ白な左脚の太ももにやってくる。そしてワンピースの裾をつかみ、少しだけ持ち上げる。見えそうで見えない。あと少しで秘所を包む下着が見えるはずだ…。

「大変なことになってるわよ。」
『え?』
おもむろにシオリの声が聞こえて我に返る。気が付くとシオリは左手で俺の下のほうを指さす。
つられて顔を下に向けると、伸縮性のあるズボンがテントを張っていた。勃起していた。ただの勃起ではない。灰色のズボンの股間の下側はほとんど黒く染まっていた。おびただしい我慢汁が知らず知らずのうちにこぼれていたのだ。
『あ、あ…』
下半身が苦しい。気が付けば俺は射精寸前の状態まで高められてしまっていたのだ。こんなことは初めてだ。犯罪組織SSSのNo.1を倒したときでさえ、触れられずに高められたということはなかった。俺は強かった。強くなっているはずだった。
「ふふふ、何が起きているかわからない。といった感じかしら?」
『…』
「簡単な話よ。単純にあなたは私の魅力にのぼせちゃっただけ。精通したときのこと覚えてる?初めての射精って、触ってなくても唐突に出ちゃうじゃない?あの感じよ。もっとも、並みの男なら胸元触ったあたりで射精してしまうから、少しは出来るってとこかしら。」
『少し…だと?』
「ふふ、そんなこと言ってる場合かしら?」
その通りだった。会話の中で興奮が冷めたわけではない。むしろ、勃起していることを自覚させられることで興奮は高まってしまっている。それに、咎められるまで気づかなかったことで羞恥心が植え付けられてしまった。
このままではまずい。俺は目を閉じ精神統一を図る。一気に落ち着く。このまま股間も落ち着いて…
「ほら、見てごらん」
『…』
「あぁん!」
唐突な嬌声に思わず目を開いてしまう。失策だった。2m先にはワンピースの下からのぞく黒いレースの下着。
シオリは両手の親指と人差し指でワンピースの端をつまみ、そっと上げていただけだ。だが、その姿に落ち着きかけた肉棒はあっという間に硬さを取り戻し、何事もなかったようにテントを作る。我慢汁が噴き出て床に落ちる音がした。しかし、己を失策を恥じるどころか、俺は完全に目を奪われていた。
「ここに入れたい?」
『そんな…誘惑に乗って…たまるか』
しかし俺の口元からはよだれが垂れ始めていた。
「だーめ。1回目は触らずに射精してもらうんだからね。」
俺の返答を待たずにそう答えたシオリは距離を詰めてくるが、俺はもはや身動きが取れない。
距離にして1m。手を伸ばしてもギリギリ届かないところまでシオリは近づいてきた。匂いが強烈になり、くらくらしてくる。おもむろにシオリは右手をワンピースから離し、左手だけで黒い下着が見えるようにした。そして再び前かがみになり、胸を強調しながらシオリは死刑宣告を言い渡した。
「1回目、イカせてあげる。」
右手で筒を作り胸元でゆっくりと上下運動を始める。そして体を揺らし、胸が上下に揺れ、下のほうには黒い下着、そして美しい太もも…。俺は気づけば腰をひくひくと動かしていた。
「ほら?私に手コキされるところ想像しながら射精してごらん?かわいい英雄さん。」
『あ…あ…』
「ほらカウントダウン通り射精出来たら、あと5回射精させてあげるわよ。ちゃんとイクときは言いなさいよ。」
「始めるわよ。"5"…」
美しい黒髪が妖艶に輝く。上下に揺れる指は白く、コントラストがエロティックだ。
ああ…手コキされたい。
『はあ…はあ…』
「犬みたいね。"4"…」
ノースリーブから垣間見える腋からフェロモンがむんむんと香り立ってくる。
この甘美な腋で挟まれて射精するとどれだけ気持ち良いんだろうか。
『だめだ…はあはあ…』
「それでも英雄なの?"3"…」
黒い下着の奥が気になるが、そこから伸びる太ももは張りがあり、シミ一つない。
あの脚で脚コキや太ももコキされたら、もしかしたら中よりも気持ち良いかもしれない。
『ああああああ』
「イキたくてしょうがないのね。"2"…」
ほくろがアクセントになっている胸の谷間が揺れている。Fカップはあるだろうか?大きさはもちろん形も美しいに違いない。
これでパイズリされてしまってはすぐに射精するだろう…。
『だめだめだめだめ!』
「イクときは『シオリ様』と呼びなさい。1…」
あざ笑うかのような瞳、そして唇。目を合わせてしまうと吸い込まれてしまいそうだ。
だめだ…イってしまう…
『イク…イク…イク!!!!』
「0…。出しなさい。」
『ああああああああああああああああ、出る、出ます、シオリ様!シオリ様!ああああ!』

ドピュピュピュッ‼‼ドビュ!ドピュルルッ‼‼ドピュ!ビュッビュッー‼‼

人生で一番の射精をした。
パンツの中、ズボンの中が精液まみれになっていくのが分かる。
シミはもはやズボン全体にひろがり、精液はズボンを貫通し、床に大きな水たまりを作る。

ドピュッ!ドッピュ!ビュル!

勃起が収まらないどころではない。射精が止まらない。
「1回目ね。すごく気持ちよさそう」

…数分経っただろうか。ようやく射精が収まる。
その場に崩れ落ちる。
『はあ…はあ…』
息が落ち着かない。


シオリがその場でしゃがみ込み悪魔のささやきを告げる。
「じゃあ2回目。次は手コキしてあげよっか。」


俺とシオリの距離は1m。まだお互い触れてもいない。
まだ戦いは始まったばかりだ。
続く…かも?

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