某所、地下バトルファック闘技場
今日の俺の相手は180cmはあろうかという巨女だった。
女子MMA選手のようなシンプルなパンツとタンクトップ姿のその女は、こちらの視線に気づいてなぜか笑顔で手を振った。
ただデカいだけじゃない。すらりと伸びた手足は海外モデルを思わせ、そして胸と尻はメートル級と思わせるほど出っ張っている。
顔は身体に似合わず童顔。その身長の高さはBFファイターとしてのスペックとしてはむしろ有利に働いてるように見えた。
だが俺もここじゃそれなりに知れた顔だ。そう簡単に新入りに勝ちを譲るわけにはいかない。
「こんにちは〜、がんばって一杯気持ちよくさせますから、楽しい試合にしましょうね〜☆」
こっちの殺気を知ってか知らずか、女は呑気な声でそんなことを言う。
(こいつ……遊びに来たつもりか?)
もし挑発だとしたらナメられたものだ。
「ちょっくら身体デカいからって調子のるなよ。俺の下で白目むかせてやるよ」
「むー、身長は気にしてるのにー。ひっどーい! 気持ち良すぎて泣いても許してあげないんだからねっ!!」
ぷんぷん、という時代遅れなポーズをして女はコーナーに下がる。
なに、高身長との相手はこれが初めてじゃない。すぐに泣かせてやるさ……そう思いながらゴングの音を聞いた。
***
「はぁっ、はぁっ、はぁっ」
「うにょ? もうグロッキー? 練習さぼっちゃってた? あはっ」
開始10分、俺はリングのコーナーに追い詰められていた。
高身長とはいえフィジカルでは男に勝てないだろう、そう見込んだ俺が大馬鹿だった。
開始直後、彼女は自分から俺とがっぷり四つで組み合った。そんな相手は今までいなかった。
そのまま押し倒そうと俺がどれだけ力を込めても、彼女は涼しい顔で受け止めた。
「んー、女の子相手に遠慮してる? もっと本気出していいんだよ?」
笑顔でそう言ったと思うと恐ろしいほどの腕力で俺を押し返した。俺はあっという間にブリッジ状態に……そして腹からのしかかる彼女に押し倒された。
「あはっ、かーわいー☆ ちゅーしちゃお」
彼女は俺の頬を両手で挟むとキスをしてきた。力強い吸引と舌の動きに俺はされるがまま、興奮させられるしかなかった。
それから身体を下げて乳首攻めに移行する隙をみてキックアウト、距離をとって立ち上がった俺は間合いを取って打撃技を使い体力の消耗を狙った。
「きゃん、いったーい。でもね、蹴りってこうするのっ」
ドスッ。
「かはっ……」
彼女の、俺より遥かに長い脚のしなやかなミドルキックが俺の腹にヒットした。
思わずふらつく俺に、彼女は右、左、右、ハイキックとキックを連続で打ち込んできた。
どれも一発一発が重い。まるで男相手にMMAで試合してる時のようだった。
俺は自然とコーナーに追い込まれていた。
「もー、エッチ技なしで女の子に負けるなんて恥ずかしくないのー?」
ふらつく俺に挑発……いや、思ったことをそのまま投げかける彼女。俺の心にヒビが入るのを感じた。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ」
「うにょ? もうグロッキー? 練習さぼっちゃってた? あはっ」
彼女は少しかがむと俺の髪を掴み、頬をつんつんと触る。完全に遊んでいる……だが俺はそれを跳ね除ける余裕はなかった。
「えーいっ」
半ダウン状態の俺の眼前に、彼女の豊満な肉体がド迫力で迫る。
彼女のボディアタックが決まった。バストに顔を埋もれさせながら、俺は彼女とコーナーのサンドイッチになった。
「うぁぁ……」
そのままコーナーを背にずるずると座りこむ形になる。彼女はそれを見るとくすっと笑い後ろを向いた。
「それじゃあ私からのプレゼント、あ・げ・るっ」
彼女は後ろ向きにコーナーの左右のロープを掴むと、腹を出すように体を反り、一気に尻を突き出した。
ドォォォォォン!!
彼女の筋肉と脂肪の塊……巨尻が凄まじい勢いで俺の顔に激突する。
俺は脳しんとうでも起こしたかのように、一瞬意識を失いかけた。
すりっ、すりっ。
そんな俺のダメ―ジを癒すかのように、彼女は今度は俺の顔を優しく尻で擦る。
それだけではない、先のエロ攻撃で勃起していた俺のチンポを、左足でさりげなくパンツ越しに刺激していた。
「気持ちいいでしょ? 降参したら、もっと凄いのしてあげる」
彼女の甘い声に従いそうになる。だが俺のBFファイターとしての意地はまだ死んでいない。
「いら……ねえよっ!」
気力を振り絞り、彼女の尻を掴んで引き離す。
ずむっ。
そしてついでに、親指で彼女のアナルをパンツ越しに突きさしてやった。
「ひぎっ!? きゃあああああああっ」
予想外の攻撃に倒れ込み、尻を抑えてジタバタする彼女をみて、いくらか胸のすく思いがした。
「ひっく、酷いよぉ、女の子のお尻をなんだと思って……ぎゃんっ」
尻を突き出して倒れる彼女の尻に一発蹴りを見舞う。
そして彼女を無理やり立たせると、オクトパスホールド、いわゆる卍固めに締め上げる。
「くああああああっ」
そして空いた手で彼女の股間を刺激する。この手マンで俺は多くの女から失神を奪ってきたのだ。
「あんっ、あああんっ、気持ちいい、気持ちいいよぉ〜」
彼女は髪を振り乱し、快感に耐えきれず身体を振るわせていた。勝った。俺はそう思った。
だが……。
「んっ、ふっ、うあああああああああああっ!!」
彼女が喘ぎ声とは違う、気合を入れた声を上げたかと思うと、卍固めに決まったまま背筋だけで俺を持ち上げた。
あまりの常識はずれな現象に現状を把握できないまま、俺は背中から落とされ、固めを解かれてしまう。
「はぁーっ、はぁーっ、ふぅーっ。すっごい気持ち良かった……こんなの久しぶり」
起き上がる俺がみたのは、未だ恍惚の表情のまま、しかし同時に凄まじい闘気を称えた、彼女の美しい瞳だった。
そして彼女は自らタンクトップとパンツを脱いだ。
「あたし、スイッチ入っちゃった……いくよ」
そう言ったかと思うと彼女は凄まじいスピードのタックルで俺の胴を捕まえた。かと思うと、凄まじい力で俺を締め上げる。ベアハッグだ。
「ぐあああああああっ」
「はぁぁ……男の人のカラダ……気持ちいいよぉ」
彼女は締め上げたまま、おっぱいから太もも、股間と体中を俺の身体に擦りつけていた。まるで少しでも快感を得ようとするその行為の度に、俺もまた興奮させられていった。
「うぐあああああっ、離せ……ぐはっ」
彼女は締め上げたまま、ボディプレスのように倒れ込んだ。同時にベアハッグを解くと、俺の両手を取り頭の上で押さえつけた。
「……いただきまぁす」
上気した彼女がそういうと、猛獣が獲物を貪るように、俺に強引なキスをしてきた。一度目より遥かに情熱的で、力強いキス。
「んーっ、んーっ」
俺は抵抗しようとした。だがムダだった。押さえつけられて腕はビクともせず、キスは口から首筋から銃弾爆撃のようにされた。
彼女と目が合う。ニコっと笑ったかと思うと、今度は身体を上下させ、その豊満な乳房をゆさゆさと揺らし、俺と彼女の乳首を擦れ合わせてきた。
「くはっ、うはっ、はあっ」
「あはっ、ちくび擦れるたびに切なくなるでしょ。あたしも気持ちいいから、これすき」
乳首責めはだんだん乳房の擦りつけになり、そして身体全体を擦りつける動作に変わった。そのたびに快感が蓄積し、俺のチンポは破裂しそうなほど勃起していた。
彼女が俺の腕を解放する、が、その瞬間に俺のチンポを強く握り、抵抗しようとした俺の力を根こそぎ奪った。
「とどめは、これで決めてあげる」
彼女は俺のチンポを優しくさすりながら、身体を起こすと騎乗位の体位で、俺のチンポを自分のヴァギナに導き入れた。
「うあああああ……」
中に入っただけで、俺のチンポは暴発しそうなくらい痙攣した。
「まだよ……いっぱい気持ちよくなろうね……」
彼女はそういうとゆっくりと、しかしすぐにスピードを上げて上下に動いた。
その驚異的な筋力による上下運動は、俺に圧倒的な快感を与え、一瞬でその許容量を超えた。
ぎゅううううう!
「うっ……!?」
だが精子を放出することはできなかった。彼女が膣を収縮させ、根元を握るようにして精道を塞いだ。
「あああああ〜」
もはや子供のように情けない泣き声を上げるしかなかった。
「まだだって。あはっ、やっぱり泣いちゃった〜。でも許してあげないもーん。いっくよー」
そして暴力的な上下運動が始まる。射精の許容量を超えた快感に、俺は身体を振るわせるしかない。
「あぎっ、あがっ、があっ」
「んっ、あっ、あんっ、あたしも、いっちゃうかも……いっしょに、いこうね? んはぁぁぁっぁぁん」
「う、うあああああああああああああああああああああああ。あっがああああああああああ!!!!!!」
どぴゅ、どびゅびゅびゅびゅびゅびゅびゅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!
彼女の中にとめどなく精子を放出した。どれくらい続いたろう、1分以上は続く射精に、俺は意識を保てる自身がなかった。
ずりゅ、と精液と愛液にまみれたチンポが膣から出る。彼女は恍惚の表情から、試合前の快活そうな顔に戻っていった。
「ん……はあ〜気持ち良かったー……うにゅ、キミとまた戦いたいな☆ またしようね。っておーい、聞こえてるー? おーいってば〜」
頬に軽く痛みを感じる。彼女は何かを言ってるようだが、俺はそれを聞き取ることはできなかった。
気持ち良かった……シンプルな感想と完全敗北のくやしさを抱きながら、俺の意識は遠のいて行った。
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