本日行われるBFスパーリングは、内舘眞人(1年)と藤本加奈(1年)の対戦だ。
1年女子の藤本は前回のレポートでも登場した、柔道黒帯のスポーツ女子である。
2週間後に控えた公式戦に「女子フェザー級(52kg級)」でエントリーすることが決定したため、
今回からスパーリングのマッチアップもフェザー級選手扱いになる。
なおフェザー級は学生BFにおいて、わが国で最も競技人口の多い『最激戦区』と呼ばれている。
藤本の直近5試合のスパーリング戦績は4勝1敗。
1年の阿久津に惜敗した対戦(レポート済)以外は勝利をおさめている。
攻撃力の向上が顕著で、4勝のうちKO勝利も2回記録している伸び盛りだ。
これに対して、男子の内舘は入部時期が9月と遅く、これが初のスパーリングとなる。
クラスは男子フェザー級(65kg級)。
BF部の前はサッカー部に所属していたようだ。
女子人気が高く甘いルックスを持っており、
似た名前の日本代表右サイドバックのニックネームを借りて「ウッチー」とも呼ばれているらしい。
ルックスが良いことはもちろんBFでも大きなアドバンテージになるが、
内舘のBFの実力はまだまだ未知数だ。
しかし、1年女子の中でBFがかなり強い藤本と互角に戦えるとは考え難い。
藤本にとっては、公式戦を控えての調整試合になるのではないか。
…と言うのが、筆者の予想と前置きである。
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スパー開始の3分前には内舘、藤本の両名が対戦室に入ってきた。
「ん」
「内舘くん……よろしく〜」
「よろしく」
藤本は「くん」付けで呼び、ぺこりと頭を下げた。
その礼儀正しさにつられたのか、内舘が手を差し出すと藤本は手でタッチした。
「あっ……でもまだ試合開始じゃないよ」
「…そうだった」
「ふふっ」
ボクシングなどの試合開始時に行われるグローブタッチ。
しかし、バトルファックでグローブタッチ(?)をする習慣は特にない。
二人はまだ制服姿から着替えてもいなかった。
「…着替えて試合、するんだろ?」
「えー、そうなんだけど、まだ時間前だし」
「…そうか」
内舘にじゃっかん緊張の色が見える。
それに対して、より経験のある藤本が落ち着いているかというとそうでもなく、
むしろ相手につられて部屋中に緊張感が充満しはじめたようだ。
「…その、学年同じで部活も同じなのに、話すの初めてだね」
「ん、多分」
「…あ、でもサッカーの試合、見たことあるよ」
「えっ」
「夏に、途中から試合出てたの、1年なのにもう、試合出ててすごいな〜って」
「ああ……負けた試合じゃない?」
「そうだけど、内舘くんが出たときにはもうリードされてたと思う」
「よく覚えてるなー!」
「サッカー、興味あるから。…プロの試合もスタジアムへ見に行くし」
「へぇ……」
「…あっ」
「ん?」
「話題、変えたほうがいいかな?」
「…? …あーいや、いいよ全然。」
「ほんとに?ゴメンねなんか話しちゃって」
「俺も部活やめただけで、サッカーは好きだからさ、むしろ歓迎だから」
「…よかったー」
「1年女子も結構見に来てたの知ってた、実は」
「あはは。私、その1人だったー」
「いいとこでシュート外してさぁ…後でめちゃくちゃ怒られた、ハハ」
「えーっ、ひどい。プロでも外しちゃうことだってあるのに」
「いろいろね……まあそんな話よりも。そろそろじゃない?」
「あ、うん…」
「着替えるんでしょ?」
「そうだね」
藤本はまだなにか話し足りない感じだったが、
部屋の隅っこへ両者は対角に別れ、制服を脱いで着替え始めた。
内舘の方は、ブリーフ一枚になるだけなのですぐに準備完了である。
藤本が着替える様子を横目でちらちらと窺っている。
藤本は、背中向きでいったん全裸になってからBF用のタンクトップとパンツを着用した。
フェザー級での試合出場が決まったので、試合にも使えるBFウェアのお披露目である。
運動能力に優れたスポーツ少女の藤本の容姿に、レスラー風のタンクトップ姿はよく似合っている。
普通の下着との違いは、まず質感がすべすべしていて、肌にぴったりフィットしていること。
このため、掴もうとしても滑って掴みにくく、脱がせるのが普通の下着よりはるかに大変である。
今までのスパーリングではブラのホックを簡単に外されて剥ぎ取られたりしていたが、BFウェアならそう簡単に脱がされない。
また、BF用のタンクトップは、着衣のままの快感攻撃、とくに着衣パイズリを支援している。
胸の谷間で、タンクトップの中からペニスを挿乳させることで、全裸パイズリよりも安定した着衣パイズリが可能なのである。
藤本は今までただの下着、しかもサイズがフィットしていない下着でバトルファックしていた。
それがいま本格的なBFウェアに身を包んだわけだから、
国民的RPGに譬えるなら、ひのきのぼうと旅人の服から鋼の装備一式になったぐらいの変化があるだろう。
それに対して内舘の普通のブリーフは、特にBFの助けにはならない…
ブリーフは、早くもテント状に盛り上がっていた。
藤本は色気があるタイプではなく、また誘惑行為を特に行っていないにもかかわらず、内舘はすでに勃起していたのだ。
初のスパーリングを控えて興奮したのか、それとも藤本の肢体、またはBFウェア姿に魅力を感じたのか?
着替え終わって対戦室の中央に戻った藤本が、対戦相手の勃起に気づかないはずはない。
「……」
「……」
こなれた女子バトルファッカーなら男の生理現象をとがめ、挑発したりからかったりするものだが、
藤本はノーリアクションで見て見ぬふりをしている。
「えっと…ルールとか大丈夫だよね?」
「把握してるはず」
「20分2R、3ポイント制、暴力行為は禁止だよ」
「了解」
「あと、正直条約って知ってる?……どうしよう?」
「聞いたけど……なんか、いいや」
「なしにする?」
「うん」
「じゃあ正直条約はなしで。これでいいかな?」
「うん」
「じゃ、1R20分、スタート!」
内舘にとっては初のBFスパーが始まった。
まず両者は両手を前に出して、グラップリングの試合のように距離を測りあう。
体格的には、フェザー級どうしの一戦なので男子の方が身長、体重ともにひとまわり大きい。
同じクラスだとパワー、体格では男子が上回っているのが普通だが、藤本は柔道をバックボーンに持っている。
藤本が柔道技で組んだり投げたりしてくるのは、男子部員たちにも周知のことである。
「……!」
藤本が手を伸ばして掴みにくると、内舘は手を払いながら横に回ろうとした。
周りこんで横や背後を取ろうとする常套手段である。
藤本はすぐに反応して、自分も回転することで相手の横につき返そうとした。
部屋の真ん中を中心にして、二人がくるりと回転する。
「やっ!!」
藤本が先に仕掛ける。
内舘の前足に右足を掛け、刈りにいったのだ。
柔道の技名でいうと小内刈りである。
「ふっ!!」
しかし体重で上回る内舘は簡単に倒れはしなかった。
刈られようとした足はしっかり踏ん張っている。
足を戻そうとした藤本だが、いいタイミングで肩口を押されて逆に体勢を崩してしまった。
内舘が距離を詰め、外側から足を掛けて逆襲する。
「…っ!!」
崩された藤本は、尻餅をつき、右手で床を押して自分にかかってくる重さに抗った。
柔道ならこの程度の倒れ方では『有効』にもならないだろう。
しかし、柔道黒帯としてのプライドは傷ついたかもしれない。
対戦相手の男子が今までより5kgほど重くなったのが、大きな違いだと感じているかもしれない。
内舘にとってはチャンスである。
すかさず覆いかぶさるように藤本にのしかかろうとする。
上から押さえ込んでしまえば、性感攻撃に移行できるだろう。
藤本は慌てて両膝を折り曲げ、内舘に押さえ込まれないように抵抗した。
打撃ありなら下から内舘の顎をめがけて蹴り上げを放つところだが、もちろん打撃技は許されない。
藤本が尻もち状態のまま両膝を折り曲げたのを見ると、
内舘はすぐに横に回っていった。
サイドポジション狙いだ。…これは、良い動きである。
サッカーというBFとほとんど関係ない競技をやっていたわりに、運動能力とセンスを感じさせる。
サイドポジションを取られるわけにいかない藤本は、内舘の足に下から両手でしがみつく。
なかなかに捨て身の戦法だ。
もし足を自分の腕から引き抜かれてしまったら、藤本は圧倒的な劣勢に立たされる可能性が高い。
「うっ…!」
しかし内舘は足を取られて大きくバランスを崩してしまった。
無理に踏ん張ろうとはせず、自分から藤本の方に倒れこんでいく。
少しもみあうようにして、内舘が上、藤本が下の69ポジションになった。
男子が上、女子が下の69ポジションは男子がやや有利である。
しかし、サイドポジションを取っていれば内舘が圧倒的に有利だったので、藤本がいくぶん巻き返した格好だ。
「はっ……ふぅぅ…!」
69ポジションは互いの性器が目の前にあるので、スパーリングはエロ技の対決へと急展開する。
互いに着衣の上から相手の性器を指でさすると、早くも二人の息の音が大きくなった。
内舘は藤本の閉じた太股に手を差し込んで、無理やり開かせようとし、パンツ越しにクリトリスの位置を探る。
「んっ!!」
藤本はすぐにピクン!と反応して、敏感な肉豆の位置を相手に教えてしまった。
だが自分の弱点を守るために、細かくもがいてみたり太股で内舘の手を挟んだりして邪魔をする。
スゥッ……
下にいる藤本も攻められているだけではない。
間近にある内舘の股間をパンツ越しにまさぐる。
すでに十分すぎるぐらい勃起しているのを確認すると、すぐにブリーフに手をかけて引き下ろした。
ズルッ……
ブリーフと肌が擦れる音とともに、男性器が露出した。
藤本は躊躇なく、剥き出しになったペニスを手で握った。
そして、握りしめたままゆっくりと縦に手を動かしていく。
「くっ……」
内舘は恥ずかしげに快感に足を震わせた。
いかにもバトルファック慣れしていない反応である。
有利なはずの、上の位置にいるにもかかわらず相手に先行されつつある。
試合開始前から勃起してしまうと、序盤の試合展開に大きな影響が及ぶ。
シコシコ……
手コキを受けながらも、内舘は藤本のパンツに指をかけ、強引に脱がせにかかった。
「あっ」
藤本は腰をくねらせて防ごうとしたが、その程度の動きではパンツに掛かった指は外れない。
ヒップの曲線に沿うように、内舘の手が動いてパンツを脱がせていく。
ぺろんとパンツが脱げ、藤本の太股でくしゃくしゃになった。
シコシコシコ…!
藤本は防御を諦め、手コキで攻めるのに集中した。
カリ首、竿を手のひらで握ったまま、手首を利かせて細かく扱いていく。
ぺニスを手から逃がさず、快感を蓄積させていくつもりだろう。
「くうっ」
内舘が声をもらす。
眉をひそめ、苦しそうな、困惑したような表情になっている。
対戦相手に見せないほうがいいような弱みの表情だ。
幸い、69の体勢では直接見られることはない。
しかし、対戦室の壁のうち一面にはバレエのレッスン室のように大きな鏡が張られている。
鏡に映った自分の醜態を自分で見てしまう可能性もあるのだ。
シコシコシコ……
藤本は、動きの止まった内舘のペニスを下からさらに責めてゆく。
内舘も反撃しようと、露出した藤本の股間に指と口を近づける。
藤本は足をぎゅっと閉じて股間を守っている。
力任せに足を割り開かせるのは、ペニスが相手に捕まっている状態では困難だ。
内舘は、人差し指を藤本の太ももの間に滑らせ、隙間から秘処を狙った。
力を込めて硬くなっていた藤本の太ももの筋肉には、それでも弾力があり、内舘の指の侵入を許してしまう。
「あっ!!」
内舘の指先が肉芽にたどりつくと、藤本は嬌声をあげた。
だがそれ以上掻き回されないように、内舘の手を太ももで両側から挟んで邪魔をする。
そして、自分は手コキで攻め続けた。
シコシコシコ…!
「ぐうっ…」
やはり下にいる藤本の攻勢が強い。
早くも藤本の手からニチャニチャと淫らな音が聞こえ始めた。
手のひらで包みこむような手コキは、潤滑液があるとますます威力が上がってしまう。
シコシコ……チュクチュク……
威力を増していく藤本の手コキに対して、内舘の責めは効果が半減している。
このまま続けても、内舘は劣勢になっていくばかりだ。
内舘は69ポジションを諦め、身体を起こして相手から離れようとした。
ガサッ……
立ち上がった内舘と、寝たままの藤本。
だが、藤本は内舘の立ち上がり際に、ペニスから手を離して半脱ぎのブリーフに手を掛けていた。
内舘はブリーフに引っかかっての転倒を避けるために、ブリーフから足を抜くしかない。
ブリーフは完全に脱げ、藤本の手に奪われてしまった。
両者の身体が離れると、藤本も内舘から遠ざかりつつ立ち上がる。
そして、半脱ぎにされていた自分のパンツをちゃんと履きなおした。
「ちっ…」
内舘は舌打ちした。
自分のブリーフは脱がされて奪われてしまったのに、相手はパンツを元に戻してしまったのだ。
自分だけが全裸で勃起チンポを晒していて、相手は凛々しいBFウェア姿のまま。
非常に苛立つ展開になっているのは想像に難くない。
藤本は内舘のブリーフを後ろの床にポトリと落とし、手を自由にした。
当然ながら、返すつもりはないらしい。
試合開始から、両者とも無言で緊張感が漂っている。
最初の攻防で優勢を取った藤本は、もっと言葉攻めを活用してもよいのだが。
二人の距離は3メートル近く離れており、藤本は内舘の勃起ペニスをちらちら見ている。
勃起しきったモノの先には、カウパー氏腺液がねっとりと分泌されていた。
「クッ!!」
内舘は、身を屈めて藤本にタックルで襲い掛かった。
押し倒して、後ろにあるブリーフを奪回し、さらにお仕置きすることを目論んだのであろうか。
…だが、あまりにも直線的で単純な、見え見えのタックルだった。
藤本が十分に備えて、距離とスペースを確保しているところに突っ込んでしまったのである。
ザッ…!
藤本がバックステップすると、内舘は誰もいないところにタックルを見舞ってうずくまる姿勢になった。
藤本は定跡どおり、上から押しつぶすようにがぶって右腕を内舘の首に絡ませていく。
フロントチョークスリーパーだ。
「ぐっ」
内舘は慌てて顎を引こうとするが、藤本の腕はもう喉元に入ってしまっている。
※(だがフロントチョークスリーパーは、脱出されずに締め上げるには相当の腕力が必要だ。
内舘に格闘技の防御知識がないとしても、藤本のパワーで足りるだろうか?
むしろ、無理に締め上げようとせずに素早く背後に回りこんだ方が良いだろう。)
藤本は、右腕で首を抱えたまま、左腕のわきのあたりで相手の腕を抱えてクラッチを作る。
(自分の両手を握って輪のように組み合わせる)
そのままグルンと自分の身体を回転させ、相手の身体ごと回して地面に寝かせてしまった。
ドサッ……
突然何かを食らってしまった内舘は、わけがわからないだろう。
−スピニング・チョーク− かつて柔術マジシャンと言われた男が愛用した技である。
半回転した内舘は仰向けに寝かされ、首には藤本の右腕が食い込んだままである。
藤本は、柔道でいう「上四方」の体勢、つまり相手と逆向きで縦の位置関係になっている。
英語でいうとノース・サウスポジション。
この体勢での絞め技なら、女子が男子をギブアップさせるのも可能で、脱出するのは困難だ。
格闘技ならこのままで一本勝ち。
だが、これはバトルファックである。ここから性技に持っていかなければならない。
ぎゅっ……
「ぐふっ…」
藤本の右腕に力がこもり、内舘の首元に喰い込む。
内舘は自由に動かせる下半身をバタバタして抵抗しようとするが、すぐに動かなくなってしまった。
首が苦しすぎてまともな抵抗もできないのであろう。
「ギブアップ?」
相手が抵抗できないのを確認すると、藤本はギブアップの意思確認をした。
内舘は微かに顔を横に振る。
バトルファックでのギブアップは「イかせてください」と同じなので、ギブアップしたら一方的に責められてしまう。
抵抗の意志ある限り、簡単にギブアップするわけにはいかない。
むにゅん……
ギブアップしない内舘の顔に、藤本はウェア越しに胸を押し付けた。
右腕で首を絞めつけたまま、鼻と口を柔らかな膨らみで塞いでしまう。
「早くギブアップしないと、おっぱいで窒息させちゃうよっ!」
「ふぐーーっ!!」
女の武器で男に辱めを与える、バトルファック特有の責め方だ。
内舘は顔を振って胸から逃れようとするが、首を極められている以上、まともに動かすこともできない。
むにゅむにゅむにゅ
「ゲフッ!ゲホォッ!!」
内舘が噎せ返ると、藤本は顔面から胸を離して息を吸わせた。
ギブアップの前に失神させてしまっては意味がない。
内舘が息を吸うと、藤本はまたおっぱいを顔の上に乗せていく。
むにゅっ!むにゅっ!!
右、左、とビンタをするように乳房を内舘の顔に擦りつける。
首に絡ませた腕にぎゅっと力をこめる。
ギブアップを奪いに行く攻撃的な動作だ。
「ギブアップ?」
「…………」
内舘の反応がない。
藤本に押しつぶされた体勢なのでよくわからないが、もう意識が半ば遠のいているのか。
あまりやりすぎると、審判の立場からストップをかけなければならない。
ぷにゅん…ぷにゅん……
藤本は締めを緩めて、おっぱいの柔らかさを生かした快楽責めに移行した。
「おっぱい、柔らかくて気持ちいい?」
最低限の言葉責めをしながら、内舘のペニスを目で観察する。
ぷにゅん…ぷにゅん……
「うっ……ブフッ……」
内舘の反応は苦しげな呼吸音だけで、快楽に染まった反応は無い。
ペニスも勃起状態は維持しているが、手コキ直後の怒張ぶりから少し大人しくなっているように見える。
おっぱいによる快感刺激はあまり機能していないようだ。
藤本はBFウェアを着用したまま乳技を繰り出したが、ぱふぱふ系の性技は生乳で行った方が効果が高かった。
スッ……
藤本は右腕の絞めを自分から解いて、内舘の首を解放した。
ノースサウスチョーク+おっぱい窒息の複合技でギブアップを奪う計画は断念したようだ。
すぐに身体を滑らせるようにして、内舘のペニスにしゃぶりつこうとする。
再び69ポジションへの移行……ただし今度は藤本が上、内舘が下の69ポジションである。
内舘の反応は鈍い、というかほぼ動けていない。
藤本はクンニリングスを受ける前に、太ももで内舘の顔を挟みこんでしまった。
「うっ……」
内舘が苦しげな声をあげる。
首絞めから解放されてもすぐに顔面を洗濯バサミのように挟まれる。
実力差を見せつけられるような寝技地獄である。
ギュッ……
「ぁぁぁっ……!」
藤本の太ももに力がこもり、大腿四頭筋が浮かびあがる。
顔面を締め付けられた内舘が切なそうに、悲鳴とも喘ぎともつかぬ声をあげる。
「んっ……」
太ももを通して内舘の感情が伝わったのか、藤本も小さく喘ぐ。
そのまま、大きく反り返ったペニスの先に舌を這わせた。
チロチロ……チュプッ……チュプッ……
「ぁぁぁ………ぁぁぁぁ」
藤本の舌が這い回り、亀頭全体を口に含むと、内舘は快楽に喘いだ。
チュプッ……チュプッ……チュポッ……
藤本はやや遅めのストロークで丁寧に首を振りながらペニスをしゃぶっていく。
内舘は何とか脱出しなければいけないのだが、腕で藤本にしがみついているだけ。
反撃の意図も脱出の意図も見られず、快楽に蕩けてしまっている。
藤本が得意とするフェラチオの性感攻撃がよく効いている。
チュプッ……チュプッ……チュポッ……
「うっ……うぉぁっ……」
内舘の腰がぴくりと跳ねる。
藤本は逃げられないように、太ももで内舘の顔をぎゅっと締め付けた。
「はぁあ」
太ももで締められても、内舘はもはや女子のような嬌声をあげるばかり。
自由に動かせるはずの手も、藤本の太ももをさすっているだけだ。
藤本は、ときおり舌で亀頭や裏筋を器用に舐め回しながら、
リズミカルに口腔粘膜でペニスを包み、扱き、撫で、啜っていく。
内舘が抵抗できないまま、藤本の責めはしだいに激しく、的確になってゆく。
チュプッ……チュプッ……
チュパッ…チュパッ!チュポッ、チュパァ…
ジュプッ、ジュルルルルルッ!
「あっ♪…今、ぴくってなったよ。…イきそう?」
「ぁぁぁ……」
内舘はもはや限界のようだ。
これまでにスパーリングで藤本と手合わせした1年男子の全員が、一度はフェラチオでイかされている。
どうやら、内舘も間もなくその仲間入りである。
「じゃーこのままイかせちゃお♪」
藤本は自信たっぷりに宣言すると、がっちり太ももで内舘の顔面を挟みつけた。
そして、大きく息を吸いこむと口内深くまでペニスを呑みこんだ。
始めはゆっくり、だんだん速く頭を動かし、フェラチオでイかせにかかる。
ジュプッ……ジュプ……ジュプジュプッ!
「ああっ……あああ!」
内舘の全身がガクガク震えるが、藤本に上に乗られて脚で挟まれているのを、もう振り落とせない。
藤本の柔道仕込みのグラウンドコントロールは、内舘には手強すぎる。
あとはもう口内に白濁を吐き出すのみだろう。
ジュプジュプジュプッ…
「あ…イく!ギブッ!!」
トントントン!
「え?ギブアップ??」
「ギブッ!!」
内舘の手が藤本の太ももを3度たたき、同時にギブアップを宣言した。
フィニッシュに持ち込もうとしていた藤本は奇妙なタイミングでの宣告に、目を丸くして驚く。
しかしギブアップ宣言を受けたら、速やかに技を解除しなければならない。
藤本はペニスから口を離し、太ももで顔を締め付けるのをほどいた。
…が、ペニスの脈動はもう止まらず、そのまま…
ピュッ!ピュッ!…ピュッ……
藤本の目の前で、精液が噴出した。
「あ、あーっ…」
ピュッ……
「ハァ……ハァ……」
「……」
藤本は内舘の上から退き、大の字のままザーメンを四方に撒き散らす内舘を横目で見ていた。
やがて射精を終えた内舘は、放心状態である。
自らの意志に反した射精の背徳感を味わっているのだろうか。
「…えーっ、こういうの、どうなるの??……せんせー!」
藤本はジャッジングを要求した。
だが、判断に迷うほど複雑な事態ではない。バトルファック初心者には稀によくあることだ。
『ギブアップ行為は有効。
ギブアップ後に反則となる追撃はなかったため、ギブアップ後の射精も通常どおりカウント』
「じゃあ私の1−0で、ギブアップのあとから試合再開ですか?」
『そうだ』
「わかりましたー」
どうせ我慢できないなら、おとなしく射精して1ポイントだけ献上しておいた方がよかった。
こんなギブアップをしてしまったのは自ら「屈服宣言」したようなもの。
格闘技的な苦痛にはある程度耐えられても、バトルファックにおける未知の快楽には耐えられなかったのだ。
「えっと、じゃあ5分間、どうする…どうしてほしいかな?」
「さっきの続き…」
「ん♪ わかったー」
ギブアップして尚、続きを求めるのはすでに陥落した証拠である。
藤本はうれしそうにニッコリ笑って、大の字の内舘の身体の上に跨った。
さっきと同じ、女性上位の69ポジションである。
ティッシュで、飛び散ったザーメンを拭き取って綺麗にする。
亀頭にこびりついた白いモノは舌で舐め取ってそのまま飲み下してしまった。
「あっ…」
射精直後の敏感な鈴口を舌でほじくられ、内舘はうめく。
連続射精に導くには亀頭責めするのが基本だが、1分以内の連続射精はカウントされない。
ルールを把握している藤本は、ゆっくり舌を這わせて亀頭を優しく可愛がった。
チロチロ…チュウ……
藤本は音を立ててペニスをゆっくりとしゃぶる。
敏感な亀頭は優しく愛撫されてもなお時折ヒクついている。
「脚で…挟んで…」
「え?…あっ」
フェラチオに没頭しかけていた藤本に、内舘が懇願した。
藤本は言われたとおり太ももで内舘の顔面を挟みつけた。
ギュゥッ…
女性的な弾力性とアスリート的な筋肉を併せ持った太股に、内舘の端整な顔が埋もれていく。
「ぁぁ……」
恍惚の表情を浮かべる内舘。
もう完堕ちしてしまっている。
幸いなのは、69の体勢なので恥ずかしい表情を藤本に見られることはない…
…いや、あった。
対戦室の壁に張られた大きな鏡を見ながら、藤本はしっかり内舘の顔の位置をチェックしていたのだ。
藤本の太ももに挟まれてアヘっている内舘の姿は、鏡にはっきりと映し出されていた。
「気持ちよさそぉ〜」
藤本はクスっと笑った。
「ね、見てー。脚で首とか隠れちゃって、内舘くんが顔だけになってるみたい」
言いながら、藤本は太股で内舘の顔をきゅっと挟んで傾け、鏡の方に向かせようとする。
内舘は言われるままに鏡の方を向いた、いや向かされた。
そこにはかなり情けない光景が映っているのだが、内舘は惚けた表情のまま快楽に溺れている。
蛍光灯の光を受けて白く輝く藤本の太ももは、健康的で肉づきが良い。
締め技を可能にする筋力を持ちながら、
決して太すぎはしないバトルファックの実戦向きの太ももである。
十分にチャームポイントと呼びうる魅力を備えたポテンシャルの高い生脚だ。
「えい♪えい♪」
自分の太ももに物理的にも精神的にも溺れてしまっている内舘をからかうように、藤本はヒップを振り振りしたり
太ももを交互に擦り付けながらギュッギュッと内舘の顔面を締め付けたりする。
ギュゥゥ……ギュゥッ!!
スリスリ……スリスリ……
ギュゥゥゥッ!!
「苦しすぎたら、教えてね」
藤本は尋ねたが、内舘は首を横に振った。
そして、すべすべしてそうな藤本の太ももをウットリと手で撫でまわしている。
スリスリ……スリスリ……
急にピクン!と、触れられてもいないペニスが跳ねた。
「あっ!勝手に出しちゃダメ」
藤本は慌てて玉袋のあたりを掌で掴んで、射精封じをする。
「ぐぅっ」
「今度はちゃんと気持ちよくしてあげるからねー」
藤本は素早くペニスを口内に呑み込んでしまう。
チュプッ……チュプッ……チュポッ……
そしてフェラチオを再開した。
自分の一番の得意技でイかせるつもりのようだ。
オーバーキルになりそうだが、手加減する気配はない。
チュパッ…チュプッ…ジュルルッ……
69の体勢だとペニスが180°逆になってしゃぶりにくいはずだが、
藤本は舌を巧みに使い、まるで苦にしていない。
太ももで内舘の顔をキュッと挟んだまま、ストロークを速くしていく。
ジュプッ…ジュプッジュプッジュポッッジュルジュルッ!!
内舘のペニスが限界点を軽く超えたのを察知すると、藤本は舌で舐め回しながら
ディープ・フェラで精液を吸い出しにかかった。
ズプッジュププッジュルルッジュルッジュププッジュルルル!!
「あ、あーー!!」
「らひて!このままらして!!」
「ンーーッ!!」
ピュッ!ピュッ!ピュッ……
ピュ……ピュ……トプッ……
チュポッ……チュルルン……
藤本が高速フェラを炸裂させると、内舘はあっという間に射精してしまった。
口内に吐き出された精液の量は多く、藤本は半分以上飲みきれずに手のひらに零した。
藤本の太股に捕まったままの内舘の目は半開きで、白目になっている。
『ダウン!離れるように』
「え!…はいっ」
藤本がダウンカウントを取らないので、筆者がマイクを通してカウントすることになった。
『1…2…3…4…』
内舘は完全に恍惚状態で、大きめの声でカウントしても無反応だ。
10カウントまで数えるまでもなく、KOは確定。
『5……カウントアウト!! 勝者、藤本!』
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「えっ…せんせー!内舘くん、大丈夫ですか?」
『大したことないだろう、起こしてやれ』
「はいっ!」
藤本は内舘の心臓に耳をくっつけて心音を確認すると、
白目をむいている哀れな男の頬をぺちぺちと手のひらで叩いた。
弱めに叩いても無反応だったが、何回か良い音で両手ビンタすると内舘は目を覚ました。
「……???」
「あっ!起きた?大丈夫?…ごめんねー?」
内舘は何が何だかわからないよ、といった表情。
しばらくして状況を理解すると、急に恥ずかしそうに顔を横向けてしまった。
「あっ、えっと、ごめんね、パンツ……取っちゃって」
藤本は内舘のブリーフを持ってくると、ご丁寧につま先から通して履かせてあげようとした。
一方で藤本自身は、BFウェアを脱がされることもなく、乳首やオマンコを完全に晒すこともなく、
イかされることも剛直に貫かれることもなく完勝してみせたのである。
藤本に悪気は全くないだろうが、内舘にとっては屈辱的結果以外の何物でもない。
「……」
「……」
「…………」
「…………」
「はぁ」
「……??」
「人生観変わった」
「えっ」
「バトルファック舐めてた。失礼なことして、すいませんでした」
「えっ?えっ?」
「正直目が覚めた」
「ちょっ……どうしたの?まだ頭フラフラする?」
「いや、大丈夫。…なはず」
「これ指何本かわかるー?」
「3本」
「ほっ……正解ですー」
そういうのは頭の後ろとかに1本隠しておくものじゃないのか。
「また俺は不毛な日々に人生浪費してた」
「やだ…治ってないよー」
「いや、いま治ったから」
「ほんとに?」
「うん。明日から本気出す」
「おおっ」
「違う、違うな……今から!たった今から本気出す」
「すごいすごい!」
「教えてください。バトルファックの技。まだ時間あるでしょ?」
「え、1Rだけで終わったから時間はあるけど…」
「お願いします。特にあの、フワーッとなるやつ」
フワーッとなるやつとは、スピニングチョークスリーパーのことだろうか?
「えっと…練習にはお付き合いできるけど、私じゃ教えられないよ」
「くぅ……やはり、そう簡単には、あの技は明かせないのか…」
「…そうじゃなくて、その、技は先生に習ったほうがいいよー」
「そうか……そうだな。ありがとう」
「いえいえー。基本の技練だったら、今からお付き合いしてもいいよ♪」
「ぜひお願いします」
「攻めるほうか攻められるほうか…攻めるほうがいいよね?」
「ぜひ教えてほしい」
「…教えるっていうか…うん、普通でいいからね?」
得体の知れないところからなんとか会話にもっていく藤本のコミュ力は十代とは思えない…
「じゃあどこを攻める練習しようか…胸かな?それとも…」
「下の方で」
内舘は、あまり胸には興味がなさそうである。
「じゃ、恥ずかしいけど……脱がせるところからね」
藤本は、床に三角座りをした。
内舘はやたら真剣な表情で、藤本のパンツを脱がせていく。
「やっぱり、一気に全部脱がせた方がよかったのかな」
「さっきの?」
「うん」
「こんがらがった時に無理に脱がせようとすると不利になることが多いみたいだよ」
「なるほど」
「特に男の子は、脱がせようとするとき態度に出るんだって、北川先生が言ってた」
「俺も、…出てた?」
「…うん♪」
「そうだったのか……」
「ポーカーフェイスと、経験が大事なんだって〜」
「なるほど…」
まるで筆者は何も指導していないようだが、この生徒が聞いていなかっただけだと主張したい。
「内舘くんはスポーツ万能だし、バトルファックもすぐ強くなるよ〜」
「ありがとう頑張る」
「じゃ、私のこと…気持ちよくしてほしいな♪」
「よし!」
内舘は、三角座りの藤本の股の間に入り、あらわになった秘処へ顔を近づけていった。
「はずかしい…」
「でもこんな所に顔を持ってきたら、バトルファックだと反撃受けるよね?」
「いまは反撃しないよー」
「試合を想定したら?」
「あ…反撃するかも」
「じゃあ…こうすれば?」
内舘は藤本を抱え上げて「まんぐり返し」の体勢にした。
「きれいだ…」
「……はずかしい……お尻は、なしにしてね」
「わかった…吸っていい?」
「お尻以外ならいいよ…」
「チュゥッ、チュルルルッ……」
「ああん…!」
「もうかなり濡れてるね」
「んっ!んーっ!!」
「ここかな?」
「あっ!あっ!あーっ!!」
内舘がクリトリスを舐め始めると、藤本の声が一段高くなった。
「あっ!あっ!…ちょっと、苦しい…」
「ごめん」
「まんぐり返し」の体勢で長く愛撫されたり大きな喘ぎ声を出し続けていると女子は疲れてしまう。
疲れると感度が下がり、かえってイきにくくなってしまう女子も多い。
不自由な体勢に拘束し続けるのはデメリットも多いのだ。
もちろん相手が特殊性癖の持ち主ならば、この限りではない。
内舘は素直に藤本を休ませ、普通に愛撫することにしたようだ。
「指、入れるね」
「うん」
「2本……」
「んっ……んーっ……」
「うわっ……すごい締まる」
「あっ、ごめん……痛くない?」
「いや平気だけど……すげぇ、全然違う」
「…??」
全然違うとは、過去に身体を重ねた女性と比べているのだろうか?
内舘の全体的な行動から、バトルファックは初めてでも通常の性行為の経験はありそうだ。
「すげぇ…指2本にキュウキュウ締め付けてくる」
「へへ……もうちょっとできるよ、キュゥーって」
「うおお!こんな所にチンコ挿れたら……」
「もう……まだダメー」
「いやわかってる。もっと修行を積んでからいつの日か…」
「大げさだよー。私もまだ1年たってないからね?」
「でもこれ、名器ってやつでしょ?キンチャク?カズノコ?」
「んーん。それは生まれつきので、私はトレーニング」
「トレーニング!」
「内舘くんもペニスのトレーニングしたほうがいいよ〜」
「サボってた!…でも今日から全力で取り組む」
「うんうん♪お互いがんばろうねー」
二人とも根っこのところがスポーツ系なので、練習態度が熱心なのはいいことだ。
内舘については心がちゃんと入れ替わった場合の話だが…
「でもこれ…すごい締まるぶん、膣内の仕組みがわかりやすい」
「あっ……あん!……そこっ……」
「これが…Gスポット?」
「んーっ!!んーっ!!!」
「ふ…そうなんだ。今までわかんなかったけど今日はすぐわかった」
「あっ、あっ、そこ、ダメっ!!!」
「え、もうちょっと練習させてよ。ほら、こんな感じじゃない?」
「あっ、あっ、あっ、あっ!!」
「指でぐりぐりしてるんだけどこんな感じでいい?」
「あっ、いい、いいっ!気持ちいいよ!あっ!あっ!あっ!!」
「クリトリスも舐めるよ。こっちは場所もわかるから」
「ひゃっ!あっ!あっ!あっ!あーっ!!」
「ペロペロチュプチュパクチュグチュグチュグチュ!!」
「あーっ!あっあっあっあっ!だめっ!もう練習にならないからだめーー!!」
「大丈夫、すごい練習になってるから」
「あーーーっ!あっ、あんあんあっあっあっあっイっちゃう、イっちゃうよーあっあっあーっ!!」
「イけっ、イっちゃえよ、ほら、もっと指締め付けながらイっちゃえ!」
「あっ、あっあっあっあっあっあっイく…!
んっんっんっあっあっあっんっんっんーーーーーーっ!!!」
内舘のGスポット愛撫とクリトリス舐めで、藤本は身体を震わせながら絶頂した。
………
……
…
「はぁっ、はぁっ、はぁっ…………」
「…お疲れ様、ありがとう練習つきあってくれて」
「はぁはぁ……どういたしまして……」
「こういうのを実戦で……まだまだ、道は遠いな」
「……そうかなあ?」
「うん」
「なんか…内舘くんって危険なにおいがする……」
「何それ」
「強くなりそうな気がする…女たらしになりそう!!」
「やめてくれよこんなに弱いのに」
「私としては、さっきぐらいの強さのままでいいよー。ふふっ♪」
「さっきのことはもう忘れたい」
「あはは」
…以後は会話のみで、スパーリングは終わりとなった。
スパーリング自体は予想どおり藤本の圧勝であった。
藤本はそろそろ上級生とスパーリングさせても良さそうだ。
内舘はこれを機に奮起してもらいたい。
座学より実践で伸びるタイプなのだろうから。
二人が後片付けを始めたので、筆者は画面を別の対戦室に切り替えることにする。
【終】
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