控室にある1枚の鏡。
何人の女性の顔を映し出したのだろう。
時には笑顔、時には不安、時にはうつろ、時には…
今、私はどんな顔をしているのだろうか。
恐れ?期待?不安?希望?
鏡に映る自分の瞳をじっと見つめ、そこに映る自分を理解しようとしていた。
「時間です。」
組織の人間が私を迎えにきた。
身に着けたのは、あの日、屈辱と快楽を吸った赤いビキニだ。
どうしてこれを選んだのか、自分でもわからなかった。
身に着けられるコスチュームは、持参しても用意してあるものを使ってもかまわない。
なぜなら、リングに上がる前にきちんとチェックが入る。
賭けにも使われている試合。へんなケチが付けられては、組織も面倒に巻き込まれるからだ。
そして私と組織の人間は、コスチュームに何もないことを確認し、サインを交わした。
「これから一切のことは、組織は関与しないことと、契約通りにすることを誓う。」
そう、負ければまたあの屈辱が待っている…。私だけではなく、姉までも…。
パンっ!
一切の迷いを振り払うかのように、顔を両手で叩き、髪をポニーテールに結んだ。
(お姉ちゃん!)
廊下を進むと、水銀灯に照らし出された広い部屋に着く。何度も通ったこの道。
今日で最後だ。それはどんなことがあっても変わらない。
部屋の真ん中にはいつものリング。そして…
「よーっ!待ってたぜ。準備はいいかな?」
相変わらず下卑た声と、大きな男、そして見れば見るほど奇妙なマスクを被った男がいた。
「…ピエロ…。」
あれから3日が過ぎていた。
「優香…どうして…。」
ピエロのリング下には、赤い首輪を付けられた姉がいた。
「大丈夫だよ。お姉ちゃん。今助けるからね。」
3日前のあの日、姉を助けようとリングに飛び込んだが、組織の人間に邪魔をされた。
「助けたいなら、こいつに勝ってからにしろ。」
「へへへ!俺は、今やってもいいんだぜ。」
「ダメだ。お前の精力を考えると、高城優香が不利だ。お前は今日、何度も射精してるだろ。」
「おや?組織はこんなお嬢ちゃんの味方なのかい?」
「いや。われわれはただ公平な仕事をするだけだ。」
組織は同情するような言い方をしているが、もちろんそれはちがう。
こんな美味しい試合を今するようなことをしては、もうけにつながらない。それだけだ。
「3日後、2人の試合を組む。高城優香、お前が勝てば姉も開放し、賞金も10倍としよう。その代わり、負ければわかってるな?」
姉を助けるには、断ることはできない。いや、私は最初から断るつもりはなかった。
「わかってるわ。受ける。」
「ひゃっはー!こいつに勝って、姉妹とも俺の肉奴隷にできるなんてなぁ…」
「…勝つわ!お姉ちゃんのために!」
「何言ってるんだよ。あん時、チンポ欲しいって泣いてわめいたのはだれだよ!」
「………」
私は何も言わず、ただ、ピエロを睨み付けた。
「おーおー。怖い顔しちゃって。その顔がヒィヒィ言いながら崩れていくのが楽しみだ!。」
笑いながらヤツは去っていった。
リングポストに額を押し付け、その時が来るのを待つ。
様々なことを考えながら、今日、この瞬間を迎えた。
ビーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!
試合開始のブザーが響き渡る。
合図と同時に私は中央に振り向く。
「!!!!っ」
目の前にはピエロの顔があった。
(しまった!詰めてきてた!)
自分では思っていなかったが、相当神経質になり、体がうまく動かない。
「くっ!!」
身体を捻り、反転させてコーナーから何とか逃げだすものの、ピエロは必要に追いかけてくる。
「おせーなぁ。おら、どうした!」
足を踏ん張り、力比べの形になる。いや、正確にはさせられる。
力に自信がない私は、どちらかというとスピードで先手をとるタイプだ。
だが、前回も、今回もピエロにいいようにさせられる。
「オラっ!オーラ!!」
ピエロが力を込めて、私を押し倒そうとする。
それをさせないように、私は必死にこらえ、柔軟を活かしてブリッジでしのぐ。
「ほぉー。柔らかい身体だなぁ。」
ケタケタと笑いながら、私のお腹の上にまたがり、まるでおもちゃを扱うように弄ぶ。こちらは必死だというのに。そして…
がしっ!
「!!……っ!」
私の両胸を、ピエロの大きな手で鷲掴みにしてきた。
その刺激で、ドサっとブリッジが崩れてしまう。
男の指1本1本が、一流のピアニストのように、しなやかに、力強く動いてくる。その動きはまるでそれぞれに意思があるごとく、艶やかに、いやらしく私の胸を攻めたてていく。
「ハァ…んっ!!……んん!っ…くうっ…ふあぁ…。」
「はっ!もういい表情してるぜ。かわいい顔しやがって。」
「うる…ふぁ!!…っさい…」
「おおーこのおっぱいも久しぶりだなぁ。友紀より小ぶりだが、弾力や張りがあっていい揉み心地だ。」
姉の胸と比較をされることが、妙に恥ずかしくなり、思わず顔を自分の腕で覆ってしまう。
「ん?どうした?恥ずかしいのか。あっはっはっは!そら、そら!!」
私の心を見透かしたかのように、より激しく、より力強く私の胸を揉みしだいていく。
そのうち、ピエロは私の秘部の筋を、水着の上からなぞってくる。
「!!?」
「どうした?Mちゃんよー。もう濡れてるのか?」
(なんで…お姉ちゃんが見てるのに…)
心では拒絶しようとするも、体は感じていることを否定できない。
それは、この間、ピエロにいいようなされたからなのか、それとも、自分が助けたいと願う姉の前での痴態だからなのだろうか。
いずれにしても、ピエロに私の身体をいいように弄ばれていく。
シュっ!…シュルル!…ズルっ!!
「きゃあっ!!や、まだ!!…」
ピエロが私のビキニをはぎ取り、生まれたままの姿にさせられる。
身体からは汗がにじみ出て、顔は紅潮しているのが、自分でもわかる。
「勝負はどうしたんだよ?え?なに興奮してるんだよ!」
「…こ、こうふんなんて…くうう…」
「こんなにエロい身体しやがって、なにがしてないだ…よ!」
「ふあああ!!!」
ピエロが覆いかぶさり、小ぶりな乳首に吸い付きながら、秘部を指で弄び始める。
クチュ…っちゅぴ!!…っグチュ…!!
「ふぁ…ダメ…!くあ…んん!!」
ダメだとはわかっている。わかっているものの、声と愛液が溢れてしまう。
「なーにが、お姉ちゃんだよ。やっぱりほしいんだろ?。すっかり準備OKって感じだぜ。」
「んふっ…んん!。あ…アア!!!」
「お前の負けだよ。俺のものだ。友紀もお前も!」
私の秘部にピエロの指が挿れられる。
クチュクチュクチュクチュクチュクチュクチュ……………
水音が室内中に響き渡る。
私の身体は悔しくても、ピエロの前にだらしなく足を開き、すでに降伏しているかのようだ。
「ふぁあっっっ!…アアアア!!っっ!ひあああ……!!」
(…イヤ…だめ、もう、もううう…)
目の前には、私を堕とした肉棒が熱を帯びて固くしている。
(…ほし…い)
頭の中、あのペナルティーの瞬間が浮かぶ。
(おち…んち…)
「優香あああ!!!!!!愛してるわー!」
(!!!!)
声の方を向くと、姉が涙を流しながら、私に…
「愛してる!だから、もう、もう!!いいの、優香、にげ…」
(おねえ…ちゃ…)
「おーおーなんだぁー?麗しの姉妹愛かあ? 意味わかんねーよっ!
お前たち2人をこの後…」
「愛してる!、愛してるの!優香、優香!」
「うるせーんだよ!姉妹で愛だのって意味わかんねーんだよ!」
(………おねえ…ちゃん)
少しだけ
意識が
戻る
仮面の下でもわかるほど、顔を赤くし、怒りに満ちたピエロがいた…
(なんで…こいつ…)
「ハァ…あぅ…ピエロ…さん…」
「あっ?どうした?イッちまいそうかな?」
「ハァ…ハァ…愛してるよ。ピエロ…さん」
私は必死に手を伸ばし、ピエロの頬に手を添えた。
「…あぁ?降参…」
「ううん、ちがうの、愛してるの!」
「っっっ!!!うるっせー」
間違いない。
ピエロは女を奴隷のように思ってきた。下だと見てきた。
だから、異性からこんな風に言われたことも思われたこともないのだ。
「ピエロさん、いいよ、もっと…そう!っ」
私は最後の力を絞って、身体を起こし、まるで恋人に寄り添うようにピエロに
身体を寄せた。
「…やめろー」
あのピエロが狼狽している。
私から離れ、距離をとってきた。
「愛なんていらねーんだよ!女なんてなぁ、チンコ咥えて、よがってりゃあ…」
「ううん、ちがうよ。気持ちがつながってるとね、とっても気持ちいいんだよー」
恋人モード
私をここに紹介してくれた人が得意にしていたもの。
…………
「ヤ、やめろ…ふあぁああ!!」
気づけば、ピエロを押し倒し、私はピエロの肉棒を咥えていた。
「ピエロさんのここ、すっごく熱くなってるの。私も、感じちゃう…」
優しく、ピエロがどうすれば気持ちいいのか。
恋人を、大切な人を思うように愛撫をする。
「や、やめ、やめろーーー!!!」
「いいよ。ピエロさんの私にください。お願い。好きだから、ください」
「ぐあ、あ、あああ、あああ!!ぅ…」
ピエロの肉棒は震え、身体中から汗が吹き出しているのがわかる。
愛おしい人が気持ちよくなるように、丁寧に、優しく…片手で肉棒を握って
擦って、ピエロの乳首を舌でいじってあげると…
「あ、あああ!ぐああああ!!!!!!」
「出そう?いいよ。好き!好きだよー!!出してください。」
「…………こんなぁあああ!!!ウ、ソ、だぁ…ぐあああああああああああ!!!!!」
肉棒が弾け
精液が噴水のように吹き出してくる。
「…ふああっ!ぅああっ!ふあああっ!!…すっごい、いっぱい吹き出してくる…。」
最後の一滴まで搾り取るように、脈動に合わせて手で絞る。
ペロっ…
「おいしーですよ。やっと、出してくれたね…」
「グゥ…があっ…ふううう…ふうう…ふううう…」
ビーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「勝者、高城優香」
室内に勝者のコールがされる
「お姉ちゃん!!」「優香!!」
リングから飛び降りると、私は姉と抱き合った。肩を震わせ、泣きじゃくった。
「バカなことがあるか!!こんな、こんな!!やり直せ!!!」
リングで息を切らせながら、ピエロが叫んでいる。
「お前たち2人はなー!俺の、奴隷なんだよ!!一生奴隷なんだよ!!」
「…じゃあ、奉仕してあげるわよ、ピエロ!」
姉が笑みを浮かべて、ピエロに語りかける
「お姉ちゃん!もう!」
「大丈夫よ…」
というと、私に耳元でヒソヒソと囁いてきた。
「……ね。」「うん。」
1時間後
「…や、やめろー!」
「あら、奴隷なんでしょ?愛してますわ、ピエロ様」
姉は何度も射精した肉棒に舌先を這わせながら、肉棒をもてあそんでいる。
「素敵ですわーもっと、私を愛してください。」
「ピエロさん、私にも―」
ピエロにキスをしながら、全身を舐める私。
「やめ、もう、やめてく…」
「ねえ、優香。愛するピエロ様のコレ、2人で…」
「うん!」
まだ固く反り返っている肉棒に、2人で舌で舐めると、大きく震えだす。
「んふ、優香、私もあなたが好きよ!」
「お姉ちゃん!」
姉がピエロの肉棒を扱きながら、私にキスをしてくれる。
一番の至福だ…
「お前たち、やめ、俺の…くあああああ」
「ピエロ様、私たちにいっぱいかけて下さい」
ジュッジュッ
ジュッ
ジュッ
ジュッ
姉のしごきが速くなる。ピエロは腰を上下にゆさゆさと…
「や、め、もう、でな…うくううううう!!」
「あれー?いっぱい出すって試合前に言ってたじゃない?どうしたのぉー」
「だ、めだ、も、もうう!!!!」
私はというと、先っぽを咥えて、チロチロとなめながら、姉の動きに合わせて攻める。
「んふっっピエロさん!どうぞ!!!」
「……ぐああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」
この日1番の量が吹き出し、ピエロはそのまま失神したようだ…。
「…お姉ちゃん…」
「優香、ありがとう…さ、帰りましょ!!!」
姉と肩を寄せ合いながら、リングを降りて
…やっと、帰れる…
……数日後
「優香、優香??いる?」
部屋に入ってきたのは姉だった。
「なあに?」
「そのね、優香、ありがとう!私…」
「ううん。」
ごはんよー
「はーい、いこ」
やっと戻った日常。これが、幸せだと気づいたときだった。
……The End?
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