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乳魔ゲーム 序章

「はぁっ、はぁっ、はぁっ……ぐうぅぅ……!」

「あらあら、そんなに興奮なさって。まだ何もしていませんのに……ふふふ」

キングサイズのベッドが置かれた、広々とした豪奢な寝室。
俺はそこで、一人の女と対峙していた。
目の前で悠然と微笑む女を睨みつけながら、俺は激しく息をついていた。
全身が熱く火照り、喉はやけつくようだ。
額からはダラダラと汗がこぼれている。
心臓はドクドクと早鐘を打ち、両足は震えて今にも膝をつきそうな状態。
それでいて、股間にだけは異常なほど力がみなぎり、ペニスはギチギチに勃起していた。
心臓から送り出される血液が、すべて股間に集まってくるように思えた。
勃起の先端から先走りの汁がジクジクと漏れ出し、根元からはマグマのような熱い衝動が絶えずこみ上げてくる。

女は一糸まとわぬ姿で俺の目の前に立っていた。
激しい興奮状態で息を荒げる俺を、女は穏やかな微笑を浮かべながら見つめていた。

「く、くそっ……なぜだ……こんな、ばかなっ……!」

自分の置かれた状況が不可解だった。
これでも俺は、淫魔ハンター協会所属の正ハンター、それも百戦錬磨の熟練ハンターだ。
そして、目の前で対峙している美女は、今回のターゲット――つまり淫魔だ。

淫魔とは、人間の男を犯してその精を吸う魔族で、例外なく美しい女の姿をしている。
淫気と呼ばれる強力なフェロモンで人間の男を誘い、極上の快楽と引き替えに精液と生命力を奪うのだ。
吸精された男は、最悪の場合死に至るか、淫魔たちの世界に連れ去られて「精奴隷」にされてしまう。
しかも淫魔の肉体は、外部からの物理的干渉を一切受け付けない。ただし性行為だけは例外だ。
したがって、彼女たちに対抗しうるただ一つの手段は、バトルファックで(こちらがイかされる前に)絶頂させることだった。
俺たちはそのために特殊な訓練を積んだ戦士であり、俺はその中でもトップクラスの実力者。
今まで倒した淫魔は数知れず、その中には上級淫魔も含まれる。
とりわけ耐久力と精神力なら文句なしの一流だ。

――その俺が、まさかこんな醜態を演じることになるとは。

「くすっ……もう私の体に夢中のようですね。とってもいいお顔ですわ。ふふふ、我慢できないのでしたら、私を見ながらオナニーしてもいいのですよ?」

「ぐっ……!」

女の挑発的な言葉が、ますます俺を興奮させる。
普段なら軽く受け流す程度の挑発が、今の俺にはたまらなく誘惑的だった。
それほどまでに俺は、目の前の淫魔の裸体に完全に心を奪われていた。
おまけに寝室に充満する濃厚な淫気と甘い香りが、俺の興奮と陶酔をますます強めた。
熱を帯びてドクドクと脈打つペニスは、すでに射精寸前だ。
言われるままに勃起をしごきそうになるのを必死にこらえながら、俺は目の前の敵をにらみつけた。

……いや、にらみつけたつもりだった。
実際には、ますます目を血走らせて目の前の裸体を凝視してしまった。
それも、女の体の一部分を。
 
(だ、だめだ……目をそらせない……!)
 
上級淫魔のご多分にもれず、彼女が絶世の美女であることはいうまでもない。
人間の女でいえば20代後半くらいで、その女神のような美貌には、慈愛と母性と淫魔特有の艶やかさが見事に同居していた。
艶やかに波打つブロンドの髪も、雪のように白い肌も非の打ち所がない。
肉付きのよい臀部、むっちりとした太腿、それらとは対照的に細くくびれた腰も魅力的だ。
だが、そこまでなら、他の上級淫魔とそれほどかわらない。

俺が今まで相手にしてきたどんな淫魔とも違う、彼女の特徴。
美しく淫らな彼女の肉体の中で、もっとも際立って目を引く箇所。
俺を一目で魅了し、たちまち射精寸前にまで追い込んだもの。


――それは彼女の乳房だった。


一つひとつが人間の頭より大きく、むっちりと前に張り出した艶やかな豊乳。
その見事な左右の膨らみの先端、ちょうど乳首があるはずのもっとも魅惑的な部分に、彼女は意地悪く両手を添えていた。
いわゆる“手ブラ”のポーズで乳首を隠しながら、挑発的な視線を送ってくる。
深い闇を形成する胸の谷間からは、たまらなく甘い匂いが漂ってくる。
その甘い匂いが俺の脳を溶かし、甘美な陶酔へと誘う。
それらは視覚と聴覚を同時に責める強烈な催淫攻撃となって、俺を責め苛んだ。
ズボンの下で存在を主張するペニスが、苦しげにわなないていた。

「あら……苦しそうですね。今、楽にしてあげますわ……ほぉら」

女が両手を乳房からどけた。
隠されていた魅惑の部分が、俺の目の前にさらされる。
豊満な白い乳房の先端を淫らに彩る、艶やかなピンク色の乳首。
大きめの乳輪はいやらしくぽってりと膨らみ、先端はピンと勃起していた。

「う、ぐおぉぉぉ……!!」

完全に露出した淫靡な乳房を目の当たりにした瞬間、熱いマグマがペニスからはじけそうになり、俺はたまらず両手で股間を抑えていた。

「あら、そのままではズボンの中で漏らしてしまいますわ。さ、服を脱いで下さいな」

「あ、ああ……」

まるで失禁寸前の幼児のように、前かがみの姿勢で股間を抑えながら震える俺。
そんなみっともない俺の姿を見て、彼女は慈母のように優しく微笑んだ。

「慌てなくていいのですよ。さあ、ゆっくりベルトを外して……」

俺は気がづくと、言われるままにベルトを緩め、ズボンとパンツを下ろしていた。

「うっ、くぅぅ……!」

「ふふっ……もう射精寸前のようですね。先端からおつゆを漏らして、
ピクピクと震えて……かわいらしいこと。くすくす……」

淫気を含んだ女の視線が、俺のペニスにじっとりと注がれる。
その視線に反応して、ペニスがビクンッと脈を打つ。

「あ、あぐ……!」

「ふふふ……」

彼女が楽しげに笑うと、目の前の豊満な爆乳がプルプルと震えて、いやらしく膨らんだ乳首が妖しく踊った。
それはまるで、罠に落ちた哀れな男のことを、双つの乳房が笑っているようだった。


――乳房が、乳首が、おっぱいが淫らに笑う――。


「さあ……もう限界なのでしょう?まずは一回、イかせてあげますわ」

淫魔が俺に近づいてくる。

――たゆんっ、たゆんっ

目の前で淫らに揺れる双つの膨らみ。
乳房から漂う甘い香りがぐっと濃厚になり、俺の脳内をますます深く陶酔させる。

――ああ、もう逃げ場はない。おっぱいから逃げられない――!


「はぁい、つ・か・ま・え・た♪」

 
むにゅううぅぅぅぅぅぅん!


「んむああぁぁぁぁぁぁぁ!!」

顔面を柔らかな乳肉の谷間に包み込まれ、俺は絶叫していた。
そして次の瞬間――!

「ほぉら、イきなさい」


にゅるんっ、むちむちぃぃぃぃ!


「あ、あひいいいぃぃぃぃ」

限界まで勃起していたペニスが、むっちりとした感触と温もりに包まれた。
ああ――太腿にペニスを挟まれたのか。と思った時、俺は絶頂へと押し上げられていた。

どぴゅるるるるるっ、ぴゅぴゅーーーーーーーッ!!

溜まりに溜まった精液が一気に噴出し、ペニスから脳へと快感が駆け上がってくる。
俺はそのあまりの快感に、胸の谷間で悲鳴をあげていた。

「あんっ、すごい勢い……それに、とっても熱いわ……ふふふ」

「あああああぁぁぁぁ!き、気持ちいい、ああッ!ああッ!」

射精しながら必死に腰を振る俺。
柔らかな乳房に顔を包まれる天国を存分に味わいながら、俺は腰をヘコヘコと前後させてペニスを太腿に擦り付けていた。

「ふふ……いい子ね。好きなだけ射精していいのよ。ああ……とってもいい香り……上質な精だわ」

まるで幼児のように涙と涎を垂れ流しながら、俺は乳房の谷間で快楽に泣き悶える。
淫魔ハンターとしてこれ以上ないほどの醜態をさらす俺を、彼女は慈愛に満ちた表情で見つめながら、優しく抱きしめてくれた。

びゅるるるるッ!びゅくびゅくびゅく!

優しい瞳に見つめられながら、俺は彼女の太股に射精し続けた。
射精しながら、俺は自分の敗北を悟り、そして敗因を悟った。
要するに俺は、敵を知らなすぎたのだ。


――「乳魔」という種族の恐ろしさを知らず、無謀な戦いを挑んだ時点で、俺の敗北は確定していたのだ。


※  ※  ※


「あんなにいっぱい出して、疲れたでしょう?少し休んだ方がいいわ……」

「あ、う……」

淫魔は白いガウンを身にまとい、豊満な肉体をひとまず隠すと、寝室の中央に置かれたキングサイズのベッドまで俺を運んだ。
あまりにも強烈な絶頂の余韻で全身が脱力し、俺は身動きできない状態だ。

「申し遅れましたわ。私は乳魔のレイラ。
あなたのような優秀なハンターさんが来て下さるのを、心待ちにしていたのですよ」

穏やかで優しい慈母のような笑顔は、やはりとても魅力的だった。
だが所詮は淫魔。俺たち人間とは敵同士。
そして俺は戦いに敗れ、今から吸い殺される身だ。
今さら名前など知っても仕方がない。

「ねえ、これでわかったでしょう?あなたたち人間の男がどんなに訓練を積んでも、私たち乳魔には絶対に勝てないわ。
他の種族ならまだしも、乳魔はイかせ合いでは無敵なの。
だって男の子は、みんなおっぱいが大好きで、おっぱいには絶対に逆らえないのだから」

脱力して寝そべる俺の頭を撫でながら、レイラは子供をさとすように優しく語りかけてくる。
俺はその優しい声色を聞きながら、ここに来るまでのことを思い出していた。


所属するハンター協会から、今回の仕事の依頼を受けたのは3日前だった。
場所は街の郊外に広がる森の中、大きな洋館に数人のメイド淫魔を従えて乳魔が住んでいると聞いた。
今のところ街を襲う気配はないが、放置しておくのは危険だし、かといって並のハンターでは餌食にされてしまう可能性がある。
それに乳魔は未知の種族で、あまりその生態や性質はよく知られていない。
性格はだいたい温厚で、乳房や母乳を用いた責めを得意とするらしいが、それ以外は不明。
そこで、今回は調査・偵察を兼ねて、熟練ハンターの俺に依頼がきたというわけだ。
乳魔の正体をつかみ、可能ならばその場で始末せよ、とのことだった。

かくして俺は淫気を追って森の中を進み、この洋館にたどり着いた。
そして無謀にも真正面から乳魔に勝負を挑み、完膚無きまでに敗れたのだ。
もはや俺は、この美しい乳魔――レイラに精を吸い尽くされて果てるのみ。


「……ろせ……」

「ん?なにかしら?」

「は、はやく……吸い殺せっ……!」

「まあっ、吸い殺すだなんて……私は乳魔よ?そんな残酷なこと、絶対にしないわ」

レイラは頬に手を当てて、心底困ったような表情で答えた。

「じゃあ、どうする……つもりだ……?せ、精奴隷にするつもりかっ……!」

「うふふ……それも悪くありませんが――」

「ひあっ!」

レイラの細く白い指が、勃起したままの俺のペニスの裏筋をいやらしく撫であげた。
尿道に残っていた精液がとろりと先端からこぼれ、彼女はそれを指先で掬って口に運ぶ。

「ん……やっぱり、とても上質なおいしい精……気に入りましたわ。でも、せっかく来てくださったのだし、これで終わりでは面白くありませんわ。
少しルールを変えて、もう一度私と勝負なさらない?」

「な、何だって……?」

俺は突然の提案にとまどいながら聞き返した。

「次の勝負に負けたら、今度こそ私のモノになっていただきますわ。
でも、普通のイかせ合いでは勝負になりませんから、次はもっと別の方法で決着をつけましょう」

「別の……方法?」

「ええ。でもその前に、今の勝負で負けた分のペナルティは払っていただきますわ」

そう言うと彼女はベッドの脇に腰を降ろし、俺の体の上に手をかざして、なにやら呪文のようなものを唱え始めた。

キィィィィィィン!

「!?」

淡い紫の光が乳魔の手から放たれ、俺の全身を覆い――次の瞬間、信じられないことが起こった。

「う、うわあぁぁぁぁ!」

俺の手足が突然、縮み始めたのだ――!
はじめまして、イオリと言います。
いろいろ悩んだ末、乳魔モノで一風変わったBFを描いてみようかと思いました。
この先、基本的にママショタ&幼児調教の描写が多くなります。
というか一方的に乳魔に可愛がられる感じです。
あとやっぱりおっぱい成分多目でいきます。
内容的には、乳魔スレで活躍しておられるオパイ氏の影響を明らかに受けてます。

あんまり頻繁に更新できないかも知れませんが、楽しく書けたらいいな〜と考えてます。
拙いSSですが、感想など頂けたらうれしいです。

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