性闘士 第九章 コウ BAD END
<2.ナノをイカせる>
先述した通り、ナノはここ最近闘った中では最弱だ、まともにやれば負けることはない。
ヒルは厄介だが、さっさとイカせてしまえば大した問題ではないだろう。
俺は意を決して上体を起こすと、ナノの両肩を掴み体重をかけ、床に横たわらせた。
抵抗はあったものの力が戻った俺に敵うはずもなく、ナノはじきに抵抗をやめた。
その代わりにヒルによる攻めが再開される。
大人しくなったナノを組み伏し、両の太ももを腕で絡め取る。
俺は上体をできるだけナノから離し、しとどに濡れそぼっているヴァギナに舌を這わせた。
本当は冷気をまとわせて攻めたいところだが、念話同様に魔力の性質を変化させるには相応の集中力が必要なのだ。
敏感になっている三箇所をしつこく刺激されているこの状況では不可能だ。
コウは魔力をまとわせた舌の全体を使って、ナノの秘部を舐め上げる。
ナノは今までに感じたことのない強い快感に、体をビクンと震わせ反応した。
「すごいな、もうこんなに濡れてるぞ。」
ナノは腕で口を押さえ、コウから顔を逸らして攻めに耐えている。
彼女の白い肌は赤く染まり、荒く浅い吐息を漏らしている。
完全なる立場の逆転に俺は興奮を覚え、本能の赴くままにナノのヴァギナにむしゃぶりつく。
膣口からは粘性が増した愛液がとろりと流れ出し、萎えていた俺のペニスが硬さを取り戻す。
自身に訪れた変化で、冷静さを取り戻した俺の頭に一抹の不安が過る。
淫液がもたらす効果は淫気に比例するのだ。
このままのペースでいけば、どう考えても俺に敗北はない。
俺は弱気な考えを片隅に追いやり、攻めを激しくしていく。
「んっ…んぅっ……はあっ、はぁ」
ナノは口を押さえ、必死に喘ぎ声を漏らさないよう我慢している。
時折わざと大きな音をたて粘性の高い愛液をすすってやると、ナノは羞恥に悶えた。
「淫魔ってのは性のスペシャリストじゃなかったのか?」
俺はナノの対抗心を煽る為に、余裕の笑みを浮かべる。
俺の目論見通りにナノが反論しようと口を開けた瞬間、いやらしく突起しているクリトリスをつまみ上げた。
「ひあぁぁっ……んんんっ」
突然訪れた肉芽への刺激に、ナノの口から嬌声が漏れ出る。
ナノは腕で口を強く押さえ、これ以上痴態を晒すまいと耐え忍ぶ。
その行動はコウの加虐心を増幅させ、更に攻めが激化する。
今の刺激で集中力を欠いたのだろう、延々と蠢いていたヒルたちの動きがとまった。
このまま一気にイカせてしまおう。
俺は、抵抗する力が残っていないナノを片腕でいなし、逆の手で優しくクリトリスを愛撫する。
先ほどよりも濃度の濃い愛液が大量に溢れてきた。
むせかえる程に濃厚な愛液に触れ、俺の舌がびりびりと痺れる。
「こんなに濡らして…人間の愛撫は気持ちいいか?」
立場を自覚させる言葉を投げかけ、俺は熱心に愛撫を続ける。
ナノの膣口はパクパクと開閉し、膣壁は舌を更に奥へ誘おうと貪欲に蠢いている。
過剰に分泌された愛液が舌にたっぷりとまとわりつき、淫らな水音をたてる。
コウのペニスは既に硬く張り詰めており、鈴口から溢れ出るカウパーは相当な量だ。
お互い着実に絶頂へと上り詰めていくが、性器への攻めを受けていないコウに分がある。
俺は早くイカせてしまう為、クリトリスに吸いつこうとしたが、開いた口からは思わず喘ぎが漏れた。
ヒルが動きを再開したのだ。
刺激を5倍増しで受容するという液体が何度も流し込まれ、馴染ませるように分厚い舌が這い回る。
快感があっという間に膨れ上がっていき、俺はとうとうナノを拘束する力さえ失ってしまった。
「はあ、はあ……ヒルの動きがオートになったの。
私が一定時間操作しなかった場合、勝手に切り替わる。」
ナノは立ち上がり、火照った顔で俺を見下ろした。
俺は惚けた頭で打開策を考えるが、快感に塗りつぶされていく。
「オートになると、いたぶる楽しみがなくなっちゃうから嫌い。
とはいえ、君にはたっぷりお返ししなくちゃね。」
先程までとは全然印象が違う。
変なスイッチが入ってしまったのか、流暢に言葉を紡ぎ、唇を三日月のように歪ませて加虐性の持った笑みを浮かべている。
ナノはスペード形の尻尾の先を開き、クンニの体勢のまま身悶えしているコウの臀部目掛けて強烈な媚薬をふりかける。
強い催淫性を持った液体で菊門をほぐされ、コウは喘ぎを漏らす。
十分になじませたところで、ナノはコウを仰向けに寝かせた。
「覚悟はいい?
たっぷりよがらせてあげる。」
ナノはコウに添い寝する形をとり、優しく手コキを始めた。
カウパーをすくい、竿に塗りつけながら丁寧にしごく。
それと並行して、ナノは俺の首筋や耳へ紅い舌を這わせる。
じわじわと、しかし確実に射精へと導かれていく。
ナノの思いどおりにさせるか、射精したくないという俺の思いとは裏腹に、体は更なる刺激を欲する。
無意識に腰を突き出すも、すぐに空いている手で腰を押さえつけられた。
「ダメ、君は私が与える快感だけで射精するの。
でも安心して…」
ナノはそう言って淫らに舌なめずりをすると、コウの菊門に尻尾をあてがった。
ナノは羞恥を煽る為に十分にほぐされている菊門を、ゆっくりと焦らしながらこじ開けていく。
俺は繰り返し淫魔と肌を重ねた甲斐あって、多少淫液への耐性がついている。
そのおかげで意識を保っていられるのだが、今回ばかりはいっそ惚けてしまった方が良かった。
およそ性感帯と呼べるであろう全てのポイントを攻められ、魔力を集中することすらままならない。
「君のアナル、切なそうにパクパクしてる。
もっと奥まで入れて欲しい?」
コウは言葉で抵抗の意を示そうとするもそれは叶わず、代わりに喘ぎが漏れる。
タイミングを見計らい、ナノが媚薬を注ぎ込んだのだ。
ナノの尻尾が脈打ち、熱を持った液体がどぷどぷと注ぎ込まれる。
強烈な媚薬を腸から直接吸収して、体の火照りが加速していく。
俺は惚けそうになりながらも、意地の悪い笑みを浮かべるナノを睨みつけた。
「その表情最高だよ…ゾクゾクする。
じゃあ動かすね。」
瞳にうっすらと涙を浮かべながら、気丈な振る舞いを見せるコウに加虐心をくすぐられ、ナノはぶるっと身震いをして、ゆっくりと抽送を開始する。
スペード形の尻尾が、コウのアナルを押し広げていく。
もったいぶるようなゆっくりとした動きに、切なさを感じる。
尻尾が動く度に淫らな水音がたち、羞恥心が強まる。
俺はここまで陵辱されてなお、意識を手放すことができない。
この状況への悔恨と羞恥、それに絶望感。
俺は色々な感情がない交ぜになり、気づけば涙が頬を伝っていた。
「また泣いちゃったの?
可愛いけど許してあげない…まだ始まったばかりだよ。」
ナノは、顔を背けている俺の涙跡を舌でなぞり、悦に入った表情で舐めまわすように見つめてくる。
ナノの宣言どおり、本当に始まったばかりだったのだ。
ここまでの行為は単に慣らしでしかなく、本当の攻めが開始された。
ナノの尻尾が、前立腺を突き上げてくる。
乱暴ながらも的確なその攻めに、俺は口を閉じることが出来ず、みっともなく喘ぎと唾液を漏らしてしまう。
「これ、とっても気持ちいいんだね…とろけちゃいそうな顔してるよ。」
興奮を抑えきれず荒く息をつきながら、ナノが投げかけた言葉で我に返る。
いっそ折れてしまった方が楽だというのに、蘇った意地に従い、俺は下唇を噛んで喘ぎ声を押し殺す。
手淫と前立腺攻めが連動して激しくなっていく。
乳首と陰嚢には絶えず耐え難い快感が送り込まれ、内太ももや首筋等の敏感な部分を舌と指が這い回る。
圧倒的な快感に、射精感が押し寄せてくる。
頭が真っ白になり、強烈な快感と共に絶頂へと導かれていく。
「はあ、はあっ……くうぅぅっ」
射精前の後戻りできないところまで上り詰める感覚が近づいてくる。
俺はこの後訪れるであろうとてつもない快感に備える。
ところがそれは杞憂に終わり、ペニスと前立腺への刺激がぴたりと止まる。
「そんな切なそうな顔してどうしたの?
もしかしてイカされたかったの?」
ナノの問いに対し、俺はそんなことない、射精したくはないと自分に言い聞かせるように強く否定した。
この返答は彼女の思惑どおりだったのか、悦に入った表情を浮かべ、ペニスを再び扱き上げる。
「我慢は体に悪いよ。
いやらしくおねだりできたらイカせてあげる。」
ナノはカウパーを指ですくい淫らに舐めとると、見下した表情で覗き込んでくる。
俺は既に喘ぎ声を抑えるのが精一杯で、顔を背けて反抗の意思を示した。
「その方が燃えるから私はいいんだけどね。
でも君の体はもう限界みたいだよ。」
ナノがそう言った直後、また射精の波が押し寄せてくる。
自制がきかずに腰が浮き上がるが、ナノによって阻まれる。
「君も学習しないね。
絶対にイカせてあげないから心置きなく堪能していいんだよ。」
ナノは柔和な笑みを浮かべ、残酷な宣言をする。
ナノはまた絶妙なタイミングで手を止め、コウに与える快感を調節する。
あれから何度寸止めされたんだろうか。
絶大な快感で、射精の一歩手前まで導かれるのに、あと一擦りというところで手を止められる。
徹底した焦らしに、俺はもう本当に限界だった。
「その苦悶の表情、とってもそそるよ。」
怒りに震えるように怒張し続けるペニスが痛い。
全ての感覚が快感へと変換され、脳がスパークする。
「でも絶対にイカせないからね、安心していいよ。」
俺の心が折れない限りはイカせてもらえないのだと、心底楽しそうなナノの表情を見て確信する。
一度出してしまわなければ、反撃することも敵わないのだ。
そうだ、反撃する為には出すしかない、これは仕方のないことなんだ。
コウはこの地獄が永遠に続くことを恐れ、都合の良い言い訳を自分に言い聞かせる。
捌け口を見つけると実に呆気ないもので、抑えていた感情が一気に溢れ出してくる。
「ん?どうしたの?
言いたいことがあるならはっきり言った方がいいよー?」
俺の様子から察したのだろう、ナノは手淫を再開し、可愛らしく小首をかしげる。
再開された攻めに、一時鎮まっていた疼きがまたすぐに訪れる。
数回扱かれただけだというのに、再び射精前の波が押し寄せてくる。
また寸止めをされるのではないかという恐怖が、俺を突き動かす。
「お願いだ、もうイカせてくれ…」
反撃の足がかりになる為には仕方ない、情けないのはこの一回切りだと、中途半端に残っている自尊心をなだめながら、俺は言葉を発した。
「ふふ、全然聞こえないよ?」
ナノは興奮しているのだろう、体をブルブルと震わせながら耳をいやらしく舌でなぞる。
聞こえなかったはずはないが、もう一度言うより他ない。
「もう本当に限界だ。
頼む、イカせてくれ!」
コウは叫ぶようにそう言ってから、羞恥に耐えかねて顔を背けた。
純粋に快感のみを求める状態になるまで、ナノは射精させるつもりはない。
彼女は射精直前のペニスから手を離し、何度目か分からない寸止めをした。
「うぁぁっ……うっ、くぅっ」
コウの口からは切なげな嬌声が漏れ、ペニスがびくびくと震え空撃ちする。
また、寸止めだ。
もうイヤだ、これ以上は気が狂ってしまう。
「ごめんね、ついついイジメたくなっちゃった。
それで、なんだっけ?」
ナノは再び手淫を再開しながら、空いている手で俺の顎を捉えた。
従うべきだと脊髄が判断したのか、拘束力は皆無に等しいというのに、俺はナノから顔を背けることができない。
底の知れない紫の瞳に映っている俺は、実に情けない顔をしている。
「頼む…イカせてくれ!
もう耐えられない、お願いだからイカせてくれ!」
俺の必死の懇願を、ナノは悦に入った表情で聞いている。
また絶頂感が込み上げてきた。
「へー、君は敵である私にイカされたいんだね?
人生を棒に振ってまで射精したいんだね?」
俺の頭の冷静な部分が、そんなことはないと訴える。
俺はそれを心の奥深くで反芻する。
このまま射精したらナノの虜になってしまいそうだと思ったからだ。
ナノは何を思ったか、さっき言った言葉を疑問形でなく肯定形で復唱するよう促してきた。
この場は従うより他なく、俺はナノに見つめられながら、復唱する。
「初めから私に負けたかったんだよね?
情けなく敗北して、気持ちよく射精したかったんだよね?」
まだ続くのかと、俺は焦ってぞんざいな復唱をする。
ところがナノは、じっくりと噛みしめるように復唱するまでは許してくれなかった。
本当は、一回射精したらすぐに魔力で活性化し、片を付けるつもりだった。
その為にナノに従っていただけだった。
ところがナノの瞳を見つめて敗北の言葉を紡ぐ度に、そういった打算的な思いが失われていくのを感じる。
自身の言葉が心の奥深くへ浸透し、理性的な部分が崩れ去っていく。
「俺は初めからナノに負けたかった。
惨めに敗北して、気持ち良く射精したかったんだ。」
もうナノからの指示はないというのに、コウは虚ろな瞳でうわ言のように言葉を繰り返している。
「うふふ、君は最高だね。
私もイッちゃいそう。」
ナノは熱に浮かされたような表情で、コウに魅入っている。
しばらく悶える様を観察してから、焦点の合っていないコウに向けて、イカせてほしいかと尋ねた。
完全に射精欲のみに支配されているコウは形振り構わず、イカせてくれと懇願する。
「いいよ、イカせてあげる。
でも止めてあげないから覚悟してね。」
ナノは色っぽく舌なめずりをし、横を向かせたコウの唇に貪るように吸い付いた。
ナノの手が肉棒を優しく包み、高速で扱く。
尻尾は前立腺をえぐるように激しく突き上げている。
それに呼応するように、乳首と陰嚢を攻めるヒルの攻めも激しくなっていく。
「ちゅるっ、ちゅっ……ほら、イッていいよ。」
ナノは柔和な笑みを浮かべ、コウを愛おしそうに見つめる。
コウの体は律儀にも、その宣言に合わせて絶頂を迎えた。
ーーーーびゅるるるるっ…どぴゅっ、どぴゅっ、どぴゅっ…
何回分かの精液が、一気に搾り出される。
凄まじい絶頂感が数十秒続き、コウの脳回路が焼き切れる。
「ふふ、目がイッちゃってるよ?
まだまだ出そうだね。」
たっぷりと吐き出し、精液の勢いが衰えてくるがナノは動きを止めない。
尻尾が前立腺を突き上げる度に、精液が搾り出される。
永遠に続くんじゃないかと思えた長い射精が終わった。
強烈な快感に体がおかしくなってしまったのだろうか。
ペニスは硬さを保ち、すぐにまた絶頂感が訪れる。
「あはは、おちんちん壊れちゃったかな。
たっぷり出してね。」
ナノは興奮を隠し切れず荒い息をつきながら、精液まみれの肉棒を扱き上げる。
急ピッチで生成された精液が込み上げてくる。
コウは僅か数十秒で、再び絶頂を迎えた。
ーーーーびゅるるるるっ…ぴゅっ、ぴゅっ
本日3回目とは思えない程に濃厚な精液が迸る。
過度な疲労と倦怠感にコウは荒く息をつき、余韻にひたる。
「なにうっとりしてるの?
まだまだ終わらせないよ。」
ナノは淫らに微笑み、再び肉棒を激しく扱く。
強すぎる快感に、思わずコウの腰がひける。
「ちょ、やめろ……はあ、はあ。
もう出ないから。」
絶頂後の敏感になりすぎている体への刺激は止まらない。
コウは、ナノから逃れようと力なく身を捩るが、容易くねじ伏せられる。
「嘘ついてもダメ。
おちんちんはまだまだ出し足りないって言ってるよ?」
絶頂を迎えても肉棒は萎えることなく硬さを保っている。
ナノはべったりとこびりついている精液を舌で舐めとると、再び手淫を開始した。
あれから何度射精したんだろうか。
再び絶頂を迎えた俺だったがもう出る物はなく、虚しく空撃ちする。
辺りには白濁液の水たまりが出来ており、精液独特のむせ返るようなにおいが充満している。
「もう出ないみたいだね。
でも安心して、これを飲めばまだまだ出せるよ…命がある限りはね。」
ナノはホースのような管を俺の口にねじ込む。
甘ったるい液体が、ドプドプと流し込まれていく。
ホースの先を目で追うと、巨大なタンクに繋がっている。
これは、終わりが見えないな。
これ以上は飲めないというところで、やっとホースが引き抜かれた。
精力が漲り、官能が燃え上がる。
それと同時に冷静な思考は失われていき、俺は本能に身を任せた。
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