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性闘士 第六章 アオイ

性闘士 第六章 アオイ


僕たちB班は一階にあった3つの階段のうちの一つを上っている。
皆は初めての実戦に緊張してるように見える。


レジスタンスに属している人の多くは、過去に淫魔との因縁があり憎しみを持っている人が殆どだ。

僕が配属されたこのB班には殺しを厭わないという考えの人が多い。
そういう考えになった背景には、凄惨な過去があるんだろう。


こう言うと、僕自信憎しみに駆られて殺しをしているように思われてしまいそうだけどそれは間違いだ。

淫魔を殺すのと、殺さず制圧する事のどっちが難しいかって訊かれたら僕は迷うことなく後者と答える。
殺すつもりで挑むなら加減をする必要はないし、余計な情に駆られてへまをする事もない。

僕は少しでも生き残る確率を上げる為にこの道を選んだんだ。


どうにも僕は集中力が足りないらしい。
今は敵地の只中なのだ、こんな事ではいけないと僕は頭を振って雑念を払った。



しばらく進むと、長かった階段に終わりが見えてくる。
最後の一段を上ると、そこは広い部屋だった。
そこには多数の淫魔が一様に淫らな微笑みを浮かべて待ち構えていた。


この淫魔たちは量産型じゃない、皆に任せよう。
僕は皆と分かれ、部屋を後にした。


淫魔の数はこちらと同じくらいだった。
コウさんが入団した事で、彼に期待を寄せていた人たちが10数人だけど入団したんだ。
これがなかったら人数的に不利になってた、本当に入ってくれてよかった。


なんて事を考えながら歩みを進めていると、さっきより小さい部屋にでる。


そこには淫魔が居て、僕の前に立ちはだかる。
彼女は量産型の淫魔だ、相当量の淫気を感じる。
間違いなく今までで一番の強敵に僕は身構える。


「あら、ふふ…これは可愛いお客様ですわね。
わたくしはサクラ。
よろしくですわ、可愛い侵入者さん。」


淫魔は身につけていた着物の袖を口元へ運び上品に笑った後、名乗った。
僕が今まで出くわした淫魔は皆ボンテージ姿だった、それが普通だと思っていたから変な感じだ。


きれいな黒髪にはかんざしが挿されている。
着物を見事に着こなすサクラを初めて目にする者は、皆一様に清楚な印象を受けるだろう。

だが彼女は真逆の性質を持つ淫魔である。
清楚そうな外見とは裏腹にその実、男を堕落へいざなう女の武器を服の下に携えている。
大きなサクラの乳房は着物の帯の上で窮屈そうに揺れる。



この淫魔、僕が一番言われたくない事を二度も言った。
僕は確かに皆より少し肌が白いし筋肉がなかなかつかない。
女に間違われる事が度々ある程だ。

僕はそんな自分が嫌いで、可愛いと言われる事が一番許せないのだ。
僕は男だ、可愛いなんて褒め言葉ではなく侮辱だ。


とにかく僕はこれ以上可愛いと言われるのが嫌で、サクラに男らしく名乗る。
男らしさをアピールする為に使い慣れないけど一人称は敢えて俺を選んだ。



「まあ…ピッタリな名前。
アオイちゃんって呼びますわね。」



僕を小馬鹿にしたようにそう言うと再び着物の裾を口元に運び、くすくすと笑う。


僕は気にしている事をピンポイントでバカにされて、もう冷静な思考をする事がてきなくなっていた。
僕は頭にカッと血が上り、すぐにイかせてやると感情的になる。



僕は未だ袖を口元に当てているままのサクラに向かって、全速力で近づく。
サクラとの距離があと一歩という所で足を払われ、僕の視界がぐるりと反転する。



「直情的な行動はとっても読み易くて助かりますわ。」


サクラはアオイを見下ろすと、にっこりと微笑んでみせた。


ああ、僕はこの淫魔にまんまと乗せられてしまったんだ。

自分の未熟さを呪い、体勢を整えようとするがサクラはそれを許さず、下駄を脱ぎ僕のモノを足で踏みにじる。


サクラは帯を緩め足をはだけさせ、視覚から興奮を誘う。



サクラの攻めは実に的確だった。
ものの数十秒で僕が特に感じるポイントを見つけ出すと、さらさらとした心地いい足が重点的に攻めてくる。



「お口が開いちゃってますわよ。
この分だと喘ぎ声を上げるのも時間の問題ですわね。」


思い通りになってたまるかと、僕は口を閉じて歯を食いしばる。


だがこれすらも彼女の策略だった。

僕がこの時点で選択するべきだったのは声を押し殺す事ではなくて、この体勢から逃げ出す事だった。


その事に気づいたのは既に快楽に蝕まれ、体の自由を奪われた後だった。



「よく今まで生き残ってこれましたわね。
貴方程扱いやすい殿方は初めてですわ。」



サクラはゴミでも見るかのような目で僕を見下ろすと、淡々と攻めを激しくする。
屈辱感が体を巡り、やがてそれは快感に変わっていったが、僕は頑として喘ぎ声を上げる事だけはしなかった。



「あら…我慢汁がどんどん出てきますわよ。
さっきまでの威勢はどこへいっちゃったんですの?」


アオイが感じれば感じる程カウパーが分泌され、それを潤滑に滑りがよくなる。
そのせいでさらに増幅した快感がアオイを襲い、快楽のループに陥る。


敵の実力を認めるのは癪だけど、すごく気持ちいい。
サクラは今までの敵とはレベルが違う。

なんとかしなくちゃと、僕は焦るけど脱力した四肢は使い物にならずこれといった名案も浮かばない。



「抵抗しないのでしたら、一気にイかせちゃいますわよ?」


アオイが抵抗できない事を知っていながら、サクラは羞恥を煽る。

そして蜜のような粘性をもった唾液をたっぷりとアオイの肉棒に落とすと、それを潤滑にさらに速くこねくりまわす。



「ふふ…奇襲をかけてくるくらいですから実力者かと思いましたけど、とんだ期待外れですわ。」



捕食者特有の悦に入った表情を浮かべるとそれまでのいたぶるような愛撫を止め、絶頂へ導く動きへ切り替える。



「んんっ……んんんんぅ」


せめてもの抵抗として、アオイは必死に歯を食いしばり声を押し殺す。



「いくら我慢してもイくまでは止めませんから、快感が募っていくだけですわよ。」



サクラの言うとおりかもしれないと、弱気な考えが浮かんでしまう。
そうなってしまうと、もう絶頂まではあっという間だった。


ーーーーびゅるるるるっ……びゅっ…びゅーっ


絶頂の寸前にサクラは肉棒を踏みつけ、アオイの腹に押し付ける。
勢いよく発射された精液は、アオイの腹から顔にかけて白く汚す。

サクラは足を退けると、精液を全て舐めとっていく。
鈴口に残っていた精液を目ざとく見つけ吸い上げると、絶頂直後で敏感になっているアオイの体がビクビクと痙攣する。



「まあ…なんておいしい精液。
これは掘り出し物ですわ。」


サクラはうっとりとした表情を浮かべると、まだ体の自由が利かないアオイを見下ろす。
アオイは拒絶の意を込めて動かない体にむち打ち、なんとか顔を背ける。



「精神の強い方ですわね、惚けさせてあげますわ。」


サクラは上気した顔でそう言うと身にまとっていた着物を脱ぎ、しとどに濡れる秘部をアオイの顔に押し付ける。



これはチャンスだ。
サクラは僕の事を完全になめてかかっている、少なくとも敵とは認識していない。
でなければ弱点を自らさらすような事はしないはず。


淫魔の体液には対象を惚けさせ、堕落れいざなう効果がある強力な媚薬だ。
なかでも愛液はかなり効果が強い。



僕は眼前に差し出された秘部を、舌で丹念に舐める。
まだ魔力を込めてはいけない、そんな事をすれば彼女はすぐに退いてしまうだろう。
せめて四肢に力が戻るまでは。



「あんっ…そんなに必死に舐めて、後でどうなっても知りませんわよ?」



サクラは紅潮した顔に淫らな笑みを浮かべる。
この攻めは諸刃の刃で、着実にサクラの官能は高まっていく。



「あっ…あぁんっ……頃合いですわね。」



十分に僕を愛液漬けにしたところで、サクラは腰を上げようとする。
僕は彼女の太ももを、やっと動くようになった両腕で捕まえ、逃げられないようにする。


「えっ?…ちょっと……きゃっ」


サクラは可愛らしい悲鳴を上げると、元の体勢に戻される。
これだけ淫魔の愛液を摂取して、なぜこの男は惚けるどころか脱力していないのかと、不可解な表情を浮かべる。



僕はこれまでたくさんの量産型淫魔をイかせ、本体である淫核を取り込んできた。
その行為は魔力の向上の他に、淫気や淫液といったものへの耐性をもたらした。



ここからはこっちが攻める番だ。
僕は舌に魔力をまとうと、丹念になめしゃぶる。
さっきまで僕を見下しバカにしていたサクラが、今は僕の攻めでよがっている。
僕は興奮を隠しきれず、夢中になって攻めを激しくする。



サクラは攻めを受け続けるだけではなかった。
スペード形の尻尾の先端部を開き、アオイの肉棒に狙いを定め、一気に咥え込んだ。


僕は突然陰茎に訪れた強烈な快感に驚き、つい拘束していた両腕を緩めてしまった。
サクラはその隙に咥え込んだ尻尾をはなし、僕から距離をとった。



「はぁっ…はぁ……貴方魔力を扱えたんですの。
とっても微弱ですけど。」


着物を着ている時の癖だろう、サクラは手を口元へ運びクスクスと笑う。


僕の魔力をバカにするという事は、今まで取り込んできた皆もバカにするという事だ。
僕は彼女たちの命を奪い力をつけたんだから。



「そんな弱っちくては、このお口に入れたら10秒と持ちませんわ。」


サクラはそう言って艶かしく口を開くと、口内を見せつける。



僕はこの淫魔の小馬鹿にした態度が許せない。
敢えて挑発に乗ってモチベーションを上げるか、あくまで冷静にいくか。
答えは出ているようなものだけど、どうしよう。





1.挑発にのらない
2.挑発にのる






<1.挑発にのらない>


何回この淫魔の挑発にのって不利な状況になったんだろう、この挑発は応えたけどなんとか感情を抑える。


サクラは余裕の笑みを浮かべている。
多分僕がまた挑発にのると思ってるんだ。


僕は立ち上がるとサクラに歩み寄り、挑発に乗る振りをしてフェラを催促する。

体勢を変えない僕にサクラはしぶしぶ膝立ちになり、ペニスを咥え込もうとする。
僕はサクラの両肩を掴み、体重をかけて後ろに押し倒した。


「やっぱり気が変わった。
君がバカにしたこの魔力でイかせてあげるよ。」



僕は足をM字に開いて尻餅をついているサクラに組みつき、熱く濡れそぼっている秘部を魔力のこもった舌で攻める。
両手で足を押さえつけるのも忘れない。


サクラから漏れる嬌声が次第に大きくなっていく。
何度も実戦を重ねてきたアオイの攻めは的確で、分泌される愛液の粘度が高くなっていく。



「あぁっ………やめっ…てっ」



もうサクラには僕を挑発する余裕は残っていないみたいだった。
僕は溢れ出てくる濃厚な愛液に耐え、攻めを強めていく。
時折クリトリスを刺激すると、サクラは体を仰け反らせて喘ぎ声を漏らす。



「あっ…あっ…あっ……人間っ…の、クセにっ」



サクラはそう言うと、太ももで僕の顔をぎゅっと挟み絶頂を迎えた。
彼女の太ももを開き、浮かび上がってくる淫核に口をつけると、一思いに吸い上げる。

一際高い嬌声を上げると、サクラは霧状になって消えていった。


僕は高まった官能を鎮める事すら忘れ、三回へ続く階段を上った。
アオイ君視点です。
たくさんの感想と応援コメント本当にありがとうございます!!
何度も見直してモチベ維持しています笑

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