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性闘士 第二章 BAD END

性闘士 第二章 BAD END



<2.悪態をついてみる>


悪態をついてみよう。
どう転ぶかは予測できないが、なによりここまで馬鹿にされて媚びを売るなど、俺には耐えられない。


「はあっ…はあっ……なんだ、中級淫魔ってやつも大した事ないな。
ピンサロ嬢の方がまだましだ。」


挿入戦に持ち込めば、勝機がある。
俺は、2度目の絶頂をむかえ、限界が近い体に鞭打ち、精一杯無愛想に言う。


「お兄ちゃん、それで挑発してるつもりなのかな?
ルミは、素直なペットが好きだって言ったよね。」



ルミは感情の読めない表情で俺を見つめる。
ーーーどうくる?
今の状態では力づくで優位なポジションなどとることはできない。
まな板の上の鯉とは正しくこの事だなと自虐にふける。



「一気に搾り出しちゃおうと思ったけど、いたぶってあげるね。
どっちが上か、体に教えてあげる」


ルミは淫らに舌なめずりをすると靴を脱ぎ、白く綺麗な足をコウの眼前に差し出す。

ーーーまずい、と思った。
この行為からは挿入戦をしようという意図がこれっぽっちも見当たらない。


「お兄ちゃんなんか、ルミの足で十分だって教えてあげる。
ほら、なめて?」


少し蒸れてとても淫らな匂いのするルミの足が、コウの口に押し付けられる。
舐める以外の選択肢などないからと、コウは言い訳をつくり、淫猥な香りのする足をひと舐めする。
自ら推んで得た堕落がもたらす快楽は強烈で、気づけば夢中でルミの足に満遍なくしゃぶりついている。
そして、早くもコウの肉棒は硬さを取り戻していた。



「お兄ちゃん、さっきまで何か企んでたみたいだけど、もうそんな気力もなくなっちゃったみたいだね」


ルミは俺の顔から足を除けると、意地悪な笑みを浮かべる。
俺はというと、顔から離れた足の感触が名残惜しいと感じてしまった。



「それじゃあルミの足でイカせてあげるね
射精する頃にはルミに相応しいペットに生まれ変わってると思うよ」


ルミは立ち上がると、まず俺の両足をしっかりと握る。
次いで俺の唾液でテラテラと光る足を、いきり立った俺のペニスにあてがう。
この時点でやっと、作戦は失敗に終わった事を理解し、焦りが生まれる。


「それじゃ、いっくよー!」


確かに足コキは精神的ダメージはでかいが、手コキやフェラほど繊細な責めができないため、大した快感にはならない。
精神をしっかり持てば、この状況からでも起死回生の一手を打つチャンスが訪れるかもしれない。
焦ってはいけないと、俺は自分に言い聞かせる。



だが俺は、ルミが俺の両足を掴んだ意味に大した疑問を持たなかった事に後悔する。
回避できたかどうかは別の話として。

足コキを受けた数など、多くて2、3回程度だ。
だから俺は、足コキにはこういうやり方もあるのだろうとしか思わなかったのだ。



俺の唾液で湿っているルミの右足が股間にあてがわれる。

ーーーにちゅ…ヴヴヴヴヴヴッ

ルミはあてがった右足を、高速で振動させる。


「あはははっ、お兄ちゃん、電気あんまは初めてだったかな?
その苦しそうな顔、すてきだよー」



予測していたよりも遥かに強烈な刺激に襲われ、俺は息をするのも忘れ、痛みとも快楽とも図りかねる刺激に耐える。
初めて味わう電気あんまは強力で、知覚できる許容量を超えた刺激は、俺の脳をショートさせる。



「ん、あぁぁぁっ…ひっ、いぁぁぁっ!」


最初は苦痛と快楽の五分五分だったが、コウの肉棒から分泌された我慢汁も相まって、着実に快楽の度合いが強くなっていく。



「お兄ちゃんがあんな態度とるからだよ?
これでどっちが上か、よーく分かったかな?」


ボンテージを着て、素足を晒したルミが、全裸の俺を見下ろす。
立場の違いを実感すると共に、サディスティックな笑みを浮かべたルミを見上げると、逆らうとこうなる、という恐怖が植え付けられていく気がした。



「ああっ!…わかった、分かったか、ら。
これ、止めっ…てっ」


俺にあったマゾの気が目覚めたからなのか、単に強すぎる刺激に脳がおかしくなったのか、今は強烈な快感しか感じない。
暴力的に送られてくる強すぎる刺激に体が拒否を示し、腰をよじって逃げようとするが、掴まれている足によって簡単にいなされてしまう。




「もー、お兄ちゃんは本当にしょうがないなぁ。」


ルミが足を止める、ひとまず助かった。
荒い息をつく俺を、愛おしそうにルミが見る。


「お兄ちゃん、目上の人へのものの頼み方、知ってるよね?
お兄ちゃんはこれから、ルミのペットになるんだし、予習しとこっか!」


ルミが俺にどういう風に言わせたいのか、大体分かった。
僅かに羞恥心を感じたが、先ほど受けた刺激を思い出し、すぐに羞恥は消え去った。



「はぁっ、はぁっ……ルミ様、これ、もうやめて下さい。
お願いします。」



裸で、着衣の年下である女子に、男の象徴であるペニスを足蹴にされ、降参の意を示す。
周りには大勢の好色な美女が俺を視姦している。
これ以上ないほどプライドは傷つき、気付くと大粒の涙が俺の頬を伝う。


「お兄ちゃん、よくできましたっ!
プライド全部捨てちゃうのって、とっても気持ちいいでしょ?
お兄ちゃんのおちんちん、さっきよりもっと硬くなっちゃってるよ」


そう言うと、ルミは再びサディスティックな笑みを浮かべ、足の動きを再開する。
先ほどよりも更に速く。



「がっ……あぁぁぁっ!…ル、ミ様……」


約束が違うと、そう言いたいが強烈な快感がコウの言葉を封じる。
それでもルミ様は何を言いたいのか予測はついているようで、意地悪気な笑みを浮かべると、口を開く。



「ふふ、お兄ちゃん、さっきまでの調教はね、ルミに従順になってもらうためだったんだよ?
これは、従順になれたお兄ちゃんへのご褒美だよっ♪」



ああ、強すぎる快感に意識が飛びそうになる。
とっくにイッてるはずの刺激を受けて、なぜまだイケないのか…



「お兄ちゃん、ほんとにもう限界みたいだね。
それじゃあそろそろイカせてあげるねっ!
いくよー?
ごぉー!よーん!」


ルミ様からのお許しが出たからなのか、俺の陰嚢が急激に働き、精液を尿道へと送っていくのを感じる。



「さーん!にぃーい!いーちっ!!」


ルミ様がカウントを進めるごとに俺の体は律儀に反応し、その瞬間に向けて着実と準備をすすめる。
俺の体なのに、肉体はルミ様の命令を優先するようになってしまったみたいだ。



「イッちゃえ!!!」



ルミ様は、最後にひとしきり強く、俺のペニスを踏みにじる。
ルミ様からお許しを得た俺の体は、待ち望んでいた歓喜の瞬間を、全身全霊をもって迎える。


鈴口が俺の方を向いた状態での射精。
必然、俺の体は自らの精液でベトベトになる。
敗者にはふさわしい姿だ、と俺は自嘲する。



「お兄ちゃん、ようやくルミのペットに相応しくなれたね。
大事に大事にルミが飼い殺してあげるね」



ーーートウカはどうなるだのろうか。
最後の家族。俺の愛しかった人。
そんな思いも、ルミの言葉ですぐに消え、多大な期待に変わり、ペニスを固くし、俺の意識は途切れた。



「勝者、ルミ選手!!!」
バトルファックになってませんが、ルミENDです。

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