6564

性闘士 第二章

性闘士 第二章


闘技場の控え室に人間の男が一人。
彼の名前はコウ。


人間対淫魔でバトルファックを行うという圧倒的に人間が不利な闘技場で、実に5年もの間勝ち続けてきた男である。
その健闘をたたえ、人は彼を奇跡の男と呼び、淫魔たちは自分のものにしたいとマッチを望む者が後を絶たない状況である。


そもそも、人が淫魔に勝てる確率はゼロではないが、淫魔が油断した隙や運よく弱点に気づくなど、およそ実力と呼べるものではない。
それ故、コウは奇跡と崇められた。


「そろそろ時間だな。」


ここから先は人間には布一枚身につける事は許されない。
俺は裸になり闘技場へ向かう。


闘技場に着く。
会場の観客はほぼサキュバスで埋め尽くされている。
サキュバスの淫気や淫液は諸刃の刃で自らの感度上昇にも繋がるため普段は抑えているのだが、それでも溢れ出す淫気がコウを襲う。


「ここの空気は何度来ても慣れないな。」


コウは孤児街のサキュバスへ、トウカの治療費を払うべくサキュバスがマッチメイクをした相手と戦ってきた。
約一年に一回のペースでコウにとって5戦目の試合である。



今回の対戦相手であるサキュバスが入場してきた。
俺は劣情を催さぬよう、注意して観察してみる。


淫気からいって中級淫魔といったところか。
年齢は人間でいうと18ぐらい、背たけは俺より頭一個分小さい。
容姿はやはり淫魔らしくとても整っている、正直かなりかわいい。



「こんにちは、おにーちゃん。
すーっごく楽しみにしてたんだよ!
骨抜きにして私のペットにしてあげるね♪」


サキュバス特有の赤い目が俺を居抜き、艶かしく舌なめずりをした。


「さて、それでは今回のゲームルールを説明します!
今回はオーソドックスルールを適用。
道具の持ち込みは1つまでです。
人間さんは3回射精で敗北、サキュバスは一回の絶頂で敗北となりますのでご注意下さい!
人間さんは敗北した時点でその所有権は勝利したサキュバスへと移ります。
勝てば一攫千金!!
頑張ってください。
それでは人間、コウ対サキュバス、ルミの試合を始めます!!


コウは試合開始に向け、大きく深呼吸をした。
そしてゴングがなり試合がはじまった。



コウは全速力で駆け寄り、ルミの後ろをとり、尻尾と右手を束ねて抑える。


「んふふー、お兄ちゃん流石にサキュバスとの戦い方は分かってるみたいだね!」


ルミは妖艶に笑うと、ヒップを突き出してきた。
俺は腰を引くのを忘れていたのに焦り、急いで腰をひく。


「お兄ちゃん、ほんとにやるねー!
絶対ルミのペットにしてあげる♪」


ルミはそれだけで勃起しそうになるほど妖艶な笑みを浮かべた。


「そういうことは勝機が見えてから言うもんだ」


そう言って俺は空いてる手をルミの秘部へ伸ばす。
身にまとっているボンテージをずらし、膣内へ指を挿入していく。


「あはは、勝機?
お兄ちゃん、ルミに勝つつもりだったの?
これは試合なんかじゃなくってお兄ちゃんの公開調教だよ♪」


俺の愛撫など気にならぬかのように、ルミが言った。
同時にルミは空いている左手を後ろ手に俺のペニスを握りぎこちなく扱いてきた。


「ルミの手コキ、気持ちよくてみんなすぐに力抜けちゃうみたいなんだー
今のお兄ちゃんみたいに」


その言葉にはっとした。
気づいた時には既に手遅れで、俺の力が抜けたのを見逃さず、ルミは拘束から抜け出していた。


「ここからはルミが責める番だよ、お兄ちゃん
まずはちゅーでお兄ちゃんの余分な力を奪ってあげるね」


まずい、淫魔が分泌する液体はすべて強力な媚薬になる、ルミから距離をとろうと思ったが思考も行動も遅すぎた。
加えて、呆気にとられた俺は淫魔の唇を前に、間抜けにも口を開けたままだった。


「んふふ、ちゅ〜」


ルミの舌は、俺の口を割って入るまでもなく俺の口内を蹂躙する。


「ちゅるっ……じゅるじゅる…れろっ」


熱を持った媚薬のかたまりのような粘体に口内を舐めまわされ、コウは四肢から力が抜けていった。


「んー…んぱっ……はぁっ……お兄ちゃん、足が震えちゃってるよ?
そんなに気持ちよかったの?」


俺は僅かに残っているプライドを守るため、そしてキスの追撃を防ぐため無言でそっぽを向いてやる。


「あはは、そんな事しても意味ないと思うけどなー」


ルミはコウの耳にしゃぶりついた。
舌を伸ばし、ルミの舌が耳の穴を埋めつくす。
もちろんそれだけでは終わらず、唾液を滴らせた舌がより感じるポイントを探るべくうごめく。


「んっ……あぁっ…くそっ!」


淫魔の責めは的確で、勝手に声が出てしまう。
ルミは気を良くし、さらにねっとりと責めたてる。




ルミはさっき言っていたとおり、試合のつもりなんてひとかけらもないのだろう。

痛いくらいに怒張している俺のペニスに、全く触れてこない。
少し扱かれれば俺はたちまち射精してしまうだろうに。

だが彼女はそれをしない。
自分の圧倒的有利に慢心し、俺を完全に見下し敵として認識していないのだろう。




「んんっ……ぷはぁっ……お兄ちゃん、とっても可愛いよ」


長く続いた耳へのしつこい責めがやっと終わり、既に一人で立っていられるだけの力も残されていないコウは、リングの上に座り込んでしまった。

それを待っていたのか、ルミはコウを押し倒し、覆いかぶさって四肢の動きを完全に封じた。




「そろそろ素直で可愛いお兄ちゃんになってもらおうかな」


マウントポジションをとられ、抗う術も力も残されていない俺は甘んじて受けるしかないわけで、それを見透かしているのか、ルミは意地悪な笑みを浮かべるとゆっくりと俺の唇へとせまる。


「んー…ちゅっ……れろっ…くちゅっ」


拒む力が残されていない俺の口内を、ルミは容易く進行する。


ひとしきり舐めまわすと、ルミは進行をやめ、舌を戻していく。



やっと一呼吸つくかと安堵したコウだが、それは間違いで更なる責めの準備であった。


「ふふ、お兄ちゃん、ルミのよだれあげるね」


ルミの大量の唾液が重力に従い、コウの口内に流れ込む。
それは媚薬なんか比にならないほど濃厚で、危険な液体だ。


「ん、くぅっ……ごぷっ…」


飲むのは危険と、なんとか口内で留めるも、鼻から突き抜ける濃厚で甘ったるい香りが、コウの官能を加速させる。


「んっ、ぷ……こくんっ…こくんっ………ぷはっ」


淫らな液体がもたらす快感に耐えきれず、条件反射的に嚥下してしまったそれは、コウに体内からさらに強い快感を与える。



「そんなうっとりと飲み干してくれるなんて、嬉しいな」


反論しようと開いた口が再びルミによって塞がれる。
そして再び濃密な唾液が口一杯に注ぎ込まれる。



飲み下すより他に方法などなく、コウはゆっくりと甘ったるい液体を嚥下する。



「ぷはぁっ……はぁっ、はぁっ」


どうしようもなく高ぶった体でコウは荒い息をつく。
体の内部にたまった熱は、コウの体を蝕み続ける。



「あはは、お兄ちゃん、ちょっといじわるしちゃったね、ごめんね?」



もはやルミの言葉はコウには届いていない。
視点は定まっておらず、たまるばかりで発散できなかった官能を発散させようと、必死に腰を振る。


「ああー、ルミってばまたやっちゃった。
いっつも焦らしすぎちゃうんだよね。
こうなっちゃうとつまんないもんね、やっぱり反応がなくっちゃ♪」


そういうとルミは、ボンテージの胸元から錠剤を取り出す。
これがルミの持ち込んだ道具、気付け薬だった。
ルミはそれを口移しで唾液とともにコウに飲ませる。



「んんっ……ぷはぁっ…はぁっ、はぁっ
お前、何をした?」


突然意識が覚醒した事に疑問を持ち、俺はルミを睨みつける。


「なにって、気付け薬を飲ませてあげたんだよ?
お兄ちゃんなんにもないとこで腰振ったりして、とっても可愛かったよ」


ルミは恍惚とした表情を浮かべ、コウをみつめる。


本来、自分に有利が働くように用いるべきものを逆の用途で使われるなどと、これ以上ない侮辱を受けてなお、コウが抱いた感情は怒りではなく恐怖だった。
それほどまでにルミがコウに与えた快感は大きなものだった。



「ふふ、お兄ちゃん、いい加減ルミには勝てないって分かったかな?
それじゃあそろそろおちんちん、いじってあげるね」



暴発寸前までいきり立っているコウのものに、ルミの手が触れる。
と同時に、コウの乳首にしゃぶりつく。



「んあっ……くっ……」



ルミの手がゆっくりとコウのものを扱き、尖らせた舌が乳首を執拗に責めたてる。


情けない喘ぎ声が出そうになるのを必死で堪え、俺は歯を食いしばる。
それが気に食わなかったのか、ルミは急激に扱くテンポをあげる。


「あっ、あっ……んぁぁぁっ
ちょっと、止めてくれ!」



強烈な快感に耐えきれず、コウはみっともなく声をあげる。


「あははっ、お兄ちゃん、もういっちゃいそうだね
一回ルミの手コキで出しちゃおっか!」


ルミは俺のペニスの先端を咥えると、スパートをかけてきた。
すぐに視界が明滅し、強烈な絶頂感と共にルミの口内に大量の精液を吐き出す。



「んんっ…こくんっ、こくんっ、こくんっ……ちゅうっ…ぷはぁっ
んーっ
こんなに美味しい精液初めてだよ!
お兄ちゃんの事、とっても気に入っちゃった!
すぐにあと二回いかせて、ルミのペットにしてあげるからね」



ルミは心底嬉しいといった様子で言うと、射精したばかりなのに勃起がおさまらないコウのイチモツにしゃぶりついた。



「うあっ……ちょっと、くぅっ…待てってば!」


ルミは、口内に大量にためた唾液を絡め、ディープスロートで激しくコウを責める。


「じゅるっ…じゅるるるるっ……じゅっぽ、じゅっぽ、じゅっぽ」


まずい、さっきまでのように、ルミはじっくりいたぶる事をやめたみたいだ。
このままでは万に一つも俺に勝ち目はない。
とはいえ、この状況では大した反撃もできない、今は耐えるしかないな。


「じゅっぽ、じゅっぽ……じゅるるる……んぱっ
んふふ、さっき出したばっかりなのにもうタマタマ上がってきてるよ?」


ルミは唾液とカウパーで、てらてらと光る俺のペニスを扱きながら、にやりと笑う。


「んああっ……くそっ…はぁっ、はぁっ」


再びルミの口内に俺のペニスがのまれる。
ルミは俺に絶頂をむかえさせるため、スパートをかけていく。


「じゅるるるっ……じゅっぽ、じゅっぽ……ずぞぞっ…」


サキュバスの本気のフェラを初めて受けるコウには耐えられるはずもなく、つい先ほど出したばかりなのにコウは絶頂を迎え、ルミの口内に大量の白濁液を撒き散らす。



「んぷっ……こくんっ、こくんっ……じゅるるるるっ…ちゅぱっ
ふふ、おいしかった!
お兄ちゃん、ルミのお口、とっても気持ちよかったでしょ?」



この受け答えで上手い事いけば勝機は見えてくるはずだ!
恥を捨て、ルミをおだてるか。
それとも悪態をついてみるか。
どう転ぶか分からないが、さてどうするべきか。





1.おだててみる
2.悪態をついてみる






<1.おだててみる>


ここはやはりおだてて自尊心をくすぐるべきだろう。
下からの物言いは嫌いなんだが、この際仕方ない。


「はぁっ、はぁっ……悔しいけど、気持ちよかった。
こんなの耐えられねえよ。」


俺の発言は予想外だったためか、ルミが一瞬呆気にとられる。
すぐに表情は喜びへと変わり、上機嫌で彼女が言った。


「んふふー、やっとお兄ちゃん素直になったね、嬉しいなー。
素直になれたお兄ちゃんに、ご褒美あげるねっ!
最後はどこで射精したいか、選ばせてあげる。」


よし!!
あとは俺にルミを絶頂させるだけの力があれば勝てる。


「ルミの膣内で最後はイカせてくれ。」
「うふふ、いいよ!
最高の絶頂を味あわせてあげるね。」


ルミは淫らに笑うと、ボンテージの秘部の部分をずらし、俺のペニスにまたがる。



「じゃあいくよ、犯しちゃうね、お兄ちゃん」


言うが早いか、ルミは一気に腰を落とす。

ーーーーずぬぬぬぬぬ

ルミの秘部は既に濡れており、溢れんばかりの愛液がコウのいきり立ったものを増長させる。


「お兄ちゃん、ルミのおまんこ、とっても気持ちいいでしょ?
今までに10秒と耐えられた人はいないんだよ!
がんばってね」


大丈夫だ。
この時のために力はとっておいた。
あとはルミが一番油断した隙を狙うだけだ。



「あはは、お兄ちゃん、もう射精のことしか考えられないおバカさんになっちゃったのかな?」


ずちゅずちゅと、今までで一番淫らで強力な官能が襲いくる。


「んー、あと5秒ってとこかなーっ!
いくよー?
ごぉー、よーん、さーん、にーい、いーち!!」


「イッちゃえ!!」


ルミが、思い切り膣をぎゅっとしめあげてきた。
同時に、コウはありったけの魔力を込め、ルミの秘部を突き上げる。


「え、うそ、なんで?
やっ……んあああっ!!」


ルミがイッた直後、コウも絶頂をむかえ、濃密な大量の精液が注ぎ込まれる。


会場が騒然とし、司会者すらも呆気にとられている。


俺にとって初めての中級淫魔との対決、まともにやったんじゃ到底勝てなかっただろうが、なんとかなった。



「しょ、勝者、コウ選手!!」


会場を包むどよめきは止まないが、パラパラと拍手が送られる。


コウはおぼつかない足取りで、会場を後にした。
文字にしてみるとキスとかどう表現すればいいかさっぱり分からなくなっちゃいます笑
挿入に至っては未体験なので想像と参考からですが、難しいです。
もっと良い物を書けるようになりたいのでご助言ありましたら、是非お願いします。

[mente]

作品の感想を投稿、閲覧する -> [reply]