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淫魔の占領 三話


物理室に隠れている俺は、正面玄関で遭遇した淫魔にまた遭遇した。
正直、勝算はない。
先ほど余りにもあっさりと敗北した自分に自信が持てなかった。

「くんくん、この匂いはさっきあったおにいさんかなー?
 こんなところでまた出会うなんて運命だよね!きっと。」

どうしよう

・一目散に駆け出し逃げる。
・落ちていた木片を投げる。

・一目散に駆け出し逃げる。

ここは逃げるしかない。
そう思い、走り出す。
物理室から出ると淫魔がいた。

「あー、やっぱりさっきのおにいさんだ!
 って、また逃げるのー?」

淫魔から遠ざかるように駆け抜ける。
逃げられる、そう思った矢先。

「な、なんだ!?」

突然、両腕をリングのようなものが拘束する。
あっけなくとらえられてしまった。
そのまま淫魔の目前へと運ばれてしまう。

「へへへ、私はね、こういう魔法も使えるんだよ。
 さっきは忘れてたけどね、てへへ。」

舌を出して照れ隠しをする淫魔。
綺麗な赤色の舌を見て、すこしムラッとしてしまう。

「ってあれあれ?おにいさんどうしたのお?
 私のベロみて興奮しちゃった?
 だったらあ…私のベロでおにいさんのおちんちんペロペロなめてあげようか?
 きっと気持ちいいよ。」

淫魔の舌が俺のペニスを舐め回る様を想像してしまう。
欲望がこみ上げて、ムクムクと股間を大きくしてしまう。

「ああ〜!おにいさん想像しちゃった?
 いいよ、舐めてあげる。
 おにいさんのおちんちん、ナメナメしてお掃除してあげるね。」


淫魔は俺のズボンをゆっくりと下ろす。
そしてパンツも下ろして俺の股間を露出させた。

「わあ、おにいさんのおちんちん。
 おっきくて素敵だねえ。
 
 じゃあ、今からおちんちんペロペロしてあげるね。」

淫魔はれーっ……と舌を出し、ペニスへと近づける。
そのまま裏筋にふれると舐めあげた。

「っ……。」

思ったよりも強い快感にびっくりしてしまう。
舌で舐められるのはここまで気持ちいいのか――。

「んー。ちょっと塩味。
 でも結構おいしい味してるね。
 もっともっと舐めてあげるね。」

れろり、れろり。
淫魔の舌が再度ペニスをはい回る。
優しく舐めたと思うと、急に早くなったり、遅くなったり。
精液を出すのを誘われているような快感だった。
舌になでられる感触にぶるぶると身体を震えさせる。
どうにかなっちゃいそうだった。

「んふふ、感度いいねおにいさん。
 次は亀さんのところレロレロしてあげる。
 亀さんを優しくナデナデ……。」

淫魔の舌が亀頭にふれたかと思うとそのまま舐められる。
ソフトクリームを舐めるような舌の使い方だった。
れろんれろんと敏感な亀頭をしつこく舐め回される。
たまらなくなって腰を浮かしても逃げられない。
上目遣いで物欲しそうな顔で見つめられて興奮が立ち昇っていく。

「えへへ、おにいさん楽しんでるねー。
 でももうイっちゃいそうかな?
 ちょっとはやいかなー。」

射精の衝動は、もうそこまできていた。
淫魔の舌に舐められて、そう耐えられるわけがなかった。

「いいよ。気にしなくて。
 私の前ではみんなソーローなんだよ。
 じゃあ、イかせてあげるね。
 最後は、おちんちんのなかに少しだけべろを入れてあげる。
 だいじょうぶ。いたくないよ。
 そのまま出しちゃっていいからね」

淫魔の舌が細く尖る。
そしてペニスの先端にふれたかと思うと、中に入っていく。

「んっ!。」

痛みはないが、さらに強い快感に襲われてしまう。
つい声が出てしまっていた。

淫魔の舌が尿道をゆっくりと押し広げながら侵入していく。
気持ちいい感触がペニスを貫いていく。
じんわりと快感が染み渡っていく。
淫魔がにっこりと笑顔を浮かべると、今度は舌を抜き始めた。
ぬるぬるの感触がペニスの中を苛み、誘われるような強い刺激を加えてくる。
その快感に導かれ、精液がせり上がってきた。

「ああっ、もうでる!。」

淫魔の舌にめがけて射精する。
やがてペニスから舌を引き抜いたあとにも、淫魔は射精をほめるように亀頭を舐めてくる。
その責めは、俺が精液を出し終わるまで続けられた。

「んっふっふ。
 私の舌は気持ちよかった?
 おにいさん。」

淫魔の問いかけに俺は黙って少しだけうなずいた。
ただ、身体は動く。
腕を拘束されていて逃げられないけど、それ以外は自由だった。

「動けない呪いはサービスでなしにしてあげたよ。
 それで、実はご褒美がほしいの……。」

淫魔が乞うような声を出す。

「さっきはおにいさんを私が気持ちよくしたから、
 そのご褒美としてお兄さんの精液がほしいの。
 お兄さんの精液、とってもおいしいからやみつきになっちゃいそう。」

そういうと、淫魔はペニスの目前へその口をあーんとあける。
綺麗な赤色をした口内が見せつけられる。
あの中にペニスを入れたら――

「今から私のおくちにおにいさんの精液ごちそうしてほしいな。
 喉の奥までおにいさんを受け入れてあげる。
 たっぷりとおにいさんを私に味あわせて。」

「おにいさん、来て。
 おにいさんの命、ちょうだい―」

俺はたまらなくなって淫魔の口内へとペニスを挿入する。
ぬるぬるした口内をペニスをこすりあげる。
そして喉までペニスが挿入されるとヒクヒクとペニスを喉の肉が暖かく締め付け吸い付くように刺激してくる。

「ふあっ、ああっ。」

ゴクゴクっと飲むように喉がひくつく。
たまらなくなって引き抜き出すと今度は舌で追い打ちを掛けられる。
れろれろとペニスを逃がさないように舐めてくる。
またイキそうになり、腰が勝手に動き、また淫魔の喉奥へ挿入していく。
淫魔の喉がまた、俺のペニスへと吸い付いた。

「ああっまたイクっ!!。」

淫魔の喉奥へ精液を放つ。
射精に呼応して口内全体が搾るようにひくつく。
天国のような快感に脳がとろけそうになってしまっていた。

『もっと、もっとちょうだい。
 おにいさんの精液。
 もっともっといっぱいだして。』

淫魔が脳内に直接語りかけてくる。
上目遣いで誘われて、俺は淫魔の口内を犯し続けることしかできなかった……。

「えへへ、おいしかったよお兄さん。
 ごちそうさま。」

ひからびた死体へと淫魔が話しかけた。

BAD END


落ちていた木片を投げる。

落ちていた木片を拾い、思いっきり投げる。
これで淫魔が場所を勘違いしてくれればもうけものだ。
そう思って特にねらいをつけず投げたのが、実験器具類へと直撃する。
すると

ピーーーーーーー

突然奇妙な音が流れ出す。
そういえば実験で音の周波数を変えることを試したっけ。
カモフラージュにはなるかと思ったその矢先、

「何、この音。頭痛いよう……。」

外を見ると淫魔が耳をふさいでうずくまっていた。
チャンスだ。
今の内にと思って俺は逃げ出した。




「どうやら逃げられたようだな……」

ほっとして廊下を歩く。
気がつけば体育館前にきていた。
それにしても案外他の生徒にあわない。
正面玄関前で出会ったくらいで、いわゆる死体にも遭遇していない。

体育館からキュッキュッと音がする。
なんだろう。
もしかしたら、生き残りが遊んでいるのか?
そうだとしたら呑気なもんだな。

そう考えて体育館の窓をのぞいてみる。
すると、

「えいっシュート!」
「あはは、外しちゃってるよー。」
「えへへ、こんなに楽しい遊びを人間さんはやっているんだねー。」

少女達がバスケをしていた。
体操着を着ているが、どうやら淫魔のようだ。
三人組の全員から、体操服を突き破り羽と尻尾が出ている。
その様子は俺の目を釘付けにした。
三人全員が巨乳で、シュートやドリブルをするたびに胸やお尻がフルフルと震えている。
少し汗をかいているのか、胸のあたりが透けているのがさらに欲情を促した。

「いかんいかん俺は何を見とれて居るんだ。」

今すぐにでも離れなきゃいけないが、魅惑的な光景に俺は葛藤していた。

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