私はいつも通り、日課のボクシングジムで汗を流し帰路に付こうとしていた。
帰れば妹とお母さんが夜ご飯の準備をしていて、私もその輪の中に加わって、その後三食卓を囲むん
だ。
そういう、普通の女子高生としての暮らしが、ずっと続くと思ってた。
―――――――そこまでで、今日の私の記憶は途切れている。
今、私は見覚えのない場所に立っている。
言うなれば、檻の中。
金網が円形にグルリと私を囲っているのだ。
いや、厳密に言うなれば、私と、「彼女」を囲っている。
私の目の前にいる「彼女」も、同い年くらいだろうか。
肩ほどまでの黒いセミロングは毛先がふわりとカールしており柔和な印象
を抱くが、その主の瞳は切れ長で、ぷっくりとした唇・同い年(?)にしてはやけに
豊満なバスト(Fカップくらいあるのだろうか…)と腰回りが、標準的な体型である私にはない
であろう色気を醸している。
しかしなぜ私が彼女の詳細な容姿の情報を読み取れるのか。
それは彼女の特異な格好が理由だ。
褌(ふんどし) とも、ティーバックともつかないような何か・・・を、締めている。
とにかく、彼女は局部を除いてその豊満な肉体をさらけ出しているのだ。
なんと表現すればいいのか。
まるで、細長い布を巻き付け股に廻しただけのようなそれを、
しかし私は見たことがあった。
それは昔、何かで見た映画のワンシーンだ。
コロッセヲと呼ばれる闘技場で戦う奴隷達が、皆一様に腰に巻いていた、あの薄汚い布に似ている。
そして私がおそるおそる視線を自らの身体に這わせると。
そこには、目の前の「彼女」と同じ装いをした自分がいた。
☆
大都会の中心地。
とあるオフィスビルの地下100メートル。
そこには唯一無二の支配者がいる。
「思った通り、よく動くな。」
「彼」は、目下の闘いを見てつぶやいた。
マットを囲う金網のリング。その中では2匹の「奴隷」が死闘を繰り広げている。
一人は、この闘技場のエースである「サヤ」。
女子にして165cm、Fカップ。子供離れした豊満な肢体と、同性すら魅了する独特の空気感を持つ。
黒髪のセミロングは毛先がカールしており、肌は白い。
一見するとぽってりとした体型に見えるが、その脂肪の下には確かな筋力がある。
そしてもう一方は、今日から入った新人だ。「ユリ」という。
バストサイズはB~C、腰回りも特別豊かというわけではなく、どちらかというと小柄で、スレンダー体型であると言える。が、ボクシングジムに通っているだけあり、遠目にもその身体の締まりが解る。
後ろでポニーに束ねた茶髪のロングヘアーが元気に揺れていた。
そんな2匹の死闘――――いや、性闘は、当然だがサヤの優勢で運んでいた。
☆
ドスン!
その衝撃とともに、私のおなかから大量の酸素が排出されるのが解る。
もう何回目だろう。
早々に事情を察した私が、この「サヤ」と呼ばれる娘と肌を重ねること20分たらず。
私はボクシングの技術をうまく発揮することもできずに、サヤの豊満な肉体に覆いかぶさられている。
「っ・・・!はあっ・・・!」
どうやら彼女はレスリングのような技術を持っているようで、私は試合開始早々、体重差を生かした彼女のタックルによってグラウンドへと移行させられてしまった。
しかし、それだけならまだいい。
問題は、彼女のこの右手だ・・・
「んぅ・・・!」
この娘、私の局部を触っている!
彼女はまるで上四方固めのように、私の顔面にそのスイカのような乳房をあてがい覆いかぶさっているのだが、その時開いた右手が、今私のショーツ(?)の下を這って、私の局部をまさぐっているではないか。
「ちょっ・・・と、何やってるのよ、あんた・・・!」
思わず非難の声をあげるが。
「ルール違反じゃないわよぉ?だってこれは『デスマッチ』なんですもの。」
「『デスマッチ』・・・!?んひぃっ・・!」
私の乳首に、ぬめり、とした感触が襲った。サヤが私の乳首を舐めているのだ。
「そう。相手が失神するまで肉体的苦痛を与えるか、性的刺激を与える。そうすることで試合が終わる、『完全決着デスマッチ』よ。知らなかったの?」
知るわけないでしょーが!
私はとにかく状況を打開すべく、渾身の力でブリッジをする。
サヤは性技に意識が偏っていたためか、バランスを崩し横に倒れた。
私はそれを見逃さない。私だって格闘家なんだ。!
「もらった!」
「ぐっ・・・!」
私はいちはやく起き上がり、サヤに馬乗りになる。
「ずいぶん好き勝手やってくれたじゃない!重かったわよ、このデブ!」
そして罵声と共に拳の連打を喰らわせる。「ぐっ、うっ、」と、断続した悲鳴が心地良い。
(なんだコイツ、全然打たれ弱い・・・!)
これなら勝てる、そう確信した、瞬間。
「うふっ♪」
私の右腕が、止まった。動かなくなった・・・・いや、
サヤに止められた。そして。
「鋭いパンチだったわあ。お陰で、ほら・・・!」
「うわっ!?」と、途端に叫び私はひっくり返され、瞬く間にサヤに馬乗りされる。
そして、サヤは私の目線の先に自分の股間を持ってきて、言う。
「アタシのここ、こんなにグチャグチャよお・・・♪こんなに悦ばせてくれる新人さん、初めて♪」
肉に食いこんだサヤのショーツは、蒸れ、湿り、濃いシミを作っていた。
それは汗か、愛液か。何かの液体が一滴、私の顔に落ちてきた。
気色悪い。そう思い、私が表情を歪ませる。
「最後まで耐えてね♪」
そう言うとサヤは一気に腰を下ろした。
「うぶうううう!!」
みし、と、嫌な音が聞こえた気がする。鼻の骨にヒビでも入ったような音だ。
しかしそれ以上に、息ができない。サヤの大きな尻肉は、私の顔の形にフィットして酸素を奪ってゆく。
「あぁああんっ!!ユリちゃんの鼻息、温かいわあ・・・♪興奮しちゃってるのね」
「んんんんんんんん!んうんんんんんんん!!!!」
私は足をバタつかせ、またもう一度ブリッジでサヤを振り落とそうとするが、叶わない。コイツ、デブなだけあって、重い・・・!
さらにサヤは、私の足を捕らえると脇の下に抱え込み、完全なホールドを極める。
「やん、ユリちゃんのおまんこもグッチョグッチョ♪どんな味がするのかしら・・・!」
次の瞬間、私の下半身に電流が流れた。
ジュブッ、ジュボポポポポ・・・
サヤが私の局部を舌で犯している。私のただでさえ麻痺した酸欠の脳に、陰核からの強烈な刺激が走る。
それだけではない。サヤが妙な動きを始める。私の上で、腰をグラインドさせている。
「んっんっんっ・・・!ああぁはあっ・・・!!」
動きと共に鳴くサヤ。そして、私は顔面に水気を感じ、その真意を知った。
――――こいつ、私の顔面でオナニーしてやがる・・・・!
悔しい。ぶっ殺してやりたい。
そう歯を食い縛るも、ついに呼吸は途切れ、脳髄はクリトリスからの刺激に支配される。
そしてついに迫る快感の波に、下半身が爆発する感覚。
「んんんんんんんんんんん!!!!!」
どうにもできない状況の中で、私は盛大にイかされた。
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