「んっ・・・」
吉野幸(よしのさち)は目が覚めたら自分の家のベッドではなく、見知らぬ場所にいた。
「なんだここ、体育倉庫みたいなとこだな。」
体育倉庫特有のマットのカビ臭さやバスケットボールの臭いがたちこめる。
「あれ、昨日なにしてたんだっけ。
たしか詩織と明日のBFの大会の調整をして。疲れたから、そのまま目覚ましかけて寝て。
てか今日大会じゃねぇか!!」
腕時計で時間を確認してみる。
「なんだこの時計。俺のと違うぞ」
吉野の今している時計はいつものアノログ時計とは違い、白いデジタル時計が巻かれていた。
そのデジタル時計も時間は小さく左下に表示されており、大部分は白い丸が縦2横5で10個表示されている。
「どうしちまったんだぁ俺は。そうかまだ夢の中なのか。
大会があるし緊張してるのかもしれないな。よし!寝よう!!」
もう一度寝ようとしたときに足元にあるショルダーバッグと手紙にきずいた。
「手紙?なになに・・・」
吉野様へ
あなたは私たちBF協会主催するB・F・R(バトルファックロワイヤル)の出場者に選ばれちゃいましたー!!
てか実は、本日開催されるBF大会なんて真っ赤な嘘だったんだよねー☆
なのであなたの意思なんて全く尊重せず、強制的に参加してもらうよー!!
ルールは簡単!!今あなたはとある学校にいます。
そこにいる女の子を10人イかせればクリアだよ!何人イかせたかは時計の○を見ればわかるよー!
学校からはクリアしないと脱出できないからね。
食事は食堂に行けば、味噌汁とご飯は出してもらえるよ。
まぁ違うものが食べたければ、学校内に散らばってる食券を探してみればいいんじゃないかな☆
ほかに気になることがあったら、時計にあるQ&Aでもみてね!
一位賞金100万円!!それじゃご武運を☆
「軽いわ!!星とか散らしやがって!!」
吉野は手紙をビリビリに破り捨てた。
「とにかく状況はアバウトには理解したわ。とにかくさっさとイかせて、さっさと帰ればいいんだろ」
「うん、そういうことだよさっちゃん!」
「うわ!詩織!いつからいたんだよ」
「うわって酷いなぁ、虫みたいな扱いしないでよ。
いつからって、『なんだここ、体育倉庫みたいなところだな。』ってところからかな。」
「最初からじゃねーかよ!」
南城詩織(なんじょうしおり)。
同じ高校のBF部に所属しており、天才女性BFプレイヤーとしてそこそこ名が通っている。
発育はあまりよくなく、そのことを言うと怒る。二日くらい怒る。
吉野のことを幸から「さっちゃん」と呼ぶ。
自分のことを"僕"というが、キャラ付けらしい。
「でさ、詩織はどうするよ?この意味わからん大会」
「ん?もちろん僕も参加するよー。賞金欲しいし、そのためだったらなんだってするよー。」
「意外に積極的だな。なんか俺は胡散臭さが抜けなくてやる気がなー。」
「さっちゃん!!部費の為だよ!!」
我らのBF部は部員2名とあまり活発ではない。
もちろんもらえる部費も少なく、詩織の活躍でなんとか部活として保ってる状態だ。
たしかに一位の100万は欲しい。喉から手が出るほど欲しい。
「なるほどな、それならば俺も人肌脱ぐか。」
「ありがとーさっちゃん。我が校の名誉の為!!そしておやつの為だよ!!」
「うん。お前は絶対後者がメインだな。」
とりあえず、ショルダーバッグの中にある学校の地図を広げてみる。
現在俺たちのいる体育倉庫は体育館の中にあり、地図で見るとわりと端のほうにいるらしい。
「とりあえず、真ん中辺りに行けば人はいるんじゃねぇか。」
「うん!んじゃ、さっちゃん先に行っててよ。私は先に食券を集めたいかなー。」
「お前は本当にまず食べ物だな。食べ物見つかったら俺にもわけろよ。」
「それはどうかなー☆」
「こいつ・・・。そんじゃあな。負けんなよ。」
「うん、ばいばーい!」
必死に食券を探し適当にあしらう詩織に軽い怒りを覚えつつ、吉野はドアを開けようとした。
「さっちゃん、ちょっと・・・」
急に詩織に呼び止められた。
「なんだ、食券でmむううあああああ」
振り向くとすぐそこに詩織がいて、急に唇を奪ってきた。
恋人にするようなキスではない。
唇を舐め、舌を絡ませ、唾液が滴る
貪るようなキスだった。
ーメルティキッスー 詩織の得意とする技のひとつで、文字通りキスに溺れさせ脳を溶かす。
詩織の唾液は普通の人よりも二倍は温度が高く粘度があり、その唾液があってこそできる技である。
そして試合の初手に詩織が良く使う技だった。
よく目にしていた俺も使われるともう終わり。手も足もとろけて動かせなくなってしまった。
「ぁぁぁ・・・ぅぅぅ・・」
「あれ、もう溶けちゃったのー?まだ舐めたりないなー」
マットに寝転がらされ、さらに口に舌を挿れる。
ゆっくりと唇を舌で舐め焦らし、唾液が首をつたう。
つたった首の唾液を舐め、糸をひかせて精神的にも溶かす。
吉野のペニスはこれ以上にないほどいきり立っていた。
「にへへ、賞金のためだったらなんでもするっていったよねー。
ねぇ、すっごいおっきくなってるよー。
そうだよねー、キスだけじゃ満足しないよねー。
それじゃぁ、とっておきの気持ちいいのあげるね。」
すると詩織は手を壷状にして熱い唾液を中に入れた。
「さっちゃんにはまだ見せたことなかったよね。
メルティングハニーポッドっていうんだー。
さっちゃんが初めてだから、堪能してね!」
熱くかるく湯気が立っている手の膣が吉野の亀頭を包み込む。
「っく、ぁぁぁぁぁああ・・・」
想像以上の快感が吉野のペニスを包む。
包まれただけでもイってしまいそうだった。
「すぐにイったらヤダよ。できるだけ我慢してねー。
それじゃ、動かすよー☆」
詩織はぬちゃあ、ぬちゃあと音をたてて上へ下へ動かす。
上へ動かすと膣はペニスをバキュームし、
下へ動かすと柔らかい肉壁がペニスを刺激する。
ペニスが蜂蜜のように溶けている気分だ。
「もぅだめだ、イクぅぅぅ・・・・」
「まだだめだよぉ。こんな早漏に育てた覚えはないよー。」
言葉ではそういいつつ手を動かすスピードを早くする。
吉野のペニスは射精はしないもののビクンビクンと脈打っていた。
「しょうがないなぁ。それじゃぁ・・・」
手の動きをさらに早めつつ、詩織は顔を吉野の耳元に近づけた。
「じゃぁ・・・・・イッて・・いいよ☆」
心も完全に溶かされた吉野はまるで栓が外れたように激しく詩織の手の膣の中で射精した。
「気持ちいいね、気持ちいいよね!もう止められないよね!」
完全に溶けきった吉野は詩織の促すまま射精をするしかできなかった。
「あぁ、熱いのがいっぱい入ってくるよ。気持ちよかったね。」
まだ手や足が動かせない吉野はマットに転がった。
「それじゃあ僕は先にいくね?貴重な1ポイントありがと!!
じゃあ、部費の為にもがんばってねー☆」
かくして、俺のB・F・Rは身内の裏切りから幕を開けたのだった。
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