21220

試験前夜の訪問者

試験前日の訪問者

「ふう・・・明日はとうとう淫魔ハンター試験最終日か」

僕の名前はベル、淫魔ハンター養成所に通う21歳だ。
18歳の頃に養成所に入所して、それから毎日苦しい訓練に
耐えてきた。同期で入所した仲間の3分の2は3年間の訓練の過程の中で
脱落していき、養成所を後にした。淫魔ハンターは、淫魔と呼ばれる
悪魔を相手にセックスし、勝利しなければならない。淫魔はセックスに
適した体をもち、様々な魔術も使い、人間を性的絶頂へと誘う。
淫魔と交わり一度でも達してしまえば、体は呪縛にかけられ、身動きとれなくなり、
待っているのは死のみである。そんな命と隣り合わせの淫魔ハンターだが、一度
その称号を得ると、生涯にわたり国が家族ともども生活を保障してくれるようになるのだ。
その為、特に貧しい家の生まれの少年少女たちは、淫魔ハンターを目指すケースが多いのだ。

ただいまの時刻は、夜の8時。
試験規定は、夜の9時以降に自慰行為を行うことを禁じている。
また試験前日に自慰行為をしていい回数は一度のみとすると書かれている。
前日に抜けるだけ抜きまくって試験に臨むのは、公平性に欠けるという理由からだ。
僕は、気持ちを集中させるためにも、今日は自慰行為をしておこうと判断した。
そして、少し途方にくれた。今僕が泊まってる部屋は、試験会場の近くにある
ホテルだった。このホテルの部屋の中に、自慰行為のオカズになりそうなものは見当たらなかった。
荷物の中にも、それらしきものは一切ない。

「しょうがない、ホテルの売店で、アダルト雑誌でも買ってくるか。」

僕はそうつぶやき、ホテルの部屋から出ようとした。
その時、コンコンと、ドアをノックする音が聞こえてきた。
僕は、のぞき穴からドアの外を覗くと、そこには、怪しいロープとベールを身に着けた、
一見街の外れにいる占い師のような風貌をした、女が立っていた。

「はい、何のようですか?」

そういってドアを軽くあけると女は体をするりと部屋の中に滑り込ませてきた。

「ちょ、ちょっと!いきなり部屋の中に入るなんて失礼ですよ!」

あわてる僕をよそに、女はベットの上へと這い上がった。
そして、身に着けていたロープとベールをはぐと、その下から、
布面積の少ないピンク色のビキニ姿が出てきた。
そのボディは、上から95 55 85くらいの信じられない奇跡的に美しいスタイルで、
僕は一瞬でその体に釘付けになってしまった。
養成所でもここまで完璧なスタイルの女の子はなかなかいないな、と関心した。
それにしても、この顔、どこかで見たような気がするが・・・

「ふふ、お兄さん、私、今売り出し中のグラビアアイドルのレンカと申します。
雑誌なんかで私のこと見たことない?今日はお兄さんと取引しようと思ってきたの」

「取引って・・・?」

レンカは大きな愛らしいつぶらな瞳でじっと僕を見つめて、ベロを少し出して
いやらしく唇をひとなめして答えた。

「私の体、自由にしていいの。その代わり、明日の試験、負けてくれないかな?」

明日の試験、それは言うまでもなく淫魔ハンター試験最終試験のことだ。

最終試験は、受験生同士が本気のバトルファックをして、勝った方が淫魔ハンターになれる。
淫魔ハンターを目指すもの誰もが必ず通らなければいけない過酷な試練だ。

「な、何を言ってるんだ!そんなことできるわけないじゃないか!大体君と明日の僕の
試験は何も関係がないだろ!?」

少し怒りぎみの僕の反論に、レンカは無言で見覚えのある冊子を僕に手渡した。

それは、今回の試験の参加者の名簿だった。丁寧に顔写真つきで一人一人紹介してある。
そして、レンカは一人の女の子を指差した。「モモカ」という名の女の子。
それは、僕の明日の対戦相手だった。

「この子と私の顔よおく比べてみて」

レンカに言われ僕は冊子のモモカの顔とレンカの顔を交互に見た。
そしてすぐに気がついた。

「なるほど・・・双子の姉妹か・・・」

レンカは瞳をウルウルとさせて、僕を見つめてこう続けた。

「私は、モモカお姉ちゃんの妹なの。お願い、明日の試験、お姉ちゃんに勝たせてあげて。
うちには、私達の下にまだたくさん兄弟がいるんだけど、お父さんもお母さんも
病気になって働けなくなっちゃったの。だから、どうしてもお姉ちゃんに淫魔ハンターに
なってもらわないと・・・」

僕は、軽く目をつぶり、一つ深くため息をついて、こう答えた。

「残念だけど、その手の同情を誘う話は、養成所で訓練してる間に何度も聞いたよ。
僕自身は、家は貧乏でもないし、淫魔ハンターになれなくても、日雇いの大工仕事でも
やっていけばいいやと考えてるお気楽な人間だよ。でも、友達の中には君の家のような
大変な事情を抱えて淫魔ハンターを目指してる人間が大勢いたよ。その中の何人かは
明日最終試験を受けるし、またその中の何人かは、もう脱落していったさ。
いいかい、この世界は、純粋な能力だけが評価される世界だ。そんな同情をさそう
話で相手に負けてもらって淫魔ハンターになったところで、任務であっけなく死んでいくのがオチさ。分かったらさっさとロープを羽織ってこの部屋から出て行ってくれ」

レンカは、視線を下に落とし、ベットから降りた。
そのまま大人しく帰ってくれないかなと思っていたが、そう甘くはなかった。
僕の背後に回ると、後ろから僕にぎゅっと抱きついてきた。
十分な弾力のある大きな胸が背中に押し付けられる。

「あの・・・実力行使・・・してもいいですか?」

そう言って、股間に手を伸ばしてきた。
ズボンの上からサワサワとなぞるように触ってくる。
僕は、少し呆れ気味にその手を捕まえると、後ろを向き、彼女と対峙した。

「実力行使ってね・・・僕はこう見えて養成所でトップ10には入る実力なんだよ」

そう言って、彼女の唇に唇を重ねて、そのままベットに押し倒そうとした。
しかし・・・レンカはキスを終えると、こう言った。

「私、能力者なんです」

能力者とは、通常の人間では考えられない不思議な能力を有する人のことをさす。
淫魔は、死ぬ間際に人間に憑依することがある。憑依されると、その人間の
精神力が弱ければ淫間に魂を乗っ取られてしまい、淫魔となってしまう。
しかし、精神力が強い人間は淫魔を押さえ込むことができる。そうすると、憑依した
淫魔が持つ能力を受け継ぐことになる。淫魔はセックスに適した体以外にも様々な
能力を有する。例えば、相手の心の中をよむ能力や、魅了効果のあるフェロモンを
分泌する能力などである。淫魔に憑依され、精神力でその淫魔を押さえ込み、
淫魔の能力を受け継いだものが子孫を残すことで、様々な能力を持つ人間が生まれていくのである。

「私の能力は、金縛りの魔眼。私が魔眼を発動させて、相手を見つめれば、その相手の
行動を最大12時間まで封じ込めることができる。さあ、もう貴方は身動き一つ取れない。」

レンカに言われてみて、なんとか体を動かそうともがくも、指一本動かせない・・・。

「おい、こんなことしてどうするつもりだ。能力者がむやみに能力を使って他人に危害を
加えてはならないという法律を知らないのか!」

「危害を加える?失礼ね。ただ動きを封じただけじゃない。
あと12時間もすれば動けるようになるわよ。
その間、これでも見てて頂戴。」

レンカはホテル備え付けのテレビを僕の目の前に移動させると、アダルト有料ちゃんねるが見えるカードを入れた。そして、チャンネルを設定した。
【ブレイク間違いなし!超過激グラビアアイドルレンカ!マルマル12時間スペシャル!】
ピンク色のタイトルが流れると、画面いっぱいに、満面に笑うレンカが現れた。

「はい、この番組を、12時間ぶっとおしで見ててね。これだけだったら、危害でも
なんでもないでしょ。それじゃあお兄さん、明日の試験頑張ってね♪」

レンカはそういうと、部屋から出て行った。

僕は、身動き取れない。仕方なしに、レンカがうつる有料チャンネルを見ていた。
超過激グラビアアイドル!と謳ってるように、ヌードすれすれのきわどい水着で
セクシーポーズを連発してくる。性欲盛んな思春期の青年を挑発するような、
煽るようなボーズでこちらを魅了してくる。バナナをまるでフェラチオするように
しゃぶるシーンや、風呂場でまるでこちらの股間を洗ってるかのようなアングルで
体を洗うシーン。足できゅうりを挟んで扱くというちょっとアブノーマルなシーンも流れる。

「くそ、こんなもの見せてどうするつもりなんだ・・・こんな、子供向けの幼稚なイメージ
ビデオなんかで・・・淫魔ハンターを目指す僕が・・・どうにか・・・なる・・・もんか・・・」

そう口では悪態をつくものの、何十分ときわどい水着姿で挑発的なポーズを見させられると、どうしても男の生理現象が起きてしまう。

「くそ・・・なんだよ・・・これ・・・なんでこんな・・・水着姿なんかで・・・興奮してるんだ・・・」

僕は気がつくと自分のペニスを扱きたくて仕方なくなっていた。
元々オナニーしようと思っていたところだったのだ。

「くそ・・・くそ・・・くそ・・・」

その晩、僕は水着で笑顔でセクシーポーズを連発するレンカのイメージビデオを
見続けて、まるで15歳の童貞の少年のように、悶々とした夜をすごした・・・

そして、12時間後・・・・


「はあはあ・・・やっと・・・体が動く・・・もう眠くて・・・でも、今すぐ出かけないと
試験に間に合わない。今すぐオナニーしたいけど、今抜いたら反則だし・・・くそ・・・」

寝不足でふらふらしながらなんとか試験場にたどり着いた。
試験開始10分前だ。
案内された部屋に入ると、そこには・・・

「レ・・・レンカ?」

昨晩散々見た、きわどいピンク色の水着を着たレンカが待っていた!

「ふふ、はじめまして。今日の貴方の対戦相手の、モモカと申します。よろしくね♪」

どうみてもレンカと瓜二つの容姿をしたモモカは、よろしくと言いながら、その豊満な
バストを強調させてみせた。

「昨日はレンカがおじゃましたんじゃない?ふふふ」

モモカが胸を強調させて、上目遣いで僕を見つめてくる。
まるでさっきまで見ていたイメージビデオの撮影現場を見せられてるような感じだ。

「まだ試験開始まで10分あるし、その間、私の水着姿でもじっ〜くりと見ていってね♪」

そういうと、モモカは、僕の周りで、様々なセクシーポーズをとってきた。
おかしな光景だった。これからセックスバトルしようという二人が、一方は水着姿に
なって、他方のそばでグラビアのポーズをとっている。
あと10分後にはバトルが始まるというのに・・・

「まったく・・・姉妹そろって・・・そんな水着姿の挑発で・・・僕が・・・
どうなるとでも・・・本気で・・・思ってるのか・・・」

そう言いながら、気がつくと僕の股間ははちきれんばかりに大きく怒張していた。
昨晩金縛りにあいながら強制的に見させられ続けた妹のレンカのイメージビデオ。
レンカが白いミルクをたらしたバナナをいやらしくしゃぶるシーンを見ては
我慢汁をたらし、むっちりとしたお尻でボールにのっかりボールを押しつぶすシーンを見ては
変な妄想を膨らませ、谷間を強調させながら、ハイハイするように近づいてくるシーンでは、その胸の谷間にペニスを挟みたくなり、とにかく、僕は、レンカのイメージビデオを見て
オナニーしたくてたまらない心理状態に追い詰められていた。そして、今目の前にはそのレンカと
まるきり同じ姿形をしたモモカがいて、セクシーポーズでこちらを挑発してくる。

「はあ・・・はあ・・・だめだ・・・だめだ・・・」

だめだ、そう言いながら、僕は気づくとズボンを下ろしていた。
勃起したペニスがパンツを押し上げてるのがモモカにはっきり伝わる。
モモカはバトル開始前にズボンを下ろした僕を見ても何にも言わず終始無言で、しかし満面の笑顔で
グラビアポーズを連発する。その目はじっと僕のことを見つめ、まるで子供に何かを促す優しい母親のような慈愛に満ちた目だった。

僕は、気がつくと、パンツを脱いでいた・・・
そして、そっと、自らの右手を、ペニスに絡ませた・・・

「レ・・・レンカ・・・はあ・・・はあ・・・レンカ・・・」


ガチャ。


突然扉が開くと、30代半ばくらいの、めがねをかけた知的な女性が部屋に入ってきた。
恐らく、今回の試験の審査官だ。審査官の女性は、部屋に入ってきて、何故バトル開始前に
対戦相手の一方が水着姿で、もう一方が、その水着姿の女性をオカズにオナニーしてるのか、
理解に深く苦しんだ。あまりに理解に苦しみ一度後ずさり、その後、しばらく、
水着姿のモモカとそれをオカズに自慰行為するベルを
見つめ、何かしらの納得をして、静かにそっと用意された椅子に座った。


恐らく、女性による水着姿での挑発が行われ、男はその挑発に屈服したのだろう。
自慰行為をしてるのは、明らかに本人の意思だろう。


審査官はそう考えた。


時計は残り3分で試験開始を告げる。

モモカはベルに接近し、かなりの至近距離でベルのオナニーを凝視する。
おっぱいの谷間を強調させ、レンカそっくりの愛くるしい瞳で、よりいっそう激しい
自慰行為を誘導する。ベルは涙を流していた。
もうすぐ試験が始まるのに、何故僕は今敵の目の前で、しかもその敵の水着姿を
オカズにオナニーしてるのだろう。これから淫魔ハンターになろうといき込んでた人間が、
自爆行為をしてるなんて・・・。
でも、とにかく今は射精したい!このレンカ?モモカ?もうどっちだか良くわからないが、
この子の見てるまえで盛大に射精したい!満面の笑顔でセクシーなお色気ポーズで僕を
挑発する女の子に、僕の射精を見てもらいたい!きっと、世界中のどこかで今も15歳くらいの
童貞の少年が、グラビアアイドルの女の子をオカズにオナニーしてるんだろう。
まだセックスも知らない少年が、美形でナイスバディの20歳前後のグラビアアイドルに
ありったけの妄想を膨らませ、必死になってペニスを扱いているんだろう。
僕にもそういう時があったな、ベルは昔を懐かしんだ。
友達に貸してもらった少年誌の巻頭グラビアで抜いていた過去が、確かにあった。
まるでその時に戻ったかのように、目の前の巨乳で可愛い女の子に優しく見つめられ、
射精しそうになった。


ジリリリリリリリリリリ!


試験開始を告げるベルが鳴らされた。


「あっ・・・あっ・・・だめ・・・逝く・・・!」


僕はもうオナニーする手を止めることができず、射精する直前となった。
モモカは、舌をちょろっと出して、セクシーに唇をひとなめして、僕に一言こう言った。


「男の子のオナニーのオカズになるのが、私たちグラビアアイドルの仕事ですから、思う存分射精してください♪」


どびゅう・・・びゅっ・・・びゅっ・・・


僕は、最後はモモカの優しい目に見つめられながら、射精した。

射精した後、不思議と後悔はなかった。


審査官の女性が、ピッ、っとタイムウォッチを止めて、なにやら記入した。


「試験終了。受験番号243、サーニャ・モモカの勝ち。試験時間、23秒。決まり手・・・
決まり手・・・は・・・オナニー誘導による射精。以上の結果をもって、サーニャ・モモカを
本日より淫魔ハンターとする。」


審査官の宣言を聞きながら、モモカは優しく僕のペニスをティッシュで拭いてくれた。
母親にあやされている子供のような、なんともいえない充足感を感じながら、僕は、昨晩一睡もできなかったため、試験部屋で眠りについた・・・。               


稚拙な文章ですいません
セックスバトルもしてません
グラビアアイドルってエロィなあと思って書きました

あと、個人的にオシリスキーさんの作品が好きなので、
また暇があって構想が練れたら作品アップしてください

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