「気持ちよくなあれ♪気持ちよくなあれ♪」
にゅるにゅるにゅる。
歌う様に囁きながら体をくっつけてくるラクタちゃんはとても可愛くて、
とても愛しくて…抱き返してあげたいけど、腕が上手く動いてくれない。
重くなって持ち上げられないんじゃなく、神経が快楽を味わうのに夢中で
脳の指示が聞こえていないんだ。こんな感覚を何度も味わっていると
その内自分で動く気になれなくなるかも…
ぴゅう…ぴゅう…
「ああ…ラクタちゃん、気持ちいいよ…」
「嬉しい♪お兄さんが気持ちいいとボクも気持ちいいよ♪」
中々終わらないゆっくりとした絶頂の中で肌を合わせていると、
セックス中よりもその後のピロートークみたいな気分になってくる。
僕は寝る前のピロートークは大好きだけど、淫魔にとってはどうだろう?
雰囲気を楽しめるのか、それとも早く寝かせて体力を回復させたいのかな?
まだまだ僕は淫魔もラクタちゃんの事も知らない事ばっかりだ。
でもこれからたっぷりお互いを知る機会はあると思いたい。性奴隷となった
人間にどれだけの知識を与えてくれるのかは分からないけど。
ぴゅる…
「んん…ふぅうううう…」
「あ、終わった?」
「うん…とっても良かったよ」
そうこうしている内に長い射精も終わり、チンポは膨らみを無くして
力なく崩れた。今度は一体何時までその状態を保てるかな。
「う〜ん、すっごいあわあわになっちゃったね。流石ボクの母乳♪」
「確かに、全身泡だらけだね。これ、このままにしておいて良いの?」
「うん?え〜っと、石鹸やローション代わりにする位なら特に悪影響は
無い筈だよ。精々お肌がつるつるになる位かな?」
確かにこれだけぬるぬるになれる物を塗りこまれたら凄いスキンケアに
なりそうだな…男の僕が女性並のスキンケアが必要な訳ないけど。
「あれ、ひょっとして何か特別な効果があった方が良かった?」
「いや、別にそんなのは…って言うか、特別な効果って何?」
「ボクの母乳で出来るのはローションとして使う以外には精々発情とか
安眠とか滋養強壮とか中毒進行とかそういう基本的な効果ばかりだけど、
中には母乳で色んな事が出来る乳魔もいるんだよ。例えば…」
そう言えばネピアさんも力の強い乳魔は母乳で色んな事が出来るって
言っていたな。ハンター時代は信じ難い噂レベルの未確認情報が
沢山あったから、逆にどれも話半分にしか聞けなかったけど。
「ボクを教えてくれた先生は母乳を飲ませた相手を可愛いショタくんに
若返らせられる事が出来るんだ。ママーママーって慕ってくる男の子で
ハーレムを作っていて…あれは素直に羨ましいと思ったなあ」
「うへっ…う、羨ましいの?それって」
「そりゃそうだよ。大抵の乳魔は母性が強いもん。母性が弱い乳魔なんて
かなりの変わり者だよ?少なくともボクたちの勢力の乳魔はね」
「そうなんだ…他には?」
「他にはねえ…性転換の母乳って言うのもあったなあ。あれは初めて
見た時ビックリしたよ!男の人が女の人に変わっちゃったんだもん!」
「せ、性転換!?そ、そんな事してどうするの?」
「レズはそんなに珍しい訳じゃないけど、男の人から得る精の方が
力を得るには効率が良いから…ボクも正直首を傾げたくなる能力だね。
その乳魔は相手の人間を弄び、自分が男だか女だか分からなくさせて
楽しむって言う趣味の持ち主だしね。自他共に認める変態として有名だよ」
へ、変態…淫魔の基準で変態か。人間の基準だと変態なんて言葉じゃ
足りない様な気がする。そんな趣味、なんて表現すればいいんだ?
女を男に変えてエネルギー補給の効率を上げるとかならまだ分かるけど…
「あ、それから…」
「も、もういいよ!もうそんな怖い話聞きたくない!」
「あははっ、安心してよ。ボクはお兄さんにそんな変な事しないから」
う〜ん…ラクタちゃんは乳魔としては一般的な嗜好の持ち主なのか?
それでも乳魔の普通が人間の普通にどれだけ近いかは不安だけど、
考えた所でどうにもならないな。ラクタちゃんの趣味は僕の趣味と
あまりかけ離れていないと希望的観測をしておこう。
ぶるっ。
うっ。いくらラクタちゃんとくっつきあっていても知らず知らずの内に
体は冷えてきているみたいだな。このままだと風邪を引くかも。
「あれ?寒いの、お兄さん?」
「ちょっとね。ラクタちゃんは暖かいけど、裸の状態じゃ毛布にでも
包まれていない限りどうしたって冷えていくものだから」
「そっかあ。じゃあシャワーで泡を落としてからお風呂につかる?」
「うん、そうしよう」
「じゃ、また椅子に座ってね〜」
う、またあのスケベ椅子か。もう一度股間を洗われそうな予感…
だけどその予感に戸惑いながらも素直に座っちゃうあたり、僕は順調に
調教されているのかなあ…もう一生ラクタちゃんに反撃なんか出来なさそう。
だけどその予感とは裏腹にラクタちゃんはシャワーで僕の体を流して
くれただけだった。色気を感じさせたのは自分もシャワーを浴びてその
小柄だけどダイナマイトな体を感じさせた時だけで、僕が凝視しているのに
気付いたらわざわざセクシーポーズを取ってくれた時だけ。
その時も本気で悩殺しようとしているんじゃなくて、僕の反応が面白くて
じゃれているだけみたいだった。ホッとしたけど、それ以上に残念かも…
いやいやいや、冷静になれ僕。どうせセックスをしていない時間なんて
長くは続かないだろう、自分からその貴重な休憩時間を終わらせてどうする。
「さて、それじゃお兄さんからお先にどうぞ♪…大丈夫?自分で入れる?
足を滑らせたりしないでよ?お兄さんがケガなんかしたらイヤだからね」
「大丈夫、僕もそんなマヌケな事はしたくないよ」
いざ風呂桶に入る時、僕の体は本調子とはいかないまでもかなり軽く
なっていた。たっぷり睡眠した後に体を清めているんだから当然だろう。
あるいは体がセックスに慣れ始めて、消耗しにくくなっているのかも。
ざぶん。
風呂桶はとても広くて、しかも段階的に深さが違っていると言う
座りやすい物だった。中心まで行けば立ったまま首まで浸かっていられそう。
これなら二人一緒どころか、5人は居ても余裕そうだ。風呂桶と言うよりは
小さい温水プールと言った方が適切かも知れない。
「あ、そうだ。せっかくだからこれ使ってみようか」
ぶぼぶぼぶぼっ。
あ、ラクタちゃんが泡風呂機能をつけた。途端に思っていたより
強い勢いでお湯の中に泡が沸き立ってくる。体中に大きな指圧みたいな
力がかかり、正直言ってくつろげると言うよりはくすぐったい。
「わあ〜、変な感じ。お兄さん、これって気持ち良いの?」
「う〜ん、僕も初めてなんだ。不快じゃないけど気持ち良い訳でもないな…
血行は良くなるだろうし、筋肉もほぐされるんだろうけど」
「そう…なんか一工夫加えたくなるね」
一工夫って、勿論エッチな工夫なんだろうな。そう言いつつ風呂桶の
反対側に腰掛けたラクタちゃんは唇に指を当てて考え込んでしまった。
僕もなんとなく話題が思い浮かばず、目を閉じてリラックスした。
頭をよぎるのはこの館に連れ込まれてからのラクタちゃんと過ごした
いやらしい時間。さっきどれ位眠っていたかは分からないけれど、
ひょっとしたらまだ一日も経っていないのかも知れない。
もう一ヶ月くらい蜜月生活を送った気に思えてしまえるのに。
それから勿論忘れられないあのネピアさんとの夜。あの時僕がどれだけ
無駄な抵抗を重ねたのか、その時どんな心理状態だったかは鮮明に
覚えている。だけど今の僕の心境と違いすぎて僕がやった事じゃない様に
思えてならない。だって、今の僕はネピアさんが恋しくて堪らないんだから。
そしてネピアさんと出会う前のハンター生活。ちゃんと覚えているし
ちゃんと思い出せる。だけど意識して思い出さないと普段は忘れている。
自分の事の筈なのに、良く知っている昔の知人の生涯の様に思えてくるんだ。
「ふうう…」
大きく息をついたのは考え事のせいか、それとも押し寄せてくる泡が
徐々に気持ち良くなってきたせいか。最初は変な感じだったけど段々
良い物に感じてくる辺り、人はいくらでも変われるんだなあ。
これから先、僕はどれだけ以前の事を覚えていられるんだろう?
その内自分はずっと昔からラクタちゃんと一緒に暮らしていたと
思い込んじゃうのかも知れない。それ程までに淫魔の愛は濃厚だと言う事が
もう恐怖が消えない程散々思い知らされた。
濃厚と言えばあの母乳。僕をラクタちゃんに依存させているあの母乳。
もう僕が唯一摂取出来る栄養源であり、それに不満を感じさせない位
美味なだけじゃなく、乳魔として成長すれば色んな効果を発揮できるらしい。
現にネピアさんは同化の力とか望み通りの淫夢を見せるとか、妹には
出来ない事をやってきたし…ああ、考えていると飲みたくなってきた。
さっきの母乳入りのかけ湯も気持ちよかったなあ。今浸かっているこの
泡風呂みたいに最初はお湯らしくさらさらに感じるのに、徐々に徐々に
ぬるぬるが増してきて、体中に薄い泡の膜が出来てきて…ん?
ぱちり。
「………」
「………」
なんだか変だと思って目を開けてみたら、ラクタちゃんはさっきと同じく
風呂桶の反対側に座ってにこにこしていた。でもこのにこにこは
仕掛けた悪戯に気付いて欲しい笑顔に見える…そしてこの場合の悪戯は…
「うわっ」
風呂がいつの間にか白濁している。どう見ても泡風呂の機能だけじゃ
ここまで白くなったりしない。一度立った泡も不自然に長持ちしている。
なにより、この優しいぬるぬると薄めの甘い匂いは…
「ラクタちゃん…また母乳を出していたの?」
「だってただのお湯じゃちょっと圧力が強すぎて…粘度を高くすれば
ちょうど良くなるかなって思ったんだよ。そうでしょ?」
「それはそうだけど、こんなに出して大丈夫なの?」
「大丈夫大丈夫♪お兄さんからたっぷり精を貰っているから
その気になればお湯ナシの母乳100%のお風呂だって作れるよ!」
やはり。ラクタちゃんは僕が目を閉じている間に水面下で自分の
おっぱいを絞っていたらしい。早速一工夫を思いついたから試したのか。
しかし咎める気なんか毛頭ないし、戸惑いも形ばかりになっている。
あまつさえ、満面の笑顔で近づいてくるラクタちゃんを見ると僕も
自然に笑顔になってしまうんだからどうしようもない。
「お兄さん、大好きだよ♪ちゅっ」
「ん…」
こうして騎乗位で唇を防がれ、挿入されても落ち着いている。
慣れって恐ろしい。もう僕はアブノーマルなプレイじゃない限り
恥ずかしがる事すら出来ないのかも。
ああ、母乳泡風呂気持ち良い。ラクタちゃんの柔らかい肌が気持ち良い。
僕のチンポの上で踊る度に水面から出たり入ったりするおっぱいから
目を離せない。なんて安心する逆レイプだろう…
「お兄さん、おっぱい飲む?」
「………」
授乳をされそうになると途端に猛烈に恥ずかしくなるけど、何も
言えないまま乳首を咥えてしまう僕ってどうなっちゃったんだろう。
これからどれだけ変わっていくんだろう。
「んん…んっ!」
「ゆっくり出してね。慌てる必要はないよ」
幸せで、安らかで、大好きで、気持ち良くて…だから怖い。
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