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とあるハンターのおっぱい敗北記:第十四章

 自分で自分が分からなくなるのはこれで何度目だろう?僕はもう大分
乳魔姉妹に作り変えられてしまった気がする。淫魔ハンターとしての意識は
何度も何度も無力化され、ブレーキになっていた恥ずかしさは悉く
乗り越えられ、際限なく彼女たちの好みの僕に調教されていく。

 それを怖いと思っているのは本当に僕自身の心なんだろうか?
乗り越えられたとは言え全く損なわれないまま残っている恥ずかしさは?
欲望や好意や愛情は植えつけられた物が大部分だろうけど、全てではない。
どれが元の僕が抱いた感情で、どれが新しい僕が感じた物なんだろう?

 むにゅっ!

「あうっ!」

「ほらまた余計な事考えている!そんな事よりボクのおっぱいの事を
考えてよ、ね?あれだけ母乳を飲んだんだし、溜まっているでしょ?」

 ラクタちゃんのおっぱいにチンポを圧迫された!こんな刺激を与えられて
考えが中断されない訳がない。うう、ただ潰されただけでも気持ちいい。
それに彼女の言った通り、母乳の影響でムラムラしてきている。
ああ、自覚したらイかされたくて堪らなくなってきた…!

「うう…ラクタちゃん」

 切ない声を出すとラクタちゃんは機嫌を直したみたいで、すぐに
むにゅむにゅとおっぱいを動かしてくれた。未成熟な女の子の弾ける様な
おっぱいにもみくちゃにされて、チンポがたちまち先走り汁を流す。
この調子だと僕も喘ぎ声が我慢できなくなりそうだ…

 むにゅ!むちゃっ!

「あうっ!あわっ!

 は、激しい!痛くないけど、長く楽しませる気は無い強烈なパイズリだ!
ああ、元々我慢できそうにもないのに!本能的な射精抑制さえ何の役にも
立っていない!このままだと1分も持ちそうにない!イかされちゃう!

 ぴた。

「あう…はあっ………?」

 あ、あれ?何故かパイズリが止められた?深呼吸をしてから
見下ろしてみると、何か言いたそうなラクタちゃんと視線が合った。

「ど、どうしたの、ラクタちゃん?」

 ひょっとして、調教の一環として寸止めをするつもりなのかな?
イき始める状態にはまだなっていなかったからあまり苦しくないけど、
それでもお預けにはなっている。恥ずかしいセリフを言わせたり、
おねだりをさせたりしてからじゃないとイかせないとか…?

「なんだかお兄さん、あんまり幸せじゃなさそう」

「へ?いや、凄く気持ち良かったけど…今にもイきそうだったし」

「気持ち良くても、幸せには見えなかったんだよ」

 ぷるん。

 見せ付ける様にラクタちゃんが自分の胸に手を置く。
何かを強調したいみたいだ…心?

「さっきのお兄さん、気持ち良くてあんあん言っていたけど、
なんだか訳が分からない内にイかされちゃうって感じだった」

 そうか…ラクタちゃんは強引にイかせるつもりだと思っていたけど、
別のそう言う意図は無かったみたいだ。今まで見てきた彼女の性格から
考えると、体だけじゃなく心も自分の物にしないと気が済まないんだろう。

 心を無視した快楽で無慈悲にイかされるだけよりはマシ…なんだろうか?
全身全霊で本気で愛し、無理やりにでも相思相愛の関係を築こうとする辺り
本質的には同じ様な気もするけど…

「お姉ちゃんならもっと、こう…」

 むにぃ、むにゅう。

「あう…」

 うわ、今度は打って変わって緩やかなパイズリだ…さっきとの落差で
余計に優しく感じられる。弄ばれていたのが愛でられるのに変わると
慣れない快感にうっとりしちゃう。思わず涎をたらしそうになって
慌てて口を閉じるけど、ため息が後から後から出てくる。

「こうかな?う〜ん、まだ何か違うなあ」

 むにぃん、むにゅる。

「はああ…」

 だけどラクタちゃんは納得が行っていないみたいだ。しきりにやり方を
変え、時に弱く時に強くおっぱいを動かし試行錯誤している。
それが慣れる事の出来ない快感の波になって、頭がとろけそうだ…

「あ〜ん、上手くいかない!」

「ど、どうして…?今、僕は…ああう…溶けちゃいそうだけど…」

「それは良いんだけど…ボクのおっぱいは快感しか伝えていないもん。
快感だけじゃなくて愛情も伝えてお兄さんをメロメロにしたいんだもん」

 不思議な拘りだ…いや、そうでもないかも?淫魔だと言う色眼鏡を外して
人間と同じ様に考えてみたら、意外と理に適っているかも知れない。

 そう言えば淫魔ハンターは恋愛に苦労する事が少なくない。
一般人相手の場合…いや、ハンター同士でも性技が発達しすぎてセックスが
愛を伝える行為ではなく肉体的に虜にする技術と化してしまう事がある。
与える物、与えられる物、分かち合う物が愛なのか快楽なのか
分かり難くなってしまうと言う事例が何件も報告されている。

 今ラクタちゃんが感じているのはこれに近い悩みなんだろうか?
技術ばかりが先立って、本人が望む“ラヴラヴなえっち”が
出来ていないから不満なんだろうか?

 でも、それ以前の問題として一つ疑問がある。

「ラクタちゃん。それは何故なのか、なんとなく分かるよ」

「え?なになに?」

「もしかしたら、ラクタちゃんは僕を好きになろうとしているだけで
実際は好きにはなっていないんじゃないかな。ラヴラヴって言う意味では」

「えー?」

 ラクタちゃんは本当に僕の事が好きなのか?と言う疑問だ。

 しくり。

 こんな事を疑うだけで僕の胸は痛む。経緯や原因はどうであれ、
僕はラクタちゃんに魅了され好きになっている。さっきも大好きと言ったし。

 だけどラクタちゃんの方はどうか?僕は好かれようとした訳じゃない。
ラクタちゃんが僕を大事な人間として扱う理由はあっても、
まるで恋人の様に好きになる理由は思いつかない。

 ネピアさんの場合は違った。ある程度事前に会話をしていたし、
魅了されてから無駄な抵抗もした。その結果、心が綺麗だとか
可愛いから甘やかしたいとか礼儀正しいから気に入ったとか言われた。
一目惚れみたいな形だったけど、ネピアさんの愛は納得できるものだった。

 今のラクタちゃんは本当に僕を好きになったんだろうか。むしろ僕を
好きになったと錯覚したか、好きになろうと努力しているかの
どっちかじゃないか?現にこうやって指を唇に当てて考え込んで…

「ん〜ん、それは違うよお兄さん」

 えっ?

「人間の場合、恋愛は色々理由をつけて長引かせるらしいね?
そう習ったよ。でも淫魔は違うよ。特にボクは全然違う」

 ラクタちゃんは頭をゆっくりと振りながら笑顔に戻った。
一点の曇りもない、思わずドキッとしてしまう様な笑顔だ。

「だってお兄さん、優しくて頭が良いのすぐに分かるもん。
外見も文句ないし、精も美味しいけど、それだけじゃない。
ボクはお兄さんの心と触れ合ってきたんだよ?だから思ったの。
お姉ちゃんに頼まれたからだけじゃない。お兄さんの心が欲しいって」

 むにょん。

「わっ!」

 と、止まっていたパイズリをいきなり再開させた!
不意打ちで思わずイきそうになった…

「好き、って言う気持ちは自分と相手の心を交換したくなる気持ちでしょ?
お兄さんが嬉しいとボクも嬉しい。お兄さんが悲しいとボクも悲しい。
お兄さんの方もそうなって欲しい。これが好きって言う気持ちだよ、絶対」

 ふにょお、すりすり。

「あっ、あっ、あっ」

 な、なんだこれ…!さっきのパイズリより気持ち良くなっている?
技術的にはさっきと変わっていないのに、何かが決定的に違う…!
チンポから伝わってくる暖かい波が僕を飲み込んでいく…

「だから、お兄さんには…あれっ?」

「うああ…ラクタちゃあん…」

 ま、まさか僕は…さっきの深く考えずに行った問答で…

「うわー!なんで?何時の間にか上手く行った!こうかな?こうかな?」

 むにい、むちっ、ずりずり。

「ああっ、ひゃああ…良いっ、良いよラクタちゃん!」

 や、やっぱりぃい!愛を疑って逆に愛を再確認させちゃったんだ!
しかも意識改革のせいか、今度はおっぱいから伝わってくる!
ラクタちゃんの愛が!僕の愛と共鳴してるぅううう!

「やっと出来たよ〜!お兄さん、好き好き♪大好き♪愛してる♪
ほらほら、もっとおっぱいとおチンチンでイチャイチャしよっ♪」

「ラクタちゃん、ラクタちゃぁああん!!」

 びゅぶっ!ぶびゅるっ!びゅしゅうっ!

 ああっ!イッた!噴水の様に精液が吹き出ている!そ、そうか、
母乳を飲んだ後は精液が普段では考えられない程溜め込まれるんだった…

「お兄さん、幸せになってくれたね!もっともっと幸せになっちゃえ〜♪」

 あうう…イッている間にもパイズリが続くぅ…そのせいか、
射精が終わらない…数回分を一度に味わわされるキツい絶頂…

 だけど、激しく射精していてもとろける様な温もりの波が絶え間なく
やってきて…最初は激しく揺さぶられていた心が今は安定して
ゆらゆらと流されるのを楽しんでいる。ラクタちゃんの狙い通りだ。
僕はどんどんどんどん幸せにされちゃっているんだ…

「えへへっ。ラヴラヴイチャイチャって楽しいね♪お兄さん、メロメロ?」

「うん…メロメロぉ…」

 びゅう、びゅる、びゅー…

 ああ…段々射精の勢いが弱まっていく。母乳で作られた精液も
残り少ないんだ。それに伴って少しずつまぶたが重くなっていく…

「とろ〜んってしていて可愛い♪お兄さん、眠い?」

「うん…眠いよ。ラクタちゃん、一緒に寝て…」

「もっちろん♪添い寝して、お兄さんが起きるまで側に居てあげるよ」

 嬉しい…ラクタちゃんと好きなだけベタベタ出来るんだ。
それが毎日続くなんて、こんな幸せ他にあるだろうか…?

「ねえねえ、起きたら次は何しようか?お兄さんとの蜜月生活の為に
ボク色々用意しておいたんだよ。コスチュームプレイだって出来るよ♪」

「そういえば…ネピアさんも、イメージプレイが好きそうだった…ね」

「うんうん。お姉ちゃんが帰ってきたらもうどんなプレイだって
出来ちゃうね♪でもそれまではボクがお兄さんを独り占めだよ♪」

「ふあ…取り合いとかは、しない、で…あふぅ」

 ああ、まぶたが重い。ようやく射精が止まったチンポをラクタちゃんが
パジャマの中にしまってくれる…狭くなった視界の中で、自分のおっぱいは
しまっていないのが見えた。と思ったら…

 ぱふっ。

「もう喋らなくて良いよ。眠いんでしょ?ボクも一緒に眠ってあげるよ。
ボクのぱふぱふ枕で安眠しようね。出来ればえっちな夢も見てね♪」

「はふ…おやすみ、なさい…」

「お休みなさい♪」
まだ発展途上の乳魔の成長に手を貸してしまうのも
後悔と期待感がかき立てられてイイと思うのです。

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