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とあるハンターのおっぱい敗北記:第十章

「ラクタ…ちゃん?」

 オウム返しに希望された通り呼びかけるとラクタちゃんは嬉しそうに
体を揺すった。当然、彼女のおっぱいは…

 ぶるんっ。

 うわ、なんて激しい揺れ方…凄くかわいくて、凄くいやらしい!
あの中に飛び込んだらどんな感じなんだろう。ぎゅーって顔を
押しつぶされたらとても気持ちが良さそうだ。

「うん。お姉ちゃんに比べるとまだまだ未熟な乳魔だけど、頑張って
お兄さんを気持ちよくするから!これからよろしくね」

 未熟?これで?確かにネピアさんの様に成熟した魅力はないけど、
ラクタちゃんの方はむしろ弾けんばかりの色気の爆弾みたいな…

 って違うだろ!なんでさも当然の如くラクタちゃんって呼んでいるんだ!
ああ、頭の中でも自然にそうなっている。見ただけで早くも
魅了されかけているのか?ネピアさんの妹だからか?

 とにかく、彼女は僕の世話係らしい。当然えっちなお世話も
含めているんだろう。だったら、そんな事をされる訳にはいかない。

「ん?どうしたの?」

 首をかしげる様も可愛い。一回でもイかされたら彼女に逆らう気なんて
まるで無くなってしまうだろう。ここは慎重に行かないと。

「あの、ネピアさんは何処に?」

「お姉ちゃんはね、まだまだ任務の途中なの。お姉ちゃんみたいに力のある
淫魔が前線で戦って、ボクみたいな新米は後方支援をするんだよ」

 なるほど、ネピアさんは王国侵攻の準備に加わっているんだろう。
そして良い事を聞いた。

 ラクタちゃんは後方支援を任される未熟な新米淫魔。
つまり、ネピアさんよりずっと弱く経験不足と言う事だ!

 ぷるん。ぷるん。

 うっ。それでもやっぱり色っぽい。経験不足ではあるけど、ネピアさんの
妹なんだからきっと潜在能力は高いんだろう。特に何をするにつけても
派手に揺れる胸が凄くエッチだ。それなのにあざとさを感じさせないのは
きっと無意識でやっているからだろう。なんて恐ろしい。

 ネピアさんが女神だとするなら、ラクタちゃんは天使だ。
まだ若くて初々しいけど既に溢れんばかりの母性があって、
しかもそれがどんどん成長していくのが約束されている天使。

 でも、その分ネピアさん程余裕や貫禄はなさそうだ。
もし怒らせたりしたら優しくしてくれないかも知れない。
それなら逃げるのなんか諦めて、素直に甘えた方が…

 ってダメだダメだダメだ!何を考えているんだ!逃げ出してみせるって
決めたんじゃないか!…その後ネピアさんの所に戻るって妥協付だけど。
それでも抗う事に変わりはないんだ。だからこんな格下の相手に
飲まれてちゃいけない。冷静になって選択肢を考えろ。

「だからお姉ちゃんが帰ってこれるのはしばらく後…あれ?」

 戦うか、それとも誤魔化すか?しばらく休ませてくれと言ったら
時間が稼げるかも知れない。上手く言い包めれば戦わずに逃げられるかも…
ん?なんだ?僕の全身をしげしげと見て、怪訝そうな表情になった?

「お兄さん、なんで服を着ているの?」

「へ?なんでって…ずっと裸で居ろって言うの?」

「そうじゃないけど、それお兄さんが元々着ていた旅装束でしょ?
ちゃんと着心地の良いパジャマを用意しておいたのに…」

 そう言えばそんなものが箪笥の上に置いてあった気もする。
僕の物だと認識していなかったからすぐに忘れていたけど。
いや、それよりもひょっとして彼女は…

「あーっ!さてはお兄さん、逃げ出すつもりだったんだね?」

 やっぱり…バレた。彼女の任務は僕の世話、つまり捕虜の管理
なんだから流石に戦闘無しでやり過ごそうと言うのは甘かったか。

「おかしいなあ、お姉ちゃんたっぷりと可愛がって虜にしておいたって
言ってたのに。どうして逃げようなんて思ったの?」

 この調子じゃ逃げようとしていない、なんて言い張るのも無理だな。
もし信じられたとしても、それじゃ気持ち良くしてあげるね!と
ラクタちゃんが嬉々として僕を犯してくるだけだ。

 それならやるべき事は一つ。

「どうしてだって?僕が淫魔ハンターだからさ!」

 先手必勝!

 さっ!
 ちゅっ。

「きゃっ!…あれ?」

 すっ。
 ちゅっちゅっ。

「ひゃんっ!」

 正面からのキスと見せかけて軽いキスだけして、フェイントに
引っかかった相手の後ろに回りこみうなじにキスを降らせる。
ネピアさんには使う機会の無かった対乳魔用のテクニックだ。

 この技の利点は二つある。ひとつは相手の極めて危険な武器である
おっぱいへの接触を避けられる事。それでもある程度視界には
入ってしまうけど、正面から見るよりはずっとマシだ。

 そしてもう一つ、乳魔の弱点を突ける事。当然だが、乳魔の弱点は
胸以外である事が多い。特に刺激に慣れていないうなじはほぼ必ず
弱点であるとも言われる。これでラクタちゃんは相当感じた筈!

「あぁん…やだ、お兄さん何しているの?」

 あれ?効いて…はいる。けど、期待していた程劇的な効果じゃない?

「お姉ちゃんのおっぱい沢山飲んだんでしょ?だから私たち相手には
相当弱体化している筈なのに、ひょっとして戦うつもりなの?」

 そうだった。僕はネピアさんの母乳の力で、半ばインキュバスになって
しまっているんだった。それもサキュバスに犯される事しか知らない
童貞インキュバスなんだ。だから僕は今普段通りに責めているつもりでも、
実際は今までの経験は本で読んだだけの知識みたいな生兵法と化している。
ネピアさんが言っていた通り、僕は耳年魔の童貞みたいな物だ。

 でも、だからって!

 ちゅっ、ちゅっ…

「あっ…本気なんだ?」

「ああ、本気だよ。君をイかせて、僕は生還する!」

 例え精神的な童貞にされてしまったとしても、諦めてたまるもんか。
ネピアさんには絶対勝てないだろうけど、ラクタちゃん相手なら分からない。
いや、きっと勝てる!こんなに有利なポジションを取ったんだから!

「むー、お姉ちゃんったらちゃんと調教しておいてよ…
折角思う存分イチャイチャ出来ると思ったのに…あふっ!?」

 かぷ。

 よし!首筋を甘噛みしたらラクタちゃんの余裕が崩れた!
何時も通りの威力じゃないけど、それでも効いている!

「う、うそ!あん、気持ち良い!なんでぇ?」

 くたり。

 脱力した!これで少しの間反撃をされずに済む。この勢いのまま
更に有利なポジションに持ち込む!

 ぐいっ。

 膝の後ろから手を入れ、脱力した体を持ち上げる。うっ、意外と重いな。
おっぱいの重みか?いやいや、そんな事を考える暇はない。

 とさっ。

「きゃっ」

 そしてベッドに仰向けに寝かせる。ラクタちゃんが新米なのは本当らしく、
まだ目を白黒させて何が起きているか理解していない。

 ずるっ。

「え?え?」

 更に混乱させる為に一気にキュロットスカートを外し、同時に
パンティーも一気にずり下ろす。よし、上手く行った!

「お、お兄さん?」

 こうしてラクタちゃんは僕の目の前で急所をさらす所になった。

 ラクタちゃんの膣は綺麗なピンク色で、毛は薄い。なんだか
踏み荒らされた事がない聖域みたいで、見ているだけでドキドキしてくる。
そのせいか僕はさっきから動悸が荒く、息も荒くなっている。

「お兄さん…?まさか本当にボクをイかせるの…?」

 出来れば呼吸を整えたい所だけど、そうも言っていられない。呆気に
取られていたラクタちゃんが我に帰り、恐怖が混じった声を出している。
この機を逃す訳にはいかないんだ!

 ぴちゃっ!

「ひゃああ!ダメ、そんな所舐めないでぇ!」

 ラクタちゃんが快感に悲鳴を上げている。この調子だったら順調に行けば
ちゃんとイかせる事は出来るだろう。そしてこの娘を…消せる…

 ずきずきっ!

「んぐっ!」

 くっ!酷い罪悪感だ…家族を殺そうと思ったらこんな気分になるのかも、
と思える位心にヒビが入る様な罪悪感。最早不快感じゃない、激痛だ!
それも当然だろう。僕はネピアさんの妹をイかせて消そうとしているんだ。
そうしたらもうネピアさんは僕に優しくしてくれないだろう。

「うっ…ぐす…」

「はう…あれ?お、お兄さん?」

 あれ程優しく可愛がってくれたネピアさんが冷たい怒りで睨みつけ、
大事なペットではなく憎い怨敵として僕をイかせ殺す…そう考えただけで
涙が出てくる。ああ、なんで気づかなかったんだ!

 いや、気付いていなかったんじゃない。考えない様にしていただけだ。
ラクタちゃんをイかせると言う事は、そういう事なんだ…
あれ?バトルファックになりかけている。なんかおかしいなー(棒)

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