ママー!
おかえり、坊や。
ママ、お外で汚れちゃったよ。お風呂入ろ?
あらほんと。このままじゃばっちぃわね。いらっしゃい、
ママが洗ってあげる。
わーい!あのね、あのね、ママ。おっぱい飲ませてくれる?
え?お風呂の中で?おっぱいは良いけど、それだけじゃないでしょ?
ぎく。
何をわざとらしく口に出して言っているの。それにおチンチンも
ぱんぱんじゃない。
だ、だって、ママと一緒にお風呂入れると思うと…
まったく、何時まで経ってもマザコンなんだから。そのままじゃ
永遠に大人のインキュバスになれないわよ?
良いもん。大人になんかなりたくない、ずうっとママの子供で
居たいもん!ママだってその方が良いでしょ?
…可愛い事ばかり言っちゃって。そんな子はおチンチンにおっぱいを
ぴゅっぴゅってかけちゃうわよ?ほらっ、ほらっ。
あ、それ、いいっ!おチンチン、溶けちゃう!
溶けなさい。エッチな子は罰としてもっともっとエッチにされるのよ。
ああ、ママ!ママ!イく、イッちゃうよ、ママぁ!
「ママぁ!」
びゅくっ!びゅるっ!じわああ…
「うあ…ふぅっ、はぁ…はぁ…あ、あれ?」
ブランケット?僕が出したのはママの体の上じゃなくて、ベッドの中?
ママは…側にいない?
あれ、ちょっと待て。ママって誰だ。そりゃあ勿論、ネピアさんの事で…
………
夢?
段々思い出せてくる。僕はママ、じゃなくて…ネピアさんのおっぱいを
吸いながら眠りについて…確か夢の世界で遊んでいてとか、良い夢を
見せてくれる母乳とか…
かああっ…
な、なんて夢だ。確かに夢精する程イイ夢ではあったけど…
僕はネピアさんとああいう関係になりたいのか?いや、どう見ても
ネピアさんの方がああいうプレイに持ち込もうとしているだけだ。
僕自身は…惹かれる物はあるけど、恥ずかしいからそう言うプレイは
したくない。夢の内容も母乳の力のせい…だと思いたい。うう…
で、そのネピアさんは何処だろう?
「ネピアさん?」
呼びかけてみても返事はない。そもそもここは何処なんだろう?
眠っている間に帝国内のネピアさんの家に連れて行ってくれると
言われた…んだっけ?眠る直前の事なんてハッキリしなくても当然かも。
改めて周囲を見渡してみる。とても上質なブランケットとシーツ。
ふかふかしすぎて逆にちょっと居心地が悪い枕。多分キングサイズだと思う、
僕一人には大きすぎるベッド。これが僕の周りにある物。
そしてベッドがあるのは、当然と言えば当然だがベッドルームだ。
それもとても豪華で広く、家具や飾りも無駄に高そうで落ち着かない。
例えばベッドの側のテーブルに置いてある水差しとコップだって
綺麗な陶器で出来ていて、いくら位なのか想像もつかない。
これがネピアさんの家なんだろうか?随分裕福な家だな…
ずきっ。
「う?」
な、なんだこれ。急に胸が締め付けられる様に痛くて…
「ネピアさん…」
うわ、何だ今の情けない声。僕が出したのか…まるで迷子になって
母親からはぐれ、今にも泣き出しそうな子供みたいな声だ。
でも、我ながら今の例えは悲しい位的確なのかも知れない。
目を覚まして、ネピアさんが側にいない事に気付いてまだ数分しか
経っていないのにもう胸がずきずき痛むなんて。
あれ?でも。
寂しくて怖くて、嫌な気分だけど。
それだけなのか?
いますぐネピアさんに会えないと気が狂いそうって程じゃない。
じゃあ…
むくり。
「うっ」
何だこれ…体が重い…
たっぷりと寝た筈なのに、ふらふらして違和感が絶えない。
ただ立って歩くだけでも一々次の一歩を考えないといけない。
これは…どういう事だろう?疲れている感じじゃない。疲れている時は
動く度にもう動きたくないと嫌気が増すばかりだけど、これはそうじゃない。
別に動きたくなくなる訳じゃなくて、自分の体が自分の物じゃないみたいだ。
まあ、ネピアさんにあれだけイかされた後だし本調子な訳がないな。
とりあえずこの水差しの中の水を飲もう。
とくとくとく。
ごくっ。
「う、べっ」
うええ。なんだこの水?やけに苦くて変な臭いがするぞ?見た目は
ただの水なのに…おかしいな、帝国の水は王国の水より美味しいって
聞いたんだけど。ひょっとして薬でも混ざっているのか?
ごくっ。ごくっ。
「げえ…まず」
なんだよ本当に。薄めの泥水みたいな味だ。
ごく…
…もういいや。飲みたくない。最低限喉は潤ったし、少しだけ体が
軽くなった気もする。それにあんまり時間をかけていられないんだ。
ここから逃げ出すつもりなら。
ずきっ。
「くっ…」
ああ、胸が痛む。ネピアさんが側にいないからだ。僕は彼女の狙い通り、
彼女に依存してしまっている。最後まで抗っていた頭でさえもうそれを
否定できない。体と心は言うまでもない。
だが、それだけだ。
これなら逃げ出す事は不可能じゃない。
箪笥の中にたたんであった僕の服に着替えながら僕は自分を奮い立たせる。
僕はあの時ハンター魂は完全に消されたと思っていた。ネピアさんもきっと
そう思っていただろう。だが事実として僕は今、逃げようと決めた。
これは最後に残った欠片みたいな物だろう。もし今ネピアさんに
出会ったらすぐに消えてしまい、二度と逃げようなんて発想を抱かなくなる。
それどころか逃げ出そうとしてごめんなさいと自発的に謝りかねない。
それ程までに僕はネピアさんに依存し、恋慕している。
だから…だから一旦王国に戻ろう。そして書状で報告をして、
それから…それからネピアさんの所に戻ろう。それが今の僕に出来る
最大限の譲歩で、最後のハンターとしての使命感だ。
ずきっ。
「うう…我慢だ、我慢」
迷うな。早く歩き出せ。ネピアさんが戻ってくる前に。
このベッドルームにあるドアは二つ。一つは洗面台と鏡が隣にあるから、
多分バスルームへのドアだろう。バスルームが別の部屋に繋がっているとは
考えにくいから、もう一つが廊下かそれに順ずる場所へのドアの筈。
さあ、このドアを開けて…
がちゃっ。
あ、おっぱい。
「あ、おはようお兄さん!」
ネピアさんのおっぱい?じゃない。良く似ているけど、違う。
ネピアさんのよりほんの少しだけ小さくて、少し弾力が強そうで、より
丸みが強調された形…ネピアさんが大人の女性じゃなくて少女だったら
こうだったんじゃないかと思えるおっぱいだ。
「えへへ、やっと目が覚めたんだ?待っていたんだよ〜」
服も活発的だが可愛らしいブラウスで、ネピアさんの落ち着いた
おっぱいとはまるで違う初々しい魅力がある。大きなお尻とむちむちな
ふとももを引き立てるキュロットスカートもそれに拍車をかけている。
そして顔は…やっぱりネピアさんに似ていて、でもネピアさんじゃなくて。
ヘアバンドつきのショートカットの黒髪もやっぱりネピアさんを
思い出させるけど、絶対に違う。
「き、君は誰…?」
誰なんだろう、この娘は。
ドアを開けようとした矢先に入ってきたこの娘はあっと言う間に
そのおっぱいで僕を虜にし、ただでさえ動かしにくい体を固めてしまった。
にこっ!
そしてそれは彼女にとって嬉しい事だったらしく、彼女は
花が開く様に笑って僕の胸を跳ね上がらせた。
「はじめまして!ボクはラクタって言う名前なの。ラクタちゃんって
呼んでね。お姉ちゃんからお兄さんのお世話を頼まれたんだよ」
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