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とあるハンターのおっぱい敗北記:第八章

 びゅる、びゅる…びっ、びっ…びく…

 おっぱいに埋まったまま射精の勢いが衰えていくのを感じるのは
不思議な気分だ。視界が塞がれている分快感がより鮮明に感じられ、
絶頂直後特有のあの何とも言えない無力感も引き立てられる。
それが心底落ち着くおっぱいの中だと尚更だ。

「ネピアさん…」

 うっとりして思わずネピアさんの名前を呼んでしまうと頭を撫でられ、
ますますうっとりしてしまう。何も考えられない訳じゃなくて、
感情や欲望が頭の中を無抵抗で過ぎ去っていく感じ。今僕はネピアさんに
自分の全てを委ねている。その事が嬉しくて堪らないんだ。

「流石に眠くなってきているみたいね」

「そうなのかな…よく分かりません」

 眠いと言われればそうだと思うけど、疲れらしきものが何処にも
感じられない。頭は働かないし体も動きたがらないけど、疲労の代わりに
快楽が染み付いていてちっとも辛くない。

 ただ、チンポだけは射精したばかりなのにもう勃起し直している。
これで今日何回目なんだろう…?

「ネピアさん」

「なあに?」

「さっきので、何回目でしたっけ?僕がイッたの」

 4回目だったっけ?5回目だったかな?それとも6回目…

「気になるの?」

「ちょっと…」

 別に何回だからどうしたと言われればその通り。ただこのとろける
無力感が何回の絶頂の結果なのかがふと気になっただけ。
これからのネピアさんとの生活を見越して、どんな予想をしておくべきか
知りたくなったからかも知れない。

「さっきので5回目よ。もうあんまり考えられないのね」

 さすりさすり。

「はい…もうボーッとして…」

 ああ、撫でられている。それだけでも気持ち良い。これから僕は
こうなっていくんだろうか?ネピアさんに触られただけで、ネピアさんの
事を思うだけで、ネピアさんを見ただけで、気持ち良くなるんだろうか。

 それはとても素敵な事で、とても恐ろしい事の様にも思える。
だけど考えはまとまらない。幸せと言う毒が僕の意思を痺れさせ、
ただただもっとネピアさんを感じたい事しか分からない。

「それじゃあ、もう数える必要が無い位何回も何回もイッてみる?」

「ふぇ?」

 ネピアさんの言っている事は理解できる。だけど理解しただけで、
それを考えてどうこうしようと言う気が起きない。これは眠いから
なのもあるんだろうけど、眠くなくてもあんまり変わらないのかも。

 自分では何もする事を許されない家畜はこんな心境なんだろうか。
それとも全てを相手に委ねる事を許された赤ちゃんの気持ちなのか?
ああ、分からない。意味の無い事ばかり考えている。

「さっきのは予行練習だって言ったでしょ?」

「あ…」

 くちゅっ。

 ただ、ネピアさんが更なる誘惑をしてきてくれるととても嬉しい。
その時だけ思考が鮮明になり、考えが一瞬でまとまる。

「このままセックスしたい?」

「は…はい」

「おっぱいの中に居たまま、私とセックスしたい?」

「したいです…させて、ください!」

 ネピアさんは誘惑している時も母性を感じさせてくれる。
そこに確かに女の妖しさもあるのに、いやらしさを優しさが上回っている。
ドキドキしても、何故かとても落ち着くドキドキなんだ。

「素直になったわね。それじゃ、いらっしゃい」

 だから今こうしてチンポを膣に誘導されても、犯される直前になっても、
僕はただただ待ち望んでいるだけで良いんだ。

 ちゅくっ。

「私の中にいらっしゃい。そして坊やの全部を私の物にしてね。
坊やが私なしでは生きていけなくなるまでイかせ続けてあげるから」

「ネピアさぁん…」

 ぷちゅっ!

「ああ、う…うわああ!」

 ああ…ネピアさんの中に入った!とうとう入った!

 ぽろぽろ…

 あれ?僕、泣いている?なんでだろ?

「あら…坊や、泣いているの?」

「は、はい…」

 チンポがあったかい。柔らかいぬめぬめの中に閉じ込められている。
そしてぎゅっ、ぎゅっと絞られたり擦られたりしている。

 勿論とてつもなく気持ち良い。おっぱいだけじゃなく膣にも僕の全てを
差し出した気がしてくるんだ。だけど、何故か涙が止まらない。

「なんで泣いているのかしら?分かる?」

「わ、分かりません…」

「そう。きっと嬉し涙ね」

 嬉し涙。そうなんだろうか。やっとネピアさんとセックス出来たから?
確かにとても嬉しいし、今にも射精しちゃいそうだけど、今までは
涙なんか出てこなかったのに、なんで…?

「ねえ、言ってみて?」

「え?何を、ですか…?」

 ああ、チンポがむにむにされている。精液を早く頂戴っておねだり
されているんだ。チンポもそれに応えようとぶるぶる震えている。

「今坊やが何を感じているか。私の中がどう気持ち良いか。思いつくまま、
何でも良いから気持ちを吐き出してごらん。全部聞いててあげる」

「は、はい…あの、なんだかとっても暖かくて、安心できて…」

「うん、安心できて?」

 ぎゅっ、ぎゅっ。

「あう…気持ちよくて、すごくエッチなのに、なんだか酷く懐かしくて…」

「懐かしいのね?」

 ネピアさんは何でこんな事を聞きたいんだろう…?僕に喋らせる事で
僕をもっと気持ち良くしてくれているんだろうか?それとも僕の心を
洗いざらい語らせて、ますます精神的に無防備にさせているんだろうか?

「はいっ、ううっ、懐かしいんです。まるで自分の家に帰ってきた様な、
家族に再会した様な…ここが僕の居るべき場所だって思えてきて…」

「そう…それはとても良い事ね」

 ぎゅっ、ぎゅっ。

 ああ、もう持たない。後ほんのちょっとでイッちゃう。だけど何だか
これまでとは何か違う。何かが決定的に違っている。

「ううううっ…も、もしかして、これも、ネピアさんの、同化の力…?」

「そうよ。私を同じ存在と認識しているのだから、私の体もキミにとって
誰よりも相性が良くなっているのよ。まるで自分が産み落とされた
場所の様に、キミにとって居るのが当然過ぎる場所なの」

 そんな事が…ああ、でも否定なんて出来そうにない。なんだか何故僕が
今泣いているか、やっと分かった様な気が…

「ああっ、出ちゃう、出そうだけど!何か、変。何か変なんだ、
ネピアさん!僕、どうなっちゃったんですか?」

「大丈夫よ。出しちゃっていいの。今の坊やが私の中に入ったら、
きっとそうなるって思っていたから」

 どう言う事…?そう聞きたかった。でも。

 びゅっ。

「あ…」

 びゅう…

 聞ける前に僕は射精していた。

 びゅく…

「あ、あれ…?」

 でもその勢いは何だか弱弱しかった。ほんの数秒しか続かない筈の
精液の流れが、小川の様にちょろちょろと少しずつ流れ出ていく。

「ふああ…なに、これ…」

 燃える様な熱に激しく吹き飛ばされるんじゃなくて、暖かい川の中で
ゆっくりと流されていく。今まで味わった事のない、絶頂とは思えない絶頂。

「ネピアさん…今、僕、イッているの…?」

「そうよ。でも、それは射精と言うより流精とでも言うべきかもね」

「これ、何…?少しずつゆっくり出て行って、中々終わらない…」

「当分終わらないわよ。そうなる様にしたんだもの。
言ったでしょ?数える必要が無い位何回も何回もイかせてあげるって」

 びゅう…

 ああ、まだ続いている…こんな不思議なイき方一度もした事ない…
僕の全てが溶かされてゆっくりゆっくり引き出されていくみたいだ…

「私の母乳で精液は沢山溜まっているでしょ?だからその気になれば
数十回はイけたのよ。でも当然そんな事をしたらどんどん苦しくなるし、
坊やにも危険だわ。だからこうやって、数十回分を一度にゆっくりと
抜いてあげているの。気に入ってくれたかしら?」

「………はい」

 ネピアさんの説明を受けてようやく僕は自分に何が起きているのか
理解した。それとタイミングを合わせるかの様にじわじわと
快感が僕を喜ばせていく。止まない射精が幸せに変わっていく。

 びゅう。びゅう。

「ああ…ぐすっ」

 涙もまだ止まない。だけどそれも辛くない。好きなだけ出して良いんだ。
そう思うともう涙の理由なんかどうでも良くて、泣くのも続けたくなる。

「後せいぜい数分かしら」

 後数分?何の事だろう…いや、分かった。多分、僕の射精と意識が
途切れるまでだ。段々頭の中の真っ白な部分が増えていくのが分かる。
きっとこの射精が終わったら、それと同時に僕は眠ってしまうのだろう。

 そして次に目を覚ました時、僕はどうなっているんだろう?

「ネピアさあん」

「なあに?」

「僕、これからどうなるんですか…?」

 ああ、ネピアさんが頭を撫でてくれる。ますます頭が白くなっていく。

「良い所に連れて行ってあげる」

 びゅう…びゅう…

 良い所ってどこだろう。ああ、射精が終わっちゃう。もう少し
起きていたいのに。まだ寝たくないよ…

「帝国内の私の家で飼ってあげる。大事に大事にね」

 そうか…ネピアさんと一緒に居られるんだ。それなら何も怖くない。
これからこの幸せがずっと続くんだ…良かった…

「だからしばらく夢の世界で遊んでいてね」

 ぷちゅ。

 あ、ネピアさんの乳首。僕の口の中に。

 ぶじゅっ。

 甘い、甘い母乳。さっきのとは違う。味と、何か違う力。

「飲んで。良い夢を見せてくれる母乳よ」

 ごく。ごく。

 とってもあまい。ああ、くらくてあったかい。

「眠っている間に連れて行ってあげる。私たちの家にね」

 びゅ…び…

「おやすみなさい、坊や」

「おあ…あ…い…えぴ…ん」
と言う訳で一旦ネピアとのシーンは終了。
次回からは新ヒロ淫魔との新展開になります。

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