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BF体育祭(3)

「今度は、こちらから行かせてもらうぞ」
「はい! バッチコイです!」

気合を入れるように、彼女は鋭く両肘を引いて構える。
ぷるんと、また胸がたわむ。吸い寄せられるように、視線がそちらへと向いてしまう。
…駄目だ。やはり、あの胸は凶器だ。
もしアレに捕まってしまえば、完全に勝機を失ってしまうだろう。

「センパイ、来ないんですか? 来ないんなら、またこっちからいっちゃいますよ?」

ルリは軽いフットワークで、俺の攻撃を誘っている。
彼女が身体を揺らす度に、たわわな巨乳が弾む。
このままじっとしていては、視覚的にやられてしまう。
俺は意を決して、彼女に肉薄した。彼女より少し手前で、大きく一歩踏み出す。そして、

「――あっ!」

ルリは、小さく驚きの声を上げる。俺が突如方向を変え、彼女の脇をすり抜けたからだ。
開幕当初、彼女が使った戦法と全く同じモノ。
真正面から立ち向かってしまえば、おそらくあの巨乳で骨抜きにされてしまう。
それならば、背後から責めれば良い。しかし、やはりそう簡単にはいかなかった。

「なんのっ!」

彼女は俺が方向を変えた事を確認するやいなや、片足を軸に回転した。
脇をすり抜ける俺を視線で追うようにして、背後に回りこんだ俺に真正面から対峙する。
それは、ある程度予想していた動きだった。それならば、予定していた次の行動を取るまで。
間近にあった彼女の腰目掛けて、俺は勢い良く飛びついた。

「え――わ、わぁっ!?」

俺の重みに耐え切れず、彼女はどさりと尻餅をつく。
押し倒した弾みに、怪我をさせるわけにはいかない。
俺はさりげなく両腕を彼女の後ろに回して下敷きにすることで、彼女が地面に落ちる衝撃を和らげた。
そして、そのまま右腕で彼女の腰を固定し――左手を彼女のアナルに添える。

「ひぁ――!」

予想以上の反応に、俺の方が驚いてしまった。
わずかに視線を上げると、真っ赤な顔をしてこちらを見下ろすルリと目が合った。

「ダ、ダメですっ! 汚いですよ!?」
「そういう勝負なんだから、仕方ないだろ。ほら、観念してこっちも開けろ」
「あ! そ、そっちもダメ――あぅぅッ!」

か細い抵抗を続けるルリを無視して、彼女の股間に顔を埋める。
綺麗なピンク色をしているその場所――彼女の膣に、俺は舌を差し込む。
びくん、と大きく彼女の身体が震えた。

「あぅッ! セ、センパイ…そんな、優しくしないでくださぁい…イっちゃいますぅ…!」
「そういう勝負だろ。お前も楽しそうにヤッてたじゃねーか」
「いや、まあ、それはそうですけど…あぁっ!」

アナルを軽く撫でただけなのに、彼女は大きく体を仰け反らせた。
どうやら、彼女は高攻撃力低防御力タイプのバトルファッカーらしい。
もしかするとただ大袈裟に反応しているだけなのかもしれないが、効いていないわけではないのは明らかだ。
彼女は優しくされる方が効く様子なので、アナルは指を挿し込むよりも撫で続けていたほうが良いかもしれない。

「あ…だめ、イっちゃう。イっちゃいますぅ…!」

ルリが、これまでにないほど紅潮しながら声を震えさせる。
あと一息で、一矢報いることができる。
俺は止めを刺す様に、ピクピクと震えるクリトリスを舐め上げようとした――その時、

「あぁん!!」
「むぐぅ!?」

突然、ルリの太ももが俺の顔を締め上げた。
どうやら、気持良さの余り下半身に力を入れてしまったらしい。
多少苦しかったが、快感で脱力しているせいか窒息するほどの強さではない。
問題なのは、鼻と口を彼女のアソコに押し付けられた状態で固められてしまったこと。
甘ったるい愛液の香りが鼻孔に入り込み、ぐらりと頭がふらついた。

「っくぅ…負け、るか…」
「あぅ! セ、センパイ…しゃべっちゃ、らめですぅ…!」

俺は何とか力を振り絞って膣口に吸い付こうとしたが、こちらが口を動かす度に彼女は俺を絞めつけてくる。
酸素が少ない状態で少女の匂いを強引に吸わされ、脳が痺れるように動かなくなってくる。
此処で意識を失ったら、マズイ。それだけで、敗退となってしまう可能性すらある。

「あぅぅ…! セ、センパァイ…!」
「む、むぐぅ!?」

追撃するように、俺の頭に柔らかい二つの感触が押し付けられてきた。
彼女が身体を折り曲げ、俺の後頭部に胸を押し付けてきたらしい。
柔らかい感触に、さらに思考が溶かされる。徐々に俺の舌の動きが動かなくなっていく。
やばい、と脳が危険信号を発する。このままでは、俺が先に堕ちる。
一度顔を上げて――体勢を立て直す他無い。

「――ぶはぁっ!」
「――きゃあっ!」

彼女の腰に両手を回したまま、俺は勢い良く顔を上げる。
俺の顔が擦れたことによる快感に、彼女はまた悲鳴を上げた。
まだイくには至っていない。しかし、もう一度膣口に快感を与えれば――俺の勝ちだ。
愛液に濡れた顔を肘辺りで拭い、心を燃えたぎらせながらもう一度顔を沈めようとした――が、
次の瞬間、頭が真っ白になった。

「な」

ぷるんと、眼の前で双球が揺れる。
先程からずっと見てはいたが、此処まで近距離で見たことはなかった。
小柄な彼女にそぐわない二つの乳房。紅く可愛らしい二つの乳首。
巨乳であるのも関わらず、垂れることなく丸みを帯びた美しいフォルム。
眼前につきつけられたそれに、俺はほんの少しの間、釘付けにされた。

「…あ。す――隙ありッ、です!」
「むぐぁ!?」

彼女の掛け声と同時に、ふにゅう、と顔中が柔らかい感触に包まれた。
一欠片も抵抗できないまま、俺は彼女の双球に押し潰された。
一気に体勢が逆転し、今度は俺が彼女に押し倒された形になる。

「つ、捕まえ、ました! えい、えいっ!」
「むぅ…!? むぅうッ!?」

俺の頭をしっかりと抱きかかえながら、ルリは乳房をグリグリと押し付けてきた。
右手で俺の頭をかき抱きながら、左手で俺の顔を包んでいる胸を優しく揺らす。
柔らかい肌、ぷるぷるのおっぱいが、俺の脳を溶解させる。

「んん…ん…――」

優しい快感と呼吸困難に、意識が霞む。
ゆっくりと、瞼が落ちて行く。このままではマズイとわかってしまうのに、柔らかい誘惑に抗うことができない。
心ではどうにかして抗おうとしながらも、俺の身体は全く言うことを効かずに脱力していき――
ぎゅ、と股間を何かに囚われた。その感触で、俺の意識は瞬時に覚醒する。

「――ッ!?」

両目を見開き、俺は絶句する。
いつの間にか、彼女は俺の下半身を膝の上に持ち上げていて、その巨乳で俺のモノを包み込んでいた。
俺が何も考えられなくなっている間に、致命的な体位――膝上パイズリを、決められてしまった。
しっかりと双球で俺のペニスを捉えながら、ルリは歓喜の表情で俺を見つめていた。

「や――やった、やりましたよ! どうですかセンパイ!」

息を荒くして頬を赤く染めながら、ルリは胸を両手で抑えてペニスを圧迫する。
二つの乳房は、俺のモノを完全に飲み込んでしまった。
彼女はそのまま、一度大きく胸を上下させる。ずちゃりと、重みが詰まった刺激が俺の脳を焼く。
ペニスに付着していた俺自身の精液のせいで、ただでさえ強力な彼女の胸が更に恐ろしいモノとなっていた。

「えへへ…とうとう、決まっちゃいましたね。私、これが一番得意なんです♪
 さっきは、先っぽばかりイジめちゃいましたから…今度は、優しくイかせてあげますね♪」

天使のような屈託のない笑みを浮かべながら、彼女は俺に死刑を宣告した。
たぷん、と彼女が胸を動かす。ぬるぬるの乳房にみっちり包まれたまま、俺のペニスは余すことなく蹂躙される。

――なんだ、これは。
まるで、ペニスを溶かされてしまったかのような感覚。
鋭く辛い刺激ではない穏やかな快感が与えられ続け、痺れるように絶頂へと押し上げられていく。

「うっ――く、あぁぁ…!」

蕩けてしまいそうな身体を叱咤し、俺はどうにかして逃れようと身を捩る。
しかし、彼女の押さえ込みは完璧だった。
彼女は上体を前に倒してしっかりと俺のペニスを包み込み、しかも自らの両肘と太ももでがっちりと俺の下半身を挟み込んでいる。
腰を押すことも引くこともできない状態で、俺のペニスはぬめった乳肉の中でこね回される。

「ほぅら…センパイの、私の胸の中で溺れちゃってますよ。気持ち良いって、苦しいって、びくんびくん震えてます。
 流石にそろそろ出しすぎて辛いかもしれませんけど…優しくしてあげたら、また出ますよね?」

ぎゅう、と俺のペニスが一際強く押し潰された。甘く優しい快感が、全身を走り抜ける。
その刺激は、これまで与えられてきた刺激に比べれば何とも無い。
だから、まだ耐えられる――そう思っていた。しかし、

――とくん。

(――な…!)

俺の意思に反して、俺のペニスは彼女の胸の中で小さく脈動する。
まだ大丈夫だと思っていた俺のモノは、とろとろと弱々しく、漏らすように尿道口から精液を垂れ流した。
ほんの僅かに、彼女が胸を上下させる音に湿った音が混じる。

「…射精、確認」

俺が放出したはずの精液は、彼女の巨乳のせいで全く外に吹き出ていない。
変化といえば微かに変わった摩擦音くらいなのに、審判は淀みなく判定を言い渡した。
俺の射精する感触を噛み締めるように、彼女はきゅっと目を瞑る。

「んんっ…! センパイの、暖かいです…♪
 勢いは小さいけど、タマタマにはまだもう少し溜まってそうですね…♪」
「うくっ…!」

ルリはグリグリと下乳で玉袋を刺激し、そして搾り上げるように乳房を持ち上げる。
そこで俺は、やっと気づいた。
下半身に、ほとんど感覚がない。股間が快感に支配されてしまったかのように言うことを聞かない。
射精をこらえようとしても、まるで他人の体であるかのように精液が流れ出るのを止めることができない。
たぷたぷと、彼女が両胸を揺らす。俺の意思に関係なく、精液が尿道を昇っていくのを感じる。

「くそっ…! 負けて、たまるか…!」

俺は、力づくで彼女を振り払おうと試みる。
無事な両腕を起点に力を込め、ブリッジに近い体勢になる。
やはり彼女の力はそれほどではなく、わずかに彼女の膝から俺の腰が浮いた。
このまま腰を引っ張り出すことが出来れば――

「だぁめ、です♪ 逃げようとするセンパイには――こうです!」
「――ッぁ!?」

本当に、股間が溶けてしまったかと思った。
彼女は両手で胸を持ち上げ、亀頭を中心にパイズリを繰り出してきたのだった。
度重なる射精により最も敏感になっている亀頭。
そこへ、優しくも激しく蕩けてしまいそうな快感が集中する。
とろとろの胸で幾度か揉み込まれただけで、俺は脱力して彼女の膝の上に押し戻された。

――とくん。

「――ぁ」

また、射精してしまった。射精確認、と声が聞こえた。
今度は、射精の予感すら感じることが出来なかった。
快感がじわじわと全身を支配していき、甘い感触に思考が霞んでいく。
首を伸ばせばキスできそうな距離で、彼女が蕩けた笑みを浮かべる。

「あは…センパイの顔、とっても可愛いです…♪
 もっともっと、ぬるぬるおっぱいで、気持良くしてあげますね…」

精液を飲み込んで粘度を増した彼女の双球が、卑猥な音を立てて上下する。
容赦のない、しかし優しい直後責めに、俺は腰をがくがくと震わせることしかできない。
一年である彼女は、少なくともBF歴は俺より短いはずだ。
そんな彼女に俺はあっさりとホールドされ、巨乳に包まれたまま良いようにペニスを翻弄されている。
どうしようもない悔しさに、俺は歯を食いしばる。

――とくん。

「あ、またヌルヌルになりましたよ…♪」

また、俺のペニスが敗北の証を垂れ流す。普段の俺からしてみれば、ありえないほど短い射精間隔。
痛感する。やはり彼女は、類まれなるバトルファッカーだ。
おそらく彼女は、俺にしてみせているように我慢を粉砕して小刻みに射精させ続けることもできれば、
射精させないように快楽を蓄積させ、一度に射精させることで相手をTKOしてしまうことも容易なのだろう。
この勝負では、主に射精の回数が得点源となる。だから、俺を出来るだけ多く射精させようとしている。

――とくん。

「わぁ…センパイの、まだ出るんだ…♪」

蕩けるような快感に翻弄されながら、俺は悔恨の情にかられていた。
もはやバトルファックとは言えない、一方的な搾精。
こんなことになってしまったのは、彼女に膝上パイズリという致命的な体位となるのを許してしまったから。
彼女の巨乳に、一瞬でも思考停止してしまった過去の自分が恨めしい。

――とくん。

「んっ…! まだ、出るんだ…もっと、出ますか…?」

快感に追い詰められ、短絡的な思考しかできなくなる。
畜生、畜生、畜生…――!
俺が、こんなに弱くなければ。彼女が、こんなに強くなければ。
弱すぎる自分に、強すぎる彼女に、暗い怒りが燃え上がる。

「どうしました、センパイ? さっきから、なんで何も――」

そんな胸中が、顔に出てしまったのだろうか。
俺の顔を見つめていた彼女の顔が、突然サッと青褪めた。
彼女の手の動きが、ピタリと止まる。
まるで恐ろしい物でも見るような眼で、ルリは俺を見つめていた。

「…あ」

すぅ、と彼女の血の気が引いていくのを感じる。
心なしか、火照っていた彼女の胸の温度も下がった気がした。
一体、俺はどんな顔をしていたのだろうか。
ルリは、俺の視線から逃れようとするように一度俯く。

「あ、あの…」

顔を上げたときには、困ったような、今にも泣きそうな顔だった。
恐る恐るといった様子で、彼女は言う。

「もう…止めに、しますか?」

その言葉を聞いた時の俺の顔は、どんな顔だったのだろうか。
彼女があからさまに怯えた様子だったのだから、きっと碌な表情じゃなかったのだろう。
ルリは、一体何を思ってそんなことを言ったのか。快感と怒りでまともな思考が出来なかった俺には、全くわからなかった。
しかし、その返答だけは即座に返すことができた。

「しない」
「…え」
「タップは、しない。まだ、時間は…残って、いる」

呆然とした様子の彼女に、俺はもう一度否定の言葉を告げる。
彼女の動きが止まったおかげで、少しは落ち着いてモノを考えることができるようになってきた。
視線を巡らせれば、成程確かに既にどちらかがタップ――つまり降参して、競技を終了している組もいた。
俺は彼女に幾度と無く射精させられているのに対し、俺は一度も彼女をイかせていない。
残り時間も少なく、既に勝敗は決している。だが、それでも。

「もう、負けなのは、わかってる。でも、降参なんて…絶対、御免、だ」

これは、俺の…最後の、バトルファックだ。
その最後の試合で降参なんて、出来るはずがない。
俺は力を振り絞って、再度ブリッジを試みた。
彼女はそんな俺の動きに驚きながらも、反射的に胸をきつく締めて亀頭を圧迫してきた。
甘い快感に遮られ、徐々に持ち上がっていた俺の腰がピタリと止まる。

「二度と、言うな。お前だって、そんなこと…相手に、言われたくないだろ」
「――あ」

小さく吐息を漏らしながら、彼女は目を見開いた。
呆然とした表情のまま、彼女はもう一度軽く俯く。
数瞬の沈黙の後、彼女はゆっくりと顔を上げる。
俺は彼女と真正面から向き合い――思わず、息を飲んでしまった。
彼女は、こちらが切なくなってしまいそうな、華やかな笑顔を浮かべていた。

「ごめん、なさい…センパイ。その…ご指導、ありがとうございました」
「…は?」

この上なく場違いなその言葉に、俺は思わず間抜けな声を上げてしまった。
勢いをそがれて、ストンと俺の腰がまた彼女の膝の上に落ちてしまう。
すかさず、彼女は双球で俺のペニスをしっかりと包み直してきた。

「センパイ…私、頑張ります。頑張って、センパイをもっと気持ちよくしてみせます――えいっ!」

そう言うや否や、彼女は力強く胸を動かした。
上半身の動きも加えた強烈な上下運動が、陰嚢から根元、竿、亀頭までを一気に駆け巡る。

「っぁ――!?」 
「っきゃぅ!?」

どぴゅぅッ!

精液でたぷたぷになった乳房による強烈な圧力に、俺のペニスは抗う術無く大敗の証を吹き上げた。
折悪しく射精の瞬間に亀頭だけが彼女の谷間から顔を出しており、彼女の顔に吹き出した精液が直撃する。
彼女は眼を白黒させている彼女の頬に、俺の白濁がべっとりと張り付いた。

「…射精確認」

どことなく呆れた様子の、審判の声。
既に幾度と無く搾られていたというのに、これだけ射精させられるとは思ってもみなかった。
今の一撃で残り少ない体力のほとんどを搾り取られ、俺の後頭部がばふ、とベッドの上に落ちる。
ぽつり、と俺の口から本音が飛び出た。

「凄すぎるだろ…お前の胸…」
「え。あ。その…ありがとう、ございます…」

たぷたぷと優しく乳房を揺らして尿道に残る精液を搾り出しながら、ルリはおずおずと返答する。
またペニスが完全に柔らかい谷間に沈み込み、ぬぷぬぷと搾られる。その感触に、俺はまた身悶えしてしまった。
――時間は、残り3分。
俺は、このとても可愛らしく、とんでもなく強い後輩に、一矢報いることができるのだろうか…?
いつになく真剣な表情で膝上パイズリを再開するルリを見やりながら、俺は心の中で自問した。
BF体育祭三つ目。
実は、此処のあたりが一番気に入っていたり。
楽しんで頂ければ幸いです。

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