「いくぞ、淫魔!やあああっ!」
僕は剣を構え、淫魔に向かっていく。攻撃にも防御にも回れる最善の構えで挑む。油断なんてしてはいけない。
「ふふ・・・」
淫魔は不敵にに笑うが、構えなど、避ける素振りを見せない。このまま決めれるか!?
「もらったああっ!」
「ふふん。ほーら♪」
「なぁっ?」
淫魔はいきなり胸元をはだけてきた。攻撃のため、淫魔に近付いていた僕は間近にその淫魔の胸を見てしまった。
「え・・・あ・・・。」
初めて見る女性の裸。しかも淫魔の胸。僕の動きはその場で止まり、淫魔の胸に見とれてしまっていた。
「ほーら・・・清純な騎士さんは女性の裸を見るのなんて初めてでしょ?ほーら・・・たゆたゆ・・・。」淫魔はいたずらに胸を揺らして見せる。そのたびに淫魔の特有の甘い香りと相まって頭がくらくらする。まるで催眠術でもかけられているみたいだ。胸がぷるぷると柔らかそうに揺れるたびに頭に焼き付いてくる。(すごい・・・どんな感じなんだろう・・・)
僕は胸の感触を想像してしまう。途切れることのない甘い香りで頭がふらふらし、目の前にある胸のことしか考えられない。
「うう・・・。」
カラン!カラン・・・
ついに僕は剣を落としてしまった。まるで寒さに耐えるような格好になり、淫魔の体に触れてしまいそうな自分の体を押さえつけていたからだ。
「あーあ。騎士が剣を捨てるなんて・・・。あのまま私を斬ったら決着ついてたのにね。まあ、それが出来ないんだよね。もっと堪能したいんだもんね。私のこと・・・」
「う、うるさいうるさいっ!剣なんかなくっても、僕は体術だけでも、倒せるんだ!」
「ふーん・・・じゃあ体術が使いやすいようにもっと近付いたげる。」
「え・・・あっ・・・。」淫魔は僕に最大限に近づき、そして頬を撫でるように顔を淫魔の顔の方に固定された。
「ほら、これならすぐに間接技でも拳打でも、すぐにできるでしょ?」
「う・・・。」
そうは言っても、間近に近付いた淫魔のきれいな顔に見とれてしまう。
「しないのなら・・・このまま私がペースを作っちゃうよ?」
「うわっ!?」
急に淫魔の足が僕の足に絡み付いてくる。心地いい淫魔の太股や股間部分、で僕の下半身が包まれた。
「ほら・・・これで蹴りなんかはもう使えないね。」「うう・・・あ。ち、力が入らない・・・」
あまりの快感で下半身に力が入らなくなる。そのまま倒れてしまいそうになる。「おっと・・・危ない危ない。」
淫魔は倒れてしまいそうな僕の体を自分の体で包み、支えてくる。そのさいに上半身まで淫魔に抱き締められてしまった。顔を固定していた手も抱き締めるために使われ、顔をそらすことはできるようになったが、淫魔の大きな胸が密着し、僕の胸板でおしつぶれている。
「あ・・・うう・・・。こ、こんな程度・・・。」
「ふふ、意地を張らない♪すごく気持ちいいくせに・・・♪現に今だって私の体で力が入らないくせに〜。」
淫魔が僕の反応を見て、楽しそうに話しかけてくる。「ふ・・・ふん!けど・・・僕の心はまだしっかりしてる!いくら体がお前のなすがままでも・・・」
「ふふ、なーに?」
必死で反抗する僕の顔の前に淫魔が限界まで迫る。少し動いただけでくっついてしまいそうだ。
「だ・・・だから・・・」「じゃあ・・・心も私のにしてあげる・・・ふふ・・・私は淫魔の中でも胸に特化した乳魔・・・。君の反抗的な心も優しく包んであげる・・・。」
片方の手で体を抱かれ、片方の手で頭を撫でられる。それだけでも淫魔に体をゆだねたくなってしまう。 (ダメだ・・・。保つんだ・・・心をゆだねるな・・・!)
「くす・・・こういうことなんだ・・・。」
「え・・・?」
「いやね・・・。先輩は私たち乳魔は母性・・・というか、甘えたがられたり・・・うまく言えないけど、そういう性格にも特化してるって言ってたんだけどね・・・私はどちらかと言うと相手がピクピク可愛く反応するのを見て、もっといたずらするのが好きなのに、今は君が私の体で脱力してとろけた感じになっていくのがすごいうれしい・・・。こうやって頭を撫でて、君がとろけた顔になるともっとしてあげたくなる・・・。」
いつのまにかいたずらな淫魔の表情は優しい、安心感を与えてくる表情に変わっていた。
(あ・・・。可愛い・・・。)
僕はその表情に見とれてしまった。今までとは違い、ずっとこの顔を見ていたい、この表情から与えられる暖かい、穏やかな感覚をいつまでも味わいたくなる。そう思うと、急に恥ずかしくなってきた。淫魔の顔がまともに見られなくなる。視線だけでも、そらそうとする。
「だめ。私は君の顔・・・もっと見ていたいんだから・・・♪・・・んん・・・。」
「んぐっ!?」
淫魔は急にキスをしてきた。深く舌を潜り込ましてきたりはせず、優しい舌使いで僕の舌を洗うように舐めてくる。僕の最期の抵抗力を、洗い落とすようにあくまで優しく。そして淫魔は僕の目をその優しい瞳でじっと見つめてくる。
(だめ・・・このままじゃ・・・。けど・・・離れたくない・・・。このまま・・・太股で・・・キスで・・・胸で・・・優しく抱かれていたい・・・。)
「ふぅ・・・。ふふ・・・♪糸ひいてる・・・。」
淫魔のキスから解放される。物足りなさが僕の心を支配し、もじもじと体を揺すってしまう。
「ふふ・・・心配しないで・・・♪今から乳魔の癒しをしてあげるから♪」
「え・・・。」
淫魔がパチンと指をならすと、僕の背後にふわふわした綿のようなベッドがあらわれた。これも淫魔の術なのだろうか・・・僕が倒れたらそのまま僕を包みそうな調度いい距離だ。
「ほーら♪」
淫魔は予想通り僕を押し倒してきた。ふわふわしたベッドが衝撃を優しく包み、痛みはない。
「あ・・・。」
押し倒してきた淫魔の優しい表情に僕はすぐに安心感に包まれる。抵抗できない。
「っ・・・。ううん・・・」
「?」
淫魔は急に体を振るわせ、自慰をしているような淫らな表情になった。なにかをするつもりだ・・・。
「ん・・・ふわ・・・。」ピュッピュピュッ!
「うわっ!?」
すると、いきなり淫魔の胸からなにかが飛び散り、僕の顔にふりかかった。
「なに・・・これ・・・。いい匂い・・・。それにすごく甘くて・・・暖かくて・・・落ち着く・・・。」「ふぅ・・・それは私の乳液。乳魔は男性との経験がなくても、ミルクが出るの。乳液には二つの効果があるの。一つは君が今味わってる、脱力、安心感を与える効果。もう1つは・・・♪」
「ううあっ!?なにこれ・・・!」
「おちんちんに耐え難い快楽をもたらす効果・・・♪この効果は自由に消せるけどね♪」
「ふああっ!?だめ!何とかして!変に、変に、なる!」
「大丈夫。今から私の胸に君を抱いて、そのまま本番に入るから・・・♪」
「だめ!やめて!女性の中は自慰の何倍も良いって先輩が言ってた!今そんなのがきたら・・・!」
僕は泣き出していた。それほど耐え難い快楽だった。今、入れられる。それは恐怖以外のなんでもなかった。
「泣かなくても・・・大丈夫だよ。ほら・・・」
淫魔は僕に覆い被さるように体を下げてきた。まず、顔が胸に抱かれる。
「あ・・・う・・・。」
この上ない優しい、柔らかい感触が僕の脳に焼き付けられる。
「ふあ・・・柔らかい・・・気持ちいい・・・。・・・・・・くああっ!?」
一時は股間の快楽が休んだ。だがそれはすぐにまた襲い掛かってきた。
「な、何とかして!もうだめ!狂っちゃう!」
「大丈夫大丈夫・・・。ほら、こうして・・・。」
ずぷずぷと淫魔のあそこが僕のあそこを包む。
「嫌だ!だめ!やめて!」「落ち着いて。まだ辛い?」
淫魔が僕の頭を撫でながら尋ねてくる。
「え・・・あれ・・・」
あそこの拷問のような快楽はすっかり消えていた。
「くう・・・はう・・・。ふああ・・・。」
その代わり、優しいむずむずした快楽があそこを包んでいた。蚊に刺されて痒くて仕方なかったところをふわふわのなにかで掻く。そんな最高の感覚があそこに現れたような感じだ。
「ふあ・・・気持ちいい・・・。」
「乳魔の愛液はね・・・乳液の快楽効果をやんわりとした快楽に抑える効果があるの。今まで苦しかった快楽が私のあそこで優しく包まれて優しい快楽になる。苦しかった快楽の余韻が消えたわけじゃないから、それがだんだんと変わっていく・・・。こんなに気持ちいいことはないでしょ♪?。」
「うん・・・。」
僕は自分から淫魔の胸に甘えてしまっていた。朝、寝覚めの布団で再び眠れるような癒しと安心感、そして優しい快楽、とろける甘い香りを与えてくれる淫魔に僕はすっかり虜になっていた。すると、また乳液が出てくる。
「ひ・・・。も、もう嫌だ・・・!」
「安心して。今度は快楽成分は消したから。今度のは優しい安心感を与えてくれるだけだよ。」
「本当・・・?」
「本当だよ。」
淫魔の乳液を口にする。体の怒りや悲しみ、負の感情を全て洗い流すような安心感を与えてくれる。体の力も完全に抜け、もう僕は淫魔のなすがままになっていた。完全に力が抜けたことで、あそこの快楽も我慢できなくなる。
「だめ・・・出ちゃう・・・。」
「いいよ。このまま出しても♪君のこと、お婿さんにしたいって言ったでしょ?」
淫魔はそう言うと、いっそう強く僕の顔を胸に押し付け、優しく頭を撫でてきた。それが止めとなり、僕は淫魔の中に、出してしまう。僕は全く叫ばずに、射精の愉悦だけを味わっていた。それは射精というよりは、漏らしてしまったかのような感覚だった。
「あう・・・。」
「出しちゃったね。これでもう君は私以外じゃ射精できないよ。いくら私を思い出して自慰をしても・・・目の前に私がいて・・・包まれて・・・。優しくされないと満足できない。」
淫魔はそう言うが僕に後悔はなかった。それは、ずっとこうしていられるということなのだから。
「騎士くん?君の名前、知りたいな。」
「リル・・・。リル・アルシア・・・。」
「そっか。じゃあこれからよろしくね?リル君。」
「うん・・・君は・・・?」
「私はメイル。これからは名前で読んでね♪リル君。」
「うん・・・メイ・・・ル。・・・すう・・・。」
「あらら♪寝ちゃった・・・。疲れたんだね・・・。いいよ、このまま寝てて・・・。このまま移動魔法で私の家にいこうね。安心して。魔界なんかじゃなくて、ちゃんと人間界にある家だから。会いたいひとにはすぐ会えるし、騎士団にも行けるから・・・ね♪起きたら・・・今度は私が良くしてもらおうかな・・・。」
Please don't use this texts&images without permission of あも.