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ギロチン少女マジカル☆ギヨたん その3

 魔女とは、その名の通りに魔法を操る女性のことである。けれど、魔法使いではない。魔女と魔法使いを区別する最大の要因は悪魔と契約したか、そうでないかである。
 魔法使いは一概に悪しき存在とはされない。もちろん、自我を持っている生物であるから邪念を持った者もいるだろうが、それはただの人間とて同じことだ。一方、魔女の全員は悪魔との契約を結んでいる。彼らの交換条件を受け入れているのだから、それは間違いなく人に仇をなす。そのために、魔女狩りが各地で勃発したのである。
 何より、人は魔女に恐怖していた。実際に魔女を目にした者は少なかろうし、実在を信じぬものもいる。だが、魔女の恐怖とは常に身近なところにあった。
「――ふむ」
 自宅の壁に寄りかかり、窓から日中の人通りを眺めている銀髪の女は、紛う事なきその実在する魔女の証明であった。
 今は魔女のトレードマークたる両手で抱えるくらいの大きなハットを帽子掛けに預けて、悩ましい胸を押し上げて腕を組んでいる。
 断頭台を人に変えてしまった、この魔女の尋常ならざる力は、やはり人が見れば畏怖する対象になるのも納得であった。
「いよいよもって、騒ぎになってきたね。理由のわからない結果による不安が、街の中に溢れている。この押し殺したようなざわめきは、火薬庫牢獄への襲撃による革命を控えていたときを思い出すよ」
 唇の端を持ち上げて微笑する魔女に、奥の方にある扉の向こう側からの声が答えた。
「そんなこと云って、今回の騒ぎは先生の仕業じゃないですかぁ」
 間延びした、甘えている猫みたいな少女の声。
 扉が開く。足で扉を蹴って出てきたものは、大量の紙――ではなく、大量の紙束を抱えた女の子である。
 彼女は部屋の隅で本を乱暴に手放す。人がジャンプしたみたいな地響きがして、積もっていた埃が大量に舞った。それに少女は口を押さえて咳をする。
「うひゃあ、……もうっ、先生がお掃除しないから埃がこんなにたまるんですよぉ! たまるのは性欲だけにしてほしいですぅ」
「掃除の必要性を感じないのだよ、私はね。だって、考えてもみたまえよ。私は流浪の魔女、いつここを離れるともしれない身だ。家の整理などして何になる」
「暮らしやすくなるんですってば! それに住むからには少しでも楽しく気持ちよく生活できた方が素敵じゃないですかぁ」
「一理あるね。じゃあ言い出しっぺが頑張ってくれるんだろうね?」
「うっ、墓穴でしたかも……なに云っても先生は動かないんでしょうけど……」
 にこりと魔女が微笑んだ。
「よくわかってるね。さすが、私の助手だよ、レリア・キッス」
「奴隷の間違いじゃないですかぁ?」
 助手と呼ばれた少女、レリア・キッスは、露出している、まるで雲みたいに白い肩を落として嘆息した。
 レリアは炎みたいな色をしたショートヘアが印象的な少女だ。炎といっても単純な赤ではない。火がもっとも情熱的に燃えるときの色は、透き通ったマリンブルーみたいな蒼である。レリアの頭髪は、赤と蒼の見事なグラデーションの幻想的な色合いだった。
 服もキャミソールか、それに類したもので薄着だ。下は裾を短くつめたスカートである。激しい動きをすると中のものが見えてしまいそうだが、きっとこの少女のことだから下着を隠すようなものはないのだろう。
 魔女のものぐさな態度に呆れたレリアはまた家の奥へと戻ろうとすると、タイミングよく玄関の扉がノックされた。
 木を叩く小気味良いリズムに魔女が返事もせずに扉を開ける。そこには紙袋一杯にパンを抱えた金髪の少年がにこにこと嫌みのない笑顔を浮かべていた。
「こんにちは、魔女先生! 今日もパンを届けに来ましたよ」
 元気の良い挨拶に、魔女も歓迎するように腕を広げる。劇でも演じるような大仰な動作であっても、これが魔女にとっては自然体だった。
「おや、ジョゼフか。いつもよく来てくれるね」
「いえいえ、魔女先生は命の恩人ですから。こんなことで遠慮なんてしないでくださいよ」
「そうかい。ところで、魔女先生というのはいい加減やめてくれないかな。あんまり知られると困るんだ」
「あ……そうですね、イザベラ先生、の方がいいですよね」
「偽名だけどね。はい、いつもわざわざ来てくれて助かるよ」
 魔女イザベラの言葉に、レリアは「そう思うなら自分で買いに行けばいいのに……」と呟く。わざわざ宅配してもらっているのは彼女だけなのである。
 それでも、ジョゼフと呼ばれた少年は嫌な顔ひとつしておらず、はっきりとした口調で否定した。
「いえ、好きでやってることですから」
「そういってくれると胸が痛まなくて助かるよ」
 ジョゼフに銅貨を渡してパンを受け取っているイザベラをレリアが胡散臭そうな顔で見ていたが、すぐに表情を切り替えてジョゼフの方へと走り出す。イザベラの躯を抱きつくように押しのけた。
「ジョゼフくん、ジョゼフくん! いつものやつもちゃんと入ってるよね」
「ぼくの作ったパンのことなら、うん、入ってるよ。でも、いいのかな。こんなのまで買い取ってもらって。ぼく、まだ見習いだし、恥ずかしい話だけど美味しくないよ」
 ジョゼフはパン屋に住み込みで働いている少年で、熱心な働き者として客からの評判はよかった。屈託のない芯の通った性格と子供っぽい笑みのために、今ではパン屋の看板娘ならぬ看板男と云われるほどである。欠点をあげるなら、パンを焼くのがお世辞にも上手ではないことだった。
「ううん、いいの。あたしはジョゼフくんのパンが食べたいの。これからも一杯もってきてよ?」
「そう云ってくれると作ってよかったって気分になるね……。今度はもっと美味しくできるように頑張るよ。それじゃあ、ぼくはこれで!」
 魔女イザベラに小さく頭を下げると、ジョゼフは家に背を向けて小走りに大通りへ消えていった。
 ジョゼフの背中が人混みの中へ完全に消えるまで、レリアは恋い焦がれる乙女の顔でじっと見つめていた。イザベラに抱きついたまま、見た目に合わぬ悩ましげに息をついた。
「はあああ……美味しそうだなあ」
 目はパンに――ではなく、ジョゼフが去った方に向いたままである。
「先生ぇ、ジョゼフくんはきっと美味しいですよぉ。食べていいでしょう?」
「駄目だ。さすがの私も自分の助けた相手が片手間にあの世へ送り返されるのは黙ってられないぞ。キミはパンでも食べてなさい」
「ふがっ」
 パンを口の中に突っ込まれて、レリアは呻いてイザベラから離れる。そのパンは不格好でお世辞にも綺麗な見た目とは云えなかったが、レリアはそのままパンを平らげてしまった。
「うーん、いつ食べてもジョゼフくんのパンは不味いなあ」
 言葉とは裏腹にレリアは満面の笑顔である。
 イザベラは机の上にパンの詰まった紙袋を置くと椅子に躯を預けて、レリアの方に皮肉めいた笑みを向けた。
「レリア、キミは社交辞令をよくわかってるんだね。関心するよ」
 フランスパンを小さく千切って口の中に放り込む。今朝焼いたばかりのパンは表面こそ硬いものの香ばしく、反面、中身は柔らかい。スープにつけて食べると益々味が引き立つだろうが、イザベラは料理をするのが好きではなかったし、レリアにとっては本来の食事とは異なる代換え行為に過ぎなかった。
「へ、社交辞令なんて云ってないですよぉ? あたし、ジョゼフくんの前でこのパンが美味しいなんて一言もいってないですもん」
「余計タチが悪いと思うよ。それが不味いのには同意だけど」
「あ、でも、あたしはこの味の方が好きなんですよ? 人が美味しいと感じるものより、こういった不味いものの方が口にあいますからねぇ」
「なら美味しいって云ってあげたらいいんじゃないかな」
「やだなぁ、そんなこと云ったらジョゼフくんが勘違いして色んな人に食べさせちゃうじゃないですかぁ。そうしたら、後で悲しむのはジョゼフくんですよ? 言葉の意味は気をつけないといけないのです、混乱しちゃいます」
「笑顔で不味いというのも充分に人を混乱させるよ」
 フランスパンを半分ほど食べてから、イザベラはまた外を見る。行き交う人を目で追って、ジョゼフがやってくる前の話を振り返った。
「さて、ギヨたんはこれからどうするかな。このまま国の人間を皆殺しにできるのなら、見物なんだけどね」
「そのことなんですけどぉ、その、ギヨたん、ですか? 面倒なのに目をつけられてますよ」
「ほう、やはり彼女たちのシマを荒らしているからかい。まるで狩り場を取られた獲物だね」
「そんなに暢気でいいんですか? きっと殺されちゃいますよ」
「今のままなら――そうだろうね。あっさりと負けてしまうはずさ」
 剣呑な指摘に、イザベラはあっさりと頷いた。
「だけどギヨたんはね、その辺にいる悪魔だとかの範疇からは逸脱しているよ。なにせ元が無機物だ。どこかの国では長い年月を経た道具には魂が宿るとされているが、ギヨたんは誕生してまだ数年。この時点でも既にギヨたんが並外れた素質を持っていることは明かだ。私が手を加えたといっても異常だよ、これはね」
「でも、今は人間の姿って話じゃないですか。そんなに凄いとは思えないけどなぁ」
「なんだい、もしかして私が褒めるものだからって、嫉妬してる?」
「し、してませんよ! どうしてそうなるんですかぁ!」
 むっ、と顔をしかめて、パンを総て呑み込んだレリアは小走りに玄関へ急いだ。
「どこに行くつもり?」
「ご飯です!」
 無神経に訊ねてくるイザベラにレリアは肩を怒らせて答えると、扉を吹き飛ばす勢いで家を飛び出していった。
「やれやれ。……殺さないように気をつけたまえよ、なんて、もう遅いか」
 自分の言葉をさして気にした様子もなく、イザベラは食事に戻ることにした。

     *

 ギヨたんこと、断頭台アンナマリアは夜の街で途方に暮れていた。
 石畳をブーツで叩いて歩きながら、街を見渡す。
 陽が落ちて久しい時刻、街灯が転々と道を照らしている。小さなスポットライトが列を作っているように見えた。アンナマリアが道を歩くと何度も何度もその灯りに照らされて、まるで劇の主演女優のようである。
 ただし、他の出演者は誰もいない。
「……誰も、いない」
 夜の街には人通りがまったくなかった。
 闇に覆われた時刻なのだから、人が少ないのは当然である。それに不思議はなかったが、まったくいないのだけは異常だった。夜は太陽の代わりに月が昇る。そうして月の魔力に誘われるように、娼婦と男たちが街でうごめき始めるのだ。
 なのに、今日と来たら、この有様である。
 いや、以前よりこの兆候はあった。あまり気に止めていなかったが、日に日に人通りは少なくなっていた。
「わたしの、せいかな」
 アンナマリアは連日、夜に出歩いた。朝には広間で断頭台に姿を戻している。それは、自分で人を処刑させるためだ。何故なら、アンナマリア以外の処刑機具ではいたずらに人を痛め付けた末に殺してしまう。苦しめずに人を処刑する思想で作られたアンナマリアは、それが許せなかった。
 どうせ、全員苦しめて殺すのに――とアンナマリアは自分でも不思議に思うものの、性分なのだから仕方ない。きっと、自分の作った人たちの意志がそうさせるのだろう。
 なので、自然と出歩くのは人が寝静まった夜になってしまう。アンナマリアは知らないが、街では夜の衰弱死体の大量発生で話題は持ちきりになっていた。さすがに毎晩そんな死体が見つかっていれば、怖れて外出を控えるのも当然だった。
 街灯の下で途方にくれた。風評を気にしない無神経さか、よっぽどのもの好きでなければ通りがかることなどない。これでは目的が果たせない。いっそ、家に乗り込んでみようか。そうすれば、人の数に悩まされることもないし――。
 そこで、アンナマリアは見つけた。
 風評を気にしない無神経さを持っていて、もの好きな男が通りかかるのを。

 金髪碧眼の、この国の者とは少しばかり顔の彫りも違う少年だった。彼の名は、ジョゼフといった。
 かつては勉学や剣の道に励み、今はパン屋に住み込みで働いている快活な少年だった。それはもう脳天気だと云われるレベルであったが、本人は気にしていない。元気なのは、良いことだ。が彼の座右の銘であった。
 客商売故に、ジョゼフも夜の街に関して流れる噂話は耳に挟んでいた。怖くなかったのかといえば、怖かった。けれど、遠くにある仕入れ先まで行って、小麦粉などの買い取りの交渉をおこなわなくてはいけなかったのである。店主たちは夜の噂を懸念していたので、代役をジョゼフが買って出たのだ。
 この分だと、無事に帰れそうだ。とジョゼフは胸をなで下ろす。誰もいない街を歩くのは、さすがに元気が取り柄のジョゼフといえども薄気味悪かった。
 安心した矢先に、街灯の下に誰かがいることに気付く。
 思わず足を止めて、小さな影を凝視した。
「女の子?」
 思い浮かべていた人を襲う悪魔みたいなイメージが一気に霧散して、ジョゼフは肩の力を抜いた。
 こんな夜更けに出歩く女の子がいるのも奇妙な話だ。首をかしげるが、深く事情を詮索するようなことはしなかった。ただ、こんな時間に子供が出歩くのは危ない。
「おーい、こんな時間に出歩いていたら危ないよ。最近、夜は特に物騒なんだからね」
 声をかけるとジョゼフのことを女の子は見返した。けれど、彼女はとてとてと路地裏へと入っていく。
「あっ、ちょっと!」
 ジョゼフが声をあげて、女の子が消えた方へと近づいていく。
「これじゃあ、ぼくが不審者みたいじゃないか……」
 見間違えられてないといいなあ、と期待しつつ、路地裏を覗き込む。黒く煤汚れた地面に一歩踏み込むと、ジョゼフに背中を向けて闇に同化している女の子がいた。
 黒いドレスは、ジョゼフも見たことはない。ふわふわしていて、気持ちよさそうだ、が第一印象だった。
 女の子が振り返る。さらさらと黒髪が川となって空を流れた。ジョゼフは揺れる髪を自然と目で追っていた。この地域では滅多に見ない髪の色で、服装と相まって、その女の子は闇の妖精といわれても信じてしまいそうだった。
 髪に見とれていて、ジョゼフは女の子が自分をじっと見ていることに遅れて気付いた。顔を近くで見てみると、自分よりもずっと幼い顔立ちをしている。小さな女の子に見とれていたことに恥ずかしくなって顔を羞恥で熱くしながら、なんとか注意の言葉を絞りだした。
「えっと、夜に出歩くのはやめておいた方が良いよ。ただでさえ、最近は恐怖政治で騒ぎがすごいから……あっ、いや、こんなこと云っちゃいけないんだけど。……それとも、帰れないのかな?」
 家を無くしてしまった子だったら、帰れというのも酷な話だ。ひとりで悩んでしまうが、女の子がなにも云ってくれないのだから、しょうがない。
 ただし、口を開いていない間も、女の子はずっとジョゼフの顔を見ていた。
「あの、ぼくの顔がどうかしたかな?」
「アンナマリア」
「え?」
「わたし、アンナマリア」
「あ、ああ、きみの名前か。良い名前だね。マリア様のお母さんと、その娘の名前か。きっと、この名前をつけてくれた人は素敵な人だったんだね」
 素直な感想をジョゼフは口にした。この思ったことをすぐ口にしてしまうところが、今だに少年と呼ばれてしまう一番の要因なのかもしれない。けれど、嘘のない笑みは人を信用させるものだ。
 しばらくアンナマリアはそのままじっとしていたものの、突然地面を蹴って駆けだす。
 そしてジョゼフに思い切り体当たりをすると、そのまま唇を奪った。

 勢いのままに唇を奪われ、ジョゼフは押し倒された。
 いきなりの行動で躱すことも受け止めることもできない。そのせいで頭を地面に打ち付けてしまったが、ジョゼフの思考を乱すのは痛みではなく唇に触れている女の子の感触だった。
 アンナマリアは相手の首に腕をまわして捕まえると、深く深く自分のそれを押しつける。
 赤い眼と碧眼が合う。まるで地球と太陽のような対比。
 そしてジョゼフはその赤い眼に釘付けになった。赤は赤でも、これは血の色だ。血で固められた赤い宝石カーネリアン。見つめているだけで心奪われる背徳の色。
 熱い吐息を漏らしながら、アンナマリアは舌をいれて相手のものと絡みつかせた。そのままつるつるとした頬肉を内側からなめ、歯茎をなぞり、相手の舌をついばむ。
 彼女の舌がそうやって口腔を情熱的に責めると、ジョゼフは口の中が火傷したみたいに熱くなって、同時に頭がクラクラと熱に魘された。
 ジョゼフの舌の裏側に小さな舌が侵入して、浮き上がっている青い血管をなで上げる。ジンジンとした快感が喉元から下半身までを駆け抜けた。
 口内をいやらしくくすぐった舌が抜ける。アンナマリアが顔を離していた。
 キスをされているときは近すぎて見えなかった彼女の顔の全貌が、この距離だとよく見えた。
 日頃こねてるパン生地のような柔らかそうな輪郭。大きな眼とぷっくりとした唇は赤々としていて、白と赤のコントラストは彼女がこの世のものではないようだった。
 アンナマリアの肩にかかっていた黒髪が流れ落ちて、ジョゼフの顔をくすぐる。その黒は闇より深い暗黒だ。
 確かに黒と呼べる髪。けれど、こんな黒をジョゼフは見たことがない。知らないのに、黒と認識できる。ジョゼフは昔、自分たち人間の世界にあるものは全部模造品であり、真なる万物が存在する世界があると学んだことを思いだす。その世界にある本物の個体を知っているから、歪んだ図形を見れば間違っていると認識できるのだ、と。
 では、見たこともないはずの深いこの髪の色を黒と断定できるのは、これが本物だと云う経験にない記憶が想起しているからで――そうだ、この世ならざるものなら、この女の子の浮世離れしている美しさも道理であった。
 まだ成熟していない躯でありながら、悪魔のように心を掴んで離さないのだから――。
「……あ」
 ジョゼフが声をあげる。自分よりもずっと幼い少女からのキスで膨張していた愚息を、彼女が服の上から触っていた。
「ちょっと、駄目だったら……」
 自分で云ってから、ジョゼフは本気で止めようとしていない自分がいることに気がついてしまった。キスのせいで酸素が不足しているからではない。ドレス姿の少女から漂う色香に期待して、はち切れそうになっている。
 女性経験のなかったジョゼフは、たった一度のキスで魅了されてしまっていた。
 細い指先がジョゼフの下半身の布を手慣れた動作で剥ぐ。勃起した男根がジョゼフのお腹を叩いた。
 つぅ――、とアンナマリアの爪が裏筋を根本からなぞる。
「ふあっ!?」
 快楽の稲妻が背筋を走り抜けて、ジョゼフは情けない声をあげてしまった。
 刺激でゆがんだジョゼフの表情をちらりと覗き見て、アンナマリアは陰嚢を優しく撫でる。少しの衝撃で痛みを訴えるほどに敏感は睾丸は、快感に対しても忠実だった。まるで全身を愛撫されていると錯覚させる少女の手つきに、少年は肩をびくつかせた。
 睾丸が甘やかされるにつれて、ペニスの方は激しく脈打つ。数々の行為によって破裂しそうになっているのに、直接触ってもらえていないせいで焦れていた。
 物欲しげに脈動する情けない様で、アンナマリアも何をしてほしいのかを察する。男がどうして欲しいか、そんなことは連日連夜の性行で把握できるようになっていた。それこそ、本当にそのままの意味で手に取るように。
「これ、触って欲しいんだ」
 アンナマリアが囁く。蔑みはなく、どちらかといえば、珍しくからかうような声音。
「ち、違っ」
「それじゃあ、このままで良いんだよね」
「それは……」
 言いよどむジョゼフには言及せずに、アンナマリアは睾丸をさする手を止めない。男性器には指すら伸ばさなかった。
「あ、うあ」
「どうして欲しいの?」
「ぼくはっ、別に……」
 アンナマリアは黙して語らない。無表情のまま、焦らされて切なそうにしているジョゼフを見つめるだけだった。
 心を見透かすような目と、与え続けられる生殺しの刺激が、ついにジョゼフの羞恥心を上回る。
「下を、触って」
「下って、どこ? ……足?」
「そうじゃなくて! 云わなくてもわかるでしょうっ」
「ちゃんと、云って」
「……っ! ペニスだよ、お願いだから、もうっ」
「そうだよ……云ってくれないと、わからないよ?」
 くすくすとアンナマリアが笑い、両手で陰茎を掴んだ。左手は亀頭に添えられ、右手は竿をゆっくりと上下させる。
 これまでと比較にならない甘美な感触にジョゼフの腰が跳ねた。今までお預けをくらい、さらには女の子に懇願してしまったせいで、いつもよりもずっと快感が増幅されていた。
 ジョゼフの穏和な顔立ちからは想像できないグロテスクな陰茎に、アンナマリアは息がかかる距離まで近づく。けれど亀頭はピンク色で、それが今まで自分の犯してきた男たちと違ってかわいらしかった。
 アンナマリアははっとなる。憎き国に所属する男のペニスをかわいいと表現してしまって、アンナマリアは自分自身を疑った。
 なにを考えているのだろう。
 子供をあやすみたいな手つきを一変させて、アンナマリアは陰茎を握る手に思い切り力を込めた。
「うっ!」
 突然の強い刺激に呻き声をあげたジョゼフに、アンナマリアは冷たく告げる。
「無様」
 さっきまでの優しげな態度はどこへやら、小さな手は強い力で竿を擦り始めた。もう片方の手は我慢汁を亀頭に馴染ませるように円を描く。
 激しい手淫に声をあげるジョゼフを無視して、アンナマリアの手は機械的にペニスを責めていた。我慢汁でぐっしょりと濡れた指先を雁首に這わせて、弾く。
「!?」
 竿をしごく手はまったく止めずに、今度は親指と人差し指で作った輪で雁首を引っかけて、擦りあげる。
 じゅっ、じゅっ、じゅっ、と我慢汁が気泡を作って音をたてた。
 その間も、別の手が熱く滾った肉棒を扱う。ふたつの独立した手技に、高ぶっていた性欲が一気に限界を迎えた。
「う、うわあああっ」
 ドクンッ、ドクッ、ドクッ、ドクッ……!
 幼い手の中で欲棒が爆発した。
 だが、熱く生臭い白濁とした精液を勢いよく掌に発射されても、アンナマリアは手の動きを止めなかった。
 ジョゼフの腰が震えて、本来なら出なかったはずの精子がアンナマリアに飛び散った。犯しがたい黒の髪を、情欲の白濁が彩った。
 何十秒もドクドクと出し続けていた射精の勢いが収まると、ようやくペニスをしごく手の動きも止まった。
 容赦ない手つきに責められて息も絶え絶えなジョゼフとは対照的に、アンナマリアは息ひとつ乱していなかった。腐った下水道のぬめりのようにネバネバとした精液で真っ白に汚れた自分の手とペニスに視線を落とす。
「うぐっ!」
 ジョゼフが悲鳴じみた声をあげた。
 夜風に晒されていたペニスが生暖かいものに包まれていた。アンナマリアが口で銜えたのだ。
 彼女の唾液が精液に濡れた肉棒を包み込んで、攪拌された精子を小さな喉を使って呑み込んでいる。喉が動くたびに上顎と舌が性器を圧迫して、萎えそうになっていたペニスに血液が集まった。
 出してから一分も経っていないのに、ジョゼフの股間が熱くなっていく。それも少女の見た目とかけ離れた振る舞いのせいだった。
 ペニスにむしゃぶりつくアンナマリアの頬は赤く上気していて、口淫で夢中になっているように見えた。ぴちゃぴちゃと音を隠しもせずに、少女の舌が剛直にこびりついた精子を呑み込む。
 ジョゼフの腰が自然と浮き上がった。
 再びペニスに集まり出す射精感。
 しかし、それが放出されることはなかった。
「え?」
 アンナマリアがジョゼフのモノから口を離していた。精液の代わりに唾液漬けにされたペニスが切なげに大きく脈打っている。
 不思議な顔で視線を自分の陰部とアンナマリアの顔で行ったり来たりさせるジョゼフに、アンナマリアは嗜虐的な心理を覗かせた。
「どうかした?」
「い、いや、だって、また……」
「イかせて貰えると思ってたの?」
「で、でも、あともう少しだけは」
 ジョゼフは股間に広がる射精したいという欲求を少しでも誤魔化すために、足をもじもじと動かす。ぱんぱんになったペニスは胸をかきむしりたくなるほどに射精への期待で一杯だった。
 情けない懇願の声に、アンナマリアは感情を窺わせない冷徹なままで、けれど声だけは愉悦に満ちている。
「自分でやればいい。わたしの目の前で」
「そんな……」
 突き放す少女に抗議の声をあげるが、アンナマリアは本当にそのつもりのようで、一切動こうとしない。ジョゼフがどうするかじっと観察していた。
 こんな女の子に見られてる前で、自慰をするなんて――想像しただけでジョゼフの顔は真っ赤になる。既に少女の手の中で果ててしまった事実があっても、その痴態を晒すのには抵抗があった。
 ふつうなら、女の子の前で自慰なんて絶対にしない。けれど、頭がおかしくなりそうなほど陰嚢の中で精子がはき出してくれと暴れ回っているのだ。
「う……っ」
 真っ赤なトマトみたいに赤面して、ジョゼフは自分の肉棒を握った。自分の手で触れたのに、それはいつもよりもずっと心地よい快感を伴って陰茎を走った。
 アンナマリアの唾液で濡れたペニスを上下にしごく。彼女の口内から分泌された透明のぬるぬるとした粘液を性器に刷り込んでいるような倒錯的な気分になってしまう。我慢汁と唾液が混ざって、気泡を立てる。
 息を切らしながらの醜態をアンナマリアの感情を写さない目が見つめていた。ジョゼフの目がその目に吸い込まれる。目は口より雄弁に感情を語るという。けれども、無口無表情な彼女の目は前述したように感情を感じさせない。なのにジョゼフは小さな女の子に蔑まれているように思えた。
 少女の手よりもずっと大きな掌の中で、肉棒はさらに硬さを増して膨れあがる。
 アンナマリアの視線がジョゼフの切なげな表情から、下半身に移動した。
「オナニー見られて、興奮してる……」
「これは、その、そういうわけじゃ」
「変態」
「うぐっ」
「だって、今も手だけは止めないんだから」
 アンナマリアの云う通りだった。自慰をおこなう手の上下運動はおさまるどころか激しさを増していた。
「わたしの見てる前で、出しちゃえばいいんだ」
 耳元で囁かれたみたいに、その声は敏感になった神経に突き刺さり。
 しごいたペニスは限界に達した。
「ううううううっ」
 ――ドクン! ドクンッドクンッビュクンッ!
 尿道を駆け抜けて精液が噴出した。
 ぐっと目をつぶって快感を受け止めるジョゼフの手がペニスを動かしてしまう。射精された白濁液が飛び散った先にはアンナマリアがいた。
 アンナマリアの黒いドレスがぐっしょりと白で汚れた。胸元から、糸を引きつつスカートへ。グラスから牛乳をこぼしたみたいに、精液がみっともなくかかっている。
 自分の服を汚した精液を黙って見つめる少女に気がついて、ジョゼフはペニスを握り締めたまま肩を震わせた。
「あっ、ごめん!」
 ドレスに飛び散った精液をアンナマリアは指で掬いとると、なんとか上半身を起こそうとしているジョゼフを見下ろした。
「駄目。許さない」
 起き上がろうとする肩を掴んで路地裏の地面に叩きつけると、アンナマリアはそのまま馬乗りになった。
 痛みに目を閉じたジョゼフが呻きながらまぶたを開くと、眼前の光景に息を飲んだ。
 ドレスのスカートをたくし上げて口に銜え、下半身を扇情的に晒したアンナマリアがそこにいた。
 アンナマリアはスカートを口にしたまま、片手でレースのついた真っ白いショーツをずらすと、もう片方の手でジョゼフの剛直をつまんで秘所へと導く。
 男の性器を受け入れられるとは到底思えない小さな亀裂と亀頭がキスをした。
「ん……」
 熱っぽい息を吐いて、アンナマリアは腰を落とす。
 愛液に濡れそぼっていた秘所が亀頭を呑み込んだ。
 ぬるりと滑って入った少女の膣は、やはり狭い。ぎゅうぎゅうと真っ赤にふくれた亀頭を全方位から押しつぶしてくる。まるでクッションで包まれているようだった。
 細い、抱きしめたら折れてしまいそうなアンナマリアの腰が落ちていくのに合わせて、幼い膣が陰茎をなで回しながら奥へと誘っていく。亀頭を、雁首を、竿と裏の筋を無数のひだにマッサージされ、今日一番の衝撃にジョゼフはたまらず声をあげた。
「あっ、あああああっ!」
 二度の射精で神経がむき出しになったように敏感になったペニスから伝わる快感は、肉体的にも過酷な生活を送ってきたジョゼフすら絶叫するほどに淫蕩だった。しかし、連続で精液を出したペニスはすぐには射精をしない。もし一回も出さずにいれていたら、すぐに達していたことだろう。
 既に達していたから雷に打たれたみたいな快感に翻弄され、既に達していたから中々射精ができない。そのふたつが合わさって、アンナマリアの膣はまるで嵐のようにジョゼフを襲った。
 ずんっ、と少女の小ぶりなお尻がジョゼフの下半身に座る。アンナマリアの小柄な躯が男を根本まで銜えていた。
 スカートを噛む力が強くなり、全身から絞り出した呼気がアンナマリアの喉の奥から洩れる。
「は、ん、ああああ……あ」
 ぎゅぅううう、っと膣が締まり、剛直が柔らかい肉の感触に震えた。
 浅い呼吸にあわせて、膣肉が蠕動を繰り返して銜えたものを情熱的に抱擁する。瑞々しく愛液をしたたらせる性器は、肉を雁首の合間にねじ込んでは舐めあげる。亀頭の表面はまるで無数の舌が這い回っているようで。膣肉の締め付けに肉棒は押しつぶされそうだった。
 少女の意志とは関係なく、その未熟な躯は招き入れた男の精を貪欲に求めてペニスに食らい付いて離さない。
 汚く穢れた大男の凶器じみた肉棒で処女を散らし、多くの男たちとの肉欲にふけり続けたアンナマリアの性器は、男の肉棒を快楽に昇らせる術を刻み込まれていた。精液が全身から染みこむのと一緒に、淫らな技もまたその身で覚えていた。
 男を知って淫靡に染まった少女の柔肉に、女を知らぬ少年のペニスがもつわけもなかった。
「あ、ああああああああ!」
 ドプッ、ドプッ、ドクドク。無意識に少女の腰を掴んでペニスを突き入れたジョゼフは、三度目ともなるのに一向に衰えない勢いでの射精をした。背筋を駆け上る悦楽で涎を垂らしながら、アンナマリアの子宮に若い精子を流し込む。
「ふ、くっ……出てる……っ」
 虚ろな目で胸を上下させるジョゼフを頬を紅潮させたアンナマリアが楽しげに見つめる。口からスカートを離して、少年の胸の上に手をついた。
「あは……まだ動いてもないのにイっちゃうなんて、早漏なんだ」
 そう云って、自分の腹部をさする。中にある肉棒が未だに存在を主張している。三度もの射精で出し尽くしているはずなのに、こうしている間にも少女の膣は蠢いて萎えるさせることはなかった。
「……動くよ」
 聞いているとも判らない相手に告げて、アンナマリアは獣みたいな浅い息を吐いて、腰を持ち上げると――ずんっ、と体重を乗せてペニスを押し込む。
 アンナマリアが美しい黒髪を揺らしながら腰を振るたびに、組み敷かれたジョゼフは快感と苦しみの入り交じったような声を発した。
「あっ、あっ、あああ……っ」
 陸に打ち上げられた魚みたいに口をぱくぱくとさせる金髪の少年の顔を眺めていると、アンナマリアの中でこれまでにない嗜虐心と充実感がわき上がる。復讐心と嫌悪感だけで男を貪っていたときとは違う、不思議な感覚だった。
 自分の中に産まれたものについて、アンナマリアは深く考えられなかった。彼女もまた、自分の中で暴れる肉棒によって興奮していた。脳髄が蕩けそうになって、黒曜の目を情欲に濡らしながら激しく、より激しく陰茎を性器に出し入れする。
 ぷっ、くちゅっと泡立った白濁液が掻き出されて、生臭い鼻につく臭いが香る。汗に混じった、普段なら気持ち悪いはずの臭いが、今は興奮を助長させた。
「ふっ、ふっ、んんんっ!」
 髪を振り乱して、玉のような汗を散らしながら腰を振れば、その白い肌からは性欲を刺激しそうな甘い香りが発散される。
「あはっ、またビクビクしてる……。ねえ、出したいの?」
 気分が高揚しているアンナマリアは饒舌になって訊ねる。けれど、当のジョゼフはと云えば、少女の腰の動きによって与え続けられる心地よさで今にも意識を失いそうになっていた。
「答えられないの? いいよ……それでも今度はイかせてあげる」
 アンナマリアの動きが激しさを増した。
 ずちゅっずちゅっずちゅ! いやらしい少女の腰遣いが、肉棒を高みへと上り詰めさせ――
「う、出、ぁあ、あああああああ!!」
 膣に愛撫され続け、四度目ともなる射精。
 アンナマリアの膣の中にドクドクドクッと、洪水のように精子が押し寄せた。なんと今日一番の異常な量の精液が子宮と膣をぱんぱんになるまで犯し、それでも止まらない射精でペニスと秘部の接合部から精液がおもらしみたいに流れ出した。
「すごい、わたしの中が一杯……」
 陶然とした表情で、アンナマリアは至福のときだと云うように無防備な顔を晒す。男のまぐわいで、これほどの幸福感を味わったのは初めての経験だった。
 ガクガクと全身を震わせて、ジョゼフの首から力が抜ける。あまりの快感に少年は白目を剥いて失神していた。
 その頬を小さな指がなぞる。
「まだ寝ちゃ駄目……もっと、がんばろ?」
 そう云って、アンナマリアは再び腰を浮かせて無理矢理起こそうと――

「ちょぉぉぉぉぉっと待ったぁぁぁ――っ!」

 ――しようとして、夜闇に高い声が木霊した。
「はえ?」
 不意打ちに、アンナマリアは彼女のイメージからでは想像できないほどかわいらしい声をあげてしまった。
 その声は女の子の声で、真上から聞こえてきた。ジョゼフと繋がったまま、アンナマリアは声の主の方を見上げた。
 上空――夜天にかかる満月を背後にして、大きな蝙蝠の翼が浮いている。ボロ切れみたいに解れた陰を揺らす翼、それを持つものはもちろん蝙蝠などではなかった。
 人である。それも、小柄な少女だった。
 一対の翼を広げて中空に浮遊しているのは、焔のような髪をした少女である。赤と蒼の不可思議なグラデーションの頭髪は風に揺られ、月明かりを受けてこの世のものとは思えぬ色彩を放っていた。オーロラを見たことのある者がいれば、まさしくそれだと断言しただろう。
 健康的な色の肩を露出する下着みたいな服に、アンナマリアのドレスとは違い簡単に中が覗けそうな短いスカート。どれもが少女の性格を象徴しているようで、快活な力に溢れていた。
「正義の淫魔レリア・キッス参上! トウッ」
 落下する勢いで急降下して、レリア・キッスと名乗った少女が路地裏に舞い降りた。
 すたんっ、とポーズを決めて華麗に着地した少女は、呆然としているアンナマリアに柳眉を怒らせながら人差し指を突き付けた。
「ジョゼフくんはっ! あたしのっ! 獲物っ! なんですっ! 即刻離れなさーい!」
 それが淫魔レリア・キッスと断頭台アンナマリアの邂逅だった。
 
 To be continued...?
 どうも、懲りずにまた投稿してしまいました。
 まさかあんなに感想がつくとは想像しておらず、腰が抜けそうになりながら今回の分を急遽書かせていただきました。でも、どうせなら妖女に腰を抜かさせてくれるほどの性技をげふげふ。
 分割してしまうと他の方の投稿を流してしまいそうなので、今回はひとつにまとめました。その結果とても長く……しかも今回で終わらせようと思っていたところまで進めませんでした。残念。
 感想は自分も書き込んで答えていいのか迷ったので、失礼ながらこの場で返事を。すべてありがたく読ませてもらいました。
 魔女さんのエロシーンは一度くらいある、といいなあ。タイトル的に幼女目当ての人が多そうな中でぼんきゅぼんの女性のエロが通用するのかっ!? こうご期待!
 ギヨたんのギヨたんならではな能力は一応考えてあったりしますが、そちらはどう考えてもBFに使えない……そもそも今回もBFしてない……。ので、出てくるかは不明です。
 次回は百合BF……の予定。百合を上手く書ける、といいなあ。
 それにしても、タイトルが長すぎてナンバリングが見えないのはどげんかせんといかん……。どうして投稿前に確認しなかったんですかやだー!(ドップラー効果

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