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図鑑作成者〜vsスライム〜

この世界は一つだけではない。異空間の扉をくぐるだけで数々の世界へといける。人は例えをよく出す。もし、世界がこうなら。もし、人間がああなら。「例えば」の数だけ世界はある。しかし異空間の扉をくぐれる、存在を知っているのは限られた人物だけ。一般人には、関係のない事だ。ここもまた、数多く存在する「例えば」の世界。その「例えば」とは、メスのモンスター全員が人の形かつ、サキュバスと同じ淫魔だと言うこと。



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ここはライン村。数多くの勇者や魔導師はここから生まれる。しかし敵は剣や魔法だけでは勝てない。女性モンスターに暴力を振るうことなんて出来ない。という旅人も存在する。しかし、暴力を振るわずとも弱点をつけば、追い払えたり、やり過ごせる。例えば簡単な話だがスライムには凝固剤を撒けば固まるし、水性モンスターには乾燥剤等を撒けば大幅に弱体化する。ドラゴン等の強力なモンスターは、食欲旺盛なモンスターが多い。好物に睡眠魔法等をかけ、食べさせれば眠っている内に逃げれる。そんな数多くの情報がかかれた書物が「魔物図鑑」。これは旅人にとっては必需品である。
しかし魔王はここ数年でモンスターの個性を変えた。基本的なところは変わっていないが、スライムに凝固剤が効かなくなった等、弱点対策がされたのだ。よって、また新たな図鑑を作成する必要ができた。そして、勇者や魔導師、アーチャー等、有名な職種に図鑑作成者という職種が加わった。聖地アヴァという場所が図鑑作成者のゴール。そこで全ての図鑑作成者の集めたモンスター情報を掛け合わせ、新たな図鑑の基礎を作り出す。僕もまた、図鑑作成者の一人だ。図鑑作成者は職業がら、モンスターから逃げるわけにはいかない。場合によっては仲間の足を引っ張ってしまうので基本は単独で旅に出る。より多くの情報を集めるため、図鑑作成者同士が組むことも少ない。僕も単独で旅に出た一人だ。



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旅に出て半日が立った。原型のままのスライムなど、オスのモンスターには出会ったがメスには出会っていない。天気が良く、乾燥していたのもあってか、喉の乾きに悩んでいた。「次の町までまだあるし・・・まだ手持ちの水は飲めないな・・・。」
ふいに呟くと近くに小川を見つけた。「あっついてる・・・。水を綺麗な水に変えれる魔法もあるし・・・。あの水を汲んでいこう。」小川にたどり着き、水を汲む。充分綺麗な水だが、そのまま飲むのはやはり怖い。「スプライト・・・」水を綺麗にする魔法をかけ、口にする。「ふう、美味しいな。それにしてもこの川はどこに続いているんだろう?旅が終わったらそんなところも調べてみたいな。」水分も補給し、旅を再開しようとしたその時だった。「その川はねー、私たち女スライムの住み処に続いてるんだよ。」近くの茂みからメスのスライムが姿を表した。代替僕と同じ15歳くらいだろうか。一見、普通の女の子とかわらないが指先や耳など、細かい部分が少し蕩けている。スライムの特徴だ。「そんなに興味があるなら案内したげよっか?」「・・・結構だよ。」スライムと距離を取り、臨戦態勢を取る。「・・・?」スライムは不思議な顔をしている。おそらく今までは勇者や魔導師ばかりで逃げられていたのだろう。「あれれ?逃げないの?」「逃げないよ。僕は図鑑作成者だからね。」「あっ図鑑作成者ってあれでしょ?僕たち女の子モンスターとエッチなことしたいからもっともらしい理由着けてる人たちのことでしょ?」「なっ!?ちがうよ!」スライムの言葉に慌てて言い返す。やっとの思いでこの職種になれたのにエッチがしたいからなんて理由だなんて勘違いされたままは嫌だからだ。「ふーん?本当かなー?」スライムがいたずらっぽい笑みを浮かべて僕を見つめてくる。「ほ、本当だってば・・・」あまりにもスライムが僕の顔を見てくるので恥ずかしくなり、顔を背ける。「すきありっ!」「えっ!?」顔を背けた瞬間、スライムが飛び付いてきた。互いの顔が触れるくらいまで距離が近付く。「フフー♪駄目だよー?ちょっぴりからかわれただけでそんなムキになったら♪」スライムが冷たい手で頬を撫で上げてくる。「な、なにこれ・・・」こういった誘惑に対し、耐える術も育成学校にはあった。協力的な女の子モンスターが鍛練してくれるのだ。しかし、このスライムの頬撫では全然感覚が違った。一回だけで体の力が抜けていく感じだ。「な、なんで・・・」「当たり前でしょー?協力的な女の子モンスターはあくまで鍛練の為に誘惑してるんだよ?元から君たちを堕とす気なんかないんだから、私たちがする相手を堕とすための誘惑とは全然、快楽が違うよ♪」「そんな・・・うう・・・」スライムは首から耳にかけての頬より少し下の辺りを重点的に撫でてくる。「う・・・ひゃう・・・♪」「あはっ今甘えた声出したね。そろそろ抵抗できなくなってきたでしょ?じゃあ・・・」『だめだ・・・なんとか弱点を見つけないと・・・』夢うつつだった僕はそれしか考えられず、スライムが何をしようとしているのか解らなかった。「私の体、たくさん飲ませたげる♪・・・スライムキス♪」「えっ・・・」気付けば、僕はスライムにキスをされていた。「ん・・・んん・・・♪」「う・・・んん・・・っ!」力が抜けていた僕には抵抗する術がなかった。「んんっ!?」スライムが何か液体を飲ませてきた。すごく甘い・・・まるで僕が大好きなハニーアイスのような味だ・・・「ん・・・んん・・・」僕は抵抗しようとすることさえやめ、恍惚な感覚に陥った。「ぷはっ・・・ふふっどう?スライムのスライムキスは?キスはねえ、媚薬成分満点のスライムの体液を相手に飲ませるのに一番効果的な技なの♪しかもスライムの体液は相手と触れあった瞬間に相手の最も好む味にかわるの。まあさすがにキスしながらお肉やお魚の味は嫌だろうから甘い味や甘酸っぱい味に限定されてるけどね。」「・・・」「あっ、状態異常の恍惚になっちゃってるのか♪じゃあ早速・・・♪」スライムの手が僕のズボンに伸びる。恥ずかしいのに、恍惚になっているため、スライムにされるのが嬉しく感じてしまう。「わっ・・・結構大きい♪」スライムは僕に抱きついたまま、人間の女性で言う生殖器に僕のを入れようとする。「な、何もしなくていきなり大丈夫なの?」「んー?スライムの一番いいとこは前戯もなにもしなくても、入れちゃえるところだよね。だって体が水なんだから痛いも痛くないも関係ないもの♪」「あ・・・そうか・・・」スライムに物理技は聞かないようにいきなりいれても何ともないらしい。「え・・・じゃあスライムって快楽とかないの・・・?」「ふふっ♪確かに入れることでの快楽はないけど、もし君が射精してくれたら気持ちよくなれるよ♪別の液体が体と混じり会う・・・それがスライムの快楽になるの♪だから僕たちは自慰をするときは別の液体をあそこに入れたりして気持ちよくなるの♪」「僕が出したら・・・気持ちよくなれるの?」恍惚状態は魅了状態にも該当する。今の僕はスライムに快楽を与えてあげたいという欲求にかられていた。「じゃあ・・・いれるよー♪」ズププ・・・と何の抵抗もなしに入っていく。「うああ・・・なにこれ・・・」粘体の動きや泡立ち、鍛練でしていた女性器を形にした装備から得られた快楽とは全く違った快感が体を駆け巡る。「ふふっ♪我慢しなくていいよ♪私たちは分裂で子孫を増やすから妊娠なんてしないから、怖くもないでしょ?」「ふあ・・・だめ・・・」「ほーら・・・とどめ♪」スライムのあそこが急に異常な泡立ちをした。泡が弾ける感覚や泡に包まれる感覚、それらが一辺に押し寄せてきた。「あああ・・・」僕はその快感に全く我慢できずに射精してしまった。「ふああ・・・♪これこれ・・・♪さすがに精液は一番だって聞いたけど、偽りなしね♪」「ハァ・・・うう・・・は、初めてだったの!?」「そうだよ♪知らなかった?経験した女の子モンスターは相手を旦那さまとして持って帰るからレイプされた女の子モンスターくらいしか非処女のモンスターはいないんだよ。さーて・・・もう一回してから、私のおうちにいこっか♪」僕は一つ思うことがあった。それは
1・いくら魅了されていても自分の精液が交じりあったスライムとはしたくない
2・別の事もしてほしい。


1。「まって!」「どしたの?見逃しなんかしないよ♪」「ち、ちがうよ・・・いくらなんでも自分の精液が混じった状態でされるのは・・・僕、水を綺麗にする魔法使えるから・・・かけていい?」「うーん・・・まあ仕方ないか。嫌がる相手を犯すなんてやだし。恍惚な表情を見ながら気持ちよくなるのが楽しいんだよね♪」「あ、ありがとう・・・じゃあ・・・・・・スプライト!」カッとスライムの体が光り、少し濁っていたスライムの体が綺麗な状態に戻っていく。「あ・・・なにこれ・・・なんだかいい気持ち・・・」光りが消え、スライムの体が透き通った水に変わる。なんだか射精する前よりも綺麗になったような・・・?「ありがとう。図鑑作成者さん。」「えっ?」「今まではなんだか悪いことしてたみたいだけど・・・今はとってもいい気持ち。なんだか生まれ変わったみたい。」「えっ?えっ?」いきなりあんなエッチだったスライムが大人しくなった。「もしかして・・・スライムは水のモンスターだから・・・汚れた水を浄化するこの魔法で水のモンスターであるスライムの心も浄化できたの?」「ふふっ♪そうかもしれないね♪こんなにいい気持ちは初めて。私はこれから協力的なモンスターとして町に行ってみるね。またあったときはお礼をさせて。」「あ・・・はい・・・。」あっけにとられていた僕にウインクをしてスライムは去っていった。「これが・・・スライムの新しい対策方法か・・・。水を浄化する魔法でスライムは心も浄化できる・・・と。いい出だしって・・・言っていいのかな。」
僕はスライム対策の新しい情報を得た。僕の旅は、まだまだ続く。
ファンタジー物の続き物です。女の子モンスターというありがちな設定、日本語がおかしかったりするかも知れませんが、楽しんでいただければ嬉しいです。もしお気に召しましたら、リクエストなんかも頂ければ幸いです。

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