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キャッスル(レベル10)

クラ・パート

「この……」
こいつをなんとかして倒さないと。あいつが一度倒した相手だ。
「ふふ、そんなに焦っちゃって……ゆっくり愉しみましょ?」
 クラのあせる表情を見ながら、リザは肌を撫でまわす。
「うっ」
 触れられた所がジンジンと熱くなっていく。
必死にリザを愛撫するが、全身についている液体に触れるたび、指先がしびれるような感覚にさらされる。
「そんなんじゃわたしはイカせられないわよ?」
そういいながらリザがやさしく口づけをしてきた。初めの印象と違い、急激に責めることもなければ、逃げることのない責め。だが、その卑猥でサディスティックな雰囲気が、場を支配していた。
「おまえといいカザネといい……ビビってるだけなんじゃないのか?」
「それで挑発のつもり? さっきはあの子の性格をうまく見抜いたみたいだけど、私はそんなに甘くないわよ」
「どっちにしろお前のその弱気な責めじゃ、オレは落ちないぜ」
(今のうちに……)
さらに責め手を強める。
「気づいてないのね……」
クラの腰を撫で、首筋を舐める動きとは対照的な、緩慢な愛撫。なのにその表情には、数えきれない男を狂わせてきた余裕と、いやらしさがあった。
「アナタは確かに強いわぁ。でも、人間ってね……」
乳首が爪先でなでまわされた。じれったいかゆさが広がる。
「どんなに我慢しようとしたって」
指先を使い、ゆっくりとペニスを撫でていく。媚薬のような液体が、ペニスにもついていく。
かすかな快感。
(うっ……)
クラの責め手が弱まる。
「私がちょっと撫でてあげれば」
濡れた髪の間からの妖しい視線と見つめ合うと、徐々に昂ぶっていくのがわかった。
なのに、目が反らせない。
二本の指で亀頭をツンツンと叩く。
「自分から燃え上がっちゃうのよ……」
気づけばクラのペニスは固く勃起し、天を仰いでいた。
「ほらアナタの、もうこんなになってるわ……」
ツー、裏筋を指先で撫であげられた。その刺激が名残惜しいと言わんばかりにビクビクと脈打つペニス。先走りが漏れでていた。
「ワタシの中はキモチイイわよ……」
舌舐めずりをして、自分の乳房を見せつけるように揉みまし、グチュグチュと秘所をかきまわした。
本能の叫びが身体に伝わる。リザを押し倒していた。

1 挿入する
 思い切り胸を揉み、ガチガチに勃起させられたペニスを挿入する。
「ウウウウウ!!!!??」
「アアン!」
クラの咆哮と、リザの悦びの声が響く。
全身を快楽が貫いていく。激しい手コキをされたわけでも、胸で散々に責めあげられた後でもなかったのに、危険すぎる快感が頭を直撃した。
(マ……ズ…イ!)
「あら。逃がさないわよ? このままワタシの中に出しちゃいなさい…」
咄嗟に引き抜こうとする腰の動きを察知し、ストラの手が頭に絡みつき、腰に脚が巻きついてくる。
互いの身体を密着させた正面対決。
「ハァン! アナタの……カタくていいじゃない……」
 昂ぶらせた上での事なら、まだわからなかった。だが、
「ぐあっ……かっ……!」
「挑発しようとして逆にやられちゃったなんて、ワタシに我慢できなかったのね?」
誘いにのってしまったクラに、勝ち目はなかった。
「あぁ……」
クラの腰が止まると、逆にリザが覆いかぶさった。騎乗位に持ち込まれる。
「あぁん…いつまで我慢できるかしら?」
ねっとりと、大きく腰を前後に振り始める。宙に浮いた手を胸に誘われた。
「あっ……はっ……」
ドンドン快感が溜まって行く。
「もうおとなしくなっちゃったの?」
膣の奥の方が強烈に締まる。
「ああ!!」
「あらあら」
ねっとりとした動きから、激しい上下運動へとかわった。
「ここまでね……たっぷり出しちゃいなさい。ちゃんとこっちを見るのよ……」
 そういいながら、クラの指をしゃぶる。
「ああああああ!!!」
その瞬間、勢いよく精液が迸った。
「いいわぁ!さぁ、もっとちょうだい!……」
 リザが激しく前後に腰を振る。逃げることは出来ず、何よりリザの卑猥な視線に射抜かれたクラは、金縛りにあったように動くことができなかった。
クラを徹底的に搾りとっていくリザの膣。
遠くで何か音がしたが、クラはそれがコウ達だと判断することはなかった。
「よがり狂うその顔、素敵ね……」
淫らな瞳を見つめたまま、ゆっくりと意識を失った。


2、踏みとどまる。

(理性を奪われたら、負けるぞ)


タチバナの声がよぎった。
「う……」
「あら、意外とガマンができるのね……」
押し倒した状態で、挿入するのを避け、右手で秘所を責める。唇を貪る。
「あぁ!!……ううんっ……」
感じている……
やはりタチバナとの戦いで追い込まれてはいたはずだ!責めるしかない。
「……上手ね……」
喘ぎながらそう言うと、クラの身体の下から抜け出そうとする。
抑えつけようとするが、体中にまとわりつく粘液のおかげで横に抜け出させてしまった。
倒れたまま向き合う形になり、リザは片方の脚をクラの下に滑りこませていた。クラも秘所に這わせた右手は外さずに、グチュグチュとかきまわす。
「無理してがんばらなくてもいいのよ……」
そう言うと大きく股を開き、クラの腰の部分を挟みこんだ。濡れた艶めかしい脚でペニスを激しく擦り始める!
「ああぁ!!」
思わずクラの声が漏れた。
股が開いたので秘所が責めやすくなったが、その右腕と腰をまたぐようにして挟み、勃起してそそり立っていたペニスの裏筋をリザの柔らかい内ふとももがリズミカルに擦り上げてくる。
「あぁ……く……」
挟まれている右腕を抜こうとしたが、リザの左手がそれを阻む。
初めはクラが覆いかぶさっていた形が、徐々にリザが上に立ち始める。
お互いの秘所を責めながら、唇を貪りあい、愛撫し合う。
二人の口の間で唾液がぬちゃぬちゃと音を立てる。やわらかい胸の感触。
「このままだ責め合えばどちらが先にイクのかしらね?」
「なめん……うっ!!」
亀頭に強い刺激を感じた。
なんとか下を見ると、リザの脚と自身の腹部からはみ出す亀頭に、リザの指が艶めかしく這いまわっていた。
上半身への責めをやめ、下半身に責めが集中してくる。
自由になった左手で胸を揉み愛撫するが、加速度的に強くなる責めに、下半身の力が抜けてくる。
「ワタシの脚と手で責められてイカなかった男はいないわ……もう限界でしょう」
(……このままじゃ……)
下半身から広がる甘いしびれが、徐々に上半身の力も奪っていく。
「くうっ!!??」
思い切り亀頭が押され、一気に中の精液が駆け上がりそうになる。
まずい!

1 手を使って払いのける。
その危険な快感に、とっさに手を使ってリザの上半身を払った。
「あぁん……乱暴ね」
 リザがのけぞった隙に一気に体勢を立て直そうとする。
「逃げる時が一番無防備なのよ……忘れてた?」
「?!」
ペニス全体が、あたたかい、ねっとりとした空間に飲み込まれた。
クラが立ちあがるより一瞬早く、リザの口にペニスが包み込まれていた。
「くあっ……」
再び仰向けに倒れこむ。ペニスをしゃぶりながら、股の間にねっとりと張り付くリザ。
限界まで昂ぶっていたクラに、払いのける力は残っていなかった。
ペニスが張り裂けんばかりに膨らみ、対称的に身体からは力が抜けていく。
「んはっ……く、くそ……」
リザの舌がペニスを激しく刺激する。リザの頬がへこむ。ジュブジュブと音を立てる。
(う、動けない……)
クラの息が荒くなっていく。
「ぷはっ……いい顔ね……」
あと少しでも責められればという限界までいたぶってから、リザはペニスを淫媚な口から解放した。
「さぁ……ちゃんと見せて……」
動けないクラのと向き合い、脚で再びペニスを艶めかしく責める。
「イキなさい」
(うあっ……ああああああああ!!)
その声に逆らえず、クラのペニスから白濁液が迸る。
「その快楽と悔しさが混ざり合ったイキ顔……最高よ」
リザはいやらしいまなざしでクラを見つめる。
止まらない。止められない。
あの瞳で魅入られている限り、永遠に射精は終わらないと思った。
ゆっくりと視界が白くなっていく。全ての生命力を奪われ、クラは死んだ。


2逃げない

落ち付け!!思わず動かしそうになった手を止める。
なんとか射精をこらえる。
(考えろ……こいつは一度イッたやつだ……もう長くはないはず……どっちが先に根をあげるか、正面からぶつかれ!)
そう決意をすると、激しい快感にさらされながらも、クラは責めを強める。
(手の力が抜けきる前に……こっちも下半身に集中だ……)
「なっ……」
リザから驚きの声が漏れた。左手を胸から放し、亀頭をいたぶってくる手を抑え、ひたすら秘所を責めていく。
「あっ……やっ……」
互いの吐息が混ざり合う。艶めかしい脚の刺激に狂いそうになりながら、なんとか気持ちを切らさずに責める。
そのまま時間が過ぎていく。
「はあぁ……ああぁ……」
「くっ……ううん?!」
リザの身体が一瞬びくりと震えた。
秘所を責めていた右手の拘束が緩む。
(いまだ!)
思い切り右手を引き抜いた。
「あっ!」
すばやく自由になった腕をリザの胴に回し、密着する。そのことによって脚で責められることはなくなった。
「ど、どこにそんな余力が……」
「見といてやるよ……おまえのイキ顔を!」
激しい手マンで責めあげる。
「なっ! こ、このっ、くぅん?!」
ぴったり密着した艶めかしい肌の感触に力が抜けそうになるが、
(ここは引けない!)
「あっ、いやぁ!!」
リザも二人の身体の間に手を滑らせ、ペニスを刺激してくるが、徐々に弱くなっていく。
「うそ……二回も、人間に……」
見つめ合う。そのサディスティックだった瞳は、今快感と焦りに染まっていた。
「どんな気分だ? イク顔を見つめられるのは……」
「だれがっ……あ……ああああああああ!!!!」
リザの身体が激しく震え、消えていった。
「か、勝った……」
全身で震えるような息をする。
あぶなかった。本当に限界だった……

だけど、確かに強くなっている。
今なら……

「おーい!!大丈夫か!!」
コウの声が響いた。今まで気づかなかったらしい。
「すぐ行く!」
駆け寄ると、十人程度の生き残りが牢屋に閉じ込められていた。本隊長、コウもいる。
「待たせた! 今助ける!」
カギは?
「そこに指輪がある!それをかざすんだ!」
コウが指さす先の壁に指輪が引っかかっていた。
「これを?!」
「ああ!」
半信半疑で牢屋の入り口にかざす。
大きな音がして、扉が開いた。
「再会だな」
コウが言った。
「ありがとう。助かった!」
他の人達にも口ぐちにお礼を言われ、抱擁する。
「皆、残念だけど急いで行かないといけない」
コウがすばやく反応する。
「タチバナか?」
「そう。まだ戦っている。動けるか?」
「ああ、なんとか……」
「行こう」
クラが駆け出し、皆が後に続いた。
(急ぐぞ……)
直接検索で来れるサイトが倒れてしまっているので、ここに来るのに苦労してしまうような情弱クラスタです。コメント本当にありがとうございます。久々のクラ・パート。次回でとりあえず終了です。何かあればお願いします。

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