「学内選抜!?」
「昨日、掲示があっただろ。まだ見てないのか、スズ?」
ここはカフェテリア、スズと黒田の2人はテーブルに座って放課後のひと時をすごしていた。
「各教師が目をつけた生徒を1人ずつ選抜し、他校との試合の選抜メンバーを決めている様だ」
いつもの様にクールな黒田とは対照的に少し興奮気味なスズは
「よ〜しっ、公式戦でばっちり良いトコみせて、アタシの実力を学内に知らしめてやる!
頑張ろうね黒田!」
と握りこぶしをつくっているスズをよそに
「いや、俺はもう選ばれているさ…」
すこし気が悪そうにつぶやく黒田にキョトンとスズの思考が一瞬止まる。
「実は先週の公式戦で勝利して4勝1敗になったんだが、その時審判の教師から推薦を受けたんだ」
「は、何それ、ズルイ!だいたい何で弱い黒田があたしとの公式戦以来、無敗なの!?
ありえないじゃん!」
とぎゃーぎゃー1人でスズが騒いでいると
「あらあら、黒田様が選ばれるのは当然じゃありませんこと?」
ふわりとお嬢様が顔をだした。
「あれ、陽子先輩。こんにちは!」
元気に挨拶するスズに対し
「ごきげんよう、スズさん」
いつもと変わらず穏やかに陽子は返す。
「どうした?あら子」
そんなお嬢様を面倒そうに見ながら黒田は尋ねた。
「陽子とお呼びになって、黒田様。それから先程耳に挟んだのですが、黒田様が選抜に選ばれたとの事でそのお祝いに…」
「さすが陽子先輩、優しいです!」
「いえいえ」
(このお嬢が嘘をついている事も分からないのか…)
黒田は心の中だけで単純なスズにツッコミをいれるが、
そんな黒田の心中を知るよしも無く、スズは陽子の付けているブランド物のアクセサリーが気になるらしく
あれこれ陽子に質問していた。
「これは俺の入り込む余地が無いな」
2人のガールズトークについていけなくなった黒田は席を立とうとすると1人の男子生徒がこっちを見ているのに気づいた。
向こうもこっちが気づいた事に気が付いたらしく、こっちへと歩いてくると
「女2人をはべらせて随分といいご身分だな黒田」
短髪で筋骨隆々のいかにもスポーツマンといった感じの男である。
「誰だ、アンタ?」
挑発を受けても、変わらずに静かな調子の黒田。
「あんた、坂本!?」
「知っているのか、スズ?」
「別に…、最近ちょっと対戦して苦戦しちゃってさ」
「おいおい、まるで自分が勝った試合みたいにいうじゃねーか?あの試合で無様に負けたのはお前の方じゃねーか」
珍しくうつむきかげんなスズを嘲笑うかのようにして坂本は言葉をつづける
「だいたい、あの程度の実力でよくプロになるなんて公言できるよな?どうせ今までルックスの良さだけで勝ち上がってきたんだろーが!」
「おい、おまえ、その辺でやめておけ」
スズを庇う様に黒田が坂本とスズの間に割り込もうとしたその時
「あらあら、少しお言葉がすぎるのでなくって?」
ふわりとお嬢様が手を黒田の肩にあてて、静止させ、坂本と向かい合った
「スズさんはこれから伸びる方なのですよ。それにあなたごときの実力で他人を笑えますのかしら?」
「何だと!?」
言葉使いは穏やかだが含みのある言い方に、坂本は少しムッとして言い返した。
「今から、私と勝負いたしましょう。もし私が負ければあなたの実力を認めてさしあげますわ」
「へっ、いいぜ。後悔すんなよ。」
(くっ、こいつ!!)
坂本の顔に一瞬浮かんだ表情の緩みを黒田は読み取り、奴の狙いが最初から陽子だった事に気づき
「あら子!」
引き止めようと陽子に声をかけるが、珍しくたしなめもせず、黒田に笑顔だけ向けると陽子は坂本のあとに従い、訓練室に入っていった。
黒田とスズも訓練室に入っていくとその部屋はマットを敷いた半径10メートルのリングの様な場所だった。
「へっ、この逃げ場のない部屋でたっぷりと犯してやるぜ!」
既にビンビンに勃起したペニスを自慢げに前に突き出しながら坂本は全裸になった。
「あらあら、はしたない人ですね」
対する陽子も服を脱ぎ、スタイルの良い身体を露にした。
「いくぜ、お嬢様よぉ!」
坂本は陽子に迫ると両手で胸をもみしだきながら、下を陽子にこすりつけた。
陽子も巧みに腰の位置をずらし、その長く綺麗な脚をつかって坂本のペニスに反撃していく。
「へっ、どうよ俺のペニスの大きさは!この学園でもこの大きさはそうはいねーはずだ。
そろそろ挿れたくなってきたんじゃねーか?」
陽子の女が濡れてきている事を確認し、坂本は挿入しようと腰を前に突き出す。
「うぉっと!」
軽く媚声をあげたのは坂本だった。
前に突き出したペニスを陽子はかわし、後ろ足にふとももとふくらはぎで包み込んだのだ。
「どうですか?私のふとももは?」
シュッシュと脚を前後させてペニスを摩擦してくる。
「くそっ!」
陽子の責めからペニスを逃がし体勢を立て直す。
「おまえ、俺の挿入が怖くて逃げるなよ」
「あら、誰が挿れてさしあげると言いまして?」
いつも通りの穏やかな口調だが、口だけはイジワルに笑い、再度挿入してくるペニスのカリを上品に整えた爪先で引っかく。
「おおぅ!」
またしても挿入できず、軽く快感のダメージを受けてしまう。
その後も挿入を果たそうとするが、お嬢様はふわりふわりとその攻撃をかわし、的確に脚や指先を使いダメージを与えてくる。
お嬢様の挿入を誘い、男を期待させたところで、見事にその期待を裏切るイジワルな責めに坂本は翻弄されていた。
(っく!この女、まさか!?)
「ようやく気づきましたか?随分と理解の遅いことですね。殿方のペニスなんて所詮こんなもの…、
手や脚を使うだけで一方的にダメージを与えるマトでしかありませんもの」
陽子の言う通り、いたずらに勃起したペニスは相手の攻撃をかわすには不向きで、
挿入を果たせずにモタモタしている内に蓄積されたダメージで坂本の動きは確実に鈍っていった。
(このままではヤバイ!)
焦っている所に陽子の動きが一瞬止まった。
(よし!ここだ!)
今度こそ挿入できると踏んでペニスを突き出すと、ふわりとふとももに包まれ、すまたの状態にされてしまった。
「くすっ、単純ですね」
「ぐあああぁ!」
男にとって圧倒的に不利な体位を強いられ、しかも腰に手を回されてしまった。
坂本は逃げる事を許されずにダメージを受け続けた。
必死に離れようと陽子を押しのけようとするが、己の意思に反してみるみる脱力してしまう。
「あらあら、もう終わりですか?意外とはやいのですね?」
ファイターにとって屈辱的な言葉を受けるも坂本の戦意は如々にそがれていく。
「ほんと、殿方の性感は哀れでございますね。攻撃においては威力を発揮するその武器も受身となると案外脆いもの…」
「はぐっぅぅ!せめて挿れることができ…はぁぁぁぁぁぁ!!」
言葉途中に陽子の責めが続く。
「挿れることができれば?それをさせなければ殿方、いえ男は女性の前に降伏するしかありませんのよ」
すでに我慢汁でヌルヌルになったモノを挟んで、容赦なくふとももをくねらせながら
「本当に男はいやらしいですね。脚でイクなんて女性では考えられません事よ」
嘲笑うかのような言葉責めに坂本は顔を赤くしてうなだれるしかない。
「あなたの敗因はペニスを責めの道具としか認識していない事ですわ。その愚かな考えと共に降伏の白旗をあげなさい」
「はい。ぃぃぃぃ!!イク、逝ってしまう、許してくれぇぇぇぇぇ!!」
最初の強気をまるで感じさせない高く哀れな声を上げながら坂本は歓喜の絶頂を迎えた。
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