2階へとやってきたエリー
ここから先は、更なる強敵が待ち構えていることだろう
改めて気を引き締めなくては…
「…ん?」
何か看板のようなものがある
『この階はスライムゾーンです、ゆっくりお楽しみください』
ふざけた看板だ…とエリーは思う
「でも、スライム系の敵が出てくるってことよね…」
1階でスライムと戦った時のことを思い出す
単体ではそこまで強くはないが、取り込まれての攻撃は厄介だ
「気をつけていきましょう…」
先が見えない闇の廊下をエリーは進むことにした
しばらく進むと、広い広間に出た
このパターンはそろそろ敵が出る前兆
そして、敵は姿を現した
あの時のスライムと同じような全身がゼリー状になっている体
だが一つ違うことに、色は水色ではなく薄い緑であった
そして、その体からは泡のようなものがポツ、ポツと出ており、それは上空に浮遊すると霧散する
「ようこそスライムゾーンに、私が最初の相手、バブルスライムよ」
「バブル、スライム……?」
異質な音と共に、バトルフィールドが形成されていくのを感じる
「ふふ、あなたの体、存分に楽しませてあげる」
そしてバブルスライムはバッと飛びかかってきた!
エリーはそれを…
1.かわさない
2.かわす
1.かわさない
エリーはかわさずにそれを待ち受けた
「はっ!」
バブルスライムの体に触れようと手を伸ばすが、手ごたえはない
彼女の体の中に手は埋もれたような感じになってしまう
「ふふ、私とまともにやりあうなんて、バカな子」
「なに……あうっ!?」
バブルスライムは全身でエリーを抱きしめるように両手を背中に回す
するとエリーの防護服はじゅうううと溶けていく、あの時のスライムと同じ…
「でも、私にはもう一つの能力があるの」
「!?」
バブルスライムはそのままエリーに顔を近づけキスをする
そして唇が触れた瞬間、エリーの体に電撃が走ったかのような衝撃が襲った
「ぁ……………ぁ」
「ふふふ、もうあなたは体を動かすどころか、上手く喋ることさえできないはずよ…“私の毒”を受けたのだから」
バブルスライムはエリーを押し倒し、その体に覆いかぶさる…エリーに抵抗する術はなく、なすがままだ
「さあ、私があなたを天国へ連れてってあげる…楽にしてて?」
バブルスライムのゼリー状の体に閉じ込められ、顔だけ出すような形になったエリー
ピンポイントに乳首、クリトリスといった性感帯をゼリー状の体の中でプルプルと触手、振動で弄られる
そして顔もバブルスライムがキスを繰り返したり、耳の中を舐めてきたりといった愛撫をされる
「っ、っ…………」
ビクンッ
程なくエリーは絶頂を迎えた、体が跳ねるがバブルスライムの体内で優しく受け止められる
「ふふ、イッたのね?でも、まだまだ…私と楽しんだ後は、スライムの仲間たちみんなであなたをスライム漬けにするんだから、ね……」
バブルスライムはそんなことを言い、頬にキスをしてくる
全身を蝕む毒と快楽を感じながら、エリーは再び自分が達しようとしているのを感じ、抵抗をやめた
2.かわす
「くっ」
エリーはとっさに横っ飛びでそれを避けた
「ふふ……」
バブルスライムは微笑みながら、エリーの逃げた方向に顔を向ける
「(こいつもスライムと同じならば、体の中にコアがあるはず…それを!)」
バブルスライムの攻撃を避けつつ、エリーは反撃の機会を伺っていた
「くっ…ちょこまかと……」
バブルスライムはエリーを全身で取り込もうとするように両腕を伸ばして彼女を抱きしめようとしてくるが、エリーはその行動を読み、攻撃を避けていた
「(バブルスライムには全身を蝕む毒がある…うかつに攻撃すれば、毒の餌食だけどっ……)」
「くっ……はぁ、はぁ」
バブルスライムは度重なる攻撃をかわされ、明らかに疲弊しているかのように息を切らせた
そして、見えた
スライム系の弱点である、コアが!
「そこっ!!」
エリーは一瞬で近づき、バブルスライムのコアに手を伸ばす
「あっ……!」
集中力が切れていたバブルスライムは、そのエリーの攻撃に対して反応することができなかった
ゼリー状の体を貫通し、コアを掴む、愛撫する
「ああああああああああああああああああああああっ!!」
それが弱点だったバブルスライムは、悲鳴を上げる、構わず愛撫を続けるエリー
手から痺れるような毒を感じるが、それよりエリーの攻撃の方が早かった
「私が、負ける……いやああああああああああああああああああっ!!」
断末魔の叫びを上げ、バブルスライムは全身が蒸発するかのように溶けていった
「………勝った、のね…………」
敵の気配が完全になくなり、エリーは力を緩める
「私だって、もうスライム程度には負けないぐらいレベルアップしてるんだから…」
だが、更に上のレベルにいるサキュバスやハート……
ああいった敵と戦うには、更に強くならなければならないだろう
エリーは改めて気を引き締め、先に進むことにした
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