私、絶対BFのプロになります!!
そう親に宣言して早半年、私はOBにプロもいる、ここ陽明館学園に進学しました。
最初は慣れないことも多かったけど、半年も経つうちにクラスにもとけ込め、そこそこ楽しい学園生活を送れています。
ただBFの成績の不安さえなければ…、
この学園は1年を通して公式戦をこなしていき、成績や順位を決めるわけですが、私のクラス成績はせいぜい中の上、勝率も最近落ちてきてるし。(泣き
(外見は整った小顔に天真爛漫な瞳、キレイに染め上げた金髪、身長は少し小柄だけど長い膝下、
見た目はこの学園でも上位な方だと思うんだけどな〜)
などと考え事をしていると
「ねぇスズ、どうしたの?」
そう声を掛けて来たのは私の親友のミサ
「別に〜ただ勝率の事でちょっと悩んでいるだけだよ〜」と返すと
「アタシそんなの気にした事ないんだけどな〜」と軽く返される。
(そりゃ、アンタは勝率いいからね〜)っと心の中でツッコミをいれるがそんな親友が私はとても好きだった。
「そういえばスズ、明日だね〜、しかも相手は例の転校生じゃない」
そう悩みはもう一つあるんです、それは毎週の公式戦の相手が1週間前に転校してきた黒田という少年に決まっていることなんです。
「帝都学園だもんね〜スズ大丈夫?」
「あたし大舞台に強い子だから〜、もしかするとアタシの眠れる力が目覚めてプロへの第一歩になっちゃうかも」
と楽観モード全開で話すスズをよそに
「ムリムリ、スズじゃ秒殺だって(笑)プロもどうかな〜?」
といつものからかい調子なミサに
「いいもん、誰もがそのうちアタシの実力を思い知るんだから」
と半ば本気で言うスズを無視してミサは
「そういえば先輩たちが噂してたよ、あいつはうちの学園を潰しに来た刺客だって。すでに何人かのコはプライベートで彼の奴隷になってるとか」
「ふぇ〜、不安になってきたかも…」
「ま、アタシは黒田君とやるのは先の事だけど、対戦の事あとでちゃんと聞かせてよね〜」と温かい声を掛けながらミサは自分の席へと戻っていった。
(とにかく明日ベストを尽くすしかない!!勉強だと思って当たって砕けてやる)
そう心に決める彼女だったが、既に投げやりな感じは否めないでいた…
〜翌日〜
「アァァァァぁぁぁあぁぁぁ!!」
公式戦部屋の1室で劣勢の側の悲鳴がこだまする。
「もうヤメ、ぅく、やめて〜」勝負は一方的だった。
ここまでくれば優勢の側は対戦結果ではなく内容だけを考えていればいいような試合といえた。
審判の教師は(これが全国有数校の実力…)驚きのあまり声が出なかった。
試合展開は彼が予想していた通りとはならなかった。
情けなく悲鳴を上げ赦しを乞う黒田の姿は全くの予想外だった。
一方、スズのほうも捨て身で繰り出した手コキがこんなに黒田に効くとは思ってもいなかった。
けっしてスズの攻撃は巧い訳ではなく、いやむしろぎこちなさすら感じるテクニックに黒田は喘がされていた。
「クソッ」と反撃の為に黒田が伸ばした手も簡単にスズに捕えられ、組み伏せられてしまう。
その体技にしても素人同然のはずだ(むろんスズも一生懸命ではあるが…)
スズは空いた手で覚えたての乳首責めを繰出す「くぁぁぁぁ!」黒田はおさえ様も無く声を漏らしてしまう。
そのまま玉袋をツンツンする、同級生にはくすぐり程度にしか感じない技も見事に決まってしまう。
その様子を見てスズも自信を深めてより大胆な技を仕掛けていく。
ついに黒田は「お願い…しま す、出させ て」と懇願の声を上げる。
むろん評価点を考えると短時間で逝かせた方が良いが、スズのテクニックのぎこちなさが逆に黒田の地獄を長引かせていた。
スズの意図とは関係なくツボをたまにしか刺激しない責めはある種の寸止めにも似ていた。
(えい、えい!)スズも逝かせようとするが、そのまま試合時間が過ぎ…ついに試合終了の笛が鳴らされた。
「判定によりスズ選手の勝ち」そう審判は宣言し、部屋を出て行った。
あとには快感でぐったりとした黒田と責め疲れたスズの2人だけだった。
「ぜぇぜぇぜぇ…」
本当に息を切らしている転校生をスズは怪訝そうに見ていると
「意外だろ?」と低い声で黒田は話しかけてきた。
「え?」と少々話しかけられた事にビックリしてスズはなんて返していいのか分からなくなる。
「ここなら自分の弱点も克服できると思ったんだけどな…」独り言の様につぶやく転校生
「やっぱり俺はプロのBFになれないか…」その言葉にはっとするスズ。
「夢だったんだけどな」
本気で落ち込む黒田に対しおもわずスズは
「そんな事ないと思います!!」
少し驚いた表情の黒田に
「勝負は引き分けみたいなものじゃないですか、ほらアタシ全然黒田君の事逝かせてないし。」
「いや、それはアンタが…」と思わずはフォローしてくれているスズに本音を言いそうになるのを我慢してると
「アタシもプロのBF目指しているんです、だから黒田君も簡単に諦めないでください!」
本気で語るスズに対しつい黒田も
「ふっ、いいなそれ。」と表情をくずして返していた。
てっきりエリート精神旺盛な奴かと思ってたスズは黒田の意外なくだけ方に目を丸くした。
「アンタを見てると気が変わったよ。」
「俺は諦めないまずは一緒にこの学園の頂点をとろうな」
「はい!!」元気よく返事をするスズだったが自分の実力の事もそんな自分に負けた転校生の実力もその時は頭に無かった。
「あっ、アタシは雨宮スズって言います、よろしくね」ただ今は自分の夢を認めてくれた転校生に親しみを感じていた。
「俺は黒田良平、一緒に頑張ろうな」
ここに夢が一致する二人が意気投合したわけだが、この時点で二人のプロへの道のりが遠い事は誰の目にも明らかであった。
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