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キャッスル(レベル8)

タチバナ・パート




解放された身体に目を奪われる。部屋に甘い香りが満ち、頭にもやがかかったようだった。艶めかしい肌。深い谷間に視線が奪われる。
豊満な肉体を揺らしながらせまってくるストラ。
「あの時は服を着ていたからよかったけど、これからはどうかな?」
 答えることができず、無意識に喉を鳴らした。
「ふふ。おっぱい好きなんだね」
あわてて目をそらす。
「下は正直みたいだよ?」
タチバナのペニスは今までにない程にそそり立っていた。
「なんだと……」
膨れ上がる欲望と怒りを感じながらも正面から向かって行こうとする。
そのタチバナを見て突如ストラは後ろを向いた。
無防備に白い背中をさらす。
背中から揺れる乳房がはみ出していた。
「なんのつもりだ」
逡巡して立ち止まる。
「別にぃ。さぁ、早く来てよ」
振り向いて笑う。ストラは後ろを向いたまま自らその乳房を揉み秘所に手を当て自慰を始めた。
「あぁ……はぁ…うぅん……さぁ……はやく」
さっきとは違いじかに胸を揉みあげ、秘所をまさぐっている姿は、後ろからでもより淫らだった。
揉みあげられた胸が背中からはみ出て揺れる。
正面から見る形を変える乳房を想像してしまう。
「あぁ……なに、さわらないの? タチバナくんもオナニーでイッちゃってもいいんだよ?……思い出して?」
ストラは少しずつ、タチバナの理性を絡め取るための糸を伸ばしていく。
その喘ぎがより記憶を鮮明に思い出させる
(あの時も……)
……くっ!落ち付け!
妄想を振り払うべく、ストラに近づき、腕を掴んで自慰をやめさせる
「誰が……」
頭に、痴態を見せつけられ理性を失っていく仲間の姿がよぎった。
「ふふっ。そう」
(こいつの余裕には何かあるのか……? もしや指輪?)
「お前まさか……指輪か?」
濡れた指に指を合わせると指輪がないことに気づく。
「ああ、私は指輪なんてしないわ。安心して」
「っ、余裕だな」
突如身体をひねり正面から飛びついてきた。
(くっ……)
艶めかしく纏わりつく肌。抱き合っただけなのに、全身をやわらかく愛撫されているかのようだった。手を這いまわすとそのまま溶けてしまうかのようだった。
「スリルがないとつまらないじゃない?」
そう言うと頭に腕が巻きつけられ、耳をしゃぶられ、舐めまわされる。
(先手を……)
なんとかストラを責め、不意にたがいの唇がぶつかった
舌が混ざり合い、淫媚な水音が響き渡る。
ストラがまったく勢いの止まらないまま舌で口の中を蹂躙してくる。
(負けるわけには…) 
責め返そうとするが、全身の肌、胸板に当たる胸を揺すり、集中力を削いでくる。徐々に喘がされていく。逃げようにもがっちりと頭は固定されていた。
「ぷはっ……ふふ、気持ちよかったぁ?」
「はあ…くっ」
その状態で適度に弄んだところで解放された。
「どうやらキスは私の方が上手みたいだねぇ」
 そう言って舌舐めずりをするストラ。その姿に見とれてしまう。ペニスがひくひくと切なげに震えた。
「言ってろ…!」
自ら接近し、全身を愛撫していく。艶めかしい肌の感触が理性をむしばむが、意を決して責めて行く。
「あぁん……さすが、リザを倒しただけあるねっ、はぁ、ああ!」
身体をよじり、手から逃れようとするストラに食らいつき、秘所を責めた。
「なら……」
そう言うと見せつけるように目の前で自らの掌をなめ、唾液まみれにした。
「あの時の責め……してあげる」
「くう?!」
尿道の入り口を強く親指で押し込まれ、亀頭をくるくると掌で愛撫された。
「こっちも……」
 回避のため腰を引こうとすると反対の手の指がアナルの入り口を弄んできた。
 「うあああ?!」
 「あれ、初めてだったぁ?大丈夫。すぐ気持ちよくなるよ……淫魔の唾液は媚薬だから…」
 くすぐるようにカリを刺激される。くすぐったいようなじれったい刺激で挟みこまれ、だんだん下半身が熱くなっていく。
「これで……」
おもむろに乳首を吸いあげてくる
「あああ……」
(なんとか防御を……)
「どう? 気持ちいいかな? 思い出した?」
ストラのささやきにタチバナの記憶が引きずり出されてきた。
淫らに淫魔に責められ、よがる仲間の姿。
「ああ! くあああ!」
襲われていた仲間が受けていた責め……
より鮮烈に記憶がフラッシュバックしてくる
「ふふ……やっぱり……キミのペニス、すっごいビクビクしたよ今、わかるかな? それにすごい固くなってる……」

タチバナのペニスからはカウパーがとめどなく溢れて来ていた。
「……この責め、してほしかったんでしょ?これで今ペニス思いっきり扱いたらどうなっちゃうかな……」
(く、くそ……よけろ…!)
  ゆっくりと手がアナルから離れるのを感じとり、渾身のちからで距離を取った。
「はあ…っああ……」
「私にはキミが何をしてほしいのか伝わってきたよ……」
その姿は、少しずつタチバナの理性に絡みついていった。
いやらしく胸を揉みあげる。ペニスはますます固くなっていった。
(はやく決着を付けないと……)
「次は……挟んであげよっかな」
両手を使い巨乳を持ちあげ谷間を強調するストラ。
その姿は悪魔のはずなのに、一瞬天使のようなほほ笑みに映った。
(れ、れいせいに……行くぞ!)
余裕の笑みを浮かべるストラに自分から接近する。
「えっ…」
すばやく後ろに回ると、腹に手をまわして秘所を責めた。
「ふふっ、まだやる気あったんだ……」
責められているにも関わらず、嬉々とした声をあげるストラ。
「余裕もここまでだろっ」
中に指を入れ、かきまわす。グチュグチュと水音が響く。さっきの責めでこいつも興奮してきている……いけるぞ!
「あぁん……あっ、ふう……私、ソコ好きなんだぁ……」
タチバナの手を邪魔しに入ってくるが、かまわず責めていく。
「あっ、あぁ!」
「はっ、油断したな」
「た、確かにやるねぇ……でも……そうかなぁ……私とヤレて悦んでいるんじゃないのかなぁ?」
「そんなわけがあるかよっ」
「でも臆病に責めているのがわかるよ……思いっきり責めたら夢中になっちゃうもんね?」
「減らず口を……」
「顔は愉しんでいるのに?」
そう言って前を指さすストラ。
「うっ……」
大きな鏡があり、後ろから責め立てるタチバナと、身体全体を上気させ、いやらしく笑っているストラが絡み合っている。目が合う。
「せっかく私としてるのに……おっぱい揉まなくていいの?オチンチンしゃぶってあげようか……挟んであげようかな?」
責めを受けながらも、自分の指をエロティックに舐め、乳房を揉みあげる。
その姿に責め手が止まる。
タチバナの鼻息が荒くなっていく。
「ひっかかったぁ」
責め手の止まったのを見逃さず、タチバナの手が巨乳に誘われた。
「あっ、ああああ……」
(指が、吸いこまれる……?!)
どこまでも指が沈みこみ、やわらかさに包まれる。鏡の中でエロティックに形を変えるストラの乳房を食い入るように見つめる。
上の口も下の口からも涎が流れ出ていた。
思わず腰を引く。
「スキあり……」
(し、しま……)
「くうううう?!」
自由になった下半身をひねり、無防備になったペニスが太ももで挟みこまれた。
「今度は逃がさないよ……」
先ほどのように身体に手が回され、ペニスは太ももに囚われた。引くことが出来ず、
ストラの責めを全身で受ける。
「うあ、あああ!!!」
太ももがみっちりとした空間でペニスを挟みこみ激しくサオを扱きあげてくる。
がっちりと背中に腕を回し、同時に豊満な乳房を胸板に密着させてくる。押しつぶれ、淫らに姿を変える乳房。首筋や顔を舐められる。ストラの悩ましい吐息に喘がされた。
タチバナは尻や首を愛撫するが責め手がやむことはない。
「思い出すよね……これも」
「この……うっ?!」
記憶がフラッシュバックしてくる。
(だ、だめだ……思い出すな……!) 
 理性の警告もかなわず、光景がありありと頭に浮かんでくる。
家の外から窓を覗き込んだ時に見えた光景……
ペニスが太ももの中でビクビクと震え、歓喜の涙を流す。それはすぐにストラに伝わった。
「あれ、ひょっとしてタチバナくん……このままイッちゃうのかな?」
耳元で卑猥にささやいてくる。
ペニスを太ももに挟まれ、やわらかい乳房での愛撫。記憶と現実のストラに犯されたような感覚だった。
「ああっ……はあ……」
(イクな……耐えろ……)
「がんばるねぇ」
精液が出口を求め暴れ狂っているのがわかる。
「じゃあ、これでどお?」
そういうと背中にまわされていた手が再びタチバナのアナルを弄び始めた
「ああっ、あああああ!!!!」
思わず腰を思い切りつきだしてしまった。
密着した太ももから伝わる快感が倍増する。
「気持ち良さそうだねぇ?」
淫らな視線でタチバナをじっと見つめるストラ。
(だめだ耐えろ……)
「ふふっ……死なないんだから、気持ちよくイッちゃいなよ。さぁ……」
「あぁ……あ……う!!」
誘うように耳元で囁くストラの声に合わせて徐々に昇り詰めていく。
(くっ……でも、だ、だめだもう……)
「ふふっ、もう一度…」
背中にまわしていた手を離し、太ももからはみ出た亀頭の尿道口を思い切り押し込んだ。 
(ああ! ダメダァ!!)
背筋が硬直する。精液が駆けあがって行く。

笑いながらストラが指を離した。

「あああああああ!!!!」

ドピュルルルル!ビュルルルル!

ついにペニスから精液がドクドクと迸った。
「いいよぉ! もっと出してぇ!」
太ももで激しくペニスが責め上げられる。
声に導かれるようにどんどん精液が迸っていく。
(アア、と、止められない……) 
タチバナは圧倒的な快感と幸福感に理性が溶かされ、罪悪感に心が蝕まれていく。
長い痙攣。ストラは長い射精が終わるまで責めを緩めることなくタチバナを悦ばせていった。



「はっ、はっはあ、はああ…」
「ふふ……こんなに出して、気持ちよかったぁ?」
 ペニスについていた精液を掌で掬うと、見せつけるように舐めてくる。わかりきっている質問を投げかけてくるストラ。
着実にタチバナの心を捕えていった。
タチバナは嗜虐的な視線に射抜かれた。
(くそ……)
視線をそらすことができない。
「いいよぉその顔、まだまだ行くからね……」

コメントありがとうございます。
なんとかお話自体はほぼ出来上がったので、近日中にはあげられるんじゃないでしょうか。
気づいたらなんか長くなってしまったのでわけます。「タチバナ・パート」
ほんとは一つにするつもりだったのに。三分割……?
後カザネは今のところ登場の予定はありません……申し訳ないです。

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