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乳魔式ハッピーバースデイその3

「出た出た。沢山出たわねえ。えらいえらい」

そんなに沢山出たのだろうか?目を瞑っていても彼女は見えるが、自分は見えないから分からない。

「みるくでちょっと精液が溜まり過ぎちゃっているわね。このままだと、パイズリをしてあげたら
あっと言う間にお漏らしして、止まらなくなって、楽しめなくなっちゃうわね」

あくまで貴方に最大限の快楽を与えたがる彼女の気遣いに心が震える。
最初から想像すら出来なかった程気持ちよくされ、回を増す毎にこれ以上は考えられなかった筈の
幸福感をあっさり上塗りされているのに、貴方が望んでいたパイズリは更に上を行くらしい。
母乳と絶頂で白濁している頭の中で爆発的な期待感が芽生えた。

「一番大きなプレゼントをあげる前に、白いおしっこを減らしておきましょうか」

ごそごそと衣擦れの音がうっすらと聞こえてくる。彼女の乳首に吸い付き
顔を胸に埋めている貴方には自分が裸にされていると分かるまで時間がかかった。
今更ながら精液で服を汚し続けていた事に気付いたが、そんな事を気にしている暇は無かった。

股間の先端が表現しようの無い何かに当てられたからだ。
思わず口を開き息を飲む貴方を彼女は実に愛しそうに撫でている。

「あ、びっくりした?これがおかあさんのおまんこよ」

彼女の宣告に胸が高鳴り息が荒くなる。安らぎが大部分を占めていた世界に甘酸っぱい恥じらいと
興奮がもたらされ、不安になった貴方は救いを求めて胸の中から彼女を見上げた。

彼女は貴方の望み通りに微笑んでいた。それだけで苦しい筈の心細さが
とろけそうな切なさに変わってしまう。

「怖がらなくて良いのよ。ううん、怖がりたくてもさせてあげないわ」

強制的に溺愛されている。抵抗の意思を持つ事すら許されない。
彼女の言葉とくちゅりと音を立てたぬるぬるの感触が今貴方の置かれた状況を
改めて思い知らせてきた。

「ちゃんとおっぱいも吸っていなさいね。かわいいぼくちゃん」



するりとあっけなく飲み込まれ、刹那も持たずに射精していた。

それを頭が理解出来るのが遅れている。いまや馴染み深く感じる絶頂の波だった。

この後余韻に浸り始め、急激な快感を整理する時間に入る。その筈なのに。

射精が止まり始めたと思った瞬間また射精していた。

「沢山しーしーするのよ。飲み飲みしたおっぱいの分はちゃんと出さないといけないのよ」

彼女の言葉を聞きながら三回目の射精に突入してしまう。無論止められもしない。

間髪入れず四回目の射精で体が震えた時、ようやく貴方は理解した。彼女の膣内がどんな魔境かを。

止まない絶頂の合間に次々と理解させられていく。ぬるぬるで滑々の暖かい肉が不規則に波打っている。
吸い込まれたかと思えば押し出され、擦られたかと思えば締め付けられ、
一瞬たりとも慣れる事など出来やしない。
射精に追い上げられていく圧迫感、射精そのものの解放感、射精した後の充実感。
段階的に別々に味わう筈だった性感が同時に入り乱れ、貴方は目眩を催し気が遠くなり始めた。

「ぼくちゃん、おっぱいを忘れちゃ駄目。ちゃんと吸っていなさい」

彼女に言われて反射的に乳首をしゃぶり直す。すぐにあの甘さが広がり、身も心もうっとりして
癒されていく。しかしそれは長く続かず、すぐにまた止まぬ絶頂の津波にさらわれそうになってしまう。

「ちょっと強めに吸ってあげているからね。おかあさんのおっぱいが無いと、辛くて泣いちゃうわよ?」

あのまま授乳を忘れて吸われ続けていたら本当に泣き出していたのだろう。
泣くのは嫌だ。貴方は単純な思考に突き動かされ、今まで以上に貪欲に乳を求める。

それはある意味残酷な理想郷だった。乳首を吸えば甘い安らぎがもたらされるが、
すぐにそれ以上の快感を射精でもたらされ意識を奪われそうになってしまう。
それを避ける為に更に授乳させられ、調和と混沌の往復を繰り返させられる。

次第に貴方は考えるのを止めてただ感じていた。とてつもなく眠りたいのに、
ぎりぎりの所でうつらうつらとさせられている様な体験に脳が休息を求めたのだ。
すると翻弄される理性が居なくなったせいか、母乳も絶頂もより心地よく感じる様になった。

ふとちゅるんと音を立て、貴方は彼女の中から抜かれた。次いで乳首も口から離される。
僅かな不満と寂しさが胸を襲ったが、それについて何かしようとは思わなかった。
何をしていいか分からなかった。

「たっぷり出したわねえ…とっても美味しい精だったわよ、ぼうや。有難う」

どうやら彼女は喜んでいるらしい。彼女を喜ばせられた事で嬉しくなる。

「良い具合に精が減ってとろけちゃったわね。これならパイズリをされても大丈夫ね」

パイズリ。その言葉を聞いただけで嬉しさが更に跳ね上がる。
そうだ、思い出した。貴方は彼女にパイズリをされたくてされたくて仕方が無かったのだ。

「良い事を教えてあげる。一口に乳魔と言っても、得意としている分野は結構差があるのよ。
ぱふぱふが一番得意な乳魔も居るし、母乳で色々不思議な事が出来る乳魔も居るの。
胸を使いながら手コキやセックス等別の事をするのを好む乳魔も居るわ。そして私が得意なのは…」

彼女はいったん口を止め、貴方をそっと仰向けに寝かせた。相変わらず
彼女の幻影が瞼越しに見えてくるので、うふふと愉快そうに笑っているのが分かる。



「勿論、これよ♪」



彼女の胸がむにゅりと貴方の股間を包んだ。

たちまち精が漏れる様に溢れ出てくるのを貴方はため息と共に楽しんだ。
驚きは無い。心の何処かでこうなるだろうと予感していた。

「大丈夫?苦しくないわよね?おちんちんが痛くなったりしていない?」

やや心配げな声がかかってくる。貴方は何とか返事をしたかったが、既に頷くどころか
目を開ける事も出来ない。それでも彼女は貴方が少しも苦しがって居ない事を察した様で、
安堵のため息をついた。

「良かったわあ。ぼうやはとっても敏感だから、これでも慣らしが足りないかと不安だったのよ。
その様子だともう壊れちゃう心配は無いみたいね。母乳を沢山飲ませたのが効いたのかしら」

労わりに満ちた台詞と共に乳房がふわふわそよそよと揺らぐのが分かる。
海の上の小船の様に股間が左右に揺られ、それに合わせて嬉し涙を吐き出す。

「良い子、良い子。ぼうやのおちんちんも頑張っているわね。お顔にしてあげたみたいに、
この子もぱふぱふしてあげる」

今度は柔らかい温もりが戯れる様にしな垂れかかり、抱きしめてくるのが分かった。
貴方の股間はまるで別の生き物の様に喜び跳ね回り、精液を吐き出す事で精一杯己の幸せを表現する。

「ほうら、今度はずりずりよ〜。上に擦って〜、下に擦って〜…
両方いっぺんに上下させて〜、今度は左右別々に〜…うふふ、ぼうやはどれが好き?」

歌う様な口調通りに乳房が動き、その度に射精に至る。どれが好きか考えようとしたが、
上手くいかなかった。どれも好き、もっとして欲しい。単純な感情と欲求だけが湧き上がった。

先程膣で味わった絶え間ない射精は天国だと思っていたが、それは誤りだった。
今乳房で味わっている終わらない射精こそが本当の天国だった。
絶頂の瞬間と前後が入り乱れるのではなく、乳房の踊りに合わせて一つの波となり
それが延々と繋がって果てしない海になり、貴方を遊ばせてくれている。

「まあっ、なんてかわいい顔になっているのかしら。ぼうやったらとっても幸せそう。
この分なら、あれをしても大丈夫そうね…えいっ♪」

何か生暖かい物が貴方の股間にかかった。それだけで腰全体が喜びに震える。
乳房の表面がいままでに無いぬめりけで愛撫してきた時貴方はそれが彼女の母乳だと分かった。

「みるくをかけながらのパイズリよ。乳魔の胸はローションなんか要らない位
気持ち良いのに、特製のローションを使っちゃったらどうなると思う?」

またもや答えを聞くつもりの無い問いかけと共ににゅるにゅるとした摩擦が始まった。

非の打ち所が無いと思っていた感触が新たな境地に達し、貴方の股間も射精の量と頻度を増す事で
それに応える。

母乳と乳房のねっとりとした温もりがじわじわと股間から尻、腰、足、胸と広がっていく。

間もなく貴方の全身が火照りに満たされ、頭にも熱が回りクラクラしてくる。

元々磨り減っていた思考力がとうとう尽きそうになっていく。

「もう何も分からないかしら?それともまだ私の声だけは聞こえる?」

なんとか彼女の声だけは聞こえる。彼女が貴方の代わりに考えていてくれる。

「それじゃ、これから最後に一番気持ち良いのをしてあげる」

これから最後らしい。一番気持ち良いのとは何だろう?

「こうやって、ぎゅーってぬるぬるのおっぱいで抱え込んでね?」

ぎゅーって抱え込まれた。気持ち良い。

「それからぱくんって咥えてあげる。ちゅーって吸い上げて、残りの精液を全部いっぺんに
出させてあげるわ」

咥えられる。吸われる。残りをいっぺんに出させて貰える。

嬉しい。

「さ、行くわよ〜…あ、でもその前にこれを言っておかないとね」





「ハッピーバースデイ♪お誕生日おめでとう♪」



「はむっちゅるぅううう…んじゅう、じゅっ、ちゅううううううううう…ちゅるちゅる…
ちゅぷっ…ちゅう、ちゅう…」



「良く頑張ったね、ぼうや。あれだけ楽しんでもらえるなら乳魔冥利に尽きるわ」

「これはおまけ。スマタとぱふぱふをしながら添い寝してあげる」

「乳首も咥えさせてあげるわね。うふふ、子宮の中に閉じこもったみたいな気分でしょう?」

「正確には、閉じこもったんじゃなくて閉じ込められているんだけどね」

「ぼうやは乳魔の母性に完全に溺れちゃったの。気持ちのいい底なし沼に自ら飛び込んだのよ」

「もう出られる事はないわよ。だって当の貴方が出たがっていないんだもの」

「明日目が覚めたら、もうぼうやは人間の女を見ても何とも思わなくなるわよ」

「ううん、人間だけじゃない。他の淫魔でも勃起させる事すら苦労するでしょうね」

「これからぼうやは毎晩私の事を思って泣いちゃうの。勿論自分の手なんか気持ちよくないわ」

「妄想や夢で興奮は出来ても、決して射精は出来ない。そんな狂おしい毎日」

「それを繰り返して、とっても可愛らしくなった頃にまた来てあげるわ」

「さ、良い子はもう寝る時間よ。大丈夫、ちゃんと夢の中に出てきてあげる」

「夢精だって私が居ないと出来なくなるからしっかり楽しんでおくのよ」

「お休みなさい。私のぼうや…」
某所で「乳魔にバースデイパイズリをしてもらう」と言うインスピレーションをもらったので
SSにしてみました。感想が貰えれば嬉しいです。

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