11145

バトルファック部物語05

迫り来る茜のボディ。

まさに迫力だった。

オレの警鐘は最大限に泣き喚く。

オレは。

一歩前に出た。

相手は茜だ。

鬼ごっこで負けては泣き、五目並べで負けては泣いて、オレが親父とお袋に怒られる原因を作った、あの茜だ。

……小学校中学年くらいになってからは、あまり話さなくなったなぁ。

また話すようになったのは、中学2年か3年くらい?

とにかく、過去の茜の姿を思い返す。
今の茜の姿に対する、この感情を打ち消すために。

距離がゼロになる。

茜が背伸びして、オレの首に手を回して来た。

そして、キス。

キスは恋愛の基本だ。オレは一度もおろそかにしたことはない。

まずは優しく唇を合わせ……

抱きしめた手で髪を撫でながら……

そっと唇の隙間から舌を……

からめ…… て……

がくがくがくがく

オレのヒザが笑った。

なんだ、このキス。
美味い。
上手いだけじゃない。美味いのだ。
茜の舌が、オレの舌の上でそよぐたびに。
例えるなら、生ハムとメロン?
フルーティーでジューシーな肉の官能的な味わい。
それが、茜の舌から立て続けに送り込まれる。

気がつけば、オレの口内は茜の唾液でいっぱいになっていた。
マズい。マズい。マズい。
でも、
美味い。

ごくり。

飲み込むと、下腹の底から甘い甘い衝撃が迸って、脳髄まで突き抜けた。

すとん、と、オレのヒザが落ちて、
オレは茜の前にひざまづいた。

「まだ、キスだけだよ?」

茜はオレを見下ろして笑った。

ぽたたっ。

オレのペニスから先走り液が散った。

[mente]

作品の感想を投稿、閲覧する -> [reply]