「このまま抱っこをしていたら、ぼうやはきっと眠ってしまうわね」
彼女の次の声が聞こえたのは正にうつらうつらとし始めていた頃だった。
2回の極上の射精は確実に貴方の体と心を満足させ始めており、
いまだ情欲はあるがこのまま眠ってしまいたいと言う感情の方が僅かながら強くなっていた。
「でもまだまだよ。もっともっとイかせてあげる。もっともっと虜にしてあげる。
それが私の誕生日プレゼントなのよ」
愛しさが滴る様な言葉に貴方はぞくりと背筋を振るわせた。正に身震いをする程の愛だ。
しかもさっき、乳房を見せられてトラウマを植えつけられると宣言されたのだ。
一体貴方はどうなってしまうのだろう?
「覚悟はいい?…ふふっ、出来る訳ないわよね。今なら何とか後戻り出来る所だけど、
乳魔の胸を見てしまったら人間の女には一切美を感じなくなるわよ。凄いでしょう?」
今まではメインではなく引き立て役だった恐怖が膨れ上がり、貴方の心を支配する。
しかし拒絶の念は全く浮かんでこなかった。怖いのに、凄く怖いのにもっと怖くなりたい。
既に貴方は彼女から与えられる物全てに酔いしれているのだ。例えそれが恐怖でも。
「じゃあ行くわよー。おっぱいの虜になっちゃおうねー。ぼうやは私の物だからねー」
故に貴方は怯えと期待に息を乱しながら目を見開いた。胸全体が視界を占める程度の距離に
顔を離され、彼女の両手がネグリジェの端を大胆に掴むのを凝視していた。
「ふかーく息を吸ってー。吐いてー。吸ってー」
「はいっ。ぽろ〜ん♪」
なんだあれは。
あんなに美しい丸みが存在していいのか。あんなに綺麗な乳輪と乳首が存在していいのか。
芸術だとか完璧だとか予想していた単語が粉々に吹き飛ばされる。
たっぷりと味わった筈の弾力がその大元を見せられた事で脳裏を駆け巡る。
温もりと匂いも目に見えない筈なのに目に見えてくる様な迫力として襲い掛かってくる。
思わず目を閉じてしまう。自分が、彼女の顔が、部屋が消える。それなのにあの胸は消えない!
力を入れて瞼を閉じている筈なのに、あの胸の全てが変わらないまま見えている!
「いくら目を閉じてもだあめ。私のおっぱいはいないいないばあでは消えないわよ。
ほうら、いないいないばあ♪」
抱きしめられた。あの胸に。あの美しすぎる胸に。
感動にも似たショックが津波となって心を飲み込む。押し流された先にあの胸のイメージに
叩きつけられる。しかし現実では甘美な弾力に癒されており、それがますます瞼に焼きついた
胸のイメージを鮮烈にする。
「ふふふ、本当におっぱいが大好きなのね。もうおねんねなんて出来そうにないわね」
何が何だか分からない。怖いのか、安心しているのか、幸せなのか、切ないのか。
「あら?もう出ちゃった?」
出ちゃった?射精したのだろうか?分からない。気持ち良いのは分かるが、
何処が気持ち良いのか分からない。
「あら…?ぼうや?ぼうや?」
彼女の声が遠い。一体何処に行ってしまったのだろうか?おっぱいの中に居るのは分かるが、
何処までも沈んでいくかと思ったら天まで吹き飛ばされている様な気もする。
見えない。おっぱい以外何も見えない。おっぱい以外何も分からない。
「あら…あら、大変!」
おっぱい。たすけて。おっぱい。こわれる。おっぱい。しんじゃう。おっぱい。
「んむちゅっ…」
何かとても瑞々しくて甘い物が唇に触れた。
おっぱいが遠ざかっていき、世界が元に戻っていく。
恐怖が戻ってきて消える。そして安らぎが戻ってきて、安らぎは消えなかった。
目を開くと彼女の申し訳なさそうな顔があった。彼女はどんな表情でも美しい。
「ごめんね、私のぼうや。やりすぎちゃったみたい。誕生日プレゼントなのに、
もう少しでぼうやを壊しちゃう所だったわ」
そのまま彼女は顔中にキスの雨を降らせてくれた。何時の間にか流れていたらしい涙と
火照った顔面が愛情の結晶の様な唇に甘やかされ、圧倒的な幸福感に翻弄されてしまう。
「これでよし…ぼうや、もう一度目を瞑ってごらんなさい」
言われた通りにする。もう当たり前の事だ。
今度は瞼におっぱいだけではなく、彼女の姿全てが映し出された。それも静止画ではなく、
コロコロ変わる表情や体の動きまで見える。これは一体どうなっているのだろう。
「どう?私が見えるかしら?…うん、良かった。これはね、貴方に植え付けたトラウマが
強すぎたから私の姿全体を脳に送り込んで中和させているのよ。おっぱいだけじゃなく、
私の事を考えているから壊れないのよ」
確かにこれは嬉しい。目を閉じても彼女と共に居られる。なんて素敵な事だろう。
「さっきのお詫びよ…今度はう〜んと優しく甘やかしてあげる。もう怖くて苦しいのは無しだからね」
彼女が更に優しくなった。今度は一体何をしてくれるのだろう?想像しただけで幸せになってくる。
堪らなくなって目を開けると、彼女は自分の巨大な乳房の先端に人差し指を当てていた。
「うふふ…乳魔の得意技と言えばぱふぱふ、パイズリ…そして後一つは、何だか分かるわよね…?」
ねっとりと絡みつく様な甘い声と、わざわざ強調された乳首。
まさか…
「おかあさんのおっぱいの時間よ、ぼくちゃん」
どきん。今までよりずっと軽やかに胸が高鳴る。彼女の言葉遣いが変化しただけで
貴方まで童心に戻されてしまったのだろうか?乳魔の母性に飲み込まれ始めていくのが分かる。
「お口あーん…ううん、しなくてもいいわ。ぼくちゃんは何もしなくていいの。
全部おかあさんがしてあげる」
今までは前座だったとばかりに慈愛を込めた囁きが貴方のあらゆる意志力を奪い取る。
とろける様な無力感に縛られ、指一本動かす事も出来ないまま顔が抱き寄せられる。
これがあれほど恐ろしかった胸なのだろうか?むしろこんなに愛に満ちた物をどうやって
怖がれたのか思い出せない。ゆっくりと近づけられた唇をぷるぷる震えそうな乳首が突付き、
僅かなぬめりと共にすっと滑り込む。
まるで生まれ変わった様な気分になった。
「おいちい、ぼくちゃん?しゃぶらなくてもしゃぶってもいいからね。好きにしなさい」
頭ではたったいま乳首を咥えたばかりだと分かっているが、心がまるでずっと前からこうしていた様に
感じている。貴方の口の中に彼女の乳首がある。それがあまりにも自然に思えて仕方がないのだ。
「は〜い、みるく出すからね〜。おかあさんの愛がたっぷり入っているから、すっごく甘いわよ〜♪」
ぷしゅっと言う音が聞こえた気がした。
舌に何か生暖かい物がかかってきた。
それが母乳だと理解出来るまで数秒かかった。
貴方の意識の大半が”甘み”に飲み込まれていたからだ。
甘い。砂糖や脂肪から感じる甘さとは全く別の味なのに、甘いと言う言葉しか浮かんでこない。
甘い。舌も口も喉もそれしか感じられなくなる程の甘さだが、何故か飲めば飲む程もっと欲しくなる。
甘い。一口一口増していく甘みに身も心も満たされていくが、慣れや飽きなど全く生まれてこない。
「これが乳魔のみるくよ…ぼくちゃんが欲しくて欲しくてたまらなかった、あまあいあまあいみるく…」
母乳のせいだろうか、彼女の声までが前よりも甘く感じる。
声だけではない。目を閉じても浮かんでくる彼女の笑顔が、母乳と同じだと今なら分かる体の匂いが、
全身から染み込んでくるぬくもりが、限りなく優しいのに何処かいやらしく頭を撫でてくる手が、
甘くて甘くて仕方がない。
「うふふ。おかあさんのみるくでおちんちんが破裂しそうになっているわね」
彼女に言われて初めて気がついた。貴方の股間は射精寸前になって痙攣していた。
だが今の貴方にはそれはどうでもいい他人事の様に思えた。母乳の快楽が全身と心を酔わせていて、
股間の快感に集中出来なかったのだ。射精する瞬間も大した感動は覚えなかった。
それよりも母乳が欲しかった。あの途方も無い甘みにもっともっと溺れたかったのだ。
「もう…そんなにちゅうちゅうしちゃって。お漏らししてもおっぱいの事しか考えられないの?」
しかし彼女は貴方を母乳の虜にするだけでは満足出来なかった様で、
乳首に吸い付くだけの貴方を茶目っ気を込めた瞳で見下ろし、片手を下に伸ばしてきた。
何をするつもりなのかはすぐに分かった。股間を摘まれた途端に背筋が勝手に震えたからだ。
「おっぱいに夢中になれるのは良い子だけど、おちんちんの事も忘れちゃ駄目よ?」
まるで躾の様な物言いと共に始まった手コキは単純な物だったが、貴方を翻弄するのには十分すぎた。
やわやわと揉まれたり、そっと握られたり、摘んでから軽く圧迫されたり、指の輪で擦られたりと
たわいの無さそうな刺激なのに、さっきまでどうでも良かった筈の股間の快感が急に存在感を増す。
快感に震える貴方を見る彼女の目はとても楽しそうだった。貴方の性器は彼女の玩具にされていた。
貴方は逃げる様に乳首に吸い付きなおした。このまま絶頂させられたい気持ちと
もっと快感を長引かせたい気持ちの葛藤を誤魔化したかったのだ。無論儚い抵抗極まりない。
彼女の母乳も快楽そのものなのだから。
「えろいのえろいの、とんでいけ〜♪」
無駄な足掻きの末にあえなく射精してしまうのはとても幸せだった。
彼女に全てをゆだね、慈愛と快楽に成す術なく飲み込まれ、魂まで溶かされる。
それが延々と繰り返されるのだ。
Please don't use this texts&images without permission of オパイ.