カザネと向き合い、対峙するクラ。
「さぁ……いらっしゃてくださいな……素直になってください」
そういいながら胸を張って豊満な乳房のラインを強調するカザネ。
黒い布の上からでもはっきりとわかる乳首の形がエロティックだった。
「なんでもしてあげますわ?」
「うるさい……」
そういいながらも立ちこめる淫らな匂いとカザネの肉体が理性を狂わせる。
「まったくもう……」
そういうと指で鎖骨から谷間へとラインを引くように黒い布をなぞる。
指に合わせるように布は避け、中から艶めかしい肌が出てくる。乳房の中ほどまで裂くと深い谷間が布とのコントラストでより強調される。
眼が奪われる。
「そんなに胸や身体ばかり見ていたら下心が丸わかりですよ?」
淫らに笑いながら身体を揺らして近づいてくる。一メートル程前でとまった。
「さぁ……はやく素直になった方が楽しむ時間が増えますわ?」
そんな覚悟でここまで来れるか!
なんとか目をそらし、顔を睨みつける。
「来てくださらないのですか……なら、私からまいります」
言うと早いか、スッとクラの身体に絡みつき、キスをしてきた。
強引なキスではなく、相手の出方を伺うように唇を舐めたり軽くしたり、相手を誘うようなものだった。
身体も少しづつに密着したまま動いてくる。胸板をする布越しの乳房の感触がじれったかった。
「ん……あっ……」
「ぷはっ……うんっ……」
誘い続ける責めのカザネ。目の前で身体が揺れ、軽めのキスをされるたび、頭をわしづかみにして激しくキスをし、
布を引き裂いて巨乳を揉みしだくのを想像させられてしまう。
(ここは耐えなければ……)
しばらく微妙な責め合いが続く。軽いキスの責めに耐え、俺が首筋を愛撫する。
「んっ……」
カザネが軽く喘いだ。
首筋がいいのか? 見逃さず、責めて行こうとすると、カザネが唇から離れた。
「ふふ……アナタ勝てる自信がないんですの? さっきから殿方にしてあまりに気弱な責めですわ」
なんだと……
「他の殿方はもっと男らしく責めてこられた……アナタ、実はここまで隠れてきたのですわね?」
道中の倒れていた仲間たちが頭によぎる……
挑発するように鼻で笑うカザネ。
昂ぶっていた本能が、怒りと相まってさらに興奮してしまった。
クラの怒りを感じ取ったのか、カザネが一度身体をぐいと押しつけて胸板を下から上へ動いた。
布越しの柔らかい乳房が俺の頭を染めた。俺のペニスを優しく撫でる。
「さぁ……」
そういうと俺から離れ、腰の後ろで手を結び、胸を突きだしてくる。
「私は何もしませんわ。自信があるなら無抵抗の淫魔をイカせることぐらい、できますよね?」
そういって笑い、ウインクするカザネ。こいつ…
途端に飛び込んで行きたくなる。あの布を引き裂いて巨乳を揉しだいて尻を撫でまわして。
いや、まて。落ち付け。五階にいる。さっきのリザと同じくらいの強さの淫魔。
誘いに乗ったら……返り討ちでイカされる!
ここは自制だ。虚栄をはってでも絶える……
「はっ、安いな。毎日ろくに考えてないからそんなことしか言えないんだぜ?」
「なっ……」
柔和なカザネの顔がゆがむ。
「所詮淫魔。たかが知れてる。お前もその程度か」
「殿方にしてはぶしつけなお言葉ですわね……?」
そういうと表情が変わった。先ほどまでの天使のような表情に影が見える。
「しっかりお教えしなければなりませんわ」
そういうと黒い布がはらりと落ちた。
甘い匂いが充満する。
解放された豊かな乳房は予想以上の深い谷間をともなっていた。呼吸に合わせ、ふるふると揺れる。
素早くクラに最接近し、激しく唇を貪って来た。
肌と肌でぶつかり合う肉体。
先ほどまでとはケタ違いの快感が頭に流し込まれてくる。
クラの胸板をじかにするやわらかい乳房。
頭が快感に染め上げられるが、なんとか理性を保つ。
先ほどの虚栄が自分に効いたらしい。
(ここを、返り討つしかない!)
必死に理性を保ちながら首筋、背中、尻を愛撫する。カザネの顔に視線を集中して反応を伺う。
責めに夢中のカザネは防御を忘れ、身をよじることもなく愛撫を受け続ける。
「んあ!……ああ!!」
クラが尻を両手で強く揉んで叩くと、強く喘ぎ唇から離れる。
「どうした終わりか? おまえが隠れていたんじゃないのか?」
「あっ……ん!」
隙を突き秘所に指を入れると上半身をのけぞらせた。
いやらしい水音が響く。
「あっ……いやっ……」
いける……このまま……
「んっ?」
クラのペニスにやわらかな感触。
下を見るとカザネの片手がペニスをやわらかく愛撫していた。しかしカザネは上を向き、喘ぎを止めることが出来ていない。
(ここが正念場か!)
顔を上げようとすると、クラの目に桃色に染まり震える大きな乳房が飛び込んできた。
いままで無理に避けていたが、カザネが感じて上半身をのけぞらせるたび、それは存在を強烈に主張し、クラを妖しく誘った。
「ああっ、うぅん!」
不意にカザネが両手でクラの秘所を責める手を止めに掛かり、両腕で胸を寄せ上げる格好になった。
思わず手を伸ばす。
(くあっ……き、気持ちいい……)
指がどこまでも沈み、胸の汗ばみが潤滑油になり快感が頭に流れ込んでくる。やばい!
「やっ、はあ、ああ、んんん!ダメぇ!」
だが、カザネもより昂ぶっているのがわかった。
(はあっ……も、もしかして、一番の弱点は胸か?!)
片手がクラの胸への愛撫を止めにかかるが、よわよわしいものだった。
秘所はより濡れ、防戦一方のカザネにとどめを刺すなら今かもしれない。
1 胸を責める
ここがチャンスなんだ……今倒せ!
胸を思い切り強く揉んだ。
「はぁん!!」
目の前でいやらしく形を変える。乳首をはじき、吸い上げる。頭が甘い香りで満たされていく。
一時強くなった抵抗も止まり、今やなすがままだった。高まっていくカザネの喘ぎ声に誘われるようにさらに乳房を責める。
「そんな!! ああだめぇ!!」
気づけば両手を使い、下から揉みあげ、舐め、谷間に顔をうずめていた。頭のどこかで理性が警報を鳴らしていたが、圧倒的な快感に溶かされていった。
責めをやめることができなかった。この快感を手放したくなかった。
濃厚な至福の時間が続いた。
「ふ、ふふっ……ついに捕まえましたわ」
「ああ!」
突如強烈な快感が下半身を襲う。
胸から顔をあげると満面の笑みのカザネと目が合う。
「やはり素直な殿方は好きですわ……私の胸はいかがでした?」
「くっ、ああ!」
下を見るとペニスがカザネの両手に囚われていた。
片方の手で陰嚢とサオを扱かれ、亀頭を掌で磨り上げられていた。
徐々に徐々に、俺は昂められていたらしい。
カウパーがあふれ出す。
たまらず逃れようとしたが、足がもつれ倒れてしまった。
「あらあら……」
しびれて立てない俺を見下ろすカザネ。
「胸がお好きな殿方には最期も胸でご奉仕しますが」
射精寸前まで追い込められたペニスの裏筋に何かが覆いかぶさった。
それが激しく上下する。痛いほどの刺激だったが、それもすぐ快感に変わった。
「たまには他もいいかもしれませんわね。アナタには」
なんとか顔をあげ、下半身を見る。
「こんなのはいかがでしょう?」
ペニスが、カザネの足にしごかれていた。
「くああっ!! ううう!!」
「そんなに気に入っていただけてなによりですわ」
そういうと陰嚢を軽くゆすり、親指と人差し指で挟みこむ。
必死に射精を耐えるが、強烈な刺激にだんだんとせりあがってくる。
顔をあげるのが精いっぱいで、足にペニスが責められている光景を見て被虐的な倒錯感に包みこまれた。
「早く素直になってくださったのなら……でも、もう遅いですわ」
そう言って笑うと限界まで膨張した亀頭を親指で強く押し込まれた。
精液がせりあがってくるのを感じた。
あああああだめだ!! イク!!!
我慢がついに決壊した。ものすごい勢いでペニスから白濁液が放出されていく。
激しくサオをしごかれ、倒錯感のなか全てを捧げて行く。
「ふふふ……いい光景ですわ。もっと出してください……全てを」
カザネの声の中、クラは意識を失った。
2 秘所を責める
(待て!)
一度心の中で呼吸をする。
(こいつは初めから誘っていたばかりだ。こんなに露骨な……ありえない……)
胸から手を放そうとすると、一瞬だけカザネの手がそれを掴んで止めようとした。
確信する。
「どこまでも、そんなことか」
「な、何ですって?」
カザネの顔に明確な焦りが浮かぶ。
両手を秘所と尻に集中して、激しく責めた。
「あっ、くっ、いやっ」
フルフルと震える胸に飛びつくのを耐える。
カザネの手がペニスを責め立てようとするが、むしろ自分から密着することで責め手を阻む。
「ああ! いやああ!!あっ、はあっ」
上半身を思い切りのけぞらせ、離れようとするカザネに必死に食らいつく。
「お前にしてほしい奉仕は一つだよ!」
カザネと目が合う。
「イッてくれれば十分だ!」
挿入した指を思い切りかきまわす。
「いやっ ああ、ああああああ!!」
カザネの身体が激しく痙攣する。愛液がふきだした。
崩れ落ちるカザネ。
「はぁっ、はあっ、か、勝てた……」
倒れ込み、呼吸を鎮める。
大の字で天井を見る。
(どうなってしまうんだ……タチバナ、コウ……)
立ち上がり、昇って来た階段を見た。
(頼む、タチバナ……)
もしタチバナがリザという淫魔に負けていたら、このまま連戦となってしまう。それだけは何としても避けたかった。
(頼む……頼む……)
「その格好はなんですか。まだ、終わっていませんわよ?」
一瞬、どこから声がしているのかわからなかった。
後ろからあたたかい感触に絡みつかれる。
「なっ!!?」
「さすが、ここまで昇って来たことはありますわ。けれど、油断は禁物ですわ?」
右手でペニスを扱かれた。
興奮が抜けきらないペニスは、また急激に昇り詰めて行く。
「どうして、イッはず!」
「どうしてでしょう……?」
乳首をいじられ、なすすべなく高まって行く。
「くそっ……なんで……」
(ダメだ、イってしまう……)
あきらめかけたその時、階段から声がした。
「指輪を……指輪をはずせ!」
(この声……?)
「なっ!? リザは!?」
「タチバナか!」
「いいから指輪だ! はずせ!」
カザネの手を見る。確かに指輪が見える。こいついつ指輪なんか……。
「うっ!」
手をひっこめようとするカザネの手を掴む
「放しなさい!」
全ての力を込め、指輪をもぎ取った。
「い、いやああ!」
カザネの身体がぶるぶると震えた。
「今だ!」
階段のところでタチバナが叫ぶ
すかさず秘所を責め立てる。
「あああ! こ、こんな方に、イイイ!!!」
カザネは激しく痙攣すると、今度は倒れることなく消えた。
クラの動悸がおさまらない。
「嘘だろ……イッても消えないなんて……」
「多分、指輪だ」
「指輪?」
さっきおとした指輪を拾う。
白い、何の変哲のもない指輪だった。
「イクまでは見えない。これを付けているとイッた時消えないらしい。セーフティネットだろう」
(そんなのありかよ……)
「リザとか言うやつに、良く勝てたな」
「危なかったけどな。今死ぬわけにはどうしても行かなかったんだ」
部屋の向こう側を見るタチバナ。遠い目をしている
「それは俺もだ」
(いよいよか……)
しばらく休み、クラ達は次の部屋へと進んだ。
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