〜塔1−3階〜
少し休み、体力も回復したことで、エリーは再び歩き始めていた
次はどんな魔物が相手なのか…
まだ1階である、こんなところでつまづいていてはこの先すぐにやられてしまうだろう
改めて気を引き締める
と、再び開けた場所に出た
「こ、これは…何?」
先と同じホールのようなところだが、明らかに今までとは気配が違う
薄暗く、十字架のようなものが何本も立っているのだ
「これは…墓場、なの?」
歪な雰囲気に、思わず後ずさりする
だが、見えない壁が背中に当たりそれも叶わなかった
「な、バトルフィールド?」
地面も既に柔らかくなっている、敵は…何処だ?
「会いたかったよ、エリー」
「!……そんな、まさか」
それはエリーにとっては馴染みのある声だった
金髪のロングヘアーの大人びた美女…エリーと同じ防護服を着けている
「リ、リリー、先輩…」
その人はこの塔に先に登って行き、行方不明になったリリー先輩であった
「随分と成長したねエリー、嬉しいよ」
「そんな…リリー先輩が、私の前に立ちはだかるなんて……」
まさか同じ人間とこの塔で戦うことになるなど予想もしてなかったエリーにとっては、戸惑いを隠せない状況だった
「さあ、エリー、成長した君をあたしに見せて」
リリーはそれだけ言うと一瞬で飛び込んで、エリーに向かって手を伸ばす
「っく!」
紙一重でそれを転がるようにかわし距離を取る
「先輩…先輩が何故私と戦うんです!」
「エリー、君もバトルファッカーならわかるだろう…血が騒ぐんだよ、あたしの中の!」
すぐさま接近してくるリリー、まだ起き上がっている最中のエリーにそれを避けることはできなかった
後ろから羽交い絞めにされ、身動きを封じられる
「っ、はぁ!」
「さあ、捕まえたよエリー、あたしがゆっくり楽しませてあげる」
リリーは防護服の隙間から両手を入れ、それは乳房、秘所に進入してくる
「いやぁ、離して…ひぅ!」
抵抗するが、乳首を指先でくすぐられると、ビリビリとした刺激が走る
思わずガクッと膝をつきそうになるが、リリーに動きを封じられているためそれもままならない
「ふふ、久々に可愛い声で鳴いてごらん、エリー?」
「やめて、やめてください先輩ぃ…ああん……」
秘所も優しく撫でられ、ダメージが蓄積されていく
「もう濡れてきたね、エリーは敏感すぎる…そこが可愛いんだけどね、ちゅっ♪」
「んん、んむぅ…………」
少しエリーより背の高いリリーが、乳首を愛撫していた右手でくぃっと顎を持ち上げ唇を塞ぐ
エリーは先輩の攻撃になすがままであった
「(ダメ…先輩は私の弱点を知りつくしている…先に戦った2体の魔物とは、レベルが違う)」
「思い出してきたかいエリー、あたしとの訓練を…エリーはお尻が弱かったねぇ」
「っ!」
思わす身をよじるエリー、だがリリーは片腕で抱きしめ離してくれない
もう一方の手が菊門に近づき、指が這う
「やめ、やめて先輩、そこは許してぇ」
「ダーメ♪」
そしてその指はもう一つの花園に挿入された
「っっっ!!」
「んー、いい感触」
進入した指はエリーの中をゆっくりと蹂躙していく、エリーは自分の秘所が更に濡れていくのを実感していた
「は、あ………先輩、もうっ……」
「イキなさい、エリー、私の中で」
再び深くキスをするリリー、エリーは目を閉じた
抱きしめられ、震えることもなく…愛液が、自分のふとももを濡らす
「(マズイ…意識が……)」
今までの魔物と違い先輩は言葉による責めでも私を堕としてくる…このままじゃ
体を横たわらせるリリー、エリーは涙を浮かべた瞳でそれを見据えることしかできない
「(ん……?)」
先輩の近くに、何かが、見えたような…?
1.見えない
2.見えた
1.見えない
何かの気配を感じたのだが、それは気のせいだったか、見えるのは先輩の姿だけ…
「何を余所見しているのエリー?いけない子だ…」
リリーは添い寝するような形でエリーの横になる、いつの間にか上も脱がされており、エリーはブラから乳房を露にしていた
「美味しそう…吸うわね?」
「せ…ん、ぱ…」
ちゅううううううううううううううっ♪
「あああああああああああんっっ!」
言葉は最後まで言えず、エリーは乳首を吸い上げられ声と共に体を跳ねた
ちゅっ、ちゅううう、じゅっ、ちゅううううううううう……
「あ、あ、はぁ………」
目がトロンと虚ろになり、エリーは自分の乳首からまるで精気を吸われているかのような感覚を覚えていた
秘所も弄られ、クリトリスに捻るような感触
私の体は、爆ぜた……意識も、闇に……
「ふふふ、2回目だけど、勝負あったわね…あなたもいっぱい気持ちよくなって、あたしたちの「仲魔」になりましょう…」
最後に聞こえたのは、先輩のそんな言葉だった
2.見えた
いる……先輩の周りにうろついている「気配」がある
「っっっお前かああああああぁぁぁーーー!!」
渾身の気迫で手を伸ばし、その「気配」を捕まえる
「キヒイイイイイイイイイイイイイイイイイ!?」
今までの先輩からは考えられない奇声、先輩の体が糸が切れたように横に倒れる
そして先輩の体から出てくる黒い影…それは私の手の中に捕らえていた
「ゴ、「ゴースト」である我を捕まえるだと…人間風情が」
「お前が先輩を…いや先輩だけじゃない、この塔で散っていった仲間に、そうやって「憑依」していたのか」
「く、ククク……バレては、仕方ない、次はお前に憑依してやる!」
影は口の形だけ作りニヤリと笑う、次の瞬間には、捕らえていた右手に影はなく、手の周りが黒い影に覆われていく
「私は他人の力ばかり頼るお前を絶対に許さない、お前なんかに…負けるものかーーー!!」
「ヒイイイイイイイイイイ、なんだ、我の侵入を拒む…この力、我が消える…アアアアアアッ」
黒い影は見る見るうちに霧散していき、そして完全に消滅した
「先輩…あんなものに操られて、さぞかし無念だったでしょう、安らかにお眠りください」
リリー先輩の体は埋葬し、新しい墓も作った、こんな塔内で申し訳ないが、放っておくこともできない
「私たちの魂まで利用する魔物たち…絶対に許せない」
エリーは先輩の冥福を祈りながら、これからの戦いに新たな闘志を感じていた
「ふーん、あれがサキュバスの言っていたエリーね、随分頑張るじゃない」
影――と言ってもそれはまだ小学生程度の幼女だった、黒いゴスロリ風味なドレスが特徴的である
金髪の髪をなびかせ、彼女はその黒い翼で飛んでいた、そして先端がハートの形をした尻尾…
人間に近い容姿だが、それらが明らかに普通とは違う何かを彩らせていた
「あたしも遊ばせてもーらおっと、ふふ、楽しみ」
幼女は八重歯を光らせ、口元を歪めた
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