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百合でBF(2)


〜塔1−2階〜

しばらく道なりに進むと、再び開けた場所に出る
さっきと同じようなホールみたいなところに出たが、少し違う気配を感じる
「草木…?」
塔内の筈なのに、このホールには所々雑草のようなものが茂っている
そして多少の湿気を感じる、じめじめと蒸し暑いような…
「ようこそ、わたくしのテリトリーへ」
「!」
声が聞こえた瞬間、バトルフィールドが展開される
地面も柔らかい感触になり、それを足が覚える
見やると、二本の触覚のようなものが頭から生えた緑色のロングヘアーの女性がいる
だがその触覚より特徴的なのが――下半身だった
彼女の下半身はなめくじのような軟体、そしてそれからは粘液のようなものが地面に流れている
「あなたは……」
「わたくしは「おおなめくじ」と申します、以後お見知りおきを」
立つこと叶わぬ彼女はその場で指を立てお辞儀をする
「ですが…あなたはここでわたくしに負けるのでしたね」
顔を上げた彼女は、あくまでにこやかな表情をしている
「……こんなところで、私は負けない」
「なるほど、大した自信です…では、戦うとしましょうか」
身構える、だが彼女の方から仕掛けてくる気配はない
「申し訳ありません、このような体でして、こちらから仕掛けるのは厳しいのですよ、どうぞご自由にかかってきてください」
明らかにこちらの攻撃を誘い、そこからカウンターを仕掛ける戦術か…
わかってはいるが、エリーにも遠距離から相手にダメージを与える術はない、どうしても接近しなくてはならない
「(すぐに決着をつける!)」
先ほど戦ったスライムとは違い、彼女の上半身は人間と同じだ、ならば…
「(責めるなら…胸か!)」
駆け出し、間合いを詰める
彼女は布きれのような服を着けていたが、その上から乳房を揉む
「はぁん」
服越しに乳首を撫でると、彼女から艶やかな声が漏れる
「(このまま一気に…ッ!?)」
責める、そう思ったが
「な……に………?」
「ふふ、罠です」
おおなめくじの下半身――分泌されていた液が、フィールドに広がり続けていた
エリーの両足は裸足だったが、その液に漬かっており――
「う、動けない?」
「♪」
乳房を責めていた両手を、おおなめくじはにこりと微笑み掴む
そしてそのまま――押し倒す
「くっ!」
背中から仰向けに倒れることになる
じゅうううう……
「あ、はっ……」
液と接触した背中が、まるで接着剤のように地面と溶接してしまう
「さあ、じっくり料理してあげましょう」
彼女は手早く防護服の下半身を脱がせてしまう、秘所が露になる
「ふふ、美味しそう、頂きます……♪」
股を両手で開き、顔を近づけるおおなめくじ、そして……
ちゅううううううううううううっ♪
「あああああああああんっ!!」
強制クンニに、エリーの口から声が漏れる
「んっ、ちゅっ、じゅぱっ……久々の人間の愛液、美味しい…♪」
「あああ、やめて、吸わないでえぇ!」
身動きとれず、燃えるような下半身の感覚に、エリーは体を震わせた
「だめよぉ、あなたの潮で、私を溶かしなさい…じゅっ、ちゅううっ」
「あ、あああああああああああああああああっ!」
弱点を集中的に攻撃され、エリーも長くは持たなかった
「んっ♪」
体がビクンと跳ねる、しかしそれも分泌液による拘束と、おおなめくじの押さえつけにより、ままならない
2、3回体を振動させ、エリーは彼女に愛液を提供することになった
「んふふ、美味しいわ、あなたの精気……」
「く、は……」
「あらあら、ごめんなさい、激しすぎたみたいね」
なんとか意識は保った、だが目の前に火花のようなものが散り、下半身は燃えるように熱い
そして全身は拘束されたまま……
「もう私の勝ちも確定したようなものだし、じっくりと料理してあげるわ…」
「くっ、まだ、よ……」
分泌液を引き剥がすかのように立ち上がろうとするエリー
「まだ立ち上がる力があるの?でももう遅いわ…」
今度は下半身全体でのしかかるようにしてくる
「完全に動きを封じて、あなたもなめくじにしてあげる…」
両足は両手で持ったまま、おおなめくじは下半身を彼女の秘所に密着させていく、
「わたくしとの貝合わせ、あなたに耐えられる?」
ずりゅ、ずりゅ、ずりゅ…
「ひゃあああああああああああん!」
「ん…イッたばかりで熱いわね…」
下半身の軟体全てを使い、まるで男性が腰を振るかのごとく、おおなめくじはエリーを犯していた
「こんどはクリちゃんを苛めてあげるわ、そーれ…」
「だめぇ、そこは弱いの!ああああああんっ!」
「ふふ、随分可愛くなってきたわね…このままわたくしに身を委ねなさい、そしたらもっと可愛くなれるわよ…」
全身でクリトリスをマッサージされるような感触に、エリーは恥もなく悲鳴を上げる
「それ、それ……そろそろイキなさい?」
「ん、あっ!!」
目尻に涙を溜め、エリーは再び絶頂を感じた、ビクンと体が跳ねる
「ああ…良いわ、精気を直に感じる」
自分の下で絶頂を迎え愛液を噴き出した彼女を、おおなめくじは全身で感じていた
だが
「!」
「ゆ…油断、したわね」
恍惚としていたおおなめくじの表情が、驚愕に変わる
彼女の両手が、自分の乳房を捕らえていた
「まさか…まだ動けたの?」
「私は、負けないんだからぁーー!!」
彼女の気合、再び胸を愛撫する
「あ、ううんっ!」
おおなめくじが身震いする、貝合わせによるダメージが自分に全くなかった…ということはない
それに加え、凄絶なる反撃、おおなめくじは自分の体が快感に染まっていくのを実感した
「イ、イクううううううう!!」
おおなめくじは天を仰ぐ、そして……
まるで塩をかけられたかのように、彼女は小さくなっていき、消滅した
「ハァ、ハァ、ハァ…勝、勝った………」
ドサリと倒れ込むエリー、2回の絶頂を迎え、体力はかなり消耗していた
「す、少し、休ませて……」
そのまま彼女の意識は、闇に消えた




「あらあら、随分危ない戦いだったわね、エリー?」
サキュバスはこの戦いも見ていた、ニヤリと笑う
「おおなめくじ程度にそんなに苦戦しているようじゃ…この先の敵には瞬殺よ?」
くるりと踵を返す
「ま、その気迫で…乗り切ってみなさいな」
その一言を告げ、彼女は完全にその場から気配を消した
感想が自分のパワーになっております、頑張ろう

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