もう三階に仲間はいないのか……?
イバラギは三階を走り回りながら考えた。
ほとんどの仲間を四階へと送り、敵も倒せるだけ倒した。
何回か危うい目にあったものの、主戦場はもう移ったと言ってもよかった。
「イバラギ、俺たちも上がろう!」
途中最後に見つけた仲間三人が、上へ行くことを提案する。
「そうだな、ここを見たら最後だ」
そう言いながらドアを開ける。
書斎か……?そう思ったのもつかの間、荒々しい息が聞こえてきた。
息のする方へ近づく。むせかえるような香りが充満していた。混じりあう肉体。
階段のある部屋で、壁に追いつめられた男が喘ぎながら天を仰いでいた。
そのペニスはしゃがみこむ淫魔の深い谷間に飲み込まれている。
大きな乳房を上下に揺らし、そのたびに男がビクビクと動き快感を逃がすことができず責め立てられていた
「ふふ、よく頑張りましたね?……もういいんですよ。素直になっても」
「あぁぁ、はぁぁぁ。うっ! くふぅ……」
高山か!
「高山!」
自分の隊の者と気づき、声を上げる。その声に絡み合うふたりが気づく。
「はぁ、い、イバラギ……さ……あぁ!」
「あら、まだしゃべる元気があったんですか? 残念ですわ。もっともっと私のおっぱいに夢中になってくださいな?」
そういうとパイズリのテンポを上げる。
高山の体は立っていられなくなりズルズルと沈んでいく。目の焦点が合わず
涎が出ていた。
倒れて行く高山のペニスを逃さず包み込む巨乳の様は、それだけで男を魅惑するのに十分だった。
怒りを感じつつも勃起してしまう。
「ど、どうする……」
「か、加勢しなくては……」
仲間の一人が近づこうとしようとするのを止める。あの淫魔に魅了されているのが一目でわかった。
「そこで待っていてくださればすぐに御相手いたしますわ……もちろん今すぐに来ていただいてもかまいませんのよ?」
高山を責め立てながらこちらを誘ってくる淫魔。
今すぐ加勢したい気持ちが高ぶる。しかし、乗ればやられる……あの淫魔はかなりの力を持っているのは自分自身の肉体が
よくわかっていた。
「いくぞ……」
仲間を促し、走り抜ける。
「あら、逃がしませんわ」
その胸から高山を解放し、こちらを追いかけようとしてくる。
……掴まるか?
「い、いけ!」
淫魔が追いかけてこない。
振り返ると脚に高山がしがみついていた。
「な、まさかまだ動けるのですか?」
淫魔も驚愕の表情を浮かべていた。もう仕留めたも同然と思っていたのだろう。
もう視線はもどさず階段を駆けあがる。
扉を閉めるまで走り抜けた。
「はぁ……くそっ……」
全員が息を整える。
駆けあがった部屋はダンスホールのようで天井が高かった。
仲間も淫魔もなにもいなかった。
「なんとか……助かったのか……」
「……あいつがいなかったら……」
「あれが親玉か?」
仲間がもらす。確かにそれだけの淫媚な魔力を秘めていた。俺達全員がやられてもおかしくないほどに……
「まさかぁ。確かにカザネは強いけど、あの子には及ばないわ」
上から声が聞こえ、見上げる。淫魔がシャンデリアに乗ってこちらを見下ろしていた。声に聞き覚えがある。
「なんだ! 貴様! さっきのふざけた演説をした奴か?」
「そうね、私はリザ。だいぶ両方メンバーが削れてきたから、そろそろおいしいのだけが残っている
頃合かと思ってた矢先に、あなたみたいな人とあえて幸せよ」
そういってまた笑った。こいつも相当だ。いままで隠れていたから分からなかったが現れた途端に
空気が変わって行く。シャンデリアから飛び降りた。
「今すぐ走ってこの部屋からでろ!」
イバラギが叫んだ。
「え!」
「ここでやったら全滅だ! 走れ!」
「そんな……」
仲間が逡巡している間にリザは目の前に着地した。
「行け!」
「くそ!」
一人が叫び、ドアへとかける。ふたりが続いて出て行った。
「へぇ……人柱になるの?」
「倒すんだよ」
それを聞いてリザが笑う。少し年をとった外見だが、ハリのある肉体はイバラギの理性を絶えず責めてきていた。
「それくらいのやる気があった方が燃えるわぁ。せいぜい楽しませてね? あなたが悦びながらたっぷりヨガる顔がみたいの」
淫らな笑みを浮かべながらイバラギにからみつくリザ。
リザのキスは貪るようなものだった。
舌と舌が絡み合いお互いの唾液をからめているはずだが、一方的に貪られているような感じがした。
歯茎が蹂躙され、唾液を飲まされる。興奮が高鳴り、ペニスが痛いほど勃起させられた。
リザの背中、尻を胸を愛撫するが感じた所を表面にださないしたたかさがあった。そしてまとわりつく
ような肌の感触がイバラギの理性を鈍らせていく。
「ぷほっ……はぁ……はぁ…」
「ぷはっ……あぁ、元気があってよかったわ……」
リザの責めもまた無駄のない研ぎ澄まされた淫媚なものだった。
首筋を舐め、乳首を吸い、カウパーにまみれた亀頭を円を作るように自ら
の唾液で濡らした手でする。
「あっ……あ、ああ!」
「ここが気持ちいいんでしょ?」
すらりと伸びた脚でペニスを愛撫するのも忘れなかった。
ドクドクと血がペニスに集まり、精子が作られているのがわかる。
喘がされる口を再びディープキスでふさぐ。
なすすべもなく高められていった。
(こ、このままでは……)
なんとか秘所に指を入れ、ぐちゅぐちゅとかきまわす。
「あぁ、うぅん!」
効いているのだろうか、イバラギに体重を傾けてくる。
しかし快感に喘ぐイバラギにささえることは出来ず、倒れ込んだ。リザが上に覆いかぶさる格好になる
が、なお秘所を責め立てる。
「あっあっ、い、一応やられっぱなしじゃないっ、わけね」
満足そうに淫らに笑うとその状態でディープキスを仕掛けてくる。
イバラギも充満するリザの香りに魅了されつつも責め続けた。
押し返して覆いかぶさる隙を窺う。
「んあぁ……はぁ……くぅん?!」
感じるスポットに入ったらしく、ぶるぶると体を震わすと、飛び上がった。
解放される体。よし、これで……
「責め返せると、思ったぁ?」
突如として視界が暗くなり、淫らな香りがより一層鼻腔に満ちた。湿り気、
汗と淫らな液体が口の中に入ってくる。
「あーんなにわたしのあそこばっかり責めてくるから、そんなに好きだったら、心行くまで味わってかまわないわよ?」
「んうう……?」
自分の上から笑い声がする。まさか!?
手を必死に伸ばすとリザの胸に当たった。しかしすぐ両手がリザの両手と握りあわされる。
「ほら、たくさん味わってかまわないわよ? 私の愛液は男を骨抜きにして興奮させる……」
そういうとゆっくりと腰を前後にすり、イバラギの顔を蹂躙しはじめた。
「ぷうぅ?……んん!! んん!!」
必死に抵抗しようとするがうまく息ができない。思考に霞がかかっていく。
「ほら……はやく口を開けなきゃ。舌も出して……」
言葉に従うかのように口を開き舌を出してしまう。
秘所のヒダが舌に当たる。途端に愛液が流れ込んできた。
「ぷはっ……!!くほぉ……んぁ」
「あぁん……気持ちいいわよ? もっとちゃんと吸って?」
なすがままに強制クンニさせられ、どうしようもなく本能が高められていく。
リザの悦びの声が響きわたる。
そして徐々に抵抗する力が奪われていった。
「勝負ありね……?」
両手をクロスさせられ片方の手で拘束される。
「こっちの方は……こっちも正直じゃない」
そして空いた手で天を仰いでいるペニスをとらえた。
イバラギの腰が無意識に跳ねあがるが、それも抑えつけられた。
クンニはやまず、ヌルヌルとしごきあげられるペニス。
上と下からの二面責めだった。
「もう限界?……だけどこの子まだなにか待ってるわね?」
(そう……せめてあいつらが逃げるまで……)
その一心でイカされるのを耐え続けるイバラギだった。
「私、本当はイク瞬間の男の顔を見るのが大好きなのよ。ねぇ、見してくれない?」
腰のグラインドにあらがい、かすかに首を左右に振る。
「そう。残念ね……じゃあ今回は……」
「なんとなれば、私がお手伝いいたしましょうか?」
聞き覚えのある声が響いてきた。リザが笑う。
「聞いた? 手伝ってくれるそうよ……あなた幸せものね?」
「この人たちの執念深さには少し驚かされました……」
ペニスと顔が解放される。
「はっ……はっ……はっ……」
呼吸を整える間もなく、上体を起こされ、後ろからリザに抱きかかえられた。
目を開けるとカザネいた
魅力的な肉体を惜しげもなく見せつけてくる。
「あぁ……」
「あら、さきほどの方ではないですか……」
あきらめの気持ちが広がる。そして快感への期待が精神を犯した。
「今度はしっかり味わってくださいね」
そういうと下半身にからみつき、豊満な体全身を上下にスライドさせる、
そしてその深い谷間にイバラギのペニスを誘った。
「あぁ!! かぁぁぁ!!」
ペニスが谷間を通るたび、あえぎ声が大きくなっていく。
ペニスだけでなく下半身全体がカザネの妖艶な肉体に犯される
背中にはリザの胸と肉体を感じ、首筋をなめられ、乳首を責め立てられた。
跳ねあがる体を上と下から
ふたりの淫魔に抑えつけらる。
一見天国のような地獄の快感がイバラギを包む。
「ひぃっ!! あぁぁ! かあぁぁ!」
快感に酔いしれる顔を近距離でリザに見つめられた。
「やっと正直になってきたわね……」
ほほ笑みながらこぼれる涎をなめとり乳首を責め、ディープキスで口内を犯す。
「イクときはちゃんと言いなさいよ?」
追い打ちをかけるようにリザが言う。
カザネがほほ笑んだ。
羞恥心は快感に染め上げられ消えていた。やわらかい乳房につつまれたペニスに限界が訪れる。
「も、もうイ……」
だらしなくゆがむ口からこぼれる声。
「え? 聞こえないわ」
そういいながらほほ笑み、乳首を責めるリザ。
「い、イク……イクウウウウウウウウ!」
ついにイバラギが屈服の叫びを上げ、歓喜の白旗をふるペニス。
絶えずパイズリはやまず、リザの責めに喘いだ。
その顔を真正面からリザに見つめられる。そのことでより射精の勢いが増した。
「楽しかったわ……」
リザの満足そうな笑みを見ながらイバラギは全てを淫魔に捧げた。
Please don't use this texts&images without permission of 坂の下のレベル1◆jGSpiy3fwIw.