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妖精の森・純愛END

「逃げるのは強制集会の日しかないよな・・・」
逃げる作戦を考えながらふいに呟く。以前にリアさんに買い物を頼まれた際に別のグループのフェアリーが話しているのを聞き、詳しく聞き出すのに成功した。「この日の午前だけはあの三人がいなくなる・・・その内になんとか逃げないと・・・収縮は呪印魔法だから・・・呪印を消さないと。ここは対称者以外の魔法を封じる結界が張ってあるみたいだから、魔法で応戦は出来ない・・・まさか女の子に格闘技つかうわけにはいかないし・・・・・・はあ、やっぱりこの方法しかないな。」
作戦を妥協するしかなく、諦めて眠りにつこうとした時、ノックの音が聞こえた。「なんだろう・・・まだ朝じゃないのに・・・・・・・・・どうぞ・・・。」キィ、とドアが開き、そこにはラミさんが立っていた。「昼間、目一杯眠ったから眠れないと思ったの。エヘへ、今から初めよ?」
「え・・・でも・・・・・・・・・っ!?」
少し目を離した瞬間、ラミさんの姿が消えていた。
「ここにいるよ♪」言葉と共に布団が一人分盛り上がっている。。見るとラミさんが笑みを浮かべていた。「私の得意なテレポートの魔法を使ったの。フフッ、早速捕まっちゃったね♪」ラミさんは顔同士が向かい合うように抱きついてきた。馴れた手付きで頬を撫でてくる。そして、すぐに僕の耳を舐めてきた。「あう・・・」ゾクゾクとした感覚が僕を襲い、力が抜けていく。「えいっ隙あり♪」ラミさんはそのまま体重を加え、僕を押し倒した。「ほらほら〜ムニュムニュ〜ッ」ラミさんの豊かな胸が僕の胸板を柔らかく圧迫する。そしてすぐに胸を離し、また押し付けてくる。
(ああ・・・柔らかい・・・)快感を与えるというよりは抵抗力を奪い、安心感を与えるような攻撃。
「フフッ、どう?さっき耳を舐めた時・・・舌を媒体に脱力感がます魔法をかけておいたの。これで君は二時間は私のなすがまま♪じゃあ・・・私の舌技たっぷり味わってね♪・・・ん・・・」ラミさんの笑みが悪戯な笑みに変わったと思うと、すぐに唇を重ねてきた、「ん・・・ふ・・・♪」「んんっ!?」ラミさんの舌が僕の口内を荒らしていく。最後には舌同士を絡めてくる。快感が送られる部分をピンポイントで責めてくる。「・・・ん!んんん!」ディープキスで射精してしまう。それくらいラミさんのキスは威力が高かった。「ん・・・ふう・・・♪」ようやくディープキスが終わり、息が切れていた僕は目一杯息を吸い込む。「ハッ・・・ハッ・・・」
「キスだけでイッちゃったね♪」「うう・・・」恥ずかしさで目をつむってしまう。その瞬間をラミさんは見逃さない。ラミさんは僕の股間に顔を埋めた。「あーあ、ズボン履いたまま出しちゃったから染みになっちゃったね。」ラミさんはペロペロと絶妙な舌使いで舐めあげてくる。「うああ・・・」直接舐められるのとは違う、ズボンごしのフェラが僕の理性をどんどん削りとっていく。「こんなことして染みがなくなるわけないよねー。」ラミさんはズボンを脱がし、僕の男の証を露出させた。「ん・・・ピチャ・・・」証についている精液を舐めていく、自分の精液が舐めとられていく。その際に舌がくすぐるように証にあたるので舐めとられる度に快感とくすぐったさが僕の証を更に膨張させていく。「ん・・・美味しい・・・♪もっと欲しいなー」ラミさんは握るのではなく、包むように僕の証を手で覆う。そしてもう片方の手で袋をそっと撫で摩る。射精させる為ではない、耐久力を徐徐に削っていくような手コキ。証はこれ以上はないほど膨張していた。裏筋を指でなぞられただけで体がはねあがるほどの快感に襲われる。ふいにポトっと証の先端にピンポイントで唾液が落とされる。さらに三滴ほど落とされる。「フフッ♪さっきよりずうっと気持ちいいよ♪」再開された手コキは我慢汁と唾液が合わさった特製ローションのせいで何倍もの快感に変わっていた。「うあああああ!!」限界点に達し、精液が奥からこみあげてくる。「まだだーめ♪」「・・・っ!?」精液を射精することが出来ない。「な、なんで・・・」 「さっき君の穴に落とした唾液・・・それを魔法で凝固させたの♪私が解かないかぎり、ずうっと固まったまま♪」「そ、そんな・・・」「ありきたりな方法だけど・・・基本程、効く技はないんだよね。ん、チュ・・・」証の先端に軽くキスをされる。もうそれだけで出そうになるのに、蓋のせいで出すことが出来ない。そのままの責めが30分ほど続く。「ん〜♪可愛いっ♪」我慢、叫び声、射精願望、等の僕の様々な反応を見たラミさんは小動物を見た女の子のようにはしゃいでいる。「お願いします・・・出させて・・・」精神の限界も来ていた僕は恥を我慢して懇願する。これで五回目だ。「そだねーこのままじゃ精神がもたないかな。でも普通だと面白くないから・・・」
ラミさんはあれこれ考えながらも手コキを辞めない。もはや息を吹きかけられただけでも射精してしまいそうな僕にはさりげない手コキですら精神が壊れそうな快感が襲いかかる。
「よし決まり♪タイム・ストップ♪」ラミさんは僕の証に時間停止の魔法をかけた。「停止時間は二分、その間、一回一回が最高の快感の責めをしてあげる♪」ラミさんは先程までの優しい責めとはちがう、荒々しい責めをしてきた。それだけ、快感も強いのだろう。しかし時間停止している僕の証はなにも感じることはない。全ては二分後・・・・一気におそいかかってくるのだ。ラミさんの激しい手コキは続く。そして・・・「よし、凝固解除♪これでラストだよ♪」ラミさんの最後の責めはバキュームフェラだった。おそらく時間停止が終わるまで続くだろう。二分が終わるとき。僕はその時を恐怖していた。けれど確実に待ち望んでもいた。ラミさんが上目使いで僕を見つめる。そして片手をパッと開ける。その指が一本折り畳まれる。それが何を意味するのか、僕にはすぐにわかった。頭の中が恐怖で包まれる。同じぐらいの期待と共に。すでに精神が限界を向かえていた僕はどういう表情をしていたのか。ただ、その時の感情は分かっていた。恐ろしい魔物にあって、瞳孔が開き、声も出ない程、恐怖したとき。幼い頃にずっと待ち望んでいた誕生日プレゼントをワクワクしながら開けるとき。そんな二つの全く真逆の感情が融合していた。とうとうリアさんの最後の指が折り畳まれた。


その瞬間。人生最高の至福の気持ちと人生最高の恐怖の気持ちが同時に襲いかかった。そしてー。



「あああああああああああああああっ!!!!」
恐怖の悲鳴か、歓喜の叫びか。もう、僕にはなにもわからない。ただ、叫び、射精するだけ。どのぐらいの時間がたったのか。僕の精神は何かが崩壊したように壊れた。建物で例えるなら、木屑に釘が一本刺さったまま、くらいだろう。「お、おい!なんだよ!?いまの叫び声!?何があったんだよ!?」(あ・・・れは・・・リアさん・・・かな・・・)「怖いくらいの叫び声でしたよ・・・」
(あ・・・いい香り・・・ミルさんだ・・・)
「・・・ごめん・・・やりすぎちゃった・・・うっ・・・」ラミさんの胸に倒れかかっている僕の頬に温かい雫が垂れる。「仕方ない・・・あれをやろう。」
「はい。この人を救う為なら・・・」
「私も・・・後悔しないよ。」僕はリアさんに抱かれ、別の部屋に移動させられた。
僕を中心に三人が北、南東、南西に立つ。
「我等の永遠の魔力を放たん事を、神々に誓う・・・」
「神よ・・・我等は汝に全てを返し、汝は我等の願いを叶えることをここに誓う・・・」
「森羅万象、全ての理から我等、抜け出ることを許したまえ・・・」
「アンリミテッド・リバース。」
自らの魔力全てを支払い、対象を元の状態に戻す、それがどんな状態であっても。世界最大の回復魔法。それがアンリミテッド・リバース。無制限再生だ。   
「・・・ん・・・あれ・・・ここは・・・」
周りを見ると、ラミさんが涙を浮かべ、リアさんが安堵の溜め息をはき、ミルさんが至高の微笑みを浮かべていた。ガバっとラミさんが抱きついてくる。「良かった・・・私・・・貴方に最高の気分になって欲しくて・・・けどやりすぎて・・・壊しちゃって・・・」「・・・・・・?」
「あーもう!さっさと気付けよ!あんたが無事で泣くぐらいラミや私達はあんたが好きなの!」
「え・・・けどぼくは性奴隷で・・・今まで・・・」 「逃げたいって気持ち、なくす為ですよ・・・。」「けど・・・僕は獲物で・・・」
「気付かない・・・?君、昔・・・まだ淫魔がサキュバスだけの時・・・クモの巣にかかったまだ子供の・・・五センチくらいのフェアリー、助けたことあるでしょ。」ラミさんが涙を拭い、訪ねる。たしかに助けたことがある。「本当に偶然だったの。貴方が来た森に私達がいたの。」
「けど、あんな緊迫した状態でまともに話、聞いてくれないだろ?」
「だから、完全に私達の虜にして・・・それから、話すつもりだったんです。だから・・・」
三人の口が同時に開く。
「「「逃がす訳にはいかなかった。」」」
三人の気持ちを同時に伝えられる。裏のない、心からの気持ち。それは何よりの魅了だった。三人にはその気はないだろうが、僕は心から彼女らに魅了された。心から彼女らとずっといたいとおもったのだ。




何日かがたった。一つのベッドに四人がいる。
僕はミルさんの甘酸っぱい香りの顔面騎乗、リアさんの最高の心地好さの胸枕、ラミさんの至福のフェラを同時に受けている。凌辱感は全くない。恋人との行為だから、当たり前だ。「くす・・・っ香りの誘惑完了です。」「私の胸枕にも完全に魅了されてるよ。」
「了解♪じゃ、これでとどめ♪」ラミさんのフェラがピンポイントで襲いかかる。僕は我慢出来ず、射精をした。恐怖など欠片もない射精だ。それも恋人同士だから当たり前のことだった。魔法等の強制的な魅了ではなく、心からの好意。
僕の普段の行動は変わらない。日毎に彼女らを起こし、食事を作り、掃除をする。けど、僕の立場の捉え方は変わった。性奴隷ではない、執事という捉え方。互いを心から理解し、愛する。そんな最高の暮らしがずっと続いていくのだった。
二話にわかれそうだったのですが、一話で終われました。最初から頭で思い浮かんでいた通りにしました。かなり途中から恥ずかしくなりましたが、なんとか書ききりました。後はフェアリー達に悪戯をされ続けるエンドと逃げる途中フェアリー達に見付かってまたつかまるエンドを予定しています。よろしかったら御感想下さい。

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